トイレに換気扇がないと違法になる?後付けする費用や簡単にできる換気対策も

トイレに換気扇がなくても、直ちに違法になるわけではありません。ただし、建築基準法(24時間換気システムなど)の観点から設置が推奨されるケースがほとんどです。
本記事では、換気扇を後付けする際の費用や、工事不要の対策について解説します。後付けする際の注意点も理解し、清潔で快適なトイレ空間を手に入れましょう。

2025年11月20日更新

監修記事
リフォーム費用すぐわかる!

トイレの換気扇を後付けする際の費用相場

トイレに換気扇を新規で取り付ける(後付けする)場合の費用相場は、工事費込みで4.4〜13万円が目安です。既存の換気扇を「交換」するケースとは異なり、壁や天井の穴あけ・配線工事が伴うため高額になります。

項目費用相場
本体代0.4〜3万円
工事費4〜10万円
合計4.4〜13万円

なお、上記の費用相場は目安であり、本体のグレード(人感センサーやタイマー機能の有無、静音性など)や、換気扇の設置方法(壁付け型か天井埋め込み型)によって変動します。
また、内装リフォーム(壁紙の貼り替えなど)もあわせて行う場合は、別途費用が発生します。

コンセントがない場合は?

トイレ内に換気扇用の電源がない場合、電源を新設する電気工事が必須となり、数千〜数万円の追加費用が発生します。

トイレに換気扇をつける際は、正確な費用を把握するためにも、あらかじめ業者に現地調査してもらうことが重要です。

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【どこに頼む?】トイレ換気扇の後付けの依頼先3選

トイレの換気扇の後付け工事は、電気工事や穴あけ工事を伴うため、専門的な知識と技術が必要です。

ハウスメーカー・リフォーム会社

内装含めた全体リフォームが得意。安心感があるが費用は割高。

電気工事業者

工事費用が安価。ただし壁紙の張り替えなどは別業者が必要な場合も。

家電量販店・ホームセンター

本体価格が安い。専門的な提案力は店舗による。

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トイレに換気扇がないのは違法?

「自宅のトイレに換気扇がないけれど、法律的に大丈夫だろうか?」という不安を抱える方は少なくありません。結論から言うと、トイレに換気扇がないからといって、それ自体がただちに法律違反になるわけではありません。

ただし、ご自宅の換気設備の状態によっては、建築基準法に違反するおそれがあります。

建築基準法に違反するおそれがあるケース
  • 外気に直接接する窓がない
  • 換気扇に代わる機械式の換気設備がない

なお、日本の「建築基準法」では、シックハウス症候群対策の一環として、2003年7月以降に建築確認を受けた建物に対し、原則として機械による24時間換気システムの設置を義務付けています。この24時間換気システムが設置されている場合は、基本的に違反となるケースはありません。

一方、2003年7月以前に建てられた既存住宅に換気扇がない場合、直ちに違法建築となるわけではないとされています。

仮に法律違反にならなくとも、換気扇がないトイレは法的な問題だけでなく、健康被害が生じるなどのさまざまなデメリットもあるため、換気扇の後付けは必要性が高いといえるでしょう。

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換気扇のないトイレのデメリット3つ

換気扇のないトイレは、見た目以上に深刻な問題を引き起こし、生活の質を大きく低下させる要因となります。

ここでは、換気扇がないことによって生じる主なデメリットを3つ解説します。

デメリット
ニオイがこもる

換気扇がないトイレでは、使用後のニオイ成分が外に排出されず、室内に長く滞留してしまいます。また、窓を開けるだけでは、特に気密性の高い現代の住宅構造において、ニオイが十分に除去されない可能性があります。

排出されないニオイ成分が室内に滞留し、壁紙やタオルに染み付いてしまいます。市販の消臭剤だけでは根本的な解決が難しくなります。

デメリット
カビが発生しやすくなる

換気扇がないトイレは、湿気が外に排出されず室内にこもりやすい状態が続きます。特に、窓がないトイレや北側にあるトイレでは、冬場に外気との温度差で結露が発生しやすくなります。

換気不足による湿気の滞留は、壁紙の裏や目地、床との境目などにカビを発生させる大きな原因となりかねません。カビは見た目が不快なだけでなく、その胞子が空気中に広がることで、アレルギーなどの健康被害を引き起こすリスクもあるため、単なる不快感では済まされない問題といえるでしょう。

デメリット
汚れがたまる

換気扇がないと、空気の入れ替えが滞り、トイレ室内のほこりやチリが効率的に排出されません。これらの空気中の微細な汚れは、湿気と結びつくことで、壁や床に付着しやすくなります。また、ニオイ成分やカビの胞子も空気中に滞留するため、これらも汚れとして蓄積されます。

その結果、便器周りだけでなく、壁紙や建材が通常よりも早く汚れて劣化しやすくなり、日々の掃除の手間が増える原因にもなるでしょう。

これらのデメリットがあることから、換気扇はトイレ空間を清潔に保つ上で極めて重要な役割を果たしているといえます。

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トイレの換気扇をDIYで後付けできる?

「工事費を節約したい」という理由からDIYを検討する方もいるかもしれません。しかし、換気扇の新規設置(後付け)をDIYで行うのは避けてください。

既存の換気扇を単に「交換」するのとは異なり、新しく取り付ける場合には国家資格である「電気工事士」による配線工事が必須となるからです。

DIYをおすすめできない具体的な理由
法律違反と事故のリスク

コンセントの増設や電源コードを直接つなぐ作業は、電気工事士の資格がないと行えません。配線ミスは漏電や火災といった重大な事故に直結します。

建物へのダメージ

壁に穴を開ける際、防水処理が不十分だと雨漏りの原因になります。また、誤って建物の重要な柱や筋交いを傷つけてしまう恐れもあります。

このように、安全面・法律面のハードルが非常に高いため、必ず専門業者に依頼しましょう。

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トイレの換気扇の種類

トイレの換気扇には、主に「壁付け型」と「天井埋め込み型」の2種類があり、どちらを選ぶかは、トイレが建物の外壁に面しているかどうかや、建物の構造によって最適な方法が変わります。

ここでは、それぞれの特徴と工事の概要について解説します。

種類
壁付け型パイプファン

壁付け型パイプファンは、壁に直接穴を開けてファンを取り付け、そのまま屋外に排気するタイプです。

主に、トイレが外壁に面している場合に採用されます。工事がシンプルであるため、費用を抑えやすいというメリットがあります。

種類
天井埋め込み型ダクトファン

天井埋め込み型ダクトファンは、換気扇本体を天井裏に設置し、排気用のダクト(管)を通して屋外に排気するタイプです。天井裏に排気用のダクトを通すため、外壁に面していないトイレでも設置が可能です。

なお、天井裏にダクトを通す工事が必要となるため、壁付け型に比べて工事が複雑になり、費用も高額になる傾向があります。

それぞれの特徴を知り、ご自宅のトイレに最適な換気扇を選びましょう。

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トイレの換気扇を後付けする際の注意点

トイレに換気扇を後付けすることで、臭いやカビの悩みが解消され、快適な空間を手に入れることができます。しかし、工事を行う前に知っておくべき、いくつかの注意点も存在します。

注意点
トイレの室温が下がる

換気によって外気が入るため、冬場は室温が下がりヒートショックのリスクがあります。

「電動シャッター付き」や「寒冷地仕様」の換気扇を選ぶことで、冷気の侵入を軽減できます。

注意点
屋外の騒音が入り込みやすい

換気扇を後付けするために壁に穴を開け、換気経路が外部と直接つながることで、屋外の騒音がトイレ室内に伝わりやすくなります。特に、交通量の多い道路沿いや、人の往来が多い場所に面したトイレの場合、車の走行音や話し声、動物の鳴き声などが気になることもあります。

この騒音問題を軽減するためには、換気扇を使用していないときに外部との接続口を閉じるシャッター機能が付いた製品や、高い遮音性を持つ換気扇を選ぶことが重要です。

注意点
ドアの交換が必要になる場合がある

トイレの換気扇は、汚れた空気を屋外に排出すると同時に、室内に新しい空気を取り込む「給気」の経路が必要です。この給気の役割は、ドア下部の隙間や、給気口(換気ガラリ)が担うことが一般的です。もしドアの密閉性が非常に高く、これらの給気経路が不足していると、換気扇が空気を排出する際に、室内の空気が薄い状態になってしまいます。

その結果、換気扇の能力が十分に発揮できなくなるだけでなく、ドアの開閉が重く感じるなどの問題が発生するかもしれません。この場合は、換気効率を確保するために、下部に隙間があるドアに交換したり、ドアに給気口を新設したりする工事が追加で必要になります。

注意点
賃貸の場合は管理会社の許可が必要

賃貸アパートやマンションにお住まいで、トイレに換気扇を後付けしようとする場合、工事前に必ず管理会社または大家さんの許可を得なければなりません。換気扇の後付け工事は、壁や天井に穴を開け、電気配線を伴うため、「建物の構造や設備に手を加える行為」と見なされます。これは、賃貸借契約で定められた「原状回復義務」に関わる重要な変更となります。

無断で工事を行った場合

無断で工事を行った場合、契約違反と見なされ、退去時に高額な原状回復費用(元の状態に戻す費用)を請求されるトラブルに発展する可能性があるため、事前に書面で許可を得ておくことが必須です。

マンションの場合、管理規約で工事の範囲や方法が細かく規定されている場合もあるため、合わせて確認しましょう。

これらの注意点を事前に把握し、対策を講じることで、設置後の後悔を防ぐことができるでしょう。

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後付け以外でできるトイレの換気対策

換気扇の後付け工事は、費用や時間、賃貸の場合は許可が必要となるなど、ハードルが高いと感じる方もいるかもしれません。ここでは、換気扇の後付け以外で、トイレのニオイや湿気対策を行うための代替手段をご紹介します。

対策
窓用の簡易換気扇を設置する

窓付きのトイレ限定の応急的な対策として、窓枠に挟み込んで設置する簡易換気扇(ウィンドウファン)を活用する方法があります。

窓用の簡易換気扇とは

電源コードをコンセントに差し込むだけで使用できる換気扇のこと。

壁や天井に穴を開ける工事が不要なため、賃貸住宅でも比較的導入しやすいのがメリットです。

簡易換気扇を排気モードに設定して運転させることで、室内の空気を機械的に屋外へ排出し、ニオイや湿気を軽減できます。ただし、窓を閉め切れなくなるため、防犯性や遮音性が低下すること、また、製品によっては窓のサイズや構造に合わない場合があることには注意が必要です。

対策
空気清浄機や小型扇風機を活用する

換気扇の後付けが難しい場合に、ニオイや湿気対策の補助的な手段として役立つのが、空気清浄機や小型扇風機(サーキュレーター)の活用です。

空気清浄機の一例

シャープの「プラズマクラスターイオン発生機」は、照明機能も兼ね備えた天井設置型のイオン発生機で、プラズマクラスターでニオイのもととなる菌を除菌します。

電球交換のように、手軽に設置できるのもポイントです。

小型扇風機(サーキュレーター)の一例

サーキュレーターとLEDライトを組み合わせた製品で、天井に簡単に取り付け可能です。角度調節も自在で、風向きを自由に設定できます。

窓がない場合や、賃貸やマンションで換気扇の後付けが難しいケースでは、これらの方法を検討し、トイレ空間を清潔に保ちましょう。

対策
消臭機能付きの壁紙に張り替える

換気扇を後付けする代わりに、内装リフォームとして消臭機能付きの壁紙に張り替えるという対策があります。消臭機能付きの壁紙には、ニオイ成分を吸着・分解する特殊な素材が練り込まれており、トイレ空間の不快なニオイを継続的に軽減する効果が期待できます。

ただし、あくまでニオイ対策であり、トイレ内の湿気を外に排出する換気機能はないため、カビ対策としては不十分である点に注意しなければなりません。この方法は、すでに換気扇はあるものの、ニオイが気になる場合の補助的な対策としておすすめです。

対策
消臭機能付きの便座に交換する

トイレの換気対策として、消臭機能付きの温水洗浄便座(ウォシュレットなど)に交換するという方法も有効です。最新の便座の多くには、便器内のニオイを検知し、自動で脱臭・排気する「脱臭機能」が搭載されています。この脱臭機能は、ニオイが最も発生しやすい使用直後から稼働するため、不快なニオイを広げる前に強力に除去し、空間にニオイがこもるのを防ぎます。

なお、あくまで便器内とその周辺の脱臭を目的としたものであり、部屋全体の湿気やカビ対策、空気の入れ替えを行うことはできません。換気扇と併用することで、より快適な空間を実現できます。

これらの対策は、トイレに換気扇がない場合において、応急処置や補助的な手段として有効です。

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【Q&A】トイレの換気扇の後付けに関するよくある質問

トイレの換気扇の寿命はどれくらい?

トイレの換気扇の寿命は、一般的に10〜15年とされています。ただし、これはメーカーや機種、使用頻度、設置環境によって大きく変動します。

異音の発生

「キュルキュル」「ガラガラ」といった聞き慣れない音がする

吸引力の低下

換気をしてもニオイや湿気が抜けにくい

動作が不安定

スイッチを入れても動かない、または途中で止まる

これらの症状が見られたら、故障や火災などのトラブルを未然に防ぐためにも、点検や交換を検討するタイミングです。特に異音はモーターの寿命が近いサインであることが多いため、リフォーム業者に相談しましょう。

トイレの換気は窓があればできる?

トイレに窓がある場合、窓を開けることで換気扇を使わずに換気が可能です。しかし、換気扇の機械的な換気と、窓を開ける自然換気にはそれぞれメリットとデメリットがあり、状況によって使い分けるのが最適です。

たとえば、通常は換気扇を使い、天気の良い日や長時間トイレを離れるときなどに窓を全開にして、より徹底的に空気を入れ替えるといった使い分けをすることで、それぞれの欠点を補い、清潔で快適なトイレ空間を維持できます。

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【まとめ】トイレの換気扇を後付けして清潔で快適な空間を手に入れよう

換気扇のないトイレは、ニオイやカビによる健康被害、建物の劣化に加え、建築基準法に関わるリスクも招きかねません。家族の健康と生活の質を守るためにも、後付け工事は非常に重要な投資です。

なお、DIYは漏電や雨漏りの原因となるため、施工は必ず専門業者へ依頼してください。プロの手で安全に換気扇を設置し、清潔で安心できるトイレ空間を手に入れましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

マザーハウス 石田工務店

久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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