目次
ビルトイン洗濯機とは?
ビルトイン洗濯機は、キッチンや洗面所などの設備に組み込まれた洗濯機です。外観がすっきりし、インテリアの一部として調和するため、スタイリッシュな住宅に人気があります。
ビルトイン洗濯機は、スペースを有効活用でき、他の家具や家電と統一感を持たせられる点が特徴です。
また費用面では一般的な洗濯機に比べて価格が高めになる傾向があるため、ビルトイン洗濯機を選ぶ際には、設置コストや将来的なメンテナンスの容易さも考慮することが重要です。
ドラム式洗濯機との違いは?
比較項目 | ビルトイン洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
---|---|---|
設置場所 | キッチンや洗面所に組み込み | 自由に設置可能 |
外観 | インテリアと調和するデザイン | 家電として独立したデザイン |
設置・交換の手間 | 専門的な知識と技術が必要 | 比較的簡単に設置・交換可能 |
価格 | 高め | 種類により幅がある |
ドラム式洗濯機は自由に設置でき、インテリアにこだわらない場合に適しています。
またビルトイン洗濯機に比べて設置が比較的簡単で、種類や価格の幅が広く、ニーズに合わせて選びやすい特徴があります。
ビルトイン洗濯機のメリット
ビルトイン洗濯機には以下3点のメリットがあります。
- 外観がすっきりする
- 家電導線が快適になる
- 海外のインテリアのようにおしゃれ
それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
外観がすっきりする
ビルトイン洗濯機の最大のメリットの一つは、そのすっきりとした外観です。
洗濯機が家具に組み込まれているため、生活空間が広がり、洗濯機が目立たず、インテリア全体とのバランスがいいです。
また、毎日使うキッチンや洗面所などの限られたスペースなので、動きやすいといったメリットもあります。
部屋全体がスタイリッシュで清潔感がある印象を受けるため、訪問客にも良い印象を与えることができ、掃除の際も家具の一部として扱えるため、ホコリが溜まりにくく衛生的です。
家事動線が快適になる
ビルトイン洗濯機は、家事動線を考慮して設計されるため、洗濯から乾燥、収納までの作業がスムーズに行えます。
例えば、キッチンや洗面所に組み込むことで、洗濯物の出し入れがしやすくなり、洗濯作業が他の家事と並行して行えるようになります。
また、洗濯機が一体化されることで、洗濯物を他の部屋に運ぶ手間が省け家事効率が向上します。
このようにビルトイン洗濯機は日常の家事負担を軽減し、忙しい家庭でも快適な家事動線を実現できます。
海外のインテリアのようにおしゃれ
ビルトイン洗濯機は、特に海外のスタイリッシュなインテリアとしても人気があります。
ビルトイン洗濯機を導入することで、部屋全体のデザイン性が向上し、海外風のオシャレな空間を演出できます。
特に、シンプルでモダンなデザインの洗濯機を選ぶことで、インテリア全体が洗練され、統一感のある美しい空間が生まれます。
ビルトイン洗濯機のデメリット
ビルトイン洗濯機のメリットだけでなく、デメリットも理解した上で導入を検討しましょう。
- 設置や修理の費用がかさむこと
- 修理やメンテナンスが手間になること
- 交換する際のスペースが限られること
ここからは上記3つのデメリットの詳細を解説します。
設置や修理の費用がかさむ
ビルトイン洗濯機の設置には、専門的な工事が必要となり、その分費用が高くなります。
特に既存のキッチンや洗面所に新たに設置する場合、配管工事や電気工事が必要です。そのため設置費用が数万円から十数万円になることもあります。
また、修理の際も一部の構造物を取り外す必要があったり、部品を海外から取り寄せる必要があったりと、通常の洗濯機よりも高額な修理費用がかかる場合があります。
追加費用を考慮して、予算をしっかりと計画することが重要です。
修理やメンテナンスが手間になる
ビルトイン洗濯機は家具や壁に組み込まれているため、修理やメンテナンスが手間になることがあります。
例えば、内部の部品が故障した場合、洗濯機自体を取り外す必要があるため、作業が複雑で時間がかかります。
また、日常のメンテナンスも、通常の洗濯機に比べて手間がかかることがあります。フィルターの清掃やドラムの掃除など、定期的なメンテナンスを怠ると、性能が低下するリスクが高まります。
交換する際のスペースが限られる
ビルトイン洗濯機は設置スペースが限られているため、交換する際に同じサイズの洗濯機を見つけることが難しい場合があります。
特に、古いモデルから新しいモデルへの交換を検討する際、新しいモデルが現在の設置スペースに収まらないと、再度工事が必要になることもあります。
また、据え置きタイプに変更するにしても、電圧や給排水工事などが必要になるため注意が必要です。
ビルトイン洗濯機を導入する際には、将来的な交換やアップグレードを考慮した計画を立てることが重要です。
ビルトイン洗濯機の交換と新設の施工費用
ビルトイン洗濯機の交換や新設には、それぞれ異なる費用がかかります。以下の表に代表的な費用をまとめました。
項目 | 費用の目安 |
---|---|
ビルトイン洗濯機の本体 | 15万〜50万円 |
交換費用 ※本体代を除く | 5万〜10万円 |
新設費用(配管工事含む) ※本体代を除く | 15万〜25万円 |
ビルトイン洗濯機の交換費用は20万〜60万円程(本体代含む)がめやすです。
この費用には、取り外しと設置の作業費、配管や電気工事の費用が含まれますが、場合によっては大掛かりな追加工事が必要になることもあります。
新たにビルトイン洗濯機の新設費用は30万〜75万円程(本体代含む)がめやすです。
新設の場合、設置場所の確保や配管の引き回し、電気工事など、さまざまな工事が必要となるため、交換よりも高額になることが一般的です。
ビルトイン洗濯機のおすすめ製品については、次項で解説します。
ビルトイン洗濯機メーカーのおすすめ製品5選
ここからは、国別に洗濯機のメーカー紹介します。
【ドイツ】Mieleミーレ「WTD160 WCS」
色 | ホワイト |
洗濯容量 | 8.0kg |
乾燥容量 | 5.0kg |
外形寸法(cm) | W596×D637×H850 |
ミーレ (Miele) は、1899年にドイツで創業された高品質な家庭用および業務用電化製品のメーカーです。
ミーレは、その卓越した技術と長寿命の製品で世界的に知られるメーカーです。
- 20年間の使用を想定したテストを突破!
- 専用アプリと連携するとスマホやタブレットから操作できる
- 蜂の巣状の『ハニカムドラム』で衣類を優しく洗濯、乾燥し、最適な乾燥を行う
- アプリを使えば、最適な量の洗剤と柔軟剤の量を投入できる
- 経済的なモーターでエネルギーを節約できる
【ドイツ】AEG アーエーゲー「AWW8024C7WB」
色 | ホワイト |
洗濯容量 | 8.0kg |
乾燥容量 | 5.0kg |
外形寸法(mm) | W599 x D570 x H817 |
ドイツを代表する電気機器メーカーで、1883年に創立されました。
AEG(アーエーゲー)は、家庭用電化製品や産業用機器を提供しており、革新と品質において長い歴史を持つブランドです。
- 洗剤や柔軟剤は水に完全に溶け切ってから投入してくれる
- 繊維レベルで衣類のケアをしてくれる
- すすぎ後、スチームで衣類をリフレッシュ
- 1.5kgまでなら15分で洗浄が終わるクイック洗浄が可能
- ウール素材の衣類も洗濯、乾燥が可能
【スウェーデン】ASKO アスコ「W2084C」
色 | ホワイト |
洗濯容量 | 8.0kg |
乾燥容量 | – |
外形寸法(cm) | W595×D640×H850 |
ASKO(アスコ)は、スウェーデンに本拠を置く家庭用電化製品メーカーで、高品質な洗濯機、乾燥機、食器洗い機などの製品で知られています。
環境にやさしい設計と耐久性を重視した製品が豊富です。
- ドラムの揺れを抑えた設計で2階に設置可能
- ステンレススチールドラムで長寿命
- ドラムの中で衣類をたたき洗いするため、水量は最少
- 静音設計されたモーターで静か
- ゴムパッキンがないので、衣類のすれがおきない
【アメリカ】Whirlpool ワールプール「WWRB8505AW」
色 | ホワイト |
洗濯容量 | 8.0kg |
乾燥容量 | 5.0kg |
外形寸法(cm) | W595×D600×H820 |
1911年に設立された、アメリカを代表する電化製品メーカーで、長い歴史を持つ会社です。
家庭用の電気機器を幅広く提供しており、エネルギー効率、デザインに優れた製品ラインナップが特徴です。
- 洗浄コースが多く、衣類の汚れ具合や素材にあわせた洗濯が可能
- 毎分1400回転の高速脱水機能
- ビルトインでなくても設置が可能(フリースタンディング)
- 運転中の誤作動を防ぐためのチャイルドロック機能搭載
- 24時間予約タイマー付き
【トルコ】beko ベコ「WTE8744X0」
色 | ホワイト |
洗濯容量 | 8.0kg |
乾燥容量 | – |
外形寸法(cm) | W597×D590×H840 |
beko(ベコ) は、トルコの大手家庭用電化製品メーカーで、1955年に設立されました。親会社であるアルチェリックグループの一員として、世界中で製品を販売しています。
特にヨーロッパ市場で高い評価を受けており、信頼性とコストパフォーマンスの良さに定評があります。
- 業務洗濯機にも使われるモーターでパワフルかつ効率的な回転が可能
- 定期的におゆでドラムをクリーニングすることで清潔な環境を保てる
- 2kgまでなら最短14分のスピード洗浄が可能
- 特殊なドラムで洗濯性能を高め、衣類をやさしく洗浄
- シミの種類ごとに洗浄コースを選べる
ビルトイン洗濯機のリフォーム前に知っておきたい3つの注意点
ビルトイン洗濯機をリフォームや設置する前には、以下の点に注意しましょう。
- 2階への設置が難しい
- 設置箇所の高さに注意が必要
- 同じサイズのビルトイン洗濯機に交換できないリスクがある
これらのポイントを理解することで、リフォームの計画がスムーズに進み、後々のトラブルを避けることができます。
2階への設置が難しい
ビルトイン洗濯機は重量があり、振動も大きいため、2階への設置が難しい場合があります。
洗濯機は大量の水を使い、その重さが床に負担をかけるため、強度のある床が必要です。また、動作中の振動が階下に響くこともあります。
これらの理由から、2階に設置する場合には、床の補強や防振対策が必要となり、設置するとしても追加の費用がかかることがあるため注意が必要です。
設置箇所の高さに注意する
ビルトイン洗濯機は海外からの輸入製品なので日本の住宅に合わない高さ設定になっていることがあります。
特にキッチンカウンターの下に設置する場合、カウンターの高さを調整する必要な場合があります。
日本の標準的なカウンター高さと合わないと、使い勝手が悪くなることがあります。リフォーム前に設置箇所の寸法をしっかり確認し、高さを調整が必要かチェックしておきましょう。
同じサイズのビルトイン洗濯機の交換ができないリスクがある
ビルトイン洗濯機は設置スペースにぴったり収まるように設計されていますが、将来的に同じサイズの洗濯機に交換できなくなるリスクがあります。
新しいモデルになるとサイズや仕様が変更されることがあるため、現在の設置スペースに合わない可能性があります。
サイズが合わなかった場合、設置箇所拡大の工事が必要になることも考えられるため、将来的な交換のことも考えてプランを検討をしましょう。
ビルトイン洗濯機のQ&A
- ビルトイン洗濯機の天板は撤去できる?
-
ビルトイン洗濯機の天板は撤去可能です。
設置の際に高さが合わない場合や、交換時に新しい洗濯機のサイズに合わせるために天板を取り外すことがあります。
- ビルトイン洗濯機の寿命はどのくらい?
-
ビルトイン洗濯機の寿命は一般的に6〜7年とされていますが、メーカーやモデルによって異なります。
高品質な製品であれば、定期的なメンテナンスをすることで、20年近く使用できることもあるでしょう。
- 国産のビルトイン洗濯機はある?
-
国産のビルトイン洗濯機も存在しましたが、2020年以前に製造が中止されました。
現在、日本市場では主に海外メーカーの製品が主流となっています。
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