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2019年10月09日更新
サンルームを後付け・取り付けるメリット・デメリットは?
室内から自由に出入りできるサンルームは、人気の高いエクステリア設備です。しかし、その特徴を知ったうえで取り付けリフォームを行わなければ、生活に不便さを生み出す恐れもあります。サンルームの特徴や後付けするメリット・デメリットを、リフォーム前にしっかり把握しておきましょう。
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- 監修者下久保彰
サンルームとは?
サンルームとは太陽光をできるだけ多く取り入れることができるよう工夫された部屋のことを言います。
造りとして部屋の開口部を広く取ったり、壁をガラス張りにしたりすることで明るく暖かい空間となります。
サンルームは居室と同じくリラックスする空間にしたり、洗濯物を干すスペースにしたりして活用することが可能です。
ただし、外部からの視線を遮るものが少なく、太陽光により室温が高くなりすぎることもあるため寝室としては不向きです。
サンルームの取り付けリフォームでできること
サンルームは、住宅の敷地を有効活用するエクステリアパーツとして人気を集めています。しかし、そんなサンルームにも、欠点と利点があります。
リフォームを成功させるためにも、まずはサンルームのメリットとデメリットを知っておきましょう。
サンルーム取り付けリフォームのメリット

室内と屋外を繋ぐエクステリアパーツ・サンルームは、後付けすることで、家での過ごし方に新しい選択肢や利点をもたらしてくれることでしょう。
洗濯物をいつでも干せるスペース
サンルームがあると、花粉や黄砂がひどい日でも、洗濯物を屋外で天日干しすることができます。
または、雨が降りそうな日や曇りの日など、洗濯物を干したまま出かけるのが不安なときでも、サンルーム内に干していれば、もし雨が降っても慌てて取り込む必要がありません。
ペットの遊び場や日光浴スペースとして活用
半分屋外のようなサンルームは、ペットも安心して遊ばせることができる利点があります。
また、晴れた日にはテーブルとイスを持ち込んで、読書をしながらお茶を楽しんで癒しを得ることも、雨に弱い植物をサンルーム内で育てることも可能です。
塩害対策として効果的
サンルームは、塩害のひどい地域で特に高い効果を発揮します。
常に潮風に晒される沿岸部では、屋外の金属が錆びるだけでなく、屋外に干した洗濯物が乾きにくくなるという害も生じます。そのため、晴れていても洗濯物が屋外に干せず、干しても生乾きのようになってしまいます。
このような地域では、潮風を寄せ付けないサンルームを設置することで、安心して屋外に洗濯物を干せるようになります。
また、塩分に晒されると枯れてしまう植物も、サンルーム内であれば、日光に当てながら安心して育てることも可能です。
断熱にも高い効果あり
サンルームを設置することで住宅の断熱効果を高めることにも繋がります。
住宅の断熱性能の高さは、室内と室外との間にどの程度の空気の層が存在するかによって決まります。
一般的に断熱工事を行う場合は、壁の間に断熱材を注入したり、窓を二重にしたりすることによって外気と内気を隔てる工事を行います。
サンルームがあれば外気と内気との間でワンクッション置かれて断熱性が高まるので、エアコンの効果も上がって電力の節約になります。
開放感が増す
他の居室とは異なり、基本的にサンルーム内の壁は全てガラス張りとなっていることが多いです。
壁やサッシなど視界を遮るものがあまりないため、室内にいながら日光や屋外の景色を存分に楽しむことができるでしょう。
もちろんサンルームはガラスとはいえ壁で屋外とは隔てられているため、プライベートな空間としての安心感もあります。
それに加えて、まるで屋外にいるかのような開放感を味わうことができるのがサンルームの魅力と言えるでしょう。
サンルーム取り付けリフォームのデメリット
サンルームは、夏場と冬場の使い方に注意しなくてはなりません。
断熱や防水処理を行って、以下の欠点をなるべく抑える工夫が必要です。
夏は暑く冬は寒い
サンルームは日光浴として最適のスペースですが、夏場の猛暑日には日光が当たりすぎてしまい、中で快適に過ごすことは難しいという欠点があります。
また、屋外ですので冬の寒い日には外の冷たい空気で冷えてしまい、ゆっくり日光浴を行う余裕はなくなってしまうでしょう。
さらに、これらの外気が、サンルームと繋がる部屋に入ってくるというデメリットもあります。
そのため、エアコンをフルパワーで稼働しても温まらない、または冷えないといった状態にもなりかねません。
既存の屋外設備がサンルームに干渉する
雨どいやエアコンの室外機など、外構に設置されているエクステリア設備が、サンルームのサイズに干渉することがあります。
これらの設備がある外構では、サンルームの部材を加工して、接触しないようにすることもできますが、カット代やオーダーメイド代で、リフォーム費用が高額になるという欠点があります。
防水コーキングをしっかり行う
サンルームをリフォームで後付けするときは、屋外の外壁にクギなどで部材を固定します。
このとき、固定した部材の周りをコーキングでしっかり防水処理しておかなければ、雨や害虫が外壁の中に入り込み、家の耐久性を落とす原因になってしまいます。
さらに、ゴム製のコーキングは、約5年に1度は点検が必要な箇所です。劣化を放っておくと、今度はコーキング自体が裂けて穴が空き、そこから雨水が入ってしまいます。
サンルーム増築と建ぺい率

サンルームはガラスで屋根・壁を覆う部屋の増床となるため増築した面積が建築面積に含まれることもあり建ぺい率を考慮しなければなりません。
建ぺい率を超えた増築の場合、火災保険や地震保険などの保険が下りない場合もあるので、不動産登記簿の変更登記が必要となります。
また、増床面積が10㎡以上の場合や、建物が防火または準防火地域にある場合は確認申請が必要となるので事前に確認が必要です。
サンルームの後付けリフォームを行うときは、このようなデメリットが生じないように、防水処理や法的確認を専門家にしっかり行ってもらうようにしましょう。
建物の保証がつかなくなる場合も
サンルームを設置することによって建物の保証がつかなくなってしまう可能性があります。
新たにサンルームを設置するためには、窓ガラスや柱の設置のために建物の外壁に穴を開ける必要がでてきます。
この外壁に穴を開けてビスを打ったりボルトをねじ込んだりする行為が保証を無効にしてしまう可能性があるのです。
仮にサンルームの設置後に雨漏りが発生した場合、穴を開けた部分が雨漏りの直接の原因でない場合であっても、保証の対象外となってしまうかもしれません。
特に長期優良住宅である場合は保証の対象となるかどうかの判定がシビアなため、注意が必要です。
スペースに余裕があれば別棟ガーデンテラス(温室)としての位置づけも可能です。
サンルームの設置が保証に与える影響については、住宅を建築した工務店やハウスメーカーに確認すると良いでしょう。
リフォームが高価である
サンルームの設置費用は、商品の種類や大きさによっても異なりますが、一般的な設置費用は約60万円~100万円超であると言われています。
大きな窓ガラスをいくつも取り付けるため、設置費用が高くなる傾向にあるようです。
また、サンルームを設置する場所によっても費用が異なります。
仮に2階以上の高さでサンルームの設置工事を行うとなると、足場の設置が必要となります。
他にも資材の荷揚げのためにクレーンなどの工事車両が必要となることから、より高額となってしまうでしょう。
定期的な掃除が必要
サンルームのガラス窓は透明なので汚れが目立ちやすく、定期的な拭き掃除が必要です。
手の届く範囲であれば問題なく掃除できるのですが、屋根の上の掃除は大変かもしれません。
特に積雪の多い地域の場合は雪かきなどの手入れについても考える必要があります。
固定資産税がかかる
サンルームを設置した際には建物の変更登記を行わなければなりません。
そして変更登記を行ってサンルームの床面積が追加された分、固定資産税が増額されます。
固定資産税の課税対象となるのは、「屋根があり3方向以上を壁やガラスで囲まれている建物」とされています。
一般的なサンルームには屋根があり、かつガラス窓や扉で3方向以上を囲われていることから、固定資産税の課税対象となるのです。
とは言え、サンルーム程度の広さの設備に課税される固定資産税の税額は、住宅にかかる固定資産税額よりは大分安く済みます。
増築するサンルームの広さが6帖程度であれば、増額される年間の固定資産税額は約15,000円~20,000円程度でしょう。
憧れのサンルームで快適な生活を手に入れられるのであれば納得できる金額なのではないでしょうか。
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