築25年一戸建てはリフォームか建て替えか?費用やメリット・デメリットを比較

リフォームか建て替えかで迷ったとき、築20年・築25年ならリフォームを選ぶケースが多いです。一戸建ての老朽化を感じつつ、対策に悩んでいる方も少なくないでしょう。リフォームと建て替えのメリット・デメリットや費用を比較紹介します。違いを把握して、後悔のない選択をしましょう!

2025年04月10日更新

監修記事
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築25年でリフォームか建て替えか迷ったら

築25年の住まいでリフォームか建て替えか迷ったら、ケースにあわせて選ぶと後悔のない選択ができます。

建物の内装や設備などを一部新しくしたい場合や、目立つ損傷が見られない場合はリフォームが適しています。

リフォームでは対応しきれない間取り変更を行う場合や、建物の基礎に問題がある場合は、建て替えを選びましょう。

築25年の住まいは、「新耐震基準」と「2000年基準」の境目に建てられた建物でもあります。

「2000年基準」は「新耐震基準」をさらに厳しくした、2000年6月1日以降の耐震基準です。

お住まいの一戸建てが「新耐震基準」で建てられている場合は、耐震性の強化を検討すると良いでしょう。

築25年で壊れやすい設備とは

キッチンや浴室といった水回り設備は、一般的に20~25年ほどで寿命を迎えるといわれています。

寿命を迎えた設備は、一度修理しても再度故障してしまう可能性が高いです。

築25年で水回り設備の不調を感じたら、部分リフォームで設備交換することを検討しましょう。

また、築30~50年の住まいで建て替えやリフォームを検討している方は、以下の記事もあわせて参考になさってください。

>>築30年・築35年の建て替えとリフォームはこの記事で詳しく紹介

>>築40年の耐震補強はこの記事で詳しく紹介

>>築50年のリフォームはこの記事で詳しく紹介

リフォームが適しているケース

築25年でリフォームが適しているケースは、以下の通りです。

  • 予算を抑えて工事したいとき
  • リフォームしたい範囲が少ないとき
  • 子供や孫に家を譲る予定がない場合
  • 基礎・構造は劣化していない場合

予算を抑えて工事したいとき

限られた予算内で住まいを新しくしたい場合は、リフォームが適しています。

劣化が気になる設備を交換したり、部分的に内装を変えたりすることも可能です。

建物の解体費や大がかりな設計費がかからない分、費用を抑えて工事できます。

リフォームしたい範囲が少ないとき

住まいの劣化や損傷が少なく、限られた範囲しか工事する必要がない場合もリフォームが適しています。

建て替えでは既存の住まいを全て解体するため、まだ住める状態であればもったいないと感じるでしょう。

リフォームであれば使える設備は残しつつ、劣化した部分のみを新しくできます。

子供や孫に家を譲る予定がない場合

将来的に住まいを子供や孫へ譲る予定がない場合は、建て替えではなくリフォームを選ぶのが無難です。

住まいを相続しない場合、いずれは取壊しや売却を行う可能性が高いでしょう。

今後住まいで暮らす期間を考えると、リフォームの方がコストパフォーマンスは高いといえます。

基礎・構造は劣化していない場合

住まいの基礎・構造が劣化していなければ、内外装や水回り設備を新しくするだけでも満足度の高いリフォームが行えます。

一から建て替えるよりも少ない費用で、より住み心地の良い家へリフォームできるでしょう。

建て替えが適しているケース

築25年で建て替えが適しているケースは、以下の通りです。

  • リフォームと建て替えで費用が変わらない場合
  • 子供や孫に家を相続する場合
  • 大幅な間取り変更を行いたいとき
  • 基礎や構造に問題がある場合

リフォームと建て替えで費用が変わらない場合

リフォームの工事内容が大がかりになり、建て替えと費用が変わらなくなってしまった場合は建て替えを検討しましょう。

建て替えの方が設計の自由度も高く、金利の低い住宅ローンを利用できます。

フルリフォームやスケルトンリフォームを検討している場合は、費用が高額になりやすいため、リフォームと建て替えの見積もりを両方取るのがおすすめです。

子供や孫に家を相続する場合

将来的に子供や孫へ住まいを相続する予定がある場合は、建て替えをすると住まいの寿命を延ばせます。

相続時は現金よりも不動産の方が相続税を抑えられるため、結果的に節税できるのもメリットです。

住まいを全面的に新しくすることで、住み継ぐ家族も長く暮らせるようになるでしょう。

大幅な間取り変更を行いたいとき

既存の間取りを解体して、大幅な間取り変更をしたい場合は建て替えが適しています。

リフォームでは、移動できない柱や耐力壁の位置によって間取りが制限されます。

自由度が高い設計を希望している方は、リフォームしないで建て替えを選ぶのがおすすめです。

基礎や構造に問題がある場合

建物の基礎や構造に問題がある場合は、住まいを建て替えることで解決できます。

耐震面で不安があるときは、地盤調査を行った上で新しく建て替えると、地震に強い住まいが建てられます。

また、基礎・構造がシロアリや湿気で損傷している場合も、建て替えを検討すると良いでしょう。

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リフォームと建て替えはどう違う?

リフォームと建て替えは、工事内容や費用相場、工事期間がそれぞれ異なります。

求めている工事内容や予算にあわせて、どちらが適しているかを検討しましょう。

工事内容の違い

リフォームは住宅の基礎を残した状態で、内装や設備を新しくする工事です。

水回り設備の交換や壁紙の張替えなどを行う部分リフォームや、躯体以外を全て新しくするスケルトンリフォームがあります。

一方で建て替えは、既存の住宅を基礎から解体し、一から新しく建て直す工事です。

リフォームでは補いきれない激しい損傷や劣化が見られる場合は、建て替えの対象になります。

費用相場の違い

リフォームの費用相場1,000万~1,300万円
建て替えの費用相場1,800万〜4,500万円
リフォーム・建て替えの費用相場

リフォームの費用相場は1,000万~1,300万円、建て替えの費用相場は1,800万〜4,500万円です。

一般的に建て替えはリフォームよりも大がかりな工事になるため、費用も高くなる傾向にあります。

工事期間の違い

水回り設備の交換や床の張替えなど、簡単なリフォームの工期は数日~一週間ほどです。

スケルトンリフォームなど大がかりなリフォームになると、2~4か月ほどかかります。

建て替えはリフォームよりも工事が大規模になるため、工期も8か月前後と長くなります。

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リフォームのメリット・デメリット

リフォームのメリットは、建て替えよりも少ない費用と工期で工事できる点です。

固定資産税の見直しがないため、税金が上がる心配もありません。

デメリットは、リフォームの内容によっては費用が建て替えと大きく変わらない点です。

また、建て替えに比べると間取り変更が制限されるため、理想の間取りを実現できない可能性があります。

>>リフォームのメリット・デメリットはこの記事で詳しく紹介

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建て替えのメリット・デメリット

建て替えのメリットは、間取りの制約が少ない点や、断熱性・耐震性を高められる点が挙げられます。

建物を全て解体して一から作り直すため、設計の自由度が高く理想の住まいを実現しやすいです。

デメリットは、リフォームよりも費用が高くなりやすく、工期も長くなる点です。

リフォームと違い住みながら工事できないため、仮住まいを用意する必要があります。

>>建て替えのメリット・デメリットはこの記事で詳しく紹介

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築25年の住まいをリフォームした事例

築25年の住まいを実際にリフォームした事例を紹介します。

リフォーム費用や工期を紹介するので、参考にしてみてください。

バリアフリー化を兼ねた一戸建てリフォーム

明るく開放感のあるLDK
築25年の一戸建てをリフォームした事例
リフォーム費用約1,500万円
施工期間3か月
リフォーム箇所トイレ、キッチン・台所、お風呂・浴室、洗面台・洗面所、洋室、階段・廊下、リビング、ダイニング
一戸建てリフォームの概要

床の段差を無くしてバリアフリーにし、水回り設備や内装もリフォームした事例です。

収納スペースを増やしたことで、家族が増えても暮らしやすい住まいになりました。

開放感のあるLDKでは、家族で食事や団らんを楽しめるようになっています。

子供の独立を機に平屋をリフォーム

22帖の広々としたLDK
築25年の平屋をリフォームした事例
リフォーム費用約1,100万円
施工期間3か月
リフォーム箇所トイレ、キッチン・台所、お風呂・浴室、洗面台・洗面所、壁紙・壁、床・フローリング、和室、洋室、窓、玄関ドア・玄関、リビング、ダイニング
平屋リフォームの概要

子供の独立を機に、夫婦二人が暮らす平屋の住まいをリフォームした事例です。

間仕切りを取り払って22帖のLDKを作り、デットスペースには収納を設置しました。

和室や玄関は既存のまま残し、新築時の面影も感じられる綺麗な住まいに仕上げています。

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リフォーム・建て替えが資産価値に与える影響とは

リフォームや建て替えで住まいを新しくすると、将来的な資産価値を高めることにも繋がります。

リフォームと建て替えで、より建物の資産価値を高められるのは建て替えです。

建て替えで耐震化や断熱化、省エネ化を行えば、住まいの資産価値を高められます。

部分的なリフォームの場合、建て替えほど資産価値の向上は見込めません。

リフォームか建て替えかで迷った際は、将来的な資産価値も視野に入れて検討すると良いでしょう。

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リフォーム・建て替えに使えるローンや補助金

リフォームやリノベーション、建て替えで費用が足りないときは、ローンや補助金を利用する方法があります。

ローンや補助金の種類を把握し、自分にあった方法で資金調達しましょう。

リフォームローン・住宅ローン

リフォーム・建て替えで利用できるローンは、主にリフォームローンと住宅ローンがあります。

リフォームローンは、担保なしで少額のローンを組みたい場合に適しています。

借入期間が短く、比較的簡単な手続きで融資を受けられるのが特徴です。

住宅ローンは、建て替えや大規模リフォームでまとまった資金が必要なときに適しています。

借入限度額が高く、借入期間も長く設定できます。

ローンを組む際は、借入したい金額や期間にあわせて適したローンを選びましょう。

>>リフォームローンの仕組みや金利はこの記事で詳しく紹介

国や自治体の各種補助金

リフォームや建て替えで、国や自治体が設置している補助金を利用できるケースもあります。

具体的には、耐震化や断熱化、長期優良住宅化などを目的としたリフォーム・建て替えが対象です。

補助金はローンと違い返済の義務がないため、要件を満たしている場合は積極的に利用すると良いでしょう。

申請の受付期間や工事の対象期間はそれぞれ異なるため、利用する補助金にあわせて工事の計画を立てることが大切です。

>>リフォームの補助金・助成金制度はこの記事で詳しく紹介

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Q&A 築25年のリフォームか建て替えでよくある質問

築25年でリフォームか建て替えか迷った際によくある質問を紹介します。

築25年の一戸建てのリフォーム費用はいくら?

築25年一戸建てのリフォーム費用相場は、1,000万~1,300万円です。

ただし、坪数やリフォーム内容によってはそれ以上かかるケースもあります。

築25年の一戸建てはあと何年住める?

一般的な木造住宅の耐用年数は30~80年以上といわれており、丁寧にメンテナンスすればあと50年、またはそれ以上住み続けることもできます。

築20年の一戸建てはリフォームと建て替えどちらが良い?

築20年の一戸建てで経年劣化が気になりはじめたら、リフォームがおすすめです。

築20年の建物は構造や基礎に問題があるケースは少なく、内装や水回り設備の交換といった部分リフォームで対応できることが多いです。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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