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2018年12月18日更新
お風呂のドアガラスが割れた場合の修理費用は?修理方法も解説
お風呂の入り口にはガラスがはめ込まれたドアが用いられていることが多いのですが、もしこのガラスが割れてしまった際にはどのように対応すれば良いのでしょうか?ドアガラスが割れた場合の応急修理の方法や修理費用などについてご紹介していきます。
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- 監修者坂田理恵子
目次
お風呂のドアガラスの種類ごとの割れやすさや特徴
お風呂のドアガラスにはどのような材質のものが使われているのでしょうか?材質ごとの特徴について見てみましょう。
ガラス製のお風呂ドアガラスの特徴
ガラス製のお風呂ドアは、開き戸や引き戸タイプの場合に多く用いられています。
透明なガラスのドアは、狭く圧迫感のある脱衣所と浴室を一つの空間として繋がりを持たせる効果があり、開放的な浴室環境を作ることができます。
ガラスは一般的に薬品や水、引っ掻き傷に強い特性があり、長年使用してもほとんど劣化せず、美しい状態を保ち続けるのが特徴です。
しかし、ガラスはどうしても衝撃に弱いという特性もあるため、体やものがぶつかってしまった場合など、簡単に破損してしまうというデメリットもあります。
割れにくい強化ガラスや、表面にガラスの破損を抑えるコーティングを施している製品ならば、通常のガラスを用いている製品に比べて破損のリスクを抑えることができるでしょう。
2018年現在、浴室用ドアガラスについては、安全性の観点から強化ガラスを用いた製品が主流となっているため、通常のガラスを用いた製品についてはあまり出回っていません。
ただし、強化ガラス等の製品は通常のガラスに比べて単価が高くなるため、修理費用が比較的高価になる傾向があります。
樹脂製のお風呂ドアガラスの特徴
樹脂製のドアガラス用パネルは、ポリエチレン樹脂やアクリル樹脂を用いたものが一般的です。
これらの素材は透明度が高く、見た目もガラスに近いため、外観をあまり損ないません。
樹脂製パネルは、ガラスに比べて衝撃にも強く、重量も軽いため、ドアの開け閉めが楽で割れにくいという特徴があり、折れ戸、開き戸、引き戸などあらゆるタイプのドアに多く用いられています。
また、水垢も、樹脂製パネルはガラスより付着しにくいという特性があるので、お手入れが楽という点もメリットと言えるでしょう。
しかし、樹脂素材はどうしてもガラスに比べて傷の耐性や薬剤の耐性に劣るため、長期間の利用により透明度が低下してしまう点はデメリットです。
このようなデメリットに対処するため、市販されているお風呂用樹脂パネルは、販売時から磨りガラスのような加工が施されているのも多くあり、傷が目立ちにくくなっています。
価格は、一般的なガラスに比べると高価ですが、強化ガラス等より安価ですので、できるだけ費用をかけずに安全性を確保したいという方におすすめです。
お風呂のドアガラスが割れた場合の応急処置方法
お風呂ドアのガラスが割れてしまった際、修理を依頼する前にどのような処置を施しておくと良いのでしょうか?
お風呂のガラス製のドアパネルが割れた場合の応急処置方法
お風呂のドアガラスが割れてしまった場合の対応手順、応急処置の方法についてご説明します。
1.修理業者への連絡を行い、周囲に立ち入りができないようにしておく
ガラスが割れてしまったら、まず周囲の安全を確保し、家族やペットなどがお風呂の側に近づかないようにしてください。
安全が確保できたら、ガラスの交換等を行っている業者に連絡し、修理を手配します。
2.割れたガラスの破片を除去する
ガラスが大きく割れ、破片が床に飛び散ってしまっている場合はガラスの除去を行っておきます。
ガラスは小さなかけらでも体に刺さってしまうことがありますので、長袖長ズボンで肌の露出を抑え、足についても破片が隙間に入りやすいスリッパではなく、靴底をきれいにした運動靴などを履くと良いでしょう。
手元については軍手があれば軍手を用いても良いのですが、もしない場合は薄手の手袋を付け、お掃除用のゴム手袋を重ねるという方法もあります。
割れたガラスはほぼ刃物と変わらない切れ味ですので、できる限り頑丈なものを身につけ、怪我をしないように気をつけて取り扱いましょう。
3.ガラスの除去方法
割れたガラスは新聞紙等に包んで保管し、小さな欠片は粘着テープや掃除機のノズルにストッキングをはめたもので吸って除去します。
もし、ダンボール等があれば、ダンボールにゴミ袋を入れ、その中に新聞紙を敷いておくと、移動の際にこぼれてしまうリスクを抑えられるのでおすすめです。
ドアガラスに強化ガラスを用いている場合には、強化ガラスの特性として破損時に細かな粒となって全体が崩れ落ちてしまいます。
最初にちりとり等で大まかに破片を除去後、ほうきを用いて飛散した破片を回収、最後に掃除機等で残った破片を取り除くと良いでしょう。
強化ガラスは、特性上一般的なガラスに比べて割れた際の安全性も高くなっていますが、それでも肌に触れると怪我をする危険性がありますので、必ず安全対策を施してから処置を行ってください。
お風呂のドアガラス修理に時間がかかる場合の対処方法
修理を依頼してもすぐに対応が難しい場合には、
- ガラスの割れた部分に浴室側から下敷きやダンボール等を当てる
- 養生テープまたは粘着テープでこれらの板をドアに固定する
- 同じ手順を外側からも行う
- 浴室側については、ゴミ袋などを用いて水濡れにも対処しておく
- 隙間がないようテープで隙間を防ぎ、浴室側から水をかけて漏れがなければ完成
という手順で対応します。
下敷き等の樹脂素材と、防水テープを用いれば簡単に水漏れを防ぐことができますが、準備が難しい場合にはゴミ袋を被せたダンボール等でもある程度漏れを防ぐことが可能です。
しかし、割れる前に比べてどうしても耐水性は低下してしまいますので、お風呂の際にはできるだけドアに水がかからないよう注意して使用してください。
この修理方法はガラスだけでなく樹脂パネルの破損にも対応できますので、もしもの時のために防水テープなどをあらかじめ用意しておくのも良いでしょう。
お風呂のドアガラスが割れた場合の主な修理方法
カバー工法による浴室ドアガラスの修理
カバー工法とは、既設のドア枠を残し、その内側に新しいドア枠を被せ、新しいドアを取り付ける方法です。
外枠を撤去する手間がかからず、短期間でドアを新しいものに交換することができるため、できる限り早く修理したい場合に向いています。
工事費用も外枠ごと交換する場合に比べて安価に抑えることができるため、簡単に修理を行いたいという方におすすめです。
注意点として、カバー工法による修理は既存のドア枠に新しい枠を被せて施工するため、既存の外枠や下地材などが老朽化していると新しい枠の固定が難しくなり、施工することができません。
このような場合は、外枠を撤去して新しい外枠を設置して対処する工法が用いられます。
お風呂ドアのみを交換する修理方法
現状で使用中の製品にそのまま取り付けられるドアがある場合には、ドアのみを交換することもできます。
この修理方法では、既存のドアのみを撤去し、新しいドアに付け替えるだけで修理することができるため、短期間で元通りに治すことができ、修理費用も安価に抑えることができるでしょう。
しかし、製造からある程度期間が経っている製品は在庫がなくなっている可能性が高く、外枠部分が老朽化している場合にも施工できないことがあります。
まずは業者に現場を確認してもらい、交換による修理が可能かどうか確かめてもらうと良いでしょう。
お風呂のドアと外枠をまとめて交換する
カバー工法による修理は既存枠に新しいドア枠を被せるため、どうしても今までに比べてドアの開口面積が狭くなってしまいます。
ドアの開口面積をできるだけ変化させずに修理したい場合には、ドア枠ごとの交換を行います。
ドアの外枠については、建物にネジ等で固定していることが多いのですが、施工方法によっては防水性能の向上を目的とし、枠そのものを躯体に埋め込んでいる場合もあるため、大がかりな工事になりがちです。
施工方法によってはドア周辺のリフォームとなる場合もありますので、修理に時間と費用がかかる可能性があります。
お風呂のドア周辺はどうしても毎日湿気と水にさらされる環境のため、設置後ある程度期間が経過している場合は外枠の交換になることが多いようです。
この機会にもっと使いやすいドアに変更したり、段差の少ないドアに交換したりするなどのリフォームを行うのも良いでしょう。
特に脱衣所から浴室部分にかけて段差がある場合などは、段差を除去することによってより安全性が高まりますので、高齢者がいるご家庭の場合はドア周りのリフォームを行うのもおすすめです。
浴室ドアの割れたパネルのみを交換する
ドアのガラスや樹脂パネルが破損してしまった場合、ドアそのものを交換するのではなく、割れたガラスや樹脂パネルのみを交換して修理することもできます。
まず割れたガラスや樹脂パネルを撤去後、新しいガラスや樹脂パネルを枠に合わせてカットしてはめ込む方法です。
浴室用ドアの場合、枠そのものでガラスを挟み込み、隙間をシリコン系樹脂等で埋めて防水している製品も多いため、施工にはドアそのものの分解が必要なケースもあり、施工にはある程度時間がかかることもあります。
また、ドアガラス、樹脂パネルの交換による修理では、複数の開口部があるドアの場合、交換した部材と既存の部材の見た目がアンバランスになってしまうことも多いため、見た目が気になるかもしれません。
特に樹脂パネルの場合は傷や曇りによって見た目のバランスが悪くなってしまう可能性が高いため、気になるという方は全てのパネルを交換するか、ドアそのものの交換で対処すると良いでしょう。
お風呂のドアガラスが割れた場合にかかる修理費用の目安
お風呂のドアガラスが割れた場合、修理にはどの程度の費用がかかるのでしょうか?一般的な修理の際にかかる費用の目安をご紹介します。
お風呂のドアを交換する場合にかかる費用の目安
お風呂のドアのみを交換する場合については、約7万円が目安です。
この費用はドアの形状によって多少変わり、開き戸の場合は約6万円、折れ戸の場合は約7万円が交換費用の目安とされています。
また、修理方法によっても費用が変わる点には注意しておきましょう。
修理方法別の費用は、開き戸の場合はカバー工法で約7万円~、外枠とドアを交換する場合については、約10万円~が目安です。
折れ戸については、カバー工法が約8万円~、外枠とドアの交換が約8万円、引き戸ではカバー工法で約10万円、外枠交換を含めた場合は約11万円~が費用の目安とされています。
上記の費用は目安であり、扉自体の価格により、費用は大きく変わってきます。安価で手に入る流通品の扉のみの交換の場合は、上記費用よりも抑えることも可能です。また、外枠とドアの交換の場合、浴室内の仕様によっては簡単に取り外しができない扉の場合があり、更に費用がかかる場合がありますので、きちんと現場で確認してもらい、見積を出してもらうことをお勧めします。
お風呂のドアパネルを交換する場合の修理費用と目安
ガラスが割れた場合に、ドアそのものを交換するのではなく、パネル部分のみを交換する場合の費用については、40cm×40cmの透明ガラスが約20,000円~、曇りガラスなら約15,000円~、樹脂パネルなら約17,000円~が目安です。
ガラスや樹脂パネルの交換については、使用する材料の種類、面積によって価格が大きく変わってきますので、まずは修理業者に確認を依頼し、見積りをとってもらうと良いでしょう。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社KURODA一級建築士事務所
坂田理恵子一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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