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2019年01月23日更新
和室リフォームをリフォーム会社に依頼する場合の費用相場を解説!
古くなった畳の部屋も、畳替えや内装リフォームで新築のようにきれいにすることができます。和室に関するリフォーム会社の選び方やリフォームの費用など、基礎知識とともに和室をきれいに生まれ変わらせる方法をまとめてみました。
目次
和室リフォームをリフォーム会社に依頼する場合の費用相場やポイントについて
近年、畳の持つ住宅建材としての多くのメリットが見直されています。フローリングにはない畳のメリットをここで再確認してみましょう。
畳のメリット
- 調湿機能
畳の原料は「いぐさ」と呼ばれる植物です。乾燥した「いぐさ」には、空気中の湿気を吸収し放出する機能があり、畳の部屋全体の湿度を調整してくれるので、空間を快適に保ちます。 - リラックス効果
「いぐさ」の香りにはリラックス効果があり、心を落ち着かせる効果が期待できます。 - 高い断熱効果
畳は床からの冷気を遮断する優れた断熱材です。「いぐさ」の内部に含まれた空気の層が断熱効果を発揮します。 - 肌触りと適度なやわらかさ
思わず寝転がってしまいたくなるやわらかさはフローリングにはない畳独自のメリットです。足の裏にも優しい適度なやわらかさで足の疲れを軽減する効果もあります。
畳の裏返し・表替え・新調とは
畳は定期的に以下のようなメンテナンスを行うことで、美しさと機能を長持ちさせることができます。
【裏返し】
畳表(畳表面のいぐさ)を剥がして、裏面を表面にする作業です。畳を一枚ひっくり返すことではありません。畳床から畳表を剥がしひっくり返して貼り直すことで完成します。
2年~5年が裏返しの目安ですが、畳表が擦り切れていると裏返しても同じ状態なので、擦り切れるほど傷む前に裏返す必要があります。畳の縁(へり)は裏返しのタイミングで新調します。一度裏返しを行った畳表は再度裏返しすることはできません。
【表替え】
畳床(畳の芯になる素材)はそのまま使い、畳表(いぐさ)だけを張り替える作業です。こちらも張り替えのタイミングで畳の縁を新調します。一般的に裏返しの次段階の作業となります。
【新調】
畳床・畳表・畳縁の一切を新しいものに交換してしまうメンテナンスです。畳の凸凹が気になり始めたら新調するタイミング。畳の種類を変えるのも新調のタイミングであれば可能です。このように多くの場合裏返し、表替え、新調の段階を踏むことが多いでしょう。
畳床の素材には、自然素材の「ワラ」が使われますが、最近では新しい畳床として手ごろな価格の「建材床(化学床)」が使用されるケースが多くなっています。
化学床は発泡スチロールを木材で挟んだもので、軽くて虫がつきにくいというメリットがありますが、耐用年数はワラ床より劣ります。
畳の種類
【縁つき畳】
最も一般的な形の畳です。約90cm×180cmの大きさで、畳の縁がついています。55mmと60mmがJIS規格で決められた厚みです。
【琉球畳】
正方形の縁なし畳で、縁がないので和室全体をすっきりと広く見せる効果があり、新築の和室に用いられることが増えてきました。
縁がないことで加工が難しくなるため、価格は縁つき畳より割高になっています。厚みは縁つき畳と同じです。
【薄畳】
厚さ30mmの畳で、リフォームで床の高さを調整するときに用いられています。
【置き畳】
厚さ15mmのものが主流で、フローリングの上に置いて使う畳です。
【カラー畳・化学(樹脂)畳】
カラー畳とは、いぐさや「和紙」を着色した畳で、個性豊かな和室を作ることができる畳です。
化学(樹脂)畳は、畳表がビニール素材で作られた畳で、水拭きができて色褪せも少ないというメリットがあります。
【黄金畳】
いぐさを黄金色に変色させて編んだ畳です。和室全体を明るくすることができます。
和室リフォームの中心価格帯と目安価格帯
【タワーマンションの和室リフォームの中心価格帯】
中心価格帯(6畳の和室) | この価格帯でできるリフォームの内容 |
---|---|
約30万円~50万円 |
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【タワーマンションの和室リフォームの中心価格帯】
目安価格帯(6畳の和室) | この価格帯でできるリフォームの内容 |
---|---|
約10万円~30万円 |
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約50万円~80万円 |
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約80万円~150万円 |
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和室の畳をリフォームする場合の費用相場とベストタイミング
【畳の裏返し】
- 約4,000円~/1畳あたり
- タイミング:新畳を入れてから5年経過するまで
【畳の表替え】
- 国産畳:約13,000円~/1畳あたり
- 外国産畳:約6,000円~/1畳あたり
- 化学畳:約9,000円~/1畳あたり
- タイミング:裏返しや新調から約3年経過するまで
【畳の新調】
- 国産畳+ワラ床:約25,000円~/1畳あたり
- 外国産畳+ワラ床:約15,000円~/1畳あたり
- 国産畳+化学床:約20,000円~/1畳あたり
- 化学畳+化学床:約20,000円~/1畳あたり
- タイミング:前回の新調から約20年経過した頃
【琉球畳の新調】※半畳あたりの価格 ※四角形以外の特殊サイズは割高
- 約15,000円~/1枚あたり
【古畳の処分費】
- 約2,000円~/1畳あたり
和室の壁・天井・障子・襖をリフォームする場合の費用目安
マンションの和室の内装リフォームでは、天井・壁クロスの張り替えや障子の張り替え、襖の張り替えが可能。壁はクロスを剥がして珪藻土塗りに仕上げることもできます。
和室の壁をリフォームする場合のポイント
和室の壁クロスの張り替えでは、既存のクロスを剥がしてから新しいクロスを張っていきます。6畳の和室で工期は約1日です。
珪藻土仕上げでは、既存のクロスを剥がしたあと、珪藻土用の下地を塗り、乾いてから珪藻土で仕上ますので工期は約3日となります。
【費用の目安】
- 壁クロス張り替え(6畳):約8万円~15万円 ※既存クロス剥がしを含む
- 壁を珪藻土にする(6畳):約15万円~25万円 ※既存クロス剥がし、下地処理含む
和室の天井をリフォームする場合のポイント
天井のクロスを張り替えるときも、壁クロスと同じでまずは既存のクロスを剥がします。このとき、天井直付けタイプの照明器具は外しておきしょう。工期は約1日です。
【費用の目安】
- 天井クロス張り替え(6畳):約3万円~7万円 ※既存クロス剥がしを含む
壁クロスの張り替えと同時施工で、諸経費や養生費を抑えることができます。
和室の障子や襖をリフォームする場合のポイント
障子や襖は、リフォームしてくれる会社に一旦持ち帰って張り替えを行い、完成後に再び取りつけるという工程が一般的です。持ち帰ったときに、枠のゆがみなどがあれば微調整を行い、がたつきのない状態に仕上げてから張り替えします。工期は約3日~7日です。
【費用の目安】
- 障子:約2,500円~/1枚
- 襖:約2,500円~/1枚
和室に掘りごたつを造る場合の費用目安
和室に掘りごたつを設置するには、畳を一部撤去して足がおろせるような「入れ物」を作る必要があります。
建材メーカーでは「入れ物」を「掘りごたつユニット」としてセットで販売していますので、大工造作とどちらが費用を抑えられるかを比較してみましょう。
【費用の目安】
- 大工造作の掘りごたつ:約20万円~
- 掘りごたつユニットを設置する:約20万円~(ユニットの大きさによって変わる)
リビングの一角に和室スペースを設ける場合の費用目安
リビングの一角を和室スペースにするリフォームが人気です。
部屋として和室を作るのではなく、置き畳などを利用して和室に見立てたスペースを作るリフォームで、横になってくつろぐ場所を作ることができるというメリットがあります。
置き畳を敷くだけの和室スペースなら、大掛かりな工事は必要ありません。段差をつける「小上がりタイプ」の和室スペースを作る場合は、大工工事が必要になります。
【費用の目安】※3畳の和室スペースの例
- 置き畳:約20,000円~
- 小上がりタイプユニット:約50,000円〜
和室から洋室にリフォームする場合の費用相場とポイント
和室全体を洋室にするリフォームのポイントと費用相場をまとめました。
和室から洋室にリフォームする場合の壁とクロスの種類や特徴
和室が「真壁」で、洋風の「大壁」にする場合は、ベニヤ板を貼り壁の厚さを柱に揃えてからクロスを張ります。
真壁とは、昔ながらの和室で、壁の隅や中心付近に柱が見えている和室です。
もともとの壁が大壁のクロス仕上げだった場合は、クロスをきれいに剥がしてから新しいクロスを張ります。
クロスは一般的にビニールクロスが使われますが、グレードによって金額が変わります。輸入クロスは国産クロスに比べて、クロス本体の価格が高いクロスです。
和室から洋室にリフォームする場合のフローリング材の種類や特徴
和室をフローリングに変えるときは、まず、畳を撤去して「野地板」という畳の下に敷かれている板を露出させます。
野地板が湿気などで傷んでいた場合は交換をしてから、新しい野地板の上に木材で下地を組んでフローリングを張っていくという手順です。新調フローリング材の仕上がり高さと他床仕上がり高さが揃うように調整します。
フローリング材には、「無垢」のフローリング材と「シート」のフローリング材があります。無垢フローリングは木材100%ですが、シートはMDFなどの心材に木目調のシートを貼りつけたものです。
無垢フローリングは天然木の温もりがあり、経年とともに色つやが増していく素晴らしさがありますが、シートフローリングに比べて価格が高いというデメリットがあります。
和室を洋室にリフォームする場合の費用相場
【費用の目安】※6畳の和室
- 畳をフローリングにリフォーム:約10万円~
- 押し入れをクローゼットにリフォーム:約5万円~
- 和室全体を洋室にリフォーム:約20万円~
和室を洋室にリフォームする場合の注意点
和室を洋室にリフォームするときにはいくつかの注意点があります。その代表的なものをご紹介しましょう。
建具の高さに注意
畳の部屋をフローリングにするときには、床の高さに注意する必要があります。もともと畳が敷かれていた高さに床の高さを揃えておかないと、建具の下端と段差ができたり、開き戸が開かなくなったりするトラブルも。
ほかの部屋との調和性を考える
和室とつながるリビングなど、ほかの部屋とのバランスを考えた内装になるように気をつけましょう。
リフォームを機に内装を一新するときにありがちな失敗が、ほかの部屋と雰囲気があまりにも違いすぎて居心地が悪くなってしまうというケースです。
和室から洋室にリフォームする場合のバリアフリー性について
こちらも、「床の高さ」についての注意点です。もともとの畳の高さとフローリングの高さに差が出るとバリアフリーにはなりません。
新しいフローリングの方が高いとつまずく原因にもなります。床材の厚み全体をコントロールすか、又は見切り材を用いて段差を解消することができます。床の高さについては慎重に検討する必要があるということです。
和室リフォームを依頼するリフォーム会社選びのポイントについて
リフォーム会社からの見積書の諸経費を確認する
和室をリフォームするときの見積書で、諸経費の金額が全体の約10%~15%におさまっているかを確認してください。諸経費とは、材料を運ぶ運搬費や接着剤などの消耗品費、打ち合わせにかかった経費などです。
見積書の詳細が明瞭であるか確認する
見積書の項目は細かく書かれているでしょうか。
人件費など詳細に分けられない項目は「一式」と表記されることがありますが、材料は見積書を作るときに「積算」(必要な本数や個数を拾い出すこと)を行いますので、詳細を見積書に表記できる項目です。
「一式」の項目があまりにも多い場合は、詳細はどのような内訳になっているかを確認してください。
2~3社から相見積もりを取る
リフォームの見積もりを依頼するときは、必ず数社に相見積をとりましょう。
見積書は金額を比較するために必要な資料となりますが、項目分けや説明など、リフォーム会社の顧客に対する誠実さを読み取ることもできる大切な資料です。
じっくり検討して一社に決めればよいので、焦らずに相見積をしっかりと比較しましょう。
和室リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた和室リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、和室リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
この記事の監修者プロフィール
二級建築士、宅地建物取引士。愛知県名古屋市にて高級分譲住宅設計・施工会社に勤務。土地取得からプランニング、施工、販売、お客様のお引っ越し、アフターサービスまでの、住宅に関わる全ての業務に従事。

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