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2019年02月27日更新
外壁が変色していたら塗装するべき?
外壁の色が施工時に比べて変わってしまった、変色してしまった際には塗装リフォームを行った方が良いのでしょうか?塗装が変色してしまう原因と、変色によって起こりえる問題点、外壁塗装の劣化の目安についてご紹介していきます。
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- 監修者下久保彰
外壁塗装が変色する原因とは?
塗膜の劣化
外壁塗装に用いられている塗料は、日光に含まれる紫外線の影響などにより、施工からある程度の年数が経つと塗膜が劣化し、変色を起こします。
これは、紫外線に分子の接合を破壊する働きがあることが理由です。塗膜に紫外線が当たると、表面の分子結合が段々と破壊され、表面がざらざらに変化していきます。
そのため、このような理由で老朽化した塗膜は、光を反射が不規則になり、白っぽく変色してしまうのです。
コケやカビによる変色
日当たりが悪い場合や湿気が多い場合には、外壁にコケやカビが生えてしまいます。
この場合は、塗装や外壁材の隙間にコケやカビが繁殖するため、緑や黒っぽい色に塗装が変色してしまうでしょう。
また、放置している期間が長いと、カビが塗膜の中にまで根を伸ばしてしまうため、洗浄しても変色を取り除くことはできません。
施工不良による変色
外壁の塗装工事では、下地の洗浄及び調整を行った後、下塗り、中塗り、上塗りの3回の塗装を施します。
この時、下地の調整が不十分だったり、塗装回数が手抜き工事で省かれたりしていると変色が起こる可能性があります。
特に塗装回数が少ない場合には、塗膜の厚みが通常より薄くなるため、紫外線等による劣化が起こりやすくなり、耐用年数より短い期間で変色を起こしてしまうでしょう。
ただし、下地処理の不良については、変色の原因となることはほとんどなく、主に塗膜の剥がれという症状が現れます。
錆による変色
金属製の外壁材に塗装している場合や、外装に金属を用いている場合は錆による塗装の変色が起こります。
これは、雨で溶け出した赤さびが塗装表面を流れることで、塗装の成分と結合して色素が定着してしまうことが理由です。
雨の流れにそって赤褐色の変色が発生している場合や、金属部品の周囲に赤褐色の汚れが付着している場合は、金属の錆びによる変色の可能性が高いと言えるでしょう。
外壁塗装が変色していたら劣化を疑ったほうがいい?
外壁塗装の変色は劣化だけが原因というわけではありません。どのような理由で変色した場合に対処が必要なのか、原因別に見ていきましょう。
日光による変色の場合
日光に含まれる紫外線や、排気ガスなどによって塗装が白っぽく変色している場合は、早急な対処が必要です。
これらの理由による変色は、塗膜そのものの劣化が進行していることが予想されるため、塗装による外壁の防水が不十分となっている可能性が高く、外壁の腐食や雨漏りが起こりやすくなっていることが考えられます。
もし、白っぽく変色しているにもかかわらず、そのまま対処せずに放置していると、雨漏りによる腐食が建物内部まで進行し、壁の修繕や柱の入れ替えと言った大がかりな修繕工事が必要となるでしょう。
コケやカビによる変色の場合
コケやカビの付着については、高圧洗浄や薬品を用いた洗浄で元の色に戻るかどうかで判断します。
洗浄で元通りの色あいに戻ったなら塗膜の劣化はあまり進んでいないと考えられるので、急いで塗装のリフォームを行う必要はないでしょう。
施工不良による変色
外壁塗装のリフォームでは、変色や剥がれなどのトラブル対策として、施工会社が独自に保証を行っている場合があります。
もし、この保証の期間中に変色や塗膜の剥がれが発生した場合には、すぐに施工会社に連絡して再施工を行ってもらいましょう。
また、証期間が過ぎている場合でも、塗装が変色していたり剥がれたりしている場合は、塗装による表面保護が失われている可能性が高いため、できるだけ早い段階での対応が必要です。
錆による変色
屋根材や金属製ベランダなどの設備から発生した赤さびによる塗装の変色については、基本的に塗装そのものが劣化している可能性は低いと言えます。
そのため、錆除去剤などの薬品を用いて変色部位を洗浄すれば、元通りの色あいを取り戻すことができるでしょう。
ただし、錆による変色が発生している場合には、建物外部に取り付けられている金属部品が腐食していることが予想されるため、外壁ではなく錆びた部品に対する処置が必要です。
ベランダの手すりなどの金属部品なら、錆を削り落としてから再塗装、雨樋の金属部品などなら部品の交換、屋根材が錆びている場合は屋根材の交換を行わなければなりません。
特にベランダの手すりと屋根材については、錆によって強度が下がると雨漏りや落下事故の原因となってしまうため、できるだけ早めに対処したほうが良いでしょう。
外壁が変色している場合の対処法は?
外壁の変色は再塗装による対処が必要
苔やカビ、赤さび、排気ガスなどの外部要因による汚れで変色している場合は洗浄で対処することができますが、塗膜が劣化して変色している場合には、洗うだけでは対処できません。
このような塗膜そのものが変色している場合、対処には外壁の再塗装が必要です。
外壁塗装を行う時期の目安
外壁に用いられている塗料には、それぞれ塗り直しの目安となる耐用年数が設定されていますが、この耐用年数に充たない年数でも、塗膜の状態によっては塗り直しを行わなければなりません。
塗装リフォームが必要となる目安は、塗装面に触れると白い粉状の汚れが付着するチョーキングが発生している、表面に細かな亀裂が発生している、塗装の一部が剥がれ落ちているなどです。
その他にも、金属製外壁材なら粒状の白サビが発生している、窯業系サイディングならひび割れやシーリングの亀裂、縮みなどが起きている場合は塗装リフォームを行った方が良いでしょう。
色あせが起こりにくい色とは
日光による変色では、色によっても変色度合いが変わることが知られています。一般的に色あせしやすい色は、赤、黄、紫の3色、逆に色あせしにくいのは白や黒、黄土色などです。
ただし、外壁塗装については各社が劣化しにくい塗料を開発しているため、色の違いによって色あせの進行度合いが明らかに違うということはありません。どちらかと言えば、色の違いによって色あせが目立つかどうかです。
白系の塗料なら、多少色あせが起きても目立ちにくいため、耐用年数まで建物の見た目を保ちたいという方におすすめと言えます。
塗料の種類による違い
建物の外壁に用いられている塗料は、用いられている原材料に違いがあり、材料の違いによって耐久性や耐用年数に差があります。
一般的に用いられている塗料の場合、耐用年数はウレタン樹脂を用いた塗料が約8年、シリコン樹脂を配合した塗料は約12年、フッ素樹脂塗料なら約15年が目安とされています。
その他の光触媒塗料やラジカル系塗料、セラミック系塗料については、塗料メーカーの資料で耐用年数の目安を調べることが可能です。
建物の立地条件や外壁洗浄の頻度などによっては耐用年数以上に塗膜が長持ちする場合もあります。
しかし、海沿いや大通り沿いなどは、煙害や排気ガスによって耐用年数より短い期間で劣化してしまう場合もあるため、こまめに塗装の状態を確認し、劣化が見られた場合にはすぐに対処するようにしましょう。
外壁塗装のリフォームでは、耐用年数だけを目安にするのではなく、変色などの要因から塗膜の状態を判断することも重要です。
できれば信頼置ける塗装業者に1~2年に1度は検査をしてもらえば安心です。お家の健康診断と思いましょう。簡単なタッチアップ込みで半日程度約1万~2万円で済みます。
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