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2019年03月20日更新
シロアリが原因で床が抜けそうに沈む!修理方法と予防対策をご紹介
床が抜けそうなほどブカブカになった時は、床がシロアリの被害を受けている恐れがあるため、床の修理だけでなくシロアリの駆除も同時に行わなければなりません。シロアリの被害が疑われる症状を知って、適切な方法で駆除や床リフォームが行えるようにしましょう。
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- 監修者下久保彰
目次
床が抜けそうに沈む原因はシロアリ以外にもある
床が沈む原因は、主に以下の4つが考えられます。
- シロアリ被害によって木材の耐久性が低下
- 床材の経年劣化
- 施工不良
- 地盤沈下
床下が沈む原因は上記のように様々です。しかし、シロアリの被害を受けている時は、室内や屋外で決まった症状が現れるため、他の被害と見分けることができます。
床が沈む原因を突き止めて適切な修理を施すためにも、シロアリ被害を受けた時の症状を次の項目で詳しく見ておきましょう。
また、床が沈む原因がシロアリ被害ではなかった場合も、シロアリが潜んでいた時に備えて、駆除を想定して業者を選ぶことが大切です。
床下がシロアリの被害を受けている時の症状
シロアリの被害を受けているかわからず不安な場合は、シロアリ被害を受けているかどうか、シロアリ駆除業者に無料で調査してもらうことも可能です。
なお、広い住宅で行うシロアリ調査や、遠方の業者に調査を依頼した場合、日本のシロアリとは生態が異なる外来種の「アメリカカンザイシロアリ」の被害を調査する場合などは、料金が発生するケースがあります。
スムーズかつ的確に被害状況を調査してもらうためにも、床下がシロアリの被害を受けている時の特徴的な症状を知っておきましょう。
シロアリの羽アリを家の周りで見かける
シロアリは毎年初夏から秋にかけて羽アリとなって群飛(ぐんぴ)します。シロアリの羽アリは、住宅に害がない「黒アリ」の羽アリと違って、くびれがなく寸胴な見た目をしているので覚えておくと良いでしょう。
その他、ご近所でシロアリ駆除を行った後に、駆除剤を免れたシロアリがご自宅の敷地内に移動してくる恐れがあります。ご近所で駆除工事が行われた後は、ご自宅の基礎付近を注視することが大切です。
ドアを閉める時に建付けが悪いと感じる
シロアリの被害を受けて床下地材の耐久性が低下すると、家の水平性が失われ、ドアの開閉時に建付けが悪くなることがあります。
それまで何の問題もなく開け閉めできていたドアが、急にきちんと閉まらなくなった場合は、シロアリ被害だけでなく地盤で不同沈下が起きている恐れもあるため、修理と駆除両方を視野に入れた点検が必要です。
床下や基礎に「蟻道」ができている
「蟻道(ぎどう)」とは、シロアリが泥や食べかすを使って作る通り道のことです。蟻道は筋状の泥のような見た目をしており、住宅の床下や基礎のコンクリートで見つけることができます。
蟻道は手で触って壊してしまうと、シロアリを逃して被害箇所を拡大させる恐れがあります。駆除業者が来るまでは、触らずそのままにしておきましょう。
大量のフンが落ちている(アメリカカンザイシロアリ)
アメリカカンザイシロアリは蟻道を作らず住宅に侵入するため、蟻道で被害の有無を特定することができませんが、約1mm前後の粒状のフンが落ちているかどうかで生息を確認することができます。
フンも蟻道と同様に、シロアリの生息箇所を突き止める重要な情報ですので、業者が来るまで触れないよう注意しましょう。
シロアリの生態と床下への侵入経路
床下のシロアリを確実に駆除するためには、シロアリの生態と種類を知って適切な駆除方法を選び、侵入経路を突き止めてシロアリが好まない環境に改善することが大切です。
シロアリの生態
シロアリは元々、自然界の木や植物を食べる生物ですが、人間界においては住宅の建材を食い荒らす害虫です。
種類によってシロアリの生態には若干の違いがあるため、お住まいで発生したシロアリに対して適した駆除方法を選ばなければ、シロアリを逃して被害を拡散させてしまうかもしれません。
シロアリの種類
現在、日本で被害例が報告されているシロアリは以下の4種です。
- ヤマトシロアリ:全国に分布。湿気を好むため、主に床下に被害が集中する。
- イエシロアリ:関東より西側エリアに生息。繁殖力が高く、床下を含む建物全体で被害が発生する。
- アメリカカンザイシロアリ:本州・九州で徐々に被害が報告されている。乾いた場所にある木材もターゲットにする。
- ダイコクシロアリ:主に沖縄地方で生息。乾燥した場所でも生息できる。
住宅でシロアリの被害を受ける箇所
シロアリが食べる素材は木材だけではありません。プラスチックやコンクリート、断熱材などもシロアリは食べてしまいます。従って、シロアリの被害は湿気が多い床下だけに留まりません。
床下の異変に気づきながら駆除を怠ると、外壁や小屋裏、屋根までシロアリの被害を受ける恐れがあり、床下を修理しても外壁や断熱材の劣化を放置することになってしまいます。
シロアリの侵入経路
湿気を好むヤマトシロアリとイエシロアリは主に、地中を通って床下から住宅に侵入します。日本の住宅で最も多く発生する蟻害は、ヤマトシロアリによる床下周辺の被害です。
なお、湿気がなくても生息できるアメリカカンザイシロアリは、外壁や屋根の木材を狙って住宅に侵入してくることもあります。
シロアリ被害を受けた床下で行われる修理
シロアリの被害を受けて耐久性が低下した床は、床材の張り替えと、床下地材を修理するリフォームに加え、シロアリの駆除も忘れずに行わなければなりません。シロアリ被害を受けた床の修理の流れを確認しておきましょう。
1.床材・床板の撤去
フローリングや畳などの床材と床板を撤去して床下が見える状態にし、シロアリの被害を受けていないか、湿気が溜まっていないかなどを目視で確認します。
2.床下地材の交換
シロアリ被害によってボロボロになってしまった床下地材を、新しい部材と交換します。床材を組む際に落ちた木くずを放置すると、シロアリを再び寄せ付けてしまうため、施工後の清掃状況も確認しましょう。
3.シロアリの駆除
新しく組んだ床材に、シロアリが嫌う薬剤を定間隔で注入して、床下をシロアリが嫌う空間にします。このように薬剤を床材に注入するシロアリ駆除方法は「バリア工法」と呼ばれ、新築住宅でも行われる防蟻工事です。
4.床板の張り替え
床下地材を修理してシロアリ駆除を行ったら、最後に床板を張替え、畳やフローリングを張って床修理は完了です。
床下の修理後にシロアリ被害を受けないための対策
せっかく床下を修理しても、再びシロアリを寄せ集めてしまうような環境のままでは、床下のシロアリ被害を再発させてしまいます。
シロアリを駆除して床下を修理した後は、シロアリ被害を再発させないためにも、以下の対策を行いましょう。
シロアリの駆除剤を定期的に散布する
シロアリの被害を受けた床下を修理した後は、床下地材に駆除材を散布しますが、防蟻剤の効果は約5年と言われています。効果が切れた時に床下に湿気が溜まっていると、再びシロアリが発生する恐れがあります。
そのため、シロアリの駆除剤は、薬剤の効果が切れないよう定期的に散布を続けなくてはなりません。通常、シロアリ駆除工事は5年間の保証が付けられていますので、保証が切れる頃に再点検を依頼すると良いでしょう。
床下や家の周りにゴミや湿気を溜めない
床下は、住宅の中でも特にシロアリの被害を多く受ける箇所でもあり、ヤマトシロアリやイエシロアリといった、日本に生息する多くのシロアリが侵入する経路でもあります。
シロアリが好むゴミや木材を、床下はもちろん家の周りにも置かないよう注意し、床下点検口を設けて、定期的に清掃や点検が行える環境にしておきましょう。
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