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2022年08月22日更新

キッチンパントリーの機能とメリット・デメリット、リフォーム費用など解説

パントリーは食料品や家電などが保管できる収納スペース。特徴を理解し、ポイントをしっかり押さえておけば、自宅にぴったりのパントリーが作れます。パントリーのメリット・デメリットや、設置する際のポイント、リフォーム費用や事例などについてご紹介します。

キッチンは、食料品や調理家電などいろいろなものを置かなくてはいけないので、収納スペースが不足すると使いづらさを感じますよね。

キッチンの収納スペースを増やしたいときは、パントリーの設置がおすすめです。常温で保存できる食料品や使用頻度が低い家電などを収納できます。

とはいえ、食料品の管理が必要になるなどのデメリットもあるので、よく知らないまま設置するとストレスを感じる可能性もあります。

そこでこの記事では、パントリーのメリット・デメリット、設置のポイントなどを解説していきます。

リフォーム費用や事例も紹介しているので、キッチンパントリーの設置を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

パントリーの役割・機能

パントリーとは、食料品や家電などを収納する空間のことです。

料理中に使うものを収納することが多いので、キッチンの近くに設置されるのが一般的です。

パントリーの形状は家によってさまざまですが、大きく分けると以下の2つのタイプがあります。

ウォークインクローゼットタイプ部屋として独立している

大型の家電や大量の食料品が収納可能

壁面収納タイプ壁に棚を設置して作られる

省スペースで設置可能

使い勝手はやや異なるものの、どちらのタイプも限られた空間を活用して収納スペースを増やせます。

間取りや収納したいものに合わせて選びましょう。

パントリーを設置するメリット

パントリーを設置すると、キッチンがすっきりしたり、買いだめしやすくなったりするなどのメリットがあります。

それぞれ詳しく解説していきます。

キッチンがすっきり見える

パントリーを設置すると、キッチンに収納しきれないものを片付けられるので、空間がすっきりします。

キッチンには、調味料や食器のほか、鍋やフライパン、さらにホットプレートや電子レンジなどいろいろなものを置かなくてはいけません。

既存の棚に収まれば問題ありませんが、収納しきれないとキッチンが乱雑な空間になりストレスを感じることもあります。

とくに、リビングからキッチンが見える間取りだと生活感が気になる場合が多いでしょう。

パントリーに収納することで、すっきりして過ごしやすくなるだけでなく、出しっぱなしのものが少なくなり、掃除もしやすくなるでしょう。

買いだめしやすい

パントリーがあると収納スペースが増えるので、買いだめしやすくなります。

キッチンに備え付けの収納スペースがあるとはいえ、箱買いした飲料やお米などは収納が難しいこともあるでしょう。

パントリーがあれば、日持ちするものを特売の日にまとめ買いしたり、災害に備えて食料をストックしたりできます。

保管場所を気にすることなく買い物ができるので、まとめ買い派の人にぴったりです。

キッチンスペースを広く活用できる

キッチンスペースを広く活用できるのも、パントリーの魅力の一つ。

たとえば、背面カウンターより奥行きがあり、設置場所に困りがちな冷蔵庫をパントリーに入れると、その分キッチンのスペースが確保できます。

キッチンと並べてパントリーを設ければ、動線も気になりません。

キッチンの空間を圧迫するごみ箱などを置く場所としても使えるので、作業スペースが確保できて便利です。

パントリーを設置するデメリット

なにかと便利なパントリーですが、設置する際には適度なスペースが必要だったり、食料品の管理が大変になったりするデメリットがあります。

以下で詳しく解説していきます。

適度なスペースが必要

パントリーを設置するときは、適度なスペースが必要です。

もともと空間に余裕がない場合は、パントリーの設置を優先することでキッチンが狭くなり、使い勝手が悪くなる可能性もあります。

収納スペースが少ないのは不便ですが、キッチンが狭くて使いにくいとなると、よりストレスを感じるかもしれません。

結局、ある程度スペースに余裕がなければ設置できないのは、パントリーのデメリットでしょう。

パントリー内の管理が必要になる

パントリーには多くの食料品が保管できますが、その分管理が大変になります。

食料品を買いだめしすぎると、どこに何があるのかわからなくなり、期限の把握が難しくなるでしょう。

その結果、食料品を無駄にしかねません。

また、温度や湿度の管理ができていないと、食料品が傷んだり、パントリー内にカビや害虫が発生したりする恐れがあります。

ひと目でどこに何があるかわかる工夫や、換気扇や窓などを設置して温度や湿度を管理できるようにするなどの対策が必要です。

パントリーのリフォーム費用はどのくらい?

パントリーのリフォーム費用は、パントリーのタイプにより異なります。

パントリーのリフォーム費用をタイプ別に紹介します。

ウォークインクローゼットタイプ

ウォークインクローゼットタイプのパントリーのリフォーム費用は、約10万円~約50万円が相場です。

ただ、パントリーの広さや設備(照明・コンセント・机・扉・換気扇・窓など)によって大きく変動します。

また、キッチンに十分なスペースがなく、増築工事をする場合の費用は、約100万円~約140万円が相場とされています。

壁面収納タイプ

壁面収納タイプのパントリーのリフォーム費用は、約5万円~約15万円が相場です。

扉の有無や、棚の取り付け方(固定式か可動式か)により費用は変動します。

とはいえ、ウォークインクローゼットタイプに比べると工事規模が小さいので、コストを抑えやすいです。

使いやすいパントリーにリフォームするポイント

単なる収納スペースと思われがちなパントリーですが、机を設置したり可動式の棚を設けたりすることで、より使いやすく快適な空間を作れます。

使いやすいパントリーにリフォームするポイントを解説します。

パントリー内に机やカウンター設ける

スペースに余裕がある場合は、パントリー内に机やカウンターを設けるのがおすすめです。

というのも、机やカウンターがあると、洗濯物の片付けやアイロンがけなどが効率よく行えて便利だからです。

パントリーを整理するときにも作業台として使えるので、なにかと重宝するでしょう。

パソコン作業やお子さんの勉強用の机として使ってもいいかもしれません。

棚の一部を可動式にする

パントリーを使いやすくするために、棚の一部を可動式にしておくといいでしょう。

棚の高さを収納するものに合わせて調節できると、スペースを無駄なく使えて便利です。

パントリーは、基本的に収納したいものに合わせて設計します。

しかし、いざ生活してみると設計時には考えていなかったものを収納したくなったり、逆に処分したりして収納するものが変化する可能性が高いです。

棚を可動式にしておけば、収納するものが変わっても、パントリーの使いやすさを維持しやすいでしょう。

動線を考慮する

使いやすいパントリーを作るなら、キッチンの作業動線を考えましょう。

パントリーには食料品や調理家電を収納する場合が多いので、キッチンに近いほうが使いやすいです。

また、作業台を設けて家事室として使うなら、ランドリールームにも近い場所に設置するのがおすすめ。

パントリーの使い方に合わせて、効率よく作業できる動線を意識しましょう。

玄関からも使いやすい設計にする

パントリーは玄関からも出入りしやすい設計にすると、買ってきた荷物を運ぶ手間が減らせて便利です。

とくに、箱買いした飲料や米など重いものを移動させるのは大変です。

設置場所を玄関からキッチンまでの動線上にしたり、形状を玄関とキッチンの2方向から出入りできるウォークスルータイプにしたりするといいでしょう。

換気も考慮する

食品の保存状態を良くしたり、パントリーのカビを予防したりするために、換気方法を考えておきましょう。

具体的には、換気扇や窓を設置すると効率よく換気できます。

ただ、窓の位置によっては直射日光が入り込み、食料品が傷む恐れがあるので要注意。

また、入口の扉をなくし開放的な空間にすると、空気が内部にこもらないので湿気対策として効果的です。

スライドドアを活用する

パントリーに扉を設置するときは、スライドドアを活用しましょう。

スライドドアは開閉時に場所をとらないので、キッチンで作業をする際に邪魔になりません。

さらに、スライドドアは荷物を持った状態でも開閉しやすく、開けたままでも違和感がないメリットもあります。

扉の形状は、パントリーの使い勝手を左右するので、いろいろなメリットがあるスライドドアがおすすめです。

使いやすいパントリーのサイズ

使いやすいパントリーを作るときは、サイズも重要です。

ウォークインクローゼットタイプのパントリーのサイズの目安は以下の通りです。

  • 広さ:約1畳~約2畳
  • パントリー内の通路の幅:約60cm
  • 入口の幅:約80cm~約90cm
  • 棚板の奥行き:約30cm~約45cm

パントリーは広ければ広いほど良いわけではありません。

広いパントリーは多くのものが収納できて便利です。

しかし、パントリー内の移動距離が長くなると、ものを取りに行きたいときに不便と感じる場合もあります。

棚板については、奥行きが大きすぎると奥のものを出しづらかったり、細かいものが埋もれたりして、管理しづらくなることがあります。

しかし、奥行きが小さすぎると収納力が不足する可能性があります。

スペースが少なくてもパントリーを増設できる?

スペースが少なくても、壁面や隙間の使い方次第でパントリーを増設できます。

詳しく解説していきます。

壁面収納にする

ウォークインクローゼットタイプのパントリーを増設するほどのスペースがない場合は、壁面収納タイプのパントリーがおすすめです。

ウォークインクローゼットタイプに比べて収納力は劣りますが、限られたスペースを効率よく使えるメリットがあります。

扉をつければ生活感を隠してキッチンをすっきりさせることも可能です。

スペースが少なくても収納を重視したい人や、生活感を隠したい人は壁面収納タイプのパントリーを検討してみてください。

壁面の引き出し収納にする

壁面収納タイプのパントリーも設置できない場合は、壁面の引き出し収納がおすすめです。

壁面の引き出し収納なら、ある程度の奥行きさえあれば設置できます。

約10cmの隙間があれば設置可能な引き出し収納もあるので、少しでも収納スペースを増やしたい人は検討してみると良いでしょう。

マンションにもパントリーを増設できる?

マンションにもパントリーを増設できます。

ただ、鉄筋コンクリート造の場合は、壁や扉の位置の変更が難しく、パントリーの構造にも制限があるかもしれません。

壁や扉の位置が変更できないと、ウォークインクローゼットタイプの増設が難しいこともありますが、壁面収納タイプなら比較的設置しやすいです。

間取りの工夫次第では、ウォークインクローゼットタイプも設置可能なので、リフォーム会社に相談してみましょう。

パントリーに収納できるもの

キッチンパントリーには、常温で保存可能な以下の食料品が収納できます。

  • レトルト食品
  • 缶詰
  • お米
  • 根菜
  • 調味料
  • 飲料
  • お菓子

根菜やお米は基本的には常温で置いておけますが、暑いと傷みやすくなるので気温に応じて冷蔵庫に保管しましょう。

また、賞味期限が短いものは、パントリーにおくと存在を忘れてしまうことがあるので、よく目につく場所におくといいでしょう。

食料品以外では、以下のものを収納できます。

  • 調理家電(ホットプレートやブレンダーなど)
  • 食器
  • 消耗品(スポンジや洗剤など)
  • 防災グッズ

とくに、使用頻度が少ないものをキッチンに置くと、空間が圧迫されストレスを感じます。

作業効率も悪くなる可能性があるので、あまり使わないものはパントリーに保管しておくと良いでしょう。

パントリーを上手に使う収納方法

パントリーをより使いやすくするために、収納方法を工夫しましょう。

パントリーを上手に使う収納方法を解説していきます。

並べ方を工夫する

パントリーは、収納するものの並べ方次第で使い勝手が変わります。

たとえば、棚の上部には、軽いものや賞味期限が長いものなど、出し入れしにくい場所にあっても差し支えないものを収納するのがおすすめです。

また、手が届きやすい棚の中ほどには、よく使うアイテムや賞味期限が短めの食料品を並べるといいでしょう。

そして、飲料やお米などの重いものは棚の下段に並べます。

使う頻度や重さに合わせて並べ方を工夫すると、取り出すときの負担が少なくなり使いやすさが向上します。

細かいものは収納ボックスに入れる

細かいものは収納ボックスに入れるのがおすすめです。

パントリーはたくさん収納できて便利ですが、細かいものは奥に置き去りになり賞味期限が切れてしまうことも考えられます。

収納ボックスを使えば、奥に置いてあるものも把握しやすく、取り出すのも簡単です。

また、収納ボックスの大きさや形を統一することで、スペースの無駄をなくせます。

多くのものを無駄なく保管するために、収納ボックスをうまく活用しましょう。

中身が見えるケースを使う

収納ボックスのなかでも、中身が見えるケースを使うとより管理がしやすくなります。

わざわざ引き出さなくても、ひと目で中身がわかり、どこに何があるかを把握できるからです。

中身が見えないケースは、すっきりした印象になりますが、使い勝手を考えるとあまりおすすめできません。

どうしても中身が見えないケースを使いたい場合は、ラベルを活用したり、背が低めのケースを選んだりして、中身を識別しやすくする工夫が必要です。

パントリーを増設したリフォーム事例

最後に、実際にパントリーを増設したリフォーム事例を紹介します。

キッチンを移動してパントリーを新たに増設したリフォーム事例

もともとキッチンがあったスペースをウォークインクローゼットタイプのパントリーにリフォームした事例です。

ダイニングスペースに新しくキッチンを配置し、パントリーにも行き来しやすい間取りになっています。

リフォーム費用約100万円~約300万円
工期約1ヶ月
建物戸建て
施工会社:FRESH HOUSE

壁面にパントリーを設けたリフォーム事例

こちらは、もともと部屋と廊下があった間取りを大幅に変更し、広々としたLDKにリフォームした事例です。

壁面収納タイプのパントリーを設置し、限られた空間のなかで収納スペースをしっかり確保できています。

リフォーム費用約50万円~約100万円
工期約1ヶ月~約2ヶ月
建物戸建て
施工会社:FRESH HOUSE

まとめ

この記事では、キッチンパントリーの特徴や、パントリーを使いやすくするポイントなどを解説しました。

パントリーには食料品の管理が大変になるデメリットもありますが、換気や収納方法を工夫すれば解決可能です。

パントリーは、アイデア次第でより便利な空間になります。

どれだけのスペースをパントリーに使えるか、何を保存したいのかを明確にし、自分の家にぴったりのパントリーを作ってください。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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