2024年01月24日更新

監修記事

金属サイディングメーカーの特徴を徹底解説!人気・おすすめ理由を完全網羅

金属サイディングはサイディング材の中でもデザイン性や性能が評価され近年シェアを大きく伸ばしています。この記事では金属サイディングが他のサイディングとどのように違うのか、金属サイディングのおすすめのメーカー、メリット・デメリットなどについて解説していきます。

近年サイディング材の中でも性能の高さやデザイン性からシェアを大きく伸ばしているのが金属サイディングです。

この記事では、金属サイディングが他のサイディングとどのような点が異なるのか、金属サイディングにすることのメリット・デメリットや費用相場、そして金属サイディングのおすすめメーカーなどについて解説していきます。

金属サイディングとは

そもそも金属サイディングとはどのようなもののことを言うのでしょうか?

金属サイディングの材質や他のサイディング材との違いについてご紹介していきます。

金属サイディングの基礎知識

金属サイディングは柄がついている表面の金属板と、断熱効果のある裏面材によって構成されている外壁材です。

塗装仕上げが不要で、他の外壁材と比べるとひび割れしにくいと言えるでしょう。

使用される素材としては主に4つに分かれ、ガルバリウム鋼板、塗装溶融亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム合金塗装板、ステンレス鋼板があります。

金属サイディングの耐用年数としては約40年と比較的耐久性の高い外壁材ですが、約10年単位での定期的なメンテナンスが必要です。

金属サイディングの使用できる場所

金属サイディングは耐久性だけでなく、軽さも魅力の一つと言えます。

特に屋根などのリフォームを行う際には耐震の面からも軽量の屋根材を使うことが推奨されており、軽量な金属サイディングは外壁のみならず屋根などへの使用もおすすめです。

窯業系サイディングとの違い

窯業系サイディングと金属サイディングの違いの一つとしてまずデザインのバリエーションが挙げられるでしょう。

金属サイディングと比べ、窯業系サイディングにはレンガ調やタイル調など柄が豊富にあることが特徴です。

次に費用面では、初期コストとしては窯業系サイディングの方が金属サイディングよりも抑えられる傾向にあります。

一方で、窯業系は表面の塗装が劣化してしまうと外壁の保護機能が低下してしまうため、定期的に塗装が必要です。

長期的な視点で見てみると窯業系サイディングの方がメンテナンスコストがかかる傾向にあります。

金属サイディング劣化時の症状

金属サイディングの劣化症状の一つとして挙げられるのがサビです。

サビを放置すると、腐食が進み穴が空いてしまうことにもつながりかねません。

金属サイディングでは、白カビから赤カビと言う流れでサビが発生するため、白カビを発見した時点で早急に対策をとることが大切です。

また、もう1つの劣化症状としてチョーキング現象が挙げられます。

チョーキング現象とは外壁の塗装が劣化し、顔料が白い粉となって表面に現れる現象のことを言います。

チョーキング現象は外壁の塗装が劣化していることを表すものであり、外壁が劣化するとサビやすくなってしまいます。

金属サイディングの施工費用相場

金属サイディングにリフォームする際に気になるのはやはり費用ではないでしょうか?

金属サイディングにリフォームする際の費用相場についてご紹介していきます。

金属サイディングの費用相場は厚みによって変動します。

一般的な金属サイディングの厚みは14mm〜18mmで、14mmの1平方メートルあたりの費用相場は約2,500円〜約3,500円、18mmでは約6,000円〜約8,000円となっています。

なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例です。

詳しくは業者による現地調査が必要となります。

また、業者によっても金額は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較・検討するようにしましょう。

リフォーム時の工期

金属サイディングに張り替える際の工期について実際の工事の手順と合わせて解説していきます。

リフォームをする際、すべての工程が完了するのに約2週間〜約3週間ほどかかります。

張り替え工事の流れとそれぞれの作業にかかるおよその日程は以下のとおりです。

  1. 足場の設置(約1日)
  2. 既存のサイディングを取り外す(約3日〜約5日)
  3. 透湿防水シートなどの施工(約1日〜約2日)
  4. サイディングの張り替え(約8日〜約14日)
  5. 足場解体・清掃(約1日)

利用する業者や建物の状況などによって変わってくるため、工事をする際には業者に日程を確認すると良いでしょう。

メンテナンス周期とメンテナンス方法

金属サイディングのメンテナンス周期は、約10年ごとが目安だと言われています。

使用する材質や、建物のある環境などによっては前後することもあるため、定期的に劣化状況などを確認することが大切です。

また、メンテナンスの際には劣化状況を確認し、サビやチョーキング現象が生じている場合には塗装が劣化してしまっている証拠ですので、塗装の塗り直しを行いましょう。

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金属サイディングにリフォームするメリット

外壁を金属サイディングにすることで得られるメリットについて解説していきます。

金属サイディングを変えると省エネに?

金属サイディング材の多くは、サビ防止の塗膜を塗った金属製の表面材と、裏面材で断熱材を挟む構造になっている断熱材一体型の製品であり、断熱性に優れているというメリットがあります。

断熱性が高い外壁は、室内の熱は流出しにくく、外の暑さや寒さが入り込むのを防いでくれるため、冷暖房の効率が上がり結果として省エネにつながるのです。

また、金属という性質上、水分を含みづらいため、水分が凍ったり溶けたりを繰り返す凍害が起こりづらいという点もメリットとしてあります。

軽量だから耐震性能が高い

金属サイディングはとても軽量な材質です。

窯業系サイディングと比べると約1/4ほどの重量になります。

重量が軽い分建物への負担も軽くなり、地震などの影響も受けにくいため耐震性に優れていると言えます。

重量の重い材質を建物に使用すると建物へ負担がかかり地震の影響も受けやすくなります。

地震の多い日本において、耐震性に優れているという点は大きなメリットだと言えるでしょう。

デザインがシンプル

金属サイディングは窯業系サイディングと比べるとデザインのバリエーションが少ない傾向にあります。

しかし一方で、金属サイディングならではの金属の質感を活かしたシンプルなデザインが多いです。

モダンで洗練された雰囲気が好みの方には金属サイディングをおすすめします。

高いコストパフォーマンス

金属サイディングの標準品は、フッ素塗料を焼付塗装で製造されているものがほとんどで、他の材質と比べても耐候性が高い傾向にあります。

他の外壁材と比べてもメンテナンス費用が少なくて済む傾向にある金属サイディングはコストパフォーマンスが高く、これはメリットの一つと言えるでしょう。

金属サイディングにリフォームする際のデメリット

では次に、金属サイディングにリフォームする際にどのようなことがデメリットとして挙げられるのか見ていきましょう。

傷がつくとサビることがある

耐候性・耐震性に優れ、水にも強い傾向にある金属サイディングですが、傷がついてしまうとそこからサビにつながりやすいという点はデメリットと言えるでしょう。

やはり金属ですので傷はつきやすい傾向にあり、細かい石などが擦れるなどして表面に傷がつくこともあります。

その傷が空気に触れることで劣化し、サビが発生してしまうのです。

サビを放置してしまうと見た目にも悪影響を及ぼすだけなく、劣化が進んでしまうと、場合によっては穴が空いてしまう事態にもつながりかねません。

そのようにならないためにも定期的な点検が大切になってきます。

金属サイディングは、窯業系サイディングと比べると割高になる

金属サイディングとよく比較される窯業系サイディングですが、金属サイディングのデメリットの一つとして窯業系サイディングよりも割高になるという点が挙げられます。

長期的な視点で見ると金属サイディングの方がメンテナンス費用がかかりにくいため、コストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。

しかし、初期費用を比較するとやはり窯業系サイディングの方が安価に抑えることが可能です。

その理由としては、窯業系サイディングは他の外壁材と比べ施工が簡単で人件費が抑えられること、そして素材自体が工場で大量生産することができるため素材の価格自体が抑えられていることなどが挙げられます。

初期費用を抑えたい方にとってはこの金属サイディングと窯業系サイディングの価格の差というのは悩ましいところかもしれません。

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おすすめ人気金属サイディングメーカーとその商品紹介

金属サイディングメーカーの中でもおすすめのメーカーと商品についてご紹介していきます。

アイジー工業株式会社

アイジー工業は創業以来、一貫して金属サイディングを作り続けている会社です。

アイジー工業の金属サイディングは金属のデザインを活かしながらも、ガルバリウム鋼板と断熱材を組み合わせ作る独自のサンドイッチ構造で軽量性・断熱性にも優れているという特徴があります。

アイジー工業株式会社「SF-ガルステージシャイン」

SF-ガルステージシャインは金属のシンプルでモダンな質感を存分に活かした金属サイディングです。

遮熱性フッ素樹脂塗装が施されているため省エネ効果も期待できます。

またカラーバリエーションも11種類と豊富にある点も魅力の一つです。

アイジー工業株式会社「SP-ガルスパン」

SP-ガルスパンは洗練されたスタイリッシュな印象を与えてくれる金属サイディングです。

アイジー工業の人気製品SF-ガルスパンJFの後継品であり、表面にはポリエステル樹脂塗装が施されています。

こちらもカラーラインナップが12種類と豊富です。

ニチハ株式会社

ニチハは業界の中でもトップクラスのシェアを誇るメーカーです。

外壁材から屋根材、内装材など幅広いラインナップを取り揃えています。

表面材には、一般的な亜鉛めっき鋼板に比べて約3〜6倍の寿命がある塗装高耐食GLめっきを使用しています。

デザインもバリエーション豊かで、金属でありながら石や木などのナチュラル素材をリアルに表現しているものもおすすめです。

ニチハ株式会社「M型スマートフラットプレミアム」

画像出典:ニチハ株式会社

金属の質感を活かしたシンプルなデザインのM型スマートフラットプレミアム。

表面材には遮熱性フッ素鋼板が使用されていて、耐候性に優れた製品となっています。

ニチハ株式会社「NS型ネオスパンプレミアム」

画像出典:ニチハ株式会社

凹凸の凸部分を細くすることでシャープな印象を与えるNS型ネオスパンプレミアム。

こちらも遮熱性フッ素鋼板が用いられており、カラーバリエーションも11種類と豊富に取り揃えられています。

旭トステム外装株式会社

旭トステム外装はフッ素コートを使った高機能外壁材やメンテナンスの負担を軽減する工法など独自の商品開発に力を入れている会社です。

耐久性・メンテナンス性に優れ、変色などを抑え汚れにくくするなどの機能が充実しています。

多彩なデザインで幅広いコーディネートに対応している点も魅力の一つです。

旭トステム外装株式会社「スチール ニュースタンダード スパンサイディングS」

スチールニュースタンダードシリーズのスパンサイディングSです。

使い勝手のいい定番カラーから、目をひくビビットカラーまで豊富なラインナップが揃っています。

55%アルミ-亜鉛合金めっき鋼板が使用されており、耐食性に優れています。

旭トステム外装株式会社「スチール ニュースタンダード スパンサイディングN」

金属の質感をいかしモダンな風合いを演出してくれるデザインのスチール ニュースタンダード スパンサイディングN。

フッ素鋼板を使用しているため、色合いを長持ちさせることが可能です。

ケイミュー株式会社

ケイミューは、屋根材・外壁材・雨といの製造販売を手がける外装建材の大手メーカーです。

ケイミューの外壁材は軽量設計なため地震の揺れを軽減でき、壁体内の結露や火災にも強いという特徴があります。

ケイミュー株式会社「アニューシリーズ プレーンシェイプⅡ」

光の加減で様々な風合いを出してくれるモダンなデザインの金属サイディングです。

遮熱性フッ素焼付塗装でコーティングされているため、色褪せに強く長期間美しさを保つことができます。

ケイミュー株式会社「アニューシリーズ グロッシュ」

アニューシリーズ グロッシュは、石肌のように見える斬新なデザインです。

表面には遮熱性フッ素焼付塗装、芯材に硬質イソシアヌレートフォームを使用しているため、遮熱性・断熱性の効果が高くなっています。

YKK AP株式会社

YKK APは材料開発から設計、製造、販売までを自社で行う一貫生産を特徴としている会社です。

外壁材を含む住宅用商品から、ビル用商品、建築部品など幅広い商品を取り扱っています。

YKK AP株式会社「アルカベール モダンシリーズ ラインバークスパン」

画像出典:YKK AP株式会社

金属ならではの素材感を活かしたデザイン性の高い製品です。

アルミを活かした構造で耐久性に優れており、サビにも強いです。

YKK AP株式会社「アルカベール モダンシリーズ ラインバーク」

画像出典:YKK AP株式会社

こちらは金属の素材感を活かしたメタリックな質感の金属サイディングです。

施工性が柔軟で、さまざまな素材との組み合わせに対応可能となっています。

サイディング本体の芯材に使用しているノンフロン硬質プラスチックフォーム断熱材が断熱性能を発揮して、優れた省エネ効果を得ることが可能です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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