スケルトンリフォームは500万円でできる?どこまでリフォームできるか解説

「全面リフォームしたいけど、予算は500万円…」そう考えているあなたに、まずお伝えしなければならないことがあります。残念ながら、マンションや一戸建てを骨組みだけにする大掛かりなスケルトンリフォームを500万円で実現するのは、今のところ「難しい」のが現実です。しかし、ご安心ください。500万円という予算でも、家を劇的に変えるリフォームは可能です。この記事では、「500万円の予算で、あなたの家がどこまで生まれ変われるのか」を徹底解説します。

2025年10月20日更新

監修記事
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500万円でスケルトンリフォームはどこまでできる?

一戸建てやマンションのスケルトンリフォームを、500万円以内で行うのは難しいのが現状です。スケルトンリフォームは建物の内部をすべて解体する大がかりな工事を指すためです。

予算内で住まいをリフォームしたい場合は、壁紙の張替えや簡単な間取り変更など、500万円でできるリフォームを検討しましょう。2階建ての住まいを1階だけ改修するなど、リフォームの範囲や内容を工夫すれば、予算を抑えたリフォームが可能です。

>>スケルトンリフォームの費用相場はこの記事で紹介

400万円台で実現できるリフォーム例

一戸建てのリフォームを400万円台で行う場合、以下のような内容が検討できます。

  • 一階部分のみリフォーム
  • 水回り設備一式を交換(標準仕様)
  • フローリングの張替え(標準仕様)
  • 間仕切りを撤去して広いリビングへ

水回り設備と内装のグレードを抑えつつ一階のみリフォームすることで、予算内で格安のリフォームが実現できるでしょう。

愛着のある家具と住まう人が快適に暮らせるリフォーム 施工:リフォームプライス・ホームテック

💰 リフォーム費用:約440万円 ※施工当時の金額のため、現状とは異なることがございます。
🔨 施工期間:1か月
🏢 面積:60m²

床材はナオスフローリングを採用。既存フローリングの上から上貼りにて施工し、費用を抑えています。

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500万円でできるリフォームとは

500万円でできるリフォームは、壁紙・フローリングの張替えや水回り設備の交換、簡単な間取り変更などがあります。

リフォーム内容費用相場
壁紙の張替え4万~7万円(6畳分)
フローリングの張替え3万~5万円(6畳分)
キッチンの交換55万~200万円
ユニットバスの交換50万~200万円
間取り変更(間仕切り壁を設置)25万円〜
外壁塗装50万〜120万円(30坪)
和室を洋室に変更29万円~(6畳分)
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スケルトンリフォームとは?フルリフォームとの違い

スケルトンリフォーム建物の内部をすべて解体して改修
フルリフォーム既存の間取りを活かして改修

この点がもっとも大きな違いです。両者はよく似ているため、違いを知らない方も多いでしょう。ここでは工法や費用、メリット・デメリットの違いを紹介します。

スケルトン状態の戸建て


フルリフォームの工事中風景
👆間取変更をしないでリフォームするので、解体費用を抑えられることが多いようです。

POINT💡
構造・工法の違い

スケルトンリフォーム

建物の骨組み(構造体)だけを残し、内装や設備、壁、床、配管などをすべて解体・撤去して新しくする方法。一から間取りを自由に設計できるのが特徴です。

フルリフォーム

既存の間取りや配管を活かしつつ、内装や設備を新しくするリフォーム方法。水回り設備の交換や壁紙の張替えなど、主に「見える部分」を中心に改修します。建物の内部をすべて解体するスケルトンリフォームとは異なります。

POINT💡
費用と工期の違い

スケルトンリフォーム

費用相場一戸建てで800万〜4,000万円、マンションで600万〜3,000万円
工期:リフォーム内容や規模によりますが、通常は2〜4か月、大規模な工事では半年以上かかるケースもあります。

フルリフォーム

費用相場一戸建てで400~2,500万円、マンションで250~1,500万円
工期:スケルトンリフォームと大きな違いはなく、通常は2〜4か月で完了するケースが多いですが、大がかりな場合は半年以上かかることもあります。

POINT💡
メリット・デメリット

スケルトンリフォーム

メリット:建物内部を完全に解体するため、既存の間取りに制限されず、自由に設計できる。  
デメリット:大規模な工事による工期・費用の増大や、工事期間中の仮住まいが必要になる。

フルリフォーム

メリット:既存の間取りを活かしながら設備や内装を一新できる。
デメリット:既存の間取りや配管が残るため、設計の自由度が制限される。

500万円台で成功させたフルリフォーム事例

500万円台で実際にフルリフォームした事例を紹介します。マンションと一戸建ての事例をそれぞれ紹介するので、参考にしてみてください。

施工例1:マンションを北欧調の空間にフルリフォーム

北欧調にフルリフォームされたマンションのLDK
マンションを北欧調のLDKへフルリフォーム 施工:BXゆとりフォーム
リフォーム費用約500万円
施工期間38日
リフォーム箇所キッチン・台所、和室、リビング

子供の独立を機に、夫婦二人で暮らしやすい住まいへマンションをフルリフォームした事例です

間仕切り壁を減らして空間に余裕を持たせ、広々としたLDKを実現しました。また、外壁材へ断熱材を充填し、結露によるカビを防げるようにリフォームしました。内装デザインにもこだわり、遊び心がありつつ、全体のまとまりを感じさせる空間に仕上げています。


施工例2:平屋の一戸建てをおしゃれにフルリフォーム

カフェ風にフルリフォームされた平屋の住まい
平屋をカフェ風にフルリフォーム 施工:BXゆとりフォーム
リフォーム費用約536万円
施工期間40日
リフォーム箇所トイレ、キッチン・台所、お風呂・浴室、洗面台・洗面所

空き家の平屋をカフェ風のおしゃれな住まいへフルリフォームした事例です

予算内で納得のいくリフォームを行うために、水回りとリビングダイニングを中心に手を加えました。暮らしやすい動線を意識して、浴室・洗面所・キッチンは一直線上に配置しています。

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スケルトンリフォームで使える補助金・ローン

リフォームに必要な資金が手物にない場合は、補助金やローンの利用を検討しましょう

スケルトンリフォームで使える、補助金とローンの種類を紹介します。

スケルトンリフォームで使える補助金

スケルトンリフォームで使える補助金は、主に以下の通りです。

💰 長期優良住宅化リフォーム推進事業
💰 子育てグリーン住宅支援事業
💰 既存住宅における断熱リフォーム支援事業

国や自治体では、耐震化・断熱化・省エネ化・バリアフリー化などを目的とした工事に使える、各種補助金を設置しています。

補助金が受けられるのは、住まいをリフォームしたときや指定の設備を導入したときです。補助制度の有無は自治体によって異なるので、今後、現地調査をするリフォーム会社の担当者に確認してみると良いでしょう

スケルトンリフォームで使えるローン

スケルトンリフォームで資金を借入する場合は、リフォームローンが利用できます

リフォームローンは数十万円から借入可能で、担保不要のプランもあるのが特徴です。初期費用なしでローンを組めますが、金利は住宅ローンよりも高めなので注意しましょう

比較的短い期間で少額のローンを組みたい場合は、リフォームローンを検討してみてください。

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格安でリフォームを成功させるコツ

500万円で納得のいくリフォームを行うためには、いくつかのポイントがあります。費用を抑えつつ、快適な住まいへリフォームする際のコツを紹介します。

POINT💡
リフォームの優先順位をつける

水回りや内装など、家族で話し合って優先度の高い部分からリフォームを進めましょう。これにより、予算内で満足度の高いリフォームが実現できます。

リフォーム会社との打ち合わせでは、先に優先順位を伝えることで、最適なプランを提案してもらえます

POINT💡
設備や資材のグレードを抑える

費用を抑えるリフォームでは、設備や資材のグレードを上げすぎないことが重要です。機能性の高い水回り設備や内装材(壁紙・床材など)は、コストが高くなりがちです。

対策として、お客さんが利用するリビングや玄関など、優先度の高い場所だけ良いグレードを選ぶといった「メリハリ」を意識しましょう。

全体のバランスを見ながらグレードを検討することで、予算内で満足度の高いリフォームが実現できます。

POINT💡
相見積もりを取る

依頼するリフォーム会社を決める際は、複数の会社に相見積もりを依頼しましょう。相見積もりを取ることで適正価格がわかりやすくなり、信頼できるリフォーム会社へ依頼できます

ハピすむでは、無料で見積もりやプランの比較検討ができる便利なサービスを提供しています。どのリフォーム会社に依頼すればいいか迷っている方は、ぜひ利用してみてください。

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500万円でリフォームする際の注意点

リフォームで失敗しないために、覚えておきたい注意点を紹介します。一戸建てとマンションでそれぞれ注意点が異なるため、把握しておきましょう。

一戸建てをリフォームする際の注意点

一戸建てのリフォームでは、次のような点に注意しましょう。

注意‼️
建築確認申請が必要なケースもある

木造2階建ての一戸建てを大規模リフォームする際、原則として建築確認申請が必要です。

この申請は、リフォーム後の建物が建築基準法や各種条例に違反していないかを、着工前にチェックするための手続きです。

特に、2025年の建築基準法改正により、家を骨組みだけにするスケルトンリフォームも新たに建築確認申請の対象となりました。大規模な改修を計画している方は、この手続きが必須になったと認識しておきましょう。

申請手続きの多くは、ハピすむで紹介するリフォーム会社が依頼主に代わって代行してくれます

>>リフォームの建築確認申請はこの記事で紹介

注意‼️
1981年以前の建物は耐震性に注意する

もしお住まいの建物が1981年6月より前に建てられていた場合、それは旧耐震基準で設計されている可能性があります

新耐震基準に満たない建物は、地震で大きな被害を受けるリスクが高いため、耐震工事の検討が重要です。

💡耐震性を確認する方法
 自宅の耐震性が不明な場合は、以下の方法で確認できます。

 ●住宅性能評価書の確認(当時の書類が残っていれば、ですが)

 ●建築士による耐震診断の受診

💡費用を抑えるポイント
 耐震診断を受ける際は、お住まいの自治体が補助制度を提供しているケースがあります。
 費用を抑えるために、事前に自治体の公式ホームページで確認してみましょう。

注意‼️
リフォーム費用を業者によく確認する

リフォーム現場では、施工中に建物の状態を見て工事内容が変更になることがよくあります。

もし業者から内容変更の提案があった場合、その都度、必ずリフォーム費用も確認することが大切です。安易に承諾してしまうと、後から予定外の出費で予算オーバーになる可能性があります。

変更が生じた際は、必ず費用と内訳を再確認しましょう

マンションをリフォームする際の注意点

マンションのリフォームでは、次のような点に注意しましょう。

注意‼️
マンションリフォームの鉄則!「管理規約」を要チェック

マンションのリフォームは、一戸建てとは違い、管理規約によって厳しく制限されています

リフォームできるのは、自分が所有する専有部分のみ。エントランスや廊下などの共有部分は触れません。

💡知っておくべき制限
構造に関わる部分: 専有部分であっても、構造壁や柱は動かせません。これにより、大掛かりな間取り変更が制限されます。

水回りの移動: 配管の構造上、キッチンやお風呂などの水回り設備の位置変更が難しいマンションも多くあります。

どこまでリフォームが可能かを知るには、必ず事前に管理組合に相談しましょう。

注意‼️
工事開始前の必須手続き:管理組合への「事前申請」

マンションでリフォームを行う際は、工事を始める前に管理組合への事前申請が必須です。申請では、主に以下の内容を記載した書類を提出します。

●工事内容
●工事の期間(工期)
●施工する業者名

この書類は、施主自身が記入することも可能ですが、多くの場合、リフォーム会社が代行して作成・提出してくれます。

申請が正式に許可されてから、初めて工事を開始できます。忘れずに手続きを行いましょう。

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500万円のスケルトンリフォームについてよくある質問

スケルトンリフォームに関するよくある質問を紹介します。

30坪のスケルトンリフォームの費用相場はいくら?

🏠戸建て1,200~2,500万円(構造補強、耐震・断熱工事、屋根・外壁などの外部工事が含まれる)

🏢マンション650~1,500万円(構造補強や外部工事の必要がないため、戸建てよりは安くなる傾向。ただし、設備のグレードやデザインへのこだわりで高くなる可能性も)

築40年の2階建て戸建の1階部分(約50㎡、約15坪)のみをスケルトンリフォームする場合の費用相場は?

費用相場は、800~1,500万円が目安です。費用に大きな幅があるのは、築40年の戸建てでは構造や建物の状態に加えて、工事範囲が大きく影響するためです。

※含まれる主な工事内容:1階の解体、間取り変更、水回り設備の一新、内装仕上げ、電気・給排水工事。築40年のため、耐震補強や断熱工事が加わる可能性が高いです。

より正確な費用を知るには、建物の構造(木造・鉄骨造など)や劣化状況を専門家に診断してもらい、リフォーム会社から見積もりを取得することをおすすめします。

リノベーション・フルリフォームの業者選びで後悔しないために

必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!

なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。

とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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