屋根裏収納を後付けする工事内容と費用
屋根裏収納の施工では、まず住宅の天井裏に床を張り、必要なら換気扇の取り付け、壁や屋根部分の断熱工事、そして出入りのための階段の設置および、荷物の出し入れのためにウインチを取り付けます。
ウインチとは、滑車やモーターの力で軽い力でも重い荷物を吊り下げることができる機械です。
屋根裏収納を作る場合、荷物を出し入れしやすくなりますので、手動のものか電動のものを用意しておくことをおすすめします。
階段については設置スペースの問題から引き出し式のはしごを利用することもありますが、この場合は荷物の出し入れが難しくなってしまうため、はしごを使う場合はできるだけウインチもセットで取り付けた方が良いでしょう。固定階段という選択肢もあります。
また、屋根裏収納へ出入りするための開口部についても、大きければそれだけ大きな荷物を収納することができますし、荷物の出し入れも楽になるので、できるだけ広い方が便利だと言われています。
屋根裏収納を新設する費用と工事価格の相場
屋根裏に屋根裏収納を後付けするための費用は、約30万円が相場です。
※約6畳程度のスペースに床張りと換気扇取り付け、照明工事、はしごを設置
上り下り用に固定階段を設置し、断熱工事まで行うための費用は、約100万円です。断熱工事を行わずに固定階段のみを設置した場合は約45万円が相場となります。
荷物の出し入れ用にウインチを取り付ける場合は、手動のものなら約10万円、電動式のものなら約30万円です。
屋根裏収納の工事では、施工内容や設備の価格によって合計の費用は大きく変わってきますので、正確な費用については施工会社と相談の上、見積もりを立ててもらうと良いでしょう。
また、リフォーム費用は同じ内容のリフォームを依頼しても業者によってかかる費用が大きく変わってくることがあります。
そのため相見積もりを取って、業者を比較してから依頼する業者を決めるようにしましょう。
既存の屋根裏を増し床して拡張する場合の費用
既に屋根裏収納がある場合で、収納スペースの不足から増し床を行いたい場合にはどの程度の費用がかかるのでしょうか?
この場合は、空いているスペースがあれば床や壁を張るだけで施工できますので、施工費用は3畳追加なら約12万円、6畳追加なら約18万円が相場となります。
屋根裏収納を後付けリフォームする際の注意点
既存の住宅に新しく屋根裏収納を作る場合、いくつか注意しなければいけないことがあります。
注意点1. 屋根裏収納の大きさ
屋根裏収納は天井高に制限があり、もしこの制限から外れた形状にしてしまうと、新たな階として判断されてしまうため、床面積が広がり、税金などの計算が変わってしまいます。
屋根裏部屋的規模になれば大規模改修となり建築確認の必要も出てきます。
天井の高さが1.5m以下なら床面積に含まれませんので、屋根裏収納を作る際には天井の高さを1.5m以下に抑えることが重要です。
床面積に関する法律について詳しく知りたい場合は、設計士や役所に問い合わせてみると良いでしょう。
注意点2. 断熱
屋根裏はそもそも、屋根と天井の間に空間を作ることで住宅内に伝わる熱や音を抑えています。
そのため、この部分に収納を作った場合、外気温によって室内の温度が変化しやすくなり、夏場は暑く、冬場は寒くなってしまうのです。
これを防ぐためには、屋根の裏面や床、壁面に断熱材を追加したり、屋根に断熱塗料を塗布したりすると良いでしょう。
注意点3. 換気
屋根裏収納に換気扇を取り付けることで、内部にこもった熱や湿気を排出することができるようになり、暑い時期や梅雨時などに収納している荷物が傷むことを防ぐことができます。
無くても断熱がしっかりしていれば気温による荷物の傷みは防ぐことができますが、湿気については断熱だけでは対処できませんので、できるだけ換気扇や小型の窓などを設置して空気を入れ換えるようにしましょう。
換気扇については、屋根裏用にタイマーで稼働するものなどもありますので、操作が面倒な場合はこのような自動で動く製品がおすすめです。
屋根裏部屋を後付けする工事はDIYでもできる?
住宅の天井裏にスペースがあれば床と壁を張り、開口部とはしごを設置すれば収納として利用することができます。
そのため、DIYで屋根裏収納を後付けすることができると紹介している本やWebサイトもあるのですが、基本的にはあまりおすすめはできません。
屋根裏空間は無駄なスペースに見えても家全体の構造、機能の面から重要な意味を持った部分です。少しの物置を・・と思っても天井部材には収納物を支える強度は全くありません。
屋根裏を収納として利用する場合、まず床を張りますが、家の構造によっては歩いたり荷物を置いたりしても問題無いように、あらかじめ補強工事を行っておく必要があります。
もし、この補強が不十分なら歩いている時に天井が落ちてしまうこともありますし、施工の際には問題が無いように見えても、老朽化によって家の天井が荷物ごと落下してしまうでしょう。
天井裏を踏み抜くぐらいならそこまで被害は大きくならないかもしれませんが、階下への落下や、寝ているところに荷物が落ちてきたりした場合は大怪我に繋がってしまいます。
また、屋根は家を雨から守る大切な部分です。
DIYでの施工の際に屋根の構造を傷つけてしまうと、家屋の防水性能が落ちてしまったり、雨漏りの原因となってしったりすることもあります。
見た目は簡単そうな工事ではありますが、家屋の安全性、耐久性を考えるならプロに依頼した方が良いでしょう。
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