防水工事の一つに、FRP防水があります。FRP防水には数多くの優れた特徴があり、住宅のベランダやバルコニー、ビルの屋上やショッピングモールの屋上駐車場などによく使われています。
そんなFRP防水ですが、いったいどのような防水塗装なのでしょうか?FRP防水の工法や、塗装単価、メリット・デメリット、そしてメンテナンス時期や塗装業者の選び方などについて解説します。
目次
FRP防水とは?
FRP防水とは、ガラス繊維のマットと液状の不飽和ポリエステル樹脂を重ねることでつくられた防水層に、トップコートと呼ばれる紫外線や雨風などから防水層を守る保護仕上げ材を塗った防水工法のことです。
ガラス繊維とポリエステルという素材の性質上、非常に軽量にもかかわらず高い気密性や防水性、耐久性、耐摩耗性があります。
日本では、1980年頃から各メーカーが防水用ポリエステル樹脂の開発に積極的に取り組んだこともあり、1990年代以降に多く施工されてきた防水工法です。
FRPは何に使われている?
FRPは「Fiber Reinforced Plastics」の略称で、日本語では「繊維強化プラスチック」を意味します。
ガラス繊維とプラスチックを組み合わせることで、プラスチック単体よりも耐水性や強度に優れています。
FRPはその特徴から、住宅の浴槽やユニットバス、自動車や鉄道車両の内外装、プールや浄化槽など日常の様々な場面で使われている素材です。
FRP防水の耐用年数とトップコートの役割
FRP防水の期待耐用年数は10〜15年で、建物の条件や日当たり、施工範囲などよって寿命が前後します。
ですが、FRP防水の上に塗装するトップコートは、5〜10年周期で塗り替える必要があります。
トップコートはFRP層に直接紫外線を当たらなくするための保護の役割を担っており、FRP防水施工に必要不可欠な材料です。
特に日当たりの良いベランダでは、直射日光が当たり続けるため、日々劣化が促進されています。
そのため、高い耐候性能が必要となります。
FRP防水を見分ける方法
FRP防水には下記のような特徴があります。
- 見た目が平滑に仕上がる(シームレス)
- 塗膜が硬く、爪をたてても痕が残りにくい
- よく見ると繊維状の後が確認できる
- 防水箇所を叩くと「コンコン」と軽い音がする
一般的に、表面がつるつるしており、継ぎ目がなく施行されています。
強度が高く、耐久性があるため、傷がつきにくいのも特徴です。
繊維状のあとは、ベランダ側面の立ち上がり部分に、見受けられることが多くあります。
FRP防水のメリット
様々な場面で使われているFRP防水ですが、どのようなメリットがあるのでしょうか?
わかりやすく順に解説していきます。
防水性が高い
FRP防水の最大のメリットは、防水性が非常に高い点です。
FRP防水は、ガラス繊維のマット上にポリエステル樹脂を重ねるので、防水層に継ぎ目ができません。
そのため、気密性にも優れており、水が浸入しにくい構造になっています。
その高い防水性から、水を貯蔵する浴槽や浄化槽などにも使われているのです。
仕上がりが丈夫で衝撃や摩耗に強い
繊維強化プラスチックであるFRPは、衝撃や摩耗に非常に強い性質があります。
FRP防水面上に重いものを置いたり、人や自動車が通行したりしても耐えられる強度があることから、バルコニーやショッピングモールの屋上駐車場などに使われています。
塗料が軽い
FRP防水は1平方メートルあたり約3kg〜約5kgと非常に軽く、どんな場所にでも施工がしやすい防水工法です。
塗料が軽いと建物の構造への負荷が軽減され、建物の安全性も向上します。
そのため、木造で築年数の古い住宅のベランダなどにも数多く施工されてきました。
工期が短い
FRP防水は、約1日〜約2日で施工が可能です。
重ね塗りをしても、塗装が硬化するまでの時間が他の防水工法よりも非常に早く、時間と手間がかかりません。
工期が短いため、施工の際に天候不順の影響を受けにくく、品質の安定へとつながるだけでなく、工事の負担が軽減されます。
FRP防水のデメリット
FRP防水のメリットをご紹介しましたが、ここではFRP防水のデメリットについて詳しくご紹介します。
費用がやや高い
FRP防水にはたくさんの優れた特徴がある一方で、他の防水工法よりも費用がやや高い傾向にあります。
ウレタン防水やシート防水よりも約2倍の費用がかかる場合もありますので、事前に施工業者に費用を確認しておきましょう。
施工の難しい箇所がある
FRP防水は伸縮性が低いため、木造の広いバルコニーなどへの施工にはあまり適さないかもしれません。
木材は外気の影響で伸縮するので、広いバルコニーでは変形量が多くなり、ひび割れが発生しやすくなります。
目安として、木造住宅において10平方メートルよりも面積が広いバルコニーには極力使用しない方が望ましいでしょう。
鉄骨造やコンクリート造などは変形量が少ないので、FRP防水は適しています。
施工中の臭気や繊維の飛散が気になる
FRP防水工事を行ったとき、ツンとした臭気や都市ガスのような臭いが漂うことがあります。
トップコートの塗り替え時、表面の汚れや油分を除去するために、アセトンと呼ばれる溶剤を使用します。
汚れが落ちやすく、蒸発しやすい特徴がありますが、シンナー特有のツンとしたにおいがするので苦手と感じる人は少なくないでしょう。
さらには、防水層施工時に使用する樹脂にスチレンという溶剤が含まれています。嗅ぎ慣れない都市ガスのようなにおいがするため、十分な換気対策が必要です。
また、工事過程でFRP層を研磨する作業時には、ガラス繊維が舞うことがあります。洗濯物に付着すると取れにくく、服を着たときにチクチクするので、厄介です。
ご近所トラブルにもなりかねないため、飛散しないための十分な対策をしましょう。
FRP塗装とその他の防水塗装の施工費用の比較
FRP防水の他にも、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水などの防水塗装があります。
まずはそれぞれの費用相場、工期、耐用年数を下記表でまとめました。
塗装単価の目安 (1平方メートルあたり) |
塗装工期の目安 | 耐用年数 | |
---|---|---|---|
FRP防水 | 約4,000円〜約9,000円 | 約1日〜約3日 | 約10年〜約15年 |
ウレタン防水 | 約3,000円〜約8,000円 | 約3日〜約7日 | 約7年〜約15年 |
シート防水 | 約3,000円〜約8,000円 | 約3日〜約7日 | 約10年〜約15年 |
アスファルト防水 | 約6,000円〜約8,000円 | 約3日〜約7日 | 約12年〜約20年 |
では、FRP防水以外の防水塗装の特徴について、ひとつひとつ詳細を見てみましょう。
FRP以外の防水塗装の特徴
ウレタン防水の特徴
防水工法 | ウレタン防水 |
---|---|
塗装ができない場所 | 特になし |
塗装場所の例 | 一戸建ての屋上やベランダ |
塗装単価の目安 (1平方メートルあたり) |
約3,000円〜約8,000円 |
塗装工期の目安 | 約3日〜約7日 |
耐用年数 | 約7年〜約15年 |
ウレタン防水のメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
- 形状や材質を気にせず施工が可能
- 重ね塗りが可能
デメリット
- 高い施工技術が必要
- メンテナンスが必要
ウレタン防水は施工箇所によって工法が異なるため、費用相場が広くなっています。
FRP防水と同様に、継ぎ目のない、滑らかな仕上がりが特徴ですが、施工者の手によって仕上がりにばらつきが出てくるデメリットがあります。
FRP防水が固くて強靭なのに対し、ウレタン防水は伸縮性があり、動きに強い防水材です。
シート防水の特徴
シート防水は、屋上などの広い面積の防水によく使われる防水材です。
仕上がりにバラツキが出にくいですが、施工難易度が高いため、他の防水工事と比べて専門業者はそれほど多くありません。
防水工法 | シート防水 |
---|---|
塗装ができない場所 | ・形が複雑な場所 ・凹凸がある場所 |
塗装場所の例 | アパートやマンションの共用部 |
塗装単価の目安 (1平方メートルあたり) |
約3,000円〜約8,000円 |
塗装工期の目安 | 約3日〜約7日 |
耐用年数 | 約10年〜約15年 |
下記にメリット、デメリットをまとめました。
メリット
- 広い面積でも一度に施工が可能
- 下地を気にせずに施工が可能
デメリット
- 高い施工技術が必要
- 工事中に振動音が発生しやすい
シート防水にはゴムや塩ビなど、素材がいくつかあり、工法も異なります。
例えば機械固定工法で施工した場合、大きな振動音が発生するので、騒音トラブルに注意しましょう。
FRP防水やウレタン防水といった塗膜防水材と比べて、メンテナンスサイクルが長いのが特徴です。
アスファルト防水の特徴
アスファルト防水は古くから長年使われている防水工法で、信頼性の高い防水材です。
名前の通り、アスファルトを使用し、シートを組み合わせて防水層を作ります。
防水工法 | アスファルト防水 |
---|---|
塗装ができない場所 | 重量に耐えられない場所 |
塗装場所の例 | ビルやマンションなどの大型建築物 |
塗装単価の目安 (1平方メートルあたり) |
約6,000円〜約8,000円 |
塗装工期の目安 | 約3日〜約7日 |
耐用年数 | 約12年〜約20年 |
アスファルト防水のメリット、デメリットは下記の通りです。
メリット
- 高耐久性
- 高耐荷重性
デメリット
- 高い施工技術が必要
- 熱を使う作業のため危険が伴う
熱を利用し、溶着させる工法があり、これまでの防水材とは施工方法が大きく異なります。
長寿命かつ耐荷重性にも優れており、屋上や駐車場など、広範囲の施工に向いています。
このように、各防水工法には様々な特徴があります。
なお、塗装単価や塗装工期は、あくまで目安となりますのでご留意ください。
施工する場所によって適した防水工法が異なるので、不安な方は塗装業者に確認しておきましょう。
FRP防水がおすすめなとはケースとは?
下記に当てはまる方は、FRP防水がおすすめです。
- ベランダや屋上への出入りが多い
- 室外機や物置などの重いものを置いている
- 工事期間をできるだけ短くしたい
- 下地がコンクリートかつ狭い(15平方メートル以下)
- 費用が高くても丈夫な防水を求めている
防犯や家に滞在していなければならないことから、工事期間を短くしたいと思う方は多いはず。
他の防水工事と比べて、FRP防水は圧倒的に工期を短くできます。
また、費用の安さより耐久性や防水性を求める場合もFRP防水がおすすめです。
重いものを置く場所への施工がおすすめ
FRP防水は頑丈な防水層を形成するため、耐久性に優れているのが特長です。
そのため、ベランダやバルコニーなどに、室外機や物置などの重いものを置く場合、FRP防水が向いています。
また、FRP防水は、重いものを置いても腐食や錆びなどが発生しにくい点にも優れています。
人がよく出入りする場所への施工がおすすめ
FRP防水には自動車の通行でも耐えられる、高い耐摩耗性があります。そのため、人が頻繁に出入りするような表面が摩耗しやすい場所にも向いています。
例えば、洗濯物を干すために出入りするベランダや屋上などではFRP防水を採用するといいでしょう。
人がよく出入りする分、FRP防水の損傷が早まることがあります。
気づかずに放置することで、雨漏りなどの重大な事故につながる可能性があります。
定期的な点検とメンテナンスは怠らないようにしましょう。
工期を短く抑えたい人におすすめ!
FRP防水は工期が他の防水工法よりも非常に短いので、工期を短く抑えたい人にはおすすめです。
工期が長いと天候不順の影響も受けやすくなります。施工時の悪天候は、施工品質の低下や、さらなる工期の長期化につながる可能性があります。
品質管理や工事に関する負担を極力少なくしたい方には、FRP防水がおすすめです。
FRPの防水の塗装工程
FRPの防水工事は、具体的にどのような工程で進めるのでしょうか?
実際の流れを順番に解説していきます。
塗装箇所の洗浄
まずは、防水塗装をする床面や立ち上がり部分の下地の洗浄をします。
汚れが付着した状態で施工してしまうと、仕上がりに大きな悪影響を与えかねません。
念入りに洗浄することが、きれいな仕上がりにつながります。
リフォームなどですでに防水層がある場合は、洗浄の前に撤去作業をする必要があります。
下塗り材(プライマー)の塗布
洗浄後、接着剤となる下塗り材(プライマー)を塗布します。
均一にムラなく塗布することが、下地と防水層の密着性を高めるポイントです。
FRPシートを塗装箇所に敷く
下塗り材の塗布が終われば、FRPシートを塗装箇所に敷いていきます。
FRPシートを敷く際は、脱泡ローラーを使ってシート内の気泡を取り除くことが大切です。
気泡が残ってしまうと、防水層の浮きが発生する原因となりますので、注意が必要です。
ポリエステル樹脂を塗布して硬化させる
FRPシートの上にポリエステル樹脂と硬化剤を混ぜて塗布します。
重ね塗り作業
防水層を形成するために、FRPシートを敷いてポリエステル樹脂を塗布する工程を2、3回繰り返して層を作ります。
これは、FRP防水が2層以上で十分な性能を発揮するためです。
手間はかかりますが、ポリエステル樹脂の硬化スピードはとても速いので、工期が長くなることはありません。
研磨、溶剤拭き
重ね塗り作業が完了したら、グラインダーやサンダーなどの研磨機を使って表面きれいに磨き上げます。
このとき、風が強いとFRPのガラス繊維が飛散し、洗濯物などに付着する危険性があるため、注意が必要です。
研磨後、清掃してから溶剤でしっかりと油脂を除去します。
シンナー特有のにおいがするため、十分な換気をしておくといいでしょう。
トップコート(表面の保護塗料)を塗る
最後に、防水層を紫外線から守るため、トップコートと呼ばれる保護塗料を塗布して防水面を強化し完成となります。
FRPシートは紫外線に弱いので、保護塗料が必要です。
施工後も、約5年〜約7年を目安にトップコートを塗り替えるようにしましょう。
そうすることでFRP防水の耐用年数が長くなります。
FRP防水のメンテナンス時期は?
FRP防水の耐用年数は、建物の立地条件や環境にもよりますが、約10年〜約15年です。
さらには、5年〜7年に1度トップコートの塗り替え工事が必要です。
メンテナンスをせず、そのまま放っておくと劣化が促進されていきます。
防水性能が劣化してしまうと、防水層の表面にひびが入ったり塗装が剥がれたりしてしまい、雨漏りの原因になってしまうので、そうなる前にメンテナンスをしておきましょう。
例えば、10平方メートルあたりのベランダのFRP防水を30年維持する場合、以下のような費用がかかってきます。
年数 | メンテナンス方法 | メンテナンス費用 (10平方メートルあたり) |
---|---|---|
5年目 | トップコート塗り替え | 約25000円 |
10年目 | トップコート塗り替え | 約25,000円 |
15年目 | 防水層張り替え | 約90,000円 |
20年目 | トップコート塗り替え | 約25000円 |
25年目 | トップコート塗り替え | 約25,000円 |
30年目 | 防水層張り替え | 約90,000円 |
合計 | 約280,000円 |
5年周期でトップコートの塗り替え、15年毎にFRP防水の張り替えを行った場合、30年で28万円のメンテナンス費用がかかります。
上記はトップコートの塗り替えサイクルを最短し、FRP防水の寿命を最大まで伸ばしことでメンテナンスコストを最少にしている計算です。
FRP防水の経年劣化の見分け方
FRP防水は耐久性が高いですが、外気にさらされているため、雨風や紫外線などにより日々劣化していきます。
劣化に気づかず放置してしまった場合、漏水や雨漏りを引き起こします。木造住宅の場合は、木材などの構造部の腐食へとつながりかねません。
そうならないためにも、劣化の兆候や補修のタイミングを見逃さないことが重要です。
FRP防水の経年劣化の見分け方について、詳しくご紹介します。
表面にひびが入っている
劣化原因 | 経年劣化 |
---|---|
緊急度 | 小 |
必要な工事内容 | トップコートの塗り替え |
寿命を伸ばすためには | 5年ごとのトップコート塗り替え |
FRP防水の表面にひびや亀裂が入っている場合は経年劣化を疑いましょう。
FRP防水は、日当たりのいい場所では常に紫外線のダメージを受けています。
また、FRP防水は伸縮性が低いため、木造住宅では木材の伸縮や地震によって歪みが生じてひび割れてしまうことがあるのです。
ひび割れしたからといってすぐに雨漏りをするわけではありませんが、長持ちさせたいのであれば、定期的にメンテナンスをすることが重要です。
トップコートは約5年を目安に塗り替えをしましょう。
塗装に剥がれ・浮きがある
劣化原因 | ひび割れの放置 |
---|---|
緊急度 | 中 |
必要な工事内容 | トップコートの塗り替え |
寿命を伸ばすためには | ひび割れ発見時点でのトップコート塗り替え |
FRP防水の表面にはトップコートという保護塗料が塗布されており、FRP防水を保護しています。
このトップコートにひびが入っていると、劣化が促進され、剥がれや浮きにつながります。
さらに、剥がれや浮きを放置してしまうと、FRP防水層が損傷され、雨漏りの被害につながってしまうのです。
施工直後の剥がれや浮きがある場合は、施工不良の可能性もあるため、施工してもらった業者にすぐ連絡するのがおすすめです。
防水層の表面の状態は日頃から定期的にチェックしておくようにしましょう。
雨漏りが発生している
劣化原因 | 劣化の放置 |
---|---|
緊急度 | 大 |
必要な工事内容 | 防水層の張り替え/下地の確認 |
寿命を伸ばすためには | 劣化に対する早期対応 |
雨漏りが発生している場合は、外壁や屋根、ベランダなど雨漏りの原因と考えられる箇所を調査して、水の浸入経路を突き止める必要があります。
FRP防水のベランダの近くから雨漏りが発生している場合は、FRP防水の劣化が原因かもしれません。
FRP防水の劣化が原因である場合、ひび割れや剥がれ、浮きなどの劣化を放置していた可能性があります。
雨漏りが深刻化すると、構造部分が腐食し、大規模な改修工事が必要となる場合があります。早急に業者に依頼するなどして、素早い対応を心がけましょう。
自分でできるFRP防水のメンテナンス方法とは?
FRP防水をDIYで補修するのはおすすめできませんが、定期的な清掃で寿命を伸ばすことができます。
ベランダや屋上の清掃をすることで、こけや雑草の予防ができます。
また、ドレンと呼ばれる排水溝の清掃はより念入りにする方がいいでしょう。
ドレンにゴミや汚れがつまってしまうと、排水機能の不具合が生じ、防水層表面に水が溜まってしまい、劣化が促進されます。
特に、風の強い日や台風のあとには、落ち葉などが集まってくるので、注意しておきましょう。
FRP防水で失敗しないための注意点
FRP防水で失敗しないためには、FRP防水について知る必要があります。
施工業者に任せっきりになるのではなく、ご自身でも注意点を探るといいでしょう。
ここからは、失敗しないための注意点を2つご紹介します。
DIYは控える
小さい範囲なら自分でできるかも…とDIYで補修する人もいるかと思いますが、DIYは控えた方がいいでしょう。
FRP防水に使われる材料の中には引火性が高く、取り扱いに気をつけなければならないものがあります。また、DIYに失敗してしまった場合、手直しが大変です。結果的にプロに施工を依頼し、補修費用が膨らむケースも考えられます。
些細なことでも、一度は専門業者に相談することをおすすめします。
広範囲の箇所には使用しない
FRP防水は耐久性が高いものの、硬い防水材のため、伸縮性がありません。
そのため、広範囲に施工すると下地の収縮についていけず、ひび割れしてしまうことがあります。
戸建てといえど、木造住宅かつ広いバルコニーや屋上などにはFRP防水は向いていません。
鉄骨造やコンクリート造の建物などの変形しにくい物件や、戸建て住宅の狭いベランダなどに使用するのがおすすめです。
FRP防水の塗装業者の上手な選び方
FRP防水の塗装業者は数多くありますが、どのように選べば良いのでしょうか?
ここでは防水の塗装業者の上手な探し方のポイントをご紹介します。
FRP防水で塗装した実績のある業者を探す
FRP防水で実績のある業者を探すようにしましょう。
例えば、塗装業者のホームページやSNSなどで、積極的にFRP防水の情報や施工事例を発信している塗装業者だと安心感がありますね。
また、ご近所や知り合いで塗装工事を施工したことがある方がいれば、施工業者を紹介してもらうと良いでしょう。
アフターフォローの確認をする
防水工事を依頼する業者、もしくは施工してくれている業者にアフターフォローの有無を確認しましょう。
施工後1ヶ月で不具合が発生したにも関わらず、対応してもらえないのは嫌ですよね。
例えば、下記のような内容を質問し、明確な回答を得られているといいでしょう。
- 施工後何年までアフターフォローの対応をしてもらえるのか
- 無償か有償の線引き
- アフターフォローの内容(塗り直し範囲など)
- 定期的なメンテナンスに来てくれるのか
明確な回答をしてくれる優良業者に依頼するようにしましょう。
塗装見積もりを比較する(相見積もりをする)
複数の塗装業者に依頼して、相見積もりを取りましょう。
1社だけでは見積もりの金額が適正かどうか判断することが難しく、リフォーム会社によって金額が異なるので、複数の業者をしっかり比較検討することが大切です。
1社1社見積もりを依頼するのは手間で面倒だという方は、リフォーム一括見積もりサイトの「ハピすむ」を活用しましょう。
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屋根リフォームの業者選びで後悔しないために
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