2024年10月30日更新

監修記事

トイレのドアが壊れた!扉やドアノブの交換費用はどれくらい?

トイレリフォームにおいて、便器の交換や内装の変更をして、ドアや扉はそのままにしているケースは少なくありません。トイレのドアの交換は見た目の印象をガラっと変えられるため、おすすめです。内側だけでなく外側の印象が変わるのもいいところです。
また、子どもができたり、親と一緒に住むことになったりした際にも、ドアのタイプを変えることで、普段の生活がしやすくなるのです。今回はトイレのドア、扉の交換に関する費用や注意点、施工事例などを紹介します。

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トイレのドア・扉、ドアノブの交換リフォームにかかる費用と価格の相場

トイレドアの交換やリフォームの相場価格は、工事費込みで2万円から25万円です。
工事別の費用相場を下記にまとめているので参考にしてみてください。

工事内容費用相場
ドア枠ごとの交換10万円〜25万円
ドアのみの交換4万円〜10万円
カバー工法2万円〜12万円
ドアノブの交換2万円〜3万円
トイレドア・ドアノブ交換の費用相場

ドア枠ごととドアのみの交換にこれほどの価格差が出るのは、ドア枠ごとの交換の場合では、ドア周辺の壁を解体したり、壁紙を張り替えたりする工事が必要になってくるからです。

ドアのみの交換であれば、費用を抑えることができますが、既存の枠に合わせた色を選ばなければ違和感がでてしまうため、自ずと選択肢が減ってしまうデメリットがあります。
ですが、ドア枠ごと工事をすることで、自由に色を選べるのはもちろんのこと、ドアのタイプも変更できるようになるため、リフォームの自由度が一気に上がります。

カバー工法は、既存の枠の上に新しい外枠を設置し、ドアを交換する工法のことです。壁や天井を解体することなく工事ができるため、コストも工期も抑えることができます。

ドアタイプごとの費用相場

ドアタイプ別の本体価格の相場は下記の通りです。

ドアの種類ドアの本体価格相場
開き戸1.5万円〜2万円
引き戸1.5万円〜3万円
中折れ戸5万円〜7万円
ドアタイプごとの費用相場

開き戸と引き戸にはあまり価格差がなく、中折れ戸が少し高めの相場となっていますが、工事内容によっては費用が大きく異なります。
例えば、開き戸を内開きから外開きにする場合、ドアを開いたときのスペースさえ確保できれば、ドアのみの交換でリフォームが完了します。
ですが、開き戸から引き戸に変更する場合、壁を解体したり、引き戸用のレールを敷いたりする必要があるため、工事費用が高くなってしまうのです。

ドアの交換以外の方法と費用相場

ドアの交換とまではいかないものの、汚れや表面の剥がれが気になる場合、下記のような方法があり、費用もぐっと抑えることができます。

工事内容費用相場
ドアの面材の張り替え2.5万円〜3万円
ドアの塗装の塗り替え2万円〜3万円

ドア本体に特に異常がない場合、これらの方法が効果的です。ドアの面材は、上から塩化ビニル製のシートを貼り付けるだけで雰囲気が変わり、おしゃれな見た目にすることができます。
また、ドアノブなどの金属部分も塗装をすれば、古くなった見た目を改善することが可能です。

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 リフォームしたいトイレのドア・扉の種類と特徴について

トイレのドアには開き戸、引き戸、中折れ戸の3タイプがあります。
一般家庭では、開き戸と引き戸が多いと思いますが、場合によっては中折れ戸へリフォームする場合もあるでしょう。

ここからは、それぞれの扉の特徴とメリット・デメリットを解説します。

トイレの開き戸タイプの特徴

一番ポピュラーな開き戸タイプの扉は、片開きのドアでおしゃれな見た目に加えて気密性が高いのが特徴です。

メリット・扉のデザインの種類が多い
・気密性が高く、音や臭いが外部に漏れにくい
・引き戸に比べ、壁の厚みを薄くできる
デメリット・内側または外側に開閉した扉のスペースが必要
・扉を開けた際、人とぶつかる危険性がある
・トイレ内の空間が狭くなる
トイレの開き戸タイプのメリット・デメリット

開き戸には内開きと外開きがあり、それぞれに良し悪しがあります。
例えば内開きの場合、トイレを開けたときに外側に人がいても、ぶつかる心配はありません。ですが、狭いトイレで身動きが取りにくいデメリットがあります。

外開きの場合、トイレ内を広く使うことができますが、外側に人がいた場合にぶつかってしまうデメリットがあるのです。

トイレの引き戸タイプの特徴

引き戸タイプは、トイレ内もしくは外側に扉をぶつける心配がなく、トイレ内や廊下が狭いスペースであっても設置が可能です。

また、扉を開閉する際に前後移動が不要なので、車椅子や高齢者の方でもバリアフリーに利用できます。ですが、開き戸に比べて気密性は低く、音や臭いが漏れやすいデメリットがあります。

引き戸のタイプのメリット・デメリットは下記の通りです。

メリット・扉の前後にスペースがいらない
・トイレ内が狭くても扉の開閉がスムーズ
・バリアフリーに対応している
デメリット・開き戸と比較すると気密性が劣る
・扉を引き込む壁が必要になるので設置場所が限られる
・溝やレールがある場合、埃などがたまりやすい
引き戸のタイプのメリット・デメリット

トイレの引き戸には下記の3つのタイプがあります。

ドアタイプ特徴
引き込み戸壁に扉を入れることができるため、スペースを広く使える
VレールV型のレールに戸車を走らせるドアで、敷居が不要で床を連続させることができる
上吊り上にだけレールがあるドアで、車椅子での出入りがしやすい
引き戸のタイプと特徴

 トイレの中折れ戸タイプの特徴

引き戸と同様、開閉スペースが少ないので、スペースを広く使えます。トイレ内のスペースが取れないときにおすすめです。

メリット・開き戸と比べてスペースの確保ができる
・上吊りであれば、車椅子の出入りがしやすい
デメリット・扉の連結部に指を挟む危険性がある
・3つのタイプの中では一番費用が高い
トイレの中折れ戸タイプのメリット・デメリット
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トイレのドアにある機能まとめ

トイレのドアには下記のような機能がついたものがあります。

機能特徴
明かり窓・トイレのドアに取り付ける小さな窓で、通気口としての役割がある
・照明の消し忘れ防止に加え、中に人がいるかどうかの確認もできる
防音・中からの音漏れをや外からの音を遮断が可能
・落ち着いたプライベート空間を確保できる
外側からの開閉・非常解錠機能付きのドアノブがついた扉で、外側からの解錠開閉が可能
・トイレ内で万が一のことがあった非常用に便利
トイレドアにある機能と特徴
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メーカー別トイレのドアの特徴

トイレのドアは各建材メーカーで取り扱いがあります。今回は、代表的な4メーカーの代表的なトイレのドアを紹介します。

1.LIXIL

トイレのドア・扉を交換する費用や価格は?
出典:株式会社LIXIL 「ファミリーラインパレット」

メーカーLIXIL
製品名ファミリーラインパレット
トイレドア
カラー5カラー
デザイン6種
LIXIL ファミリーラインパレット

木目調の可愛らしいデザインで、北欧風のインテリアにも合うカラーラインナップが特徴です。ドアのデザインも多く、選べる楽しさがあります。価格もお手頃で、女性に人気のドアです。

2.YKKap

トイレのドア・扉を交換する費用や価格は?
出典:YKKap 「ラフォレスタ」

メーカーYKKap
製品名ラフォレスタ
トイレドア
カラー縦木目、横木目
5カラー単色1カラー
デザイン1種
YKKap ラフォレスタ

トイレの雰囲気に合わせて、縦、横の木目のデザインを5つのカラーから選べるのが特徴です。トイレドアとしてのデザインは1つですが、室内ドアとしてのラインナップは6つあります。シンプルトーンの白のドアも選べるので、壁紙を白で統一すると広い空間を演出することができます。

3.DAIKEN

トイレのドア・扉を交換する費用や価格は?
出典:DAIKEN ハピア トイレドア

メーカーDAIKEN
製品名ハピア 
トイレドア
カラー9カラー
デザイン24種
DAIKEN ハピア

豊富なデザインとカラーラインナップで好みのトイレドアにカスタマイズできるのが特徴です。オプションでドアノブや鍵などの金属部分をメッキにできたり、黒色に統一できたりするので、細部までこだわりたい方におすすめのトイレドアです。

4.Panasonic

出典:Panasonic 「ベリティス」

メーカーPanasonic
製品名ベリティス
カラー16カラー
デザイン10種
Panasonic ベリティス
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トイレのドアがあかないときの対処法

長年使用していると、トイレのドアがあかなくなることがあります。主な原因は経年劣化で、症状と対策を下記にまとめました。

原因対策
ドアハンドルの
ネジの緩みやサビ
ネジを閉めたり、部品の交換を依頼する
鍵の故障10年を目安に鍵の交換をする
建て付けが悪くなるトイレのドアを交換する
トイレのドアがあかない時の原因対策

トイレの内側でドアがあかなくなると、閉じ込められてしまうため、定期的なメンテナンスが大切です。もし閉じ込められてしまった場合、トイレットペーパーの芯を開いて、ドアノブと枠のスキマに入れ、ラッチを押すと開きます。

また、外側から開ける場合は、非常解錠装置を使うといいでしょう。

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トイレのドアや扉をリフォームする時の5つの注意点

トイレのドアをリフォームする際、注意すべき点は下記の5つです。

1.内開きから外開きはスペースが必要

2.引き戸は音漏れがしやすい

3.トイレのドアの寸法を知っておく

4.トイレのドアは自分で交換しないほうがいい

5.オーダーメイドの場合は費用が高額になりがち

後悔しないためにも、注意点をしっかり押さえた上で、リフォームをしましょう。

それではひとつひとつの詳細を解説します。

1.内開きから外開きはスペースが必要

元々内開きだった扉を外開きに変更する際は、扉を開けたときに扉の幅のスペースが必要です。内開きから外開きに変えたものの、扉が完全に開かず、壁に当たってしまうことにもなりかねません。リフォーム業者に相談した上で最適な扉を選びましょう。

2.引き戸は音漏れがしやすい

引き戸はスキマが多く音漏れしやすいため、トイレの場所によってはおすすめできません。
例えば、家族がよく集まるリビング横にトイレがある場合、引き戸より音漏れしにくい開き戸がおすすめです。

どうしても引き戸にしたい場合、スキマを埋めるテープなどを使って防音対策をするといいでしょう。

3.トイレのドアの寸法を知っておく

リフォーム前に、ドアの寸法を測っておきましょう。ドアのサイズは幅70cm、高さ180cmが一般的な大きさですが、トイレドアの場合、もう少し小さくなる傾向にあります。

好みのドアが見つかったものの、サイズが合わなくて、思っていたより大掛かりなリフォームになってしまうことも考えられるため、注意しましょう。

4.トイレのドアは自分で交換しないほうがいい

費用を抑えるために、ドアの交換を自分でやってみようと思う人も少なくないでしょう。ですが、作業に危険がともなうため、業者に依頼することを強くおすすめします。

ドア本体の重量は想像以上に重く、自分では思った通りの作業ができません。また、取り外したドアの処分にも困ります。時間効率や安全面を考慮すると業者に依頼するのが一番です。

5.オーダーメイドの場合は費用が高額になりがち

新築時にオーダーメイドのドアにしている場合、既存のドアサイズとは合わないため、新しく取り付けるドアもオーダーメイドにする必要があります。
特注のドアが必要になるので、本体価格がぐっと上がってしまいます。費用を抑えたいのであれば、リメイクシートや塗装などがおすすめです。

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トイレのドア交換で費用をおさえる3つのコツ

リフォームをしたいけれど、できるだけ費用をおさえたいと誰しもが思うことでしょう。ここからはトイレのドア交換の費用を抑えるコツを3つ紹介します。

1.メーカーにこだわりすぎない

トイレドアは各メーカーからさまざまな種類が発売されています。価格も安価なものから高価なものまであるため、費用をおさえたいのであれば本体価格の安いドアを選びましょう。
聞いたことのあるメーカー品であれば、安い=品質が悪いといったことはありません。

2.他のリフォームも同時に行う

トイレのドアと同時に内装やトイレ本体など、同時にリフォームすると何度も業者に依頼する手間もはぶけ、費用をおさえることができます。
例えば、トイレドアを枠ごと交換する際、一部壁紙を剥がすことになります。そのついでに壁紙を一新することで、手間も費用も抑えることができるのです。

業者によってはリフォームをまとめたことによって値引きしてもらえることもあるので、相談してみるといいでしょう。

3.相見積もりをとる

トイレのドア交換に限ったことではありませんが、リフォームをする際に費用をおさえたいのであれば、相見積もりをとることが必要不可欠です。

1社だけの見積もりでは、相場もつかめず、最悪の場合には悪徳業者に騙されることも考えられます。複数の会社に見積もりをすることで、適正価格が把握でき、幅広い提案をしてもらうことができます。

コツとしては、見積もりしてもらう工事内容と材料を統一し、最低でも3社に見積もり依頼をしましょう。

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トイレのドアノブの修理や交換にかかる費用の相場

トイレのドアノブが空回りしたり回らなくなったりした場合は修理が必要です。ただし、交換になる場合もあります。交換になるかどうかは実際に点検しなければわからないので、どちらの場合も想定して費用の相場を知っておきましょう。トイレのドアノブの修理にかかる費用の相場は約8000円~1万3000円です。

ドアノブの交換の場合は工賃1万円に加えて部品代がかかります。ドアノブ本体の価格の相場は約5000円~1万円です。リフォーム業者に調達を任せた場合は約1万円~1万5000円が価格の相場になります。これは、ドアノブの調達をリフォーム業者に任せることで手数料が商品の代金に上乗せされるためです。

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ドアクローザーの修理や交換にかかる費用の相場

壁とトイレの扉を繋ぐドアクローザーの修理にかかる費用の相場は約8000円~1万3000円です。交換になると本体価格と部品代を合わせて約2万円~3万円はかかるでしょう。また、この場合は廃材処分費として約5000円~2万円が別途請求されます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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