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2023年02月17日更新
外壁塗装の工程・期間を解説!雨やトラブルの対処法もご紹介
外壁塗装を初めて行う場合、工程や施工内容が気になる人も多いのではないでしょうか。また塗装工事にかかる費用などを知っておくと、見積りを見るときの判断材料になります。今回は外壁塗装の工程の詳細やかかる費用、トラブル防止策などもご紹介します。
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- 監修者岩本 祐子
外壁塗装をするにあたっては、費用や工期、トラブルになった場合どうすればいいのかなど気になることや不安になることもたくさんあるかと思います。
この記事では、スムーズに外壁塗装工事を行えるように、外壁塗装がどのような工程で行なわれていくのかをご紹介していきます。
また、外壁塗装にともなうトラブルや注意点、使われる塗料についても解説していきます。
外壁塗装をご検討の方、ぜひご参考ください。
また、ハピすむでは全国の優良な1000社以上のリフォーム会社から費用やプランなどを比較することができるサービスを提供しています。
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目次
外壁塗装の作業工程時間
着工前の挨拶【工事1週間前】
外壁塗装の工事が始まる前にまずやっておくべき重要なことは、近隣の方へ挨拶をしにいくことです。
外壁塗装を行うと、工事にともなう騒音やにおい、人の出入りなどによって近所の方へ迷惑がかかってしまいます。
挨拶をする際には、いつからいつまで工事が行われるのか、工事が行われる時間、休日の工事をするかどうかなどを伝えるといいでしょう。
また、挨拶周りでは500円前後のタオルや、相手の好みがわかる場合にはそれに合わせて粗品も一緒に渡すといいでしょう。
トラブルにつなげないためにも、しっかりと挨拶を行うことが大切です。
仮設足場工事とメッシュシートの設置【1日目】
工事が始まるとまず、足場の設置が始まります。
足場は、安全に工事を行うため、作業性を高めるためにも大切です。
なお、業者の中には、足場なし工法といって、足場を設置せずに作業する業者もいるようです。
足場の設置費用で20万円程度かかるため、それなら足場なしでもいいかなと考えがちですが、足場は塗装をきれいに仕上げるためにも、トラブルにならないためにも必要なものです。
高圧洗浄【2日目】
足場の組み立てが終わると、高圧洗浄という作業を行います。
高圧洗浄によって、外壁についているコケやカビ、汚れなどをしっかりと落としていきます。
汚れがついたまま塗装してしまうと、塗装がはがれる原因になるため、念入りに行っていきます。
なお、水が飛散しないようにメッシュシートを取り付けて作業を行いますが、それでも近隣に飛散してしまう可能性があります。
挨拶時などにいつ高圧洗浄を行うかについても説明しておくといいでしょう。
乾燥【3〜4日目】
高圧洗浄が終わると、洗いあがった家を乾燥させます。
少しでも濡れていると塗装をすることができないため、乾燥させる時間は48時間程度取り、しっかりと乾かしていきます。
下地調整【5日目】
下地調整は、塗装をするに当たって重要な工程です。
たとえば、ひび割れなどがある場合には補修を行います。
ひび割れの上から塗装をしてしまうと、そこから塗装がはがれてしまう原因にもなります。
また、金属部分を塗装する場合には、サビなどを落とし、塗料がしっかり付くように表面を荒らすケレン作業を行い、さび止めなどを塗布します。
このような下地調整がしっかりと行なわれているかどうかで、この後行う塗装の仕上がりの美しさや塗装が維持される期間が決まってきます。
養生【5日目】
塗装を行う前には養生を行っていきます。
養生とは、窓やドアなど塗料が付着してほしくない部分を、ビニールやテープなどで覆う作業のことです。
また、壊されたくないものや汚されたくないもので、動かすことができるものは事前に移動しておきましょう。
また、養生は、塗り分けする部分の境目の線をきれいに出す役割も担っており、外壁塗装の仕上がりを大きく左右する大切な工程になります。
なお、養生をすると外壁塗装の工事期間中は窓を開けることができないため注意しましょう。
外壁塗装
外壁下塗り【6日目】
外壁材の種類や劣化の程度に合わせて、シーラーやプライマーなどで下塗りを行っていきます。
この下塗りには、上塗り塗料と外壁材をくっつける役割があります。
この下塗りの効果をしっかりと発揮させるためには、それぞれの塗料でメーカーが指定している乾燥時間を守ることが大切です。
外壁中塗り【7日目】
下塗りが終わると、外壁に色をつけていく中塗りの作業に入っていきます。
中塗りでは上塗りと同じ塗料を使用します。
塗料にはメーカーが定めた塗膜の厚みがあり、それを守らないと塗料本来の力が発揮されません。
一度に塗料を塗ってしまうと、表面は乾いていても中が乾いていないという状況になりかねないため、中塗りと上塗りの2回に分けて塗装を行っていくのです。
外壁上塗り【8日目】
中塗りの塗料がしっかりと乾燥したら、上塗りを行っていきます。
上塗りをすることで、ローラーの跡や色のムラなどもなくなり、耐久性も上がります。
付帯部分塗装
雨樋やシャッターボックス、鼻隠し、幕板などの付帯部分の塗装も行います。
付帯部分も紫外線や雨風などの刺激を受けることによって、割れが生じるなど劣化してしまいます。
塗装を行うことで、付帯部分も長持ちさせることができるのです。
屋根塗装
屋根下塗り【9〜10日目】
屋根も外壁と同様に、屋根材の種類に合わせて下塗りを行っていきます。
一部の屋根材では、縁切り作業やタスペーサーの設置をする必要があります。
化粧スレートなどの屋根を塗装する際、塗料が屋根材と屋根材の間に入り込み上下の屋根材を密着させてしまいます。
そうすると、雨水などを排水できなくなり結果として内部の雨漏りにつながってしまうのです。
このような不具合を防ぐために、縁切り、もしくは屋根材間に差し込むタスペーサーの設置を行います。
屋根中塗り【10日目】
下塗りが終わると、中塗り作業に入っていきます。
外壁と同様、上塗りと同じ塗料を使い2回に分けて塗装していきます。
屋根上塗り【11日目】
仕上げとして、上塗りを行うと屋根の塗装は終了です。
養生取り
塗装が終わると、養生の際に設置したビニールやテープなどを外していきます。
業者・顧客による確認作業【12日目】
塗り残しや塗料のダレがないかなどを業者が点検し、不具合があった場合などには補修を行っていきます。
また、施主も一緒に最終点検を行います。
業者によっては屋根などの状況をドローン撮影し見せてくれるところもあります。
確認をする際には、塗り残しがないか、色ムラがないか、汚れや傷がないか、計画通りの色になっているかなどについて確認するようにしましょう。
塗り残しは、室外機やガスメーターなどの裏、雨樋の裏側、窓枠などに発生しやすいです。
汚れや傷などは、工事が終わってから発見しても、それが業者によるものであるかどうかがわからなくなってしまうため、念入りにチェックしましょう。
後からトラブルにならないためにも、不安な点や気になることがある場合には、この時にしっかりと確認するようにしましょう。
足場解体・清掃【13日目】
確認作業が終わると、足場の解体・撤去、周囲の清掃などが行われます。
引渡し・工事完了の挨拶【14日目】
引渡しの際に渡される報告書と保証書などはしっかりと保管するようにしましょう。
完了検査時には大丈夫でも、数か月経つと色あせや塗装のはがれが出てくる場合もあります。
しっかりとした業者であれば、保証書に記載されている保証条件を満たしている場合そのような不備にも対応してくれます。
外壁塗装は天候の影響を受けやすく、何があるかわからないため、保証については事前に確認しておきましょう。
引渡しが終わったら、近隣の方に無事工事が終わったことをお伝えしてください。
外壁塗装の工事期間中はそのまま住める?
大規模なリフォームの場合は仮住まいに引っ越す必要がありますが、外壁塗装は住みながら工事を行うことができます。
仮住まいを用意することは費用の負担が大きいため、工事費用を少しでも抑えたい人は特に用意することはありません。
また、住みながらリフォームをしてもらうことで工事の進捗状況が分かるのはメリットの1つです。
工事中、塗料が室内に入らないように養生で窓を閉めきらなければいけませんが、その日の工事が終わった後に開放することもできるため、空気の入れ替えは可能です。
騒音が気になる、塗料の匂いで気分が悪くなったりするなどで生活に支障が出るようなら仮住まいを検討してみてください。
外壁塗装中に雨が降ったらどうなるの?
梅雨など雨の多い時期に外壁塗装を行うことはできるのでしょうか。
以下で解説していきます。
雨が降ったら塗装は中止
外壁塗装中に雨が降ってきたら、塗装は中止するしかありません。
雨により色ムラができるだけでなく、塗料が薄まり耐久性が低くなってしまいます。
雨が降っていなくても、湿度が80%を超えると塗装を控える業者もあるほどです。
最初から塗り直し
塗装が雨により中断されてしまった場合、雨が止んでも同じ段階から再開することはできません。
塗り直されるのが通常です。
ただ業者としても塗り直しは工期を伸ばすことになり避けたいですから、雨が降る可能性のある日は外壁塗装を行わないようにします。
ただし高圧洗浄なら雨の日もすることができます。
外壁の塗装作業は雨の日はできませんが、塗装前の段階で外壁をきれいにする作業である高圧洗浄ならば前の日にもできます。
高圧洗浄後、雨が上がり、外壁が乾いたところで次の作業に取り掛かります。
屋根塗装と外壁塗装は一緒にできる?
外壁塗装をする際に、並行してできる作業もあります。
工程が増える分工期は延びますが、最初に足場を高く設置してしまうことで外壁塗装と一緒に屋根塗装の工事をすることができます。
別の機会に塗装工事をしたり、他の業者にお願いするとなると、それぞれの工事ごとに足場を組んで解体することになります。
余計にお金がかかってしまうため、できることなら、同じ時期、同じ業者に依頼した方が無駄なく、費用もおさえて工事を行うことができます。
外壁塗装と屋根塗装の全工程
外壁塗装に合わせて屋根塗装も行った場合、工期は10~14日前後になります。
流れとしては、足場設置、高圧洗浄、下地処理、養生、外壁塗装(下塗り、中塗り、上塗り)、付帯部塗装、屋根塗装(下塗り、中塗り、上塗り)、点検、足場撤去・清掃の順となります。
外壁塗装の工程の「下地処理」の時に、合わせて屋根部分の下地処理も行うことになります。
作業日数は、外壁部分と合わせて約1日前後ですが、劣化がひどいようであれば数日間になる場合もあります。
外壁塗装を終えて屋根塗装を行う前に、雨樋などの付帯部分を塗装します。
雨樋は紫外線の影響でだんだんと硬化するため、最終的に柔軟性がなくなって、強風で外れたり、簡単に割れてしまったりします。
雨樋に塗装をすることで、硬化を防いで、長持ちするようにします。
作業日数は、約1~2日間です。
屋根の塗装も、外壁同様、下塗り、中塗り、上塗りの順に行います。いずれも作業日数は、約1日です。
太陽光や雨をダイレクトに浴びる屋根は、外壁より過酷な環境にあります。
屋根を長持ちさせるためにも、塗料は外壁よりもグレードの高いものをおすすめしますが、少なくとも外壁と同じグレードのものを選ぶと良いでしょう。
木の外壁や木部塗装の工程は?
外壁に木材を使うと、あたたかみのある独特の風合いを持つ家になります。
そのため、外壁全体もしくはその一部に、無垢材などの木材を取り入れる方が増えているようです。
しかし、木材は、太陽光や紫外線の影響で変色したり、虫の被害によりダメージを受けやすくなったりします。
木の外壁を保護するためには、しっかりと木部塗装することをおすすめします。
木部塗装のみの作業日数は、一般的に3日前後かかります。
下地処理
木の外壁には、汚れが多く付着し、毛羽立ちも発生します。
木部塗装をする前に、まず高圧洗浄機などを使って、しっかりと汚れを落としましょう。
その後、サンドぺーバーを使ってこすることで、毛羽立ちによる外壁表面のざらつきも落としておきます。
劣化してしまった既存の塗膜をしっかり落とさずにその上から新しく塗装をしても、下地が定着しません。
もちろん耐久性も期待できなくなるため、下地処理はしっかりと行うようにしましょう。
下塗り
丁寧に下地処理をした後、木の外壁に木部用の下塗り塗料を塗ります。
上塗り塗料が密着しやすいようにしっかりと乾燥させることで、丈夫な下地を作ります。
中塗り、上塗り
下塗りした塗料がしっかり乾燥したら、仕上げ用塗料を使用して塗装を仕上げます。
木部塗装は基本的に塗膜が脆くなりやすいので、木の外壁を長持ちさせるために、多くの塗料では、中塗り、上塗りと2工程行うことが前提になっています。
外壁塗装の工期
先程は工程ごとの作業内容の他に工期もご説明しましたが、外壁塗装にかかる平均的な日数は約10日間~約2週間となります。天候によっては塗料の乾きが悪くなるため、工期が延びてしまうこともあります。
塗装業者が提示した日程が約10日間より短い日数の場合、通常各工程に約1日間はかかるため何らかの工程を省いているか、塗料の乾燥期間を短くしている可能性があります。
したがって、工期で塗装業者を選ぶのではなく、見積り内容をしっかり確認した上で優良な塗装業者に依頼するようにしましょう。
春と秋は工期が影響されにくいベストシーズン
乾燥したいいお天気が続く春や秋は、予定した工期通りに施工が進むのが通常です。
外壁塗装では、塗料を塗った後十分に乾かすことが大切ですが、春や秋の乾燥した天候は塗料を乾かすのに最適です。
天気が工期に影響を与えることは少ないため、外壁塗装をこの季節に行うことが多いのです。
言い換えれば、春や秋は外壁塗装の依頼で業者が込み合う時期ですから、施工希望の数カ月前には外壁塗装の予約をするようにしましょう。
夏は急な夕立ちで工期に影響が出る場合も
夏の乾燥した気候は塗料を早く乾かすことができるため、工期への影響も少ないです。
ただし夏は予期せぬ夕立ちが起こることもあり、運悪く外壁塗装を行っている最中に雨が降ってしまうと、工期に影響を与えます。
一度濡れてしまうと最初から塗り直さなくてはならなくなるため、工期が伸びてしまうからです。
また暑さによって塗料の匂いが強まるため、近隣とのトラブルが発生しやすい時期でもあります。
そのため夏場の外壁塗装では、事前の近隣住人への説明を忘れないようにしましょう。
冬は気温と湿度の影響で長めの工期予想
冬に外壁塗装を行う場合、施工計画の段階で工期は長めに設定されます。
塗料は寒さや湿気を嫌うため、塗料が塗られた箇所を十分に乾かすためには春や秋よりも長めの時間が必要となるからです。
また雨や雪が降ったりすれば外壁塗装の施行を中断しなくてはなりませんので、これも工期を遅らせる要因になります。
そのため冬場に行う外壁塗装は時間的な余裕を持って工期を組まれます。
冬に外壁塗装を行う際の注意点
気温が下がり雨や雪も降る冬は、外壁塗装に適しているとは言えません。
しかし、以下の条件に注意して日程を選ぶことで工程がスムーズに進みます。
- 気温が5度以上である
外壁塗装で大切なことは塗った塗料がしっかりと乾くことですが、気温が5度以下になると塗料が乾きにくくなるためです。
- 湿度が85%以下である
雨が降っているときや雨上がりなどは湿度が85%を超えることがあります。
また雨以外にも、外壁に結露がついていたり霜が付いているような湿気の多い状態は外壁用の塗料が乾きにくくるため、湿度が低い状態での塗装が望ましいです。
- 連日天候が良好である
外壁塗装で肝心なことは塗料を塗ることと塗料を乾燥させることですので、天候が変わりやすい状況は外壁塗装に向いていません。
また一日のうちに天候が晴れから雨へと変わるような日も外壁塗装は行えません。
外壁塗装の各工程ごとの費用相場
足場設置の費用相場
外壁工事に必要な足場の費用は、約700円~約1,000円/平方メートルが相場になります。足場にかかる費用は以下の計算方法で算出されます。
- 足場の費用=足場架設面積×平米単価
また、一般的な2階建てに足場を設置した場合、約15万円~約20万円かかると言われています。
その他にも、足場の種類(くさび式・枠組み足場・単管足場・吊り足場など)や作業員の人数によっても単価が違ってきますが、今では安全性の高い、くさび式足場が通常仕様になっています。
見積りを見比べるときに確認した方がいいでしょう。
高圧洗浄の費用相場
高圧洗浄の費用相場を算出するときはまず外壁面積を算出し、その外壁面積に単価をかけます。
外壁面積は、以下の概算計算方法によって算出できます。
- 外壁面積=外周メートル×高さ6メートル×係数(0.8)
例)40メートル(約30坪)の場合:40m×6×0.8=192㎡
あくまでも概算算出であり、実際は図面から計算するか、実寸で計測していきます。
高圧洗浄には高圧洗浄・トルネード洗浄・バイオ洗浄の3種類があり、それぞれの単価の相場は以下の通りです。
高圧洗浄
- 費用相場:約200円~約250円/平方メートル
一般的な洗浄方法である高圧洗浄は、高圧洗浄機を使用して、外壁の汚れを落としていきます。
一般家庭用の高圧洗浄機よりも吐出圧力が強く、強力な洗浄力があります。
トルネード洗浄
- 費用相場:約300円~約500円/平方メートル
高圧洗浄よりも強力でノズルの先端が竜巻のようになっているため、通常では落とせない汚れも落とすことが可能になります。
汚れがひどい場合やコケやカビなどが生えて落としにくい場合に使用します。
バイオ洗浄
- 費用相場:約500円~約800円/平方メートル
バイオ洗浄は、薬剤を使用した洗浄方法です。
高圧洗浄などで水だけで落ちない場合に使用します。
コケやカビの菌を死滅させながら洗浄していくため、洗浄と同時に除菌効果もあります。
下地処理・補修の費用相場
サイディングやモルタル外壁などの下地処理・補修の費用相場は以下の通りです。
シーリング材の打ち替え | 約1,200円/平方メートル |
シーリング材の打ち増し | 約900円/平方メートル |
モルタルの補修(クラック修復) | 約25,000円 |
ケレン作業 | 約400円~約2,000円 |
養生の費用相場
養生の費用相場は以下の通りです。
- 養生(メッシュシート):約150円/平方メートル
外壁塗料の費用相場
下塗り
外壁塗装の下塗りの単価相場は以下の通りです。
- 下塗り:約600円~約1,000円/平方メートル
外壁塗料の単価相場
外壁塗料の単価相場は以下の通りです。
アクリル系塗料 | 約1,500円~約1,800円/平方メートル |
ウレタン系塗料 | 約1,800円~約2,300円/平方メートル |
シリコン系塗料 | 約2,300円~約2,500円/平方メートル |
フッ素系塗料 | 約4,500円~約5,000円/平方メートル |
光触媒塗料 | 約3,500円~約5,000円/平方メートル |
無機塗料 | 約4,500円~約5,500円/平方メートル |
遮熱塗料 | 約2,000円~約4,000円/平方メートル |
断熱塗料 | 約2,500円~約4,300円/平方メートル |
上記の金額は相場なので、塗り方や作業員の人数によって金額が変わることもあります。
外壁塗装の寿命
アクリル系塗料
耐用年数 | 約5年〜約7年 |
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アクリル系塗料は、塗料の中でもっとも安い塗料になります。
耐久性が他の塗料に比べて劣っているため、塗り直しの頻度が高くなってしまい、長期的な視点で見ると他の塗料よりもメンテナンスにかかる費用が高額になる可能性が高いです。
気軽に塗装を行いたい場合などの使用におすすめです。
ウレタン系塗料
耐用年数 | 約7年〜約10年 |
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ウレタン系の塗料は、価格と性能のバランスが良い塗料です。
施工性がよく、木材などにも密着性があり汚れにも強いですが、耐久性はそれほど高くありません。
雨風や紫外線などに当たる箇所では劣化の進行が早くなるため、短期間で塗り直しが必要になってくるでしょう。
なお、シリコン塗料やフッ素塗料よりも光沢の持続力は優れています。
シリコン系塗料
耐用年数 | 約10年〜約13年 |
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耐用年数と価格のバランスがよく、住宅系の塗料としてよく使われている塗料です。
耐候性や耐汚性が高く、光沢があり、ツヤも長持ちします。
中には、遮熱機能を持つものもあります。
カラーバリエーションにも優れている点もこの塗料の魅力の一つです。
密着性がやや弱い傾向にあるため、塗料に適した下塗り材を使うことが大切になってきます。
ラジカル系塗料
耐用年数 | 約8年〜約15年 |
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ラジカル系塗料は、伸びがよく施工性に優れた塗料です。
ラジカル系塗料は、ラジカルと呼ばれる酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子の発生を抑える機能があり、それによって長期間塗膜の劣化を防ぐことができるのです。
ラジカル系塗料は発売から数年しか経っていないため、耐久性の実績がまだ少なく、耐用年数の幅も広くなっています。
フッ素系塗料
耐用年数 | 約15年〜約20年 |
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フッ素系塗料は、耐候性・耐寒性・低摩擦性・不燃性などに優れていて耐用年数も長いです。
価格が高いため、あまり一般の住宅では普及していませんが、その耐久性の高さから、塗り替えなどが大変なビルや商業施設などでよく使用されています。
一般の住宅に向いていないというわけではありませんが、価格面の問題もあり、一般の住宅では屋根など限られた箇所に使われることが多いです。
無機系塗料
耐用年数 | 約20年〜約25年 |
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無機系塗料は、鉱物やレンガ、ガラスなどの無機物を配合してつくられた塗料です。
無機系塗料は、色あせやチョーキングなど塗膜の劣化原因の有機物が他の塗料に比べると少ないため、紫外線で劣化しにくく半永久的な耐久性を持っています。
劣化に強いですがその分コストも高く、木材との相性が良くないこともあるため、事前に確認するようにしましょう。
光触媒塗料
耐用年数 | 約15年〜約20年 |
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光触媒塗料は、太陽の光に当たることで、大気汚染の物質を分解する効果を持っています。
また、親水性があり雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング効果があります。
耐久性にも優れ、空気洗浄効果まであるため環境に優しい塗料でもあります。
しかしコストは高めで、塗料の効果をしっかりと発揮するためには一定の施工技術が必要とされます。
光触媒塗料を希望する場合には、取り扱いの実績があるかどうかを参考に業者を選ぶようにしましょう。
断熱塗料
耐用年数 | 約10年〜約15年 |
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断熱塗料とは、熱伝導を抑える効果を持った塗料です。
室外と室内の熱移動を抑制するため、夏場は室内をより涼しく、冬場はより暖かく保つために役立ちます。
なお、一般的な塗料よりコストは高めです。
断熱塗料は一定の効果はあるものの、住宅に使用される断熱材などと比べると断熱性能は劣るため、満足できる断熱効果を得られる保証はない点には注意してください。
遮熱系塗料
耐用年数 | 約12年〜約15年 |
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遮熱系塗料は、太陽光を反射し熱の吸収を防ぐことに特化しています。
外壁材に熱を蓄積させないため、特に夏場などは省エネ効果が期待できます。
なお、遮熱系塗料は太陽光による熱の吸収は防ぎますが、断熱塗料のように室内の熱を保つ効果は期待できません。
地域によっては遮熱系の塗料を使うことで、自治体から補助金が受けられる場合があります。
外壁塗装工事とご近所トラブル
隣家の外壁塗装の塗料が飛んで、白い斑点ができた
塗料は液体であるため、しっかりと養生していたとしてもほんのわずかな隙間から飛んでいってしまうこともあり、完全に防止することは難しいです。
そのため、どんなに注意して作業していても、隣接する家の建物や駐車中の車などに塗料がついてしまいトラブルにつながる可能性があります。
相手が弁償を求めてきた場合は応じる必要がありますが、この際の賠償は業者負担となるため、施主に請求がくることはありません。
隣家の外壁塗装の工事中、匂いが洗濯物についてとれない
塗料は独特のにおいがするため、においに敏感な人だと外壁塗装が堪え難い悪臭になることがあります。
また、外壁塗装中に洗濯物を干していてにおいがとれなくなってしまうこともあり、塗料のにおいはトラブルにつながることが多くあるのです。
工事を始める前に必ず挨拶にいき、工事期間中は洗濯物などを控えてほしい旨などをきちんと伝えることが大切です。
資材が道路に置いてあり、通行の妨げになった
資材などが道路に置いてあり、通行の妨げになったなどのトラブルもよく聞かれます。
このようなクレームがきた場合には、塗装業者に直接トラブルの内容を伝えるようにしましょう。
また、十分な配慮やマナーを守ってくれる優良業者を選ぶことも大切になってきます。
工事が始まる前の挨拶、そして万が一近隣の方からクレームがきた場合には、何より真摯に謝罪をすることが大きなトラブルを引き起こさないために大切です。
外壁塗装の工程写真はもらえる?自分で撮影してもいい?
外壁塗装の工事中、留守にしていたり、仮住まいをしていると、工事の様子がすぐには確認できないので心配になるかたもいらっしゃるかもしれません。
作業工程を撮影した写真などがあると安心につながりますが、業者にお願いしても大丈夫なのでしょうか。
最近は、業者側で塗装の作業工程の写真を撮影し、提出してくれるところが増えています。
工事完了後、保証書と一緒に工事の施工前後や工程写真をまとめたものを渡してくれるところもあります。
きちんと工事をしてくれるのか心配であれば、そのようなサービスを行う業者をあらかじめ探して選ぶか、工事の契約時に、工程写真を提出してもらえるようお願いすると良いでしょう。
もちろん、自分で写真を撮影しても差し支えありません。
トラブルを防ぐためにも、工事の状況は写真にして残しておくことをおすすめします。
撮影する場合は、業者の作業の邪魔にならないように注意しましょう。
外壁塗装で起こりがちなトラブルは?
慣れない外壁塗装を業者に依頼するからこそ、起こりがちなトラブルがあります。
事前にどのようなトラブルがあるのかを知って、対策を立てるようにしましょう。
実際に塗った色がイメージと違う
外壁塗装によるあるトラブルのひとつは、外壁を塗り終わってからイメージをしていた色と違うことです。
小さな色見本で見たときには納得できた色だったのに、外壁塗装が終わってみると、色の印象が違うということがあります。
外壁のような広い面に塗料に塗った時に色の印象がどのように変わるのかを、小さな色見本からでは想像しにくいものです。
その原因のひとつは、塗られた大きさによって色の印象が変わってしまうことで、面積効果と呼ばれています。
また、室内灯で見るのと屋外に出て太陽光の下で見るのとでは違った色に見えることも要因として挙げられます。
こうした色イメージのトラブルを避けるためには、色見本はできるだけ大きめな外壁素材と同じまたは近い材料の上に塗られたものを、太陽光の下で見るようにします。
すると塗料が外壁に塗られた時の印象に近くなります。
紙の上に塗られた小さな色見本で塗料を決めることなく、外壁に塗られた時の条件に近づけて塗料の色を決めるようにしましょう。
また、最近ほとんどの業者は塗装の完成シュミレーションCGなどを作成してくれますので何パターンか依頼し確認しておくのも良いでしょう。
予定外の追加請求を受けた
業者が見積もりになかった追加工事を行い、追加請求をしてくるケースもよく聞かれる外壁塗装のトラブルです。
こうしたトラブルを避けるためには、優良業者に外壁塗装を依頼することが一番です。
見積もり価格が安いという理由で依頼した結果、後から追加請求をされてしまったというのは典型的な悪質業者による手口です。
最低限、見積もりには最初に記した工事工程項目毎に材料名、使用量、金額が分かり易く明示されていることが必須でしょう。
悪質業者に騙されないように外壁塗装を安心して任せる業者を選びましょう。
高圧洗浄で水が室内に入ってしまう
外壁塗装の下処理として行われる高圧洗浄により、水が室内に侵入してしまうトラブルは業者による不注意から起こります。
高圧洗浄は強い水圧で壁面の汚れを落としますが、壁を壊すほどの破壊力はありません。
高圧洗浄により水が室内に入ってくるということは、高圧洗浄をする前に壁にヒビがあった、または窓やサッシのコーキング部に洗浄を行ってしまった場合などです。
どのような原因だとしても、それは業者の不注意から起こることなので、水の室内への侵入があった場合にはすぐに業者に知らせましょう。
外壁塗装の注意点
見積書にスケジュールが記載されているか確認しよう
工事期間が長くなるとその分人件費や移動費が増えてしまいます。
そのため工期を削減しようと工事期間を詰めて外壁塗装をする業者がいるため、見積書にスケジュールが記載されているか、もしくは見積書と一緒に工程表などが渡されるかを確認し、作業日程もチェックしましょう。
一般的な2階建ての戸建て住宅の工事では最短でも10日ほどかかります。
これより短いスケジュールを提示してくる業者には気をつけてください。
工事は早いに越したことはないかもしれませんが、早いからその業者は施工技術が優れているというわけではありません。
作業現場を見に行こう
外壁塗装の工事中、ずっと誰かが在宅していなければならないということはありません。
しかし、定期的に作業現場を見に行きチェックすることも大切です。
また、足場設置前の現場確認と完了検査時には立会いが求められるため、家にいる必要があります。
その際気になることがある場合には、遠慮せずに伝えるようにしましょう。
明るい昼間に色合い(塗料)のチェックをしよう
塗料の色合いは蛍光灯と太陽光かによって色の感じ方が全然違ってきます。
塗料を選ぶ段階で、色見本などはなるべく大きめのサイズのものを太陽光の下などで見ることが大切です。
パソコンのカラーシミュレーションを使うこともありますが、パソコンによって色味が異なるため、あまりあてにできません。
塗装が始まった段階でも、明るい昼間などに一度色味を確認しておきましょう。
自分の想像と全然違うといった場合には、なるべく早く業者に伝えてください。
天候によってもスケジュールは伸びると覚えておこう
外壁塗装をする前にある程度のスケジュールが組まれ、工事がいつ頃終わるかが提示されます。
しかし、外壁塗装では天候によってはスケジュールが伸びてしまうこともある点は頭に入れておきましょう。
特に梅雨などは作業が延びてしまう傾向にありますが、その分費用などを安く設定している業者もあります。
頼れる業者をどうやって探すか知りたい
外壁塗装をする際にどのようにして頼れる業者を探すかは大切なポイントになってきます。
まず、業者を選ぶ際には複数業者に同じ内容で見積もりを請求するようにしましょう。
そうすることで、どの程度の金額が費用相場なのかをつかむことができると同時に、なるべく安い業者を選ぶことができます。
また、見積書が丁寧に記載されているかなど対応の仕方からもその業者のサービスの質を比較することができるでしょう。
気になる業者へは話を聞きにいき、担当者との相性などを確認するのも有効です。
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業者選びでお困りの際にはお気軽にご相談ください。
外壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきた外壁リフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!
「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」
「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」
そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで全国1000社以上が加盟しており、外壁リフォームを検討している方も安心してご利用いただけます。
一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。
後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!
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この記事の監修者プロフィール

atelier comado
岩本 祐子 大学卒業後、建築設計事務所にて主に住宅、公共建築、店舗、マンションの設計に10年以上関わる。
住宅においては、基本設計から監理業務まで一連のフローに携わる。
その後大手インテリア関連企業にて7年間インテリアとリノベーションをメインに業務の幅を広げる。
現在代表をしているatelier comadoでは、インテリアコーディネート、リノベーション、住宅設計をメインに活躍中。

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