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2019年01月25日更新

防水工事にかかる費用や価格の相場は?

屋上やバルコニーの防水工事をすることで、家の寿命を長くすることができます。しかし、工事の種類や費用など分からないことが多く、迷っている方もいるのではないでしょうか。防水工事にかかる費用や相場、工法など詳しく知って家の防水対策をしましょう。

防水工事とは?

防水工事とは、屋上やベランダ、バルコニーに防水材(シートや塗料など)を使用して防水・防湿のリフォーム工事を行うことです。

外壁や屋根は塗装が必要と認識されていますが、バルコニーやベランダなどの防水工事はあまり知られていないのが現状です。

また、コンクリート造りの住宅の場合、屋上の塗装も防水工事に含まれます。コンクリート造りの屋根は陸屋根と言って勾配がなく平らな屋根が多いため、雨が屋根に溜まりやすいので防水工事が必要になります。

すでに雨漏りしている場合は先ず漏水場所と原因の特定作業が優先です。

防水工事にかかる費用や価格の相場は?

防水工事の工法と種類

防水工事の種類は主に6種類あります。種類と工法の特徴を見てみましょう。

改質アスファルト防水

改質アスファルトを使用したルーフィングシートを貼りつける工事方法。

【常温自着工法(ガムクール等)】
溶融釜を使用せず、常温で付着させる工法。

特徴
・施工しやすいため工期が短め
・火を使わない
・単価が高い
・密着度が低い

【トーチ工法】
トーチバーナーで改質アスファルトシートを溶かし防水層を形成する工法。

特徴
・単価が安い
・既存のアスファルト防水の上から施工できる
・火を使い溶かして接着するので、臭いがする
・火を使うので燃え移る心配がある

ウレタン防水

液状のウレタン塗料で防水塗装していき、膜を作る工事方法。

【密着工法(x-2工法)】
ウレタン塗料を塗装していく工法。

特徴
・安価
・軽量なため建物に負担が掛からない
・複雑な箇所へ施工可能
・工期がかかる
・塗膜を均一にするのが難しい
・定期的にトップコートを塗装する必要がある

【通気緩衝工法(x-1工法)】
通気性・緩衝性をもったAVシートの上にウレタン塗装を塗り重ねる工法。

特徴
・補修が簡単
・複雑な部分にも対応できる
・ペンキのような塗料で塗装するため、つなぎ目のない仕上がりになる
・耐久性がある
・軽量で建物に負担をかけない
・コストが少し高め
・乾燥期間が必要なため工期がかかる
・定期的にトップコートを塗装する必要がある

塩化ビニール防水シート

塩化ビニールでできた防水シートを重ねていく工事方法。

【接着工法】
別名密着工法と言われ、防水層を下地に完全に密着させる工法。

特徴
・ゴムシートに比べ耐久性がある
・軽量で施工しやすい
・燃えにくい
・ゴムシートに比べ高価
・複雑な形状は対応しにくい

【機械的固定工法】
固定ディスクを使用して、防水シートを固定する工法。

特徴
・既存防水層を選ばずに上から施工できる
・被せ工法の場合、残材処理や下地作りなどを省くことができる
・気候に左右されず施工可能
・ゴムシートに比べ高価
・施工しているときに騒音や振動が発生する
・複雑な形状は対応しにくい

ゴム防水シート

ゴムでできた防水シートを重ねていく工事方法。

【接着工法】
別名密着工法と言われ、防水層を下地に完全に密着させる工法。

特徴
・安価
・伸縮性が高い
・耐候性が優れている
・工期が短い
・塩化ビニールより耐候性がない
・施工者によって精度のばらつきがある
・複雑な形状は対応しにくい

アスファルト防水

アスファルトをコーティングして施工したり、含ませたシートを重ねていく工事方法。

【熱工法】
加熱や溶かしたアスファルトで2~4枚のルーフィングシートを積み防水層を形成する工法。

特徴
・長年の歴史があり信頼性がある
・耐久性、水溶性が優れている
・寿命年数が長い(約17年以上)
・アスファルトを溶かすときに臭いや煙が発生
・溶融釜の管理が難しい
・密集した場所には不向き

【冷工法】
熱を使わずに防水層を形成する工法。

特徴
・火を使用しないため臭いが少ない
・狭い場所や密集した地域に効果的
・寿命年数が長い(約20年以上)
・貼り重ねていくため重くなり、建物に負担がかかる

【トーチ工法】
トーチバーナーでアスファルトシートを溶かし施工して防水層を作る工法。

特徴
・煙や臭いが少ない
・1層が主流なのでローコスト
・ほかのアスファルト防水に比べ工期短縮が可能
・施工者によって精度のばらつきがある

BANKS工法

バンクルーフを貼り付けた後、その表面を溶かしながらガムフェースを取り付けていく工法。

【特徴】
・積層工法で高い防水性と信頼性がある
・臭いと煙がない
・寿命年齢が長い(約20年以上)
・コストが低め
・工期が短い
・施工会社が少ない

FRP防水

ガラスでできた繊維にポリエステル樹脂を含侵させて作られた複合材料で防水層を作っていく工事方法。

特徴
・強度がある
・軽量、耐熱、耐水、耐久性に優れている
・厚みが均一に施工できる
・工期が短い
・トップコートのバリエーションが豊富にある
・コストが高い
・臭いがある
・化学反応や湿気などで硬化するため、気温に左右されやすい

防水工事にかかる費用の相場

ここで気になるのが費用の相場です。屋上・ベランダ・バルコニーに分けて費用の詳細を見ていきましょう。

屋上(陸屋根)防水工事の費用の相場

屋上の場合、採用される工法は主に以下の5種類です。

・ウレタン防水:約2,500円~7,000円/平方メートル
・(ゴム・塩化ビニール)シート防水:約2,000円~7,500円/平方メートル
・アスファルト防水:約5,000円~7,000/平方メートル
・FRP防水:約4,000円~7,000円/平方メートル
・コーキング防水:約5,000円~30,000円/1カ所

ベランダ防水工事の費用の相場

ベランダの場合、採用される工法は主に以下の2種類です。

【10平方メートルのベランダの場合】
・ウレタン塗料防水:約10万円~15万円
・FRP防水:約10万円~20万円

バルコニー防水工事の費用の相場

バルコニーの場合、採用される工法は4種類です。

・ウレタン塗料防水
価格:約3,000円~7,000円/平方メートル
・(ゴム・塩化ビニール)シート防水
価格:約3,000円~7,500円/平方メートル
・アスファルト防水
価格:約5,000円~7,000円/平方メートル
・FPR防水
価格:約4,000円~7,500円/平方メートル

防水工事の工期と耐用年数

次に防水工事にかかる日数と耐用年数を調べてみました。代表的な4種類の防水工事ごとに見ていきましょう。

アスファルト防水

一般的なベランダ4平方メートルの場合

耐用年数:約15年~20年
工事日数:約3~4日※下地処理した場合

ウレタン防水

一般的なベランダ4平方メートルの場合

耐用年数:約10年~13年
工事日数:約3~4日※下地処理した場合

FRP防水

一般的なベランダ4平方メートルの場合

耐用年数:約10年~13年
工事日数:約1~2日

シート防水(ゴム・塩化ビニール)

一般的なベランダ4平方メートルの場合

耐用年数:約12~15年
工事日数:約3~4日※下地処理した場合

ベランダにおすすめの防水工事は?

ベランダで採用される防水工事のリフォームは、FRP防水工法・ウレタン防水塗装工法の2つです。

一番おすすめなのが高い防水効果があるFRP防水工法です。FRP防水工法は、耐久性・耐熱性・防水性に優れ軽い防水シートを施工していきます。

2つの中では高めの価格ですが、FRP防水工法はベランダのように狭い場所に向いていると言われています。

一方でウレタン防水工法は、ウレタン樹脂でできているペンキのような塗料を塗装して、軽くて弾力性のある防水層を作る工法です。1960年代半ばから多く採用されており、国内の防水工法の46%を占めています。

ウレタン防水工法は、ペンキで塗るように塗装していくのでつなぎ目がないのがメリットですが、乾燥する時間が必要なため工期が長くなってしまうところが難点と言えます。またFRP防水工法より劣化が早くなってしまいます。

防水工事にかかる費用や価格の相場は?

修繕費を抑えたい場合はトップコートのみでもOK

修繕費を抑えたい場合、屋上やベランダ、バルコニーの状態によってはトップコート塗装のみでも、防水機能を復活させることができます。

トップコートとは防水層を守るための塗装で、一番表面に塗装されているため雨や紫外線によって劣化が早くなる傾向にあります。

表面の膜が劣化することで、防水層にひび割れなどが起き、建物の腐敗や雨漏りに繋がる恐れがあります。トップコート自体に防水性はないのですが、大切な役割を果たしているのです。

防水工事の工法はいくつかありましたが、トップコートを定期的に塗装していくことで、防水層の耐用年数を長くしてくれる効果もあります。

屋上やベランダ、バルコニーの水はけが悪いと感じたときにトップコートで防水塗装していくと、結果的に修繕費を押さえることができるでしょう。

ただ、目地にひびが入っていたり、防水層がふくれてめくれていたりすると本格的な防水工事が必要になりますので、リフォーム会社や防水工事施工会社に相談してください。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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