目次
テラスの種類
テラスとは、1階部分に設置された屋外スペースのことをいいます。
一般的にはリビングの掃き出し窓から出入りできる庭に設置されることが多く、その種類はおもに3つに分類されます。
あらかじめテラスの種類による違いを把握し、自分に合ったリフォームプランを計画しましょう。
【種類1】テラスのみ
テラスのみは、全体の設置スペースのなかでも「床部分」を指します。
床部分には、ウッドデッキやタイルなどを設置するケースが多く見られます。
床材の設置だけでスペースを整備できるため、リフォーム予算を抑えられることが最大のメリットといえるでしょう。
【種類2】テラス屋根
テラス屋根とは、テラスに設置される屋根のことをいいます。
テラス屋根の形状は、「フラット型」と「アール型」の2種類があり、デザインや機能性などに違いが見られます。
- シックな見た目になる
- 室内が暗くなりにくい
- 見た目が柔らかい印象になる
- 排水機能に優れている
テラス屋根は、素材によっても機能性が異なるので、コスト面やプランに合わせて選ぶことが欠かせません。
【種類3】テラス囲い
テラス囲いとは、テラスの周りを囲った柵や壁のことを指します。
テラス囲いに使われる材料は、ガラス材が主流。
これは、ガラス材でテラスを囲うことで、開放感を味わいつつプライバシーと防犯面も配慮できることが理由として挙げられます。
なお、テラス囲いは「テラス」と「テラス屋根」をセットで検討するのが一般的なため、リフォーム費用が高額になりやすいことを覚えておきましょう。
サンルームやバルコニーとの違い
サンルームやバルコニーは、「屋外スペースに設置する」という点において、テラスと区別がつきにくいと思います。
サンルームやバルコニーとの違いを学んで、テラスリフォームの必要性をあらためて見直してみましょう。
テラスとサンルーム、バルコニーの違いは、以下のとおりです。
種類 | 特徴 |
---|---|
テラス | 1階部分の屋外スペース |
サンルーム | ガラス張りで囲われたスペース |
バルコニー | 2階以上の屋外スペース |
なかでも、テラス囲いとサンルームは混同しやすいかもしれません。
テラス囲いは、屋根と囲いの素材が異なります。
一方、サンルームは屋根と囲いの素材がすべてガラスである点が、テラス囲いとの違いです。
また、サンルームは法律上で「屋内スペース」とされるため、固定資産税がかかる点にも注意しなければなりません。
リフォームでテラスを新設するメリット
リフォームでテラスを新設すると、開放感あふれるスペースを確保できたり、生活における一部の空間として役立てたりすることが可能です。
テラスの新設におけるメリットを理解し、テラスでの過ごし方を具体的にイメージできるようにしましょう。
【メリット1】開放的なスペースを作れる
リフォームでテラスを新設することで、屋外に開放的なスペースを確保できます。
開放的なスペースは、趣味を楽しんだり、家族との時間を過ごしたりする空間にぴったりです。
- コーヒーを淹れて、カフェ気分を味わう
- 家族とバーベキューを楽しむ
【メリット2】生活空間として有効活用できる
リフォームでテラスを新設すれば、屋外スペースを生活空間として有効活用できます。
たとえば、テラス屋根をつけて雨除けすれば、洗濯物や布団を干しやすくなるでしょう。
また、小さなお子さんを遊ばせるスペースとして活用するのもひとつです。
テラスのリフォームにかかる費用の相場
テラスのリフォームにかかる費用相場は、15万〜95万円が目安となります。
ここでは、テラスの種類ごとにおける費用相場を把握し、予算と照らし合わせながら理想のリフォームプランを計画しましょう。
テラスの種類 | 費用相場 |
---|---|
テラスのみ | 15〜25万円 |
テラス屋根 | 15〜20万円 |
テラス囲い | 30〜50万円 |
テラス屋根のリフォームには、パネル・支柱を交換するケースや、拡張するケースもあります。
工事ごとの費用相場をチェックして、最適なリフォーム方法を見つけましょう。
テラスのリフォーム費用が変動する要因
テラスのリフォームは、リフォーム箇所に障害物があるほか、外壁補修の有無になどによっても費用が大きく変動します。
リフォーム予算をオーバーしないように、費用が変動する要因を頭に入れておきましょう。
【要因1】リフォーム箇所に障害物がある
テラスをリフォームする際、リフォーム箇所に障害物がある場合は、追加で費用が発生するかもしれません。
たとえば、リフォーム箇所にエアコンの室外機や植栽があるなら、移動や撤去を検討する必要があります。
あらかじめ障害物の有無をチェックし、移動や撤去も視野に入れた正確な費用を把握しましょう。
【要因2】別途外壁の補修が必要
テラスリフォームでテラス屋根を設置する場合、外壁補修の費用が追加でかかる可能性があります。
テラス屋根は外壁に固定するため、外壁が劣化している場合は補修が欠かせません。
もし、外壁が劣化した状態でテラス屋根を固定すると、外壁の剥がれによってテラス屋根が落下するおそれもあります。
テラス屋根を設置するなら、外壁補修の必要性を視野に入れ、あらかじめ追加費用の有無をチェックしましょう。
【要因3】地盤の整備が必要
テラスをリフォームするとき、地盤の整備に別途費用がかかる可能性もあります。
リフォーム箇所の地盤が緩かったり、傾いていたりする場合は、事前に地盤を整備して安定性を維持しなければなりません。
とくに、テラス屋根やテラス囲いを設置する場合、地盤の状態によっては支柱が傾いたり倒れたりするリスクが考えられます。
リフォーム後の耐久性や安全性を保つためにも、地盤整備の必要性を視野に入れ、事前にトータルコストを確認しましょう。
【要因4】材料費が高額になる
テラスリフォームの費用は、使用する材料の種類によって変わります。
たとえば、テラスの床材にはウッドデッキやタイル、コンクリートなどの選択肢があり、選ぶ床材によって費用は変わります。
また、耐久性に優れた屋根材を採用すれば、材料のグレードが上がることで費用も高くなるでしょう。
デザイン性や機能性を考慮したうえで、予算に合った材料を選ぶことが必要です。
テラスのリフォーム費用を安く抑える方法
テラスのリフォーム費用は、「相見積もりを取る」「リフォームの優先順位を決める」などの方法によって安く抑えられるかもしれません。
テラスのリフォームにかかる費用をできるかぎり安く抑えて、リフォーム資金を賢く使えるようにしましょう。
【方法1】相見積もりを取る
テラスのリフォーム費用は、相見積もりを取ることで安く抑えられる可能性があります。
相見積もりを取れば、複数の業者を比較できるので、「相場よりも極端に高い金額でリフォームを依頼してしまった」というリスクは少なくなるでしょう。
また、相見積もりは業者との価格交渉の材料にもなり得るため、賢く費用を抑えられるかもしれません。
正しい費用相場を見極めるためにも、ひとつの業者に絞らず、複数の業者を比較検討することが重要です。
【方法2】リフォームの優先順位を決める
テラスのリフォーム費用は、必要なリフォームの優先順位を決めることで安く抑えられます。
たとえば、プライバシーを確保したい場合、テラス囲いを優先して設置するとよいでしょう。
また、洗濯物や布団を干したいなら、雨除けできるテラス屋根を優先的に設置するのもひとつです。
「これだけは譲れない」という条件を決めたうえで、リフォームの優先順位を検討してコストを抑えましょう。
【方法3】仕様のグレードを下げる
テラスのリフォームには、仕様のグレードを見直して費用を抑える方法もあります。
テラスの床材を例にあげると、床材にはウッドデッキやタイル、コンクリートなどのさまざまな仕様があり、選ぶ素材によって費用が異なります。
費用を抑えたいなら、材料費の安いコンクリートを採用することでトータルコストを抑えられるかもしれません。
デザイン性や機能面を考慮したうえで仕様を見直し、予算におさまるよう工夫しましょう。
【方法4】火災保険を活用する
テラスのリフォーム費用は、火災保険を活用することで安く抑えられます。
たとえば、台風によってテラス屋根が破損した場合、リフォーム費用の一部を火災保険で補填できる可能性があります。
火災保険は経年劣化による破損や、被災から一定期間が経過した破損などについては適用できないかもしれません。
火災保険を活用できるかどうかは、加入している保険会社が判断するため、あらかじめ相談してみるのが得策です。
テラスをリフォームする際の注意点
テラスをリフォームする際、建物や周囲との親和性や、固定資産税の有無などを確認しなければなりません。
テラスのリフォームで注意しなければならないことを理解し、リフォーム後のトラブルを回避しましょう。
【注意点1】建物や周囲との親和性を確認する
テラスをリフォームするときは、あらかじめ建物や周囲との親和性を確認しましょう。
建物や周囲との親和性を考えずに、テラスの素材や色を選ぶと、統一感のない印象によって違和感を覚えてしまうかもしれません。
したがって、テラスをリフォームする際は、建物や周囲の外観に合う素材や色を選ぶことが重要です。
適した素材や色を決めるのが難しい場合は、業者にデザインを提案してもらいましょう。
【注意点2】固定資産税の有無を確認する
テラスをリフォームする際、場合によっては固定資産税がかかるかもしれません。
とくに、テラス囲いを設置する場合は注意が必要です。
具体的に、密閉された空間であると判断された場合や、建ぺい率がオーバーした場合は、固定資産税がかかる可能性もあります。
固定資産税がかかるかどうかは各自治体によって判断が異なるため、思わぬ出費を回避するためにもあらかじめ確認しましょう。
【注意点3】リフォーム後のメンテナンスサイクルを確認する
テラスをリフォームする場合、リフォーム後に必要なメンテナンスや時期を確認しましょう。
リフォーム後も適切なタイミングでメンテナンスすれば、テラスを長期的に利用できます。
将来的に必要となる費用を確保するためにも、事前にメンテナンスサイクルをチェックしておくと安心です。
なお、できるかぎりメンテナンスサイクルを減らしたいなら、耐久性の高い素材を選ぶとよいでしょう。
【注意点4】隣地との境界を確認する
テラスのリフォームでは、隣地との境界線を確認したうえで設置場所に気をつけましょう。
テラスの一部が隣地との境界を超えてしまうと、法的なトラブルに発展しかねません。
あらかじめ、テラスが敷地内におさまるかどうかを確認し、トラブルを防ぐことが重要です。
テラスリフォームの施工事例
ここでは、テラスリフォームの施工事例を紹介します。
さまざまな施工事例を確認した上で、テラスの種類やデザインを決める判断材料として役立てて、理想のテラスリフォームを実現させましょう。
【事例1】リフォームでテラス囲いを増設
工期 | 4日間 |
リフォーム費用 | 約100万円 |
コンクリート床とテラス屋根が設置されていた既存のスペースに、テラス囲いとウッドデッキを増設した事例です。
テラス囲いを設置したことで、花粉シーズンでも洗濯物や布団を干しやすい環境になりました。
また、ウッドデッキの設置により、掃き出し窓から出入りしやすくなったことが期待できます。
【事例2】テラスの増設
工期 | 20日間 (その他の工事を含む) |
リフォーム費用 | 約213万円 (その他の工事を含む) |
土の状態だった庭に、ウッドデッキとタイル、人工芝を組み合わせて設置した事例です。
テラスの周囲には、パーゴラと一体型のフェンスを設置したことで、プライバシーを確保した安心できる空間に仕上がっています。
リフォーム後は家庭菜園を楽しんだり、休息したりするスペースとして活用でき、庭の滞在時間が増えたとの声が届いています。
【事例3】既存のテラスをおしゃれにリフォーム
工期 | 3日間 |
「テラスのイメージを一新したい」というご要望により、テラスの床材とテラス屋根、テラス囲いをすべてリフォームした事例です。
既存テラスの広い空間を活かしつつ、フラット型の屋根とホワイトを基調とした囲いを設置して、明るくフレッシュな印象へと生まれ変わりました。
当初にはなかったテラス囲いを設置することで、プライバシーが守られ、生活空間だけでなく憩いの場としても活用できること間違いありません。
【事例4】既存のテラスを拡張
工期 | 約1ヶ月 (外壁・屋根塗装を含む) |
リフォーム費用 | 約300万円 (外壁・屋根塗装を含む) |
既存のウッドデッキを撤去し、新しいウッドデッキを設置した事例です。
既存のテラスよりも広めに設置し、テラス屋根も増設したため、洗濯物や布団を干すスペースとして活用しやすくなりました。
また、新しく設置したウッドデッキには、木粉とプラスチックが原料の「リウッドデッキ」を採用したので、最低限のメンテナンスで長期的に利用できます。
【事例5】テラス屋根の増設
工期 | 1日 |
リフォーム費用 | 約30万円 |
既存のテラス屋根を撤去し、新しいテラス屋根を増設した事例です。
当初は屋根の出幅がせまく、雨に降られてしまう状態でした。
しかし、リフォームによって屋根の出幅を広くしたことで、外出時に急な天気の変化で雨に降られる心配もなくなりました。
また、テラス屋根を新しく設置したことで、スタイリッシュな見た目になりました。
【Q&A】テラスのリフォームに関するよくある質問
- テラスを部屋にリフォームすることはできる?
-
テラスを部屋にリフォームすることは可能です。
室内のテラス新設は、法的な部分もチェック!テラスを部屋にリフォームする場合は「増築」になるので、建ぺい率や容積率などの建築基準法による法令制限を受け、リフォームできない可能性があります。
また、建物を増築する際は、耐震性や強度も確認しましょう。
- インナーテラスの増築費用はいくら?
-
インナーテラスの増築における費用相場は、1坪あたり40万〜75万円が目安となります。
インナーテラスとは屋内もしくは半屋内に設置されるテラスのこと
- テラスの撤去費用はいくら?
-
テラスの撤去費用は、5万〜20万円が目安となります。
撤去費用が変動することも面積の広いテラスの撤去や、廃材の運搬に特殊車両を使う場合などは、費用が高くなる可能性もあるので注意しましょう。
ベランダリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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