「バルコニーの撤去にはいくらかかるの?」と気になっていませんか?バルコニーの撤去費用は、10万〜50万円が目安です。しかし、撤去費用に加えて廃材処分費や諸経費がかかるほか、バルコニーのサイズや仮設足場の有無によって費用は変動します。
そこでこの記事では、バルコニーの撤去にかかる費用相場を解説します。撤去後に必要なリフォームや撤去する際の注意点も理解し、トラブルのないリフォームを計画しましょう。
目次
バルコニーの撤去における費用相場
バルコニーの撤去にかかる費用は、10万〜50万円が目安となります。バルコニー撤去時は、撤去費用のほかに残材処分費や工事諸経費がかかります。
バルコニー撤去の内訳 | 費用相場 |
---|---|
バルコニーの撤去 | 10万〜50万円 |
残材処分費 | 1万〜2万円 |
工事諸経費 | 1万〜2万円 |
なお、バルコニーの撤去費用は、バルコニーの寸法や材質(アルミ製・木製など)、仮設足場の有無などによっても変動します。リフォーム予算を組む段階で大まかな費用を把握するためにも、あらかじめ現地調査を業者に依頼しましょう。
バルコニーの撤去が必要なケース
バルコニーの撤去が必要なケースは、バルコニーの劣化によって二次被害のおそれがある場合や、建物の増築を検討している場合などが挙げられます。適切なタイミングでリフォームできるようにするためにも、撤去の必要性があるケースを頭に入れておきましょう。
【ケース1】バルコニーが古く、二次被害のおそれがある
古いバルコニーは、防水性の低下によって二次被害を招くおそれがあるため、できるかぎり早く撤去する必要があります。
防水機能が低下したバルコニーを長期にわたって放置すると、バルコニーから建物内へ雨漏りの発生が懸念されます。場合によっては、台風などの自然災害によって、バルコニーが大きく損傷してしまうかもしれません。
バルコニーの耐用年数は10〜15年とされているため、耐用年数を超えたバルコニーは特に注意しましょう。
【ケース2】建物の増築やリフォームを検討している
建物の増築やリフォームを行う際、バルコニーの撤去が必要になるケースも少なくありません。
たとえば、バルコニーのスペースを部屋にする場合は、バルコニーの撤去後に増築する必要があります。また、間取りの変更によって窓の位置が変わる場合、バルコニーを撤去しなければならないケースもあります。
なお、建物の増築を検討する際は、建築基準法で定められている「建ぺい率」や「容積率」の制限に注意しましょう。
【ケース3】建物の1階部分における日当たりが悪い
出幅の大きいバルコニーによって、1階部分の日当たりが悪くなる場合、バルコニーの撤去が必要になることもあります。
たとえば、柱付きのバルコニーは出幅が大きくなるため、日当たりが悪くなりやすいでしょう。このような場合は、バルコニーのサイズを小さくして、日当たりの問題を解消するなども視野に入れる必要があります。
バルコニーを撤去するメリット
バルコニーを撤去すると、将来かかるリフォームコストを削減できるほか、日常的なお手入れが必要なくなるなどのメリットがあります。バルコニーを撤去するメリットについて理解し、撤去後の住まいを具体的にイメージしましょう。
【メリット1】将来的なリフォーム・メンテナンスコストを削減できる
バルコニーを撤去する場合、将来かかるリフォームやメンテナンスのコストを削減できます。
仮にバルコニーを維持しようとすると、床材の防水工事や手すりの交換など、さまざまなメンテナンスが必要になります。また、年数が経過したバルコニーは交換が必要になることも。
一方で、バルコニーを撤去すればこれらのメンテナンスやリフォームの必要性がなくなるため、家計の負担を大きく減らせるでしょう。
【メリット2】日常的なお手入れが不要になる
バルコニーを撤去すると、日常的なお手入れが不要になります。
仮に、バルコニーを維持する場合、床材の水拭きや排水溝の掃除などのお手入れに時間と労力をかけなくてはなりません。たとえば、梅雨時期や台風シーズンは雨の影響でバルコニーが汚れやすくなるため、お手入れの負担が大きくなる傾向にあります。
バルコニーを撤去すれば、これらのお手入れがすべて必要なくなるため、負担を格段に減らせるでしょう。
【メリット3】不法侵入など防犯面のリスクが減る
バルコニーを撤去することで、不法侵入など防犯面のリスクを減らす効果が期待できます。
たとえば、足をかけられる場所が多いバルコニーの場合、撤去することで不法侵入のリスクを格段に減らせます。また、人目につきにくいバルコニーの場合も同様です。
バルコニーの撤去は、空き巣対策としても有効であるため、住まいの防犯性向上に大きな効果をもたらすでしょう。
バルコニーを撤去するデメリット
バルコニーを撤去すると、外干しのスペースを別で用意する必要があったり、外観に影響があったりするなどのデメリットがあります。「やっぱりバルコニーを残しておけばよかった」と後悔しないためにも、あらかじめバルコニーを撤去するデメリットについて理解しておきましょう。
【デメリット1】洗濯物などの干すスペースを変更する必要がある
バルコニーの撤去に伴い、洗濯物や布団などの外干しスペースを別で用意する必要があります。
外干しのスペースを確保できない場合、常に部屋干しをする必要があるため、生活する上で不便を感じてしまうかもしれません。特に、洗濯物の多い日は干すスペースが不足してしまうでしょう。
そのため、バルコニーを撤去する際は、あらかじめ庭などの外干しスペースを確保できるかを確認しておくと安心です。
【デメリット2】建物の外観が損なわれるおそれもある
バルコニーの撤去では、撤去した際の補修箇所が目立ってしまい、建物の外観が損なわれるおそれもあります。たとえば、外壁に固定されているバルコニーを撤去する場合は、外壁補修の跡が残る可能性が高くなるでしょう。
一方、屋根上にあるバルコニーを撤去するケースでは、屋根補修による跡が目立ってしまうこともあります。バルコニーを撤去する際は、外壁塗装や屋根塗装を同時に行い、補修箇所が目立たないように対策することが重要です。
バルコニーを撤去する際の注意点
バルコニーを撤去する際は、部分的な補修や窓のリフォームが必要になるなど、注意すべきことがいくつかあります。バルコニーにおける撤去工事のトラブルを防ぐためにも、あらかじめ注意点を頭に入れておきましょう。
【注意点1】部分的な補修が必要になる
バルコニーの撤去後、必要に応じてコーキングやタッチアップなど部分的な補修が必要になります。
たとえば、外壁に固定されているバルコニーを撤去する際は、外壁の穴を補修して雨漏りを防ぐ必要があります。また、屋根に設置されているバルコニーを撤去する場合も、屋根の一部をコーキングやタッチアップで補修しなければなりません。
部分補修は見た目をよくする目的のほか、建物の雨漏りを防ぐ役割としても非常に重要です。
【注意点2】必要に応じて窓のリフォームが必要
掃き出し窓からバルコニーに出入りしていた場合は、掃き出し窓のリフォームが必要となります。
掃き出し窓をリフォームせずに既存のまま残してしまうと、転落事故などケガをするおそれもあります。こまめに開閉しなくなった窓は汚れがたまりやすく、掃除の手間もかかってしまうでしょう。
このような事故やリスクを回避するためにも、必要に応じてバルコニーの撤去と同時に、掃き出し窓の撤去や腰窓へのリフォームを検討するのがおすすめです。
【注意点3】バルコニーにある物を移動する必要がある
バルコニーを撤去する際は、エアコンの室外機や植木鉢、物置などバルコニーにある物をすべて移動しなければなりません。
自身で移動するのが困難な場合は、業者に依頼して移動もしくは処分する方法もあります。業者に依頼する場合は、バルコニーの撤去に加えて追加で費用がかかるため、予算組みには注意しましょう。
エアコンの室外機を移動する際、配管のずれによってガス漏れを起こす危険性があります。また、配管工事が必要になる場合もあるため、自分でやらずに専門業者に依頼しましょう。
【注意点4】工事の際は近隣に配慮する
バルコニーの撤去工事において、近隣に配慮しながら作業を行い、周囲と良好な関係を築くことも重要です。
バルコニーを撤去する際、大きな騒音や振動の発生、工事車両が通行の妨げになるなど、少なからず近隣住民へ迷惑がかかります。そのため、近隣挨拶をして理解を得た上で、作業時間等に配慮して工事を進めることが必要不可欠です。
なお、近隣挨拶は工事を依頼した業者が実施するケースも多いため、打ち合わせ段階で一度業者に確認すると安心でしょう。
【Q&A】バルコニーの撤去に関するよくある質問
- バルコニーの撤去で利用できる補助金はある?
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一部の地方自治体では、バルコニー撤去に利用できる補助金・助成金制度を設けている場合があります。しかし、補助金・助成金制度の実施有無や内容は、各自治体によって異なります。そのため、補助金の利用を検討する際には、あらかじめ各地方自治体のホームページや窓口に問い合わせてみましょう。
- DIYによるバルコニーの撤去は可能?
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DIYによるバルコニーの撤去は、可能です。しかし、バルコニー撤去は高所作業となるため、転落などのケガを負うリスクも伴います。また、撤去後のバルコニーを運搬・処分するのに手間と費用がかかるため、専門業者に依頼するのがおすすめです。
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