目次
洗面台をバリアフリーにするリフォームの方法
洗面台のバリアフリーリフォームには、いくつかの方法があります。まずは、代表的なリフォーム方法を順に見ていきましょう。
既存の洗面台を活かしてリフォームする
「大がかりな工事は避けたい」という方には、既存の洗面台を活かすリフォームがおすすめです。洗面台の高さを調整したり、収納位置を見直したりするだけでも、使い勝手は大きく変わります。
鏡の角度を調整したり、水栓を操作しやすいタイプに交換したりする方法も効果的です。今の設備を活かせるため、費用を抑えやすい点も魅力といえるでしょう。
車椅子対応の洗面台に交換する
車椅子での使用が増えてきた場合は、車椅子対応の洗面台に交換する方法もあります。足元にゆとりがあり、正面から近づきやすい設計のため、無理のない姿勢で使える点が特徴です。
高さや奥行きにも配慮されており、洗顔や歯磨きといった動作も落ち着いて行えます。車椅子生活を快適にしたいという方は、車椅子対応の洗面台に交換するのがおすすめです。
ライフスタイルに合わせて洗面台を造作する
より自由度を求める場合は、造作洗面台という方法もあります。1からデザインできるため、使う人の身長や動作に合わせて高さを決めたり、収納やカウンターの形を細かく調整できたりするのが魅力です。
家族で共用する場合や、将来の変化を見据えたい方にも向いています。時間や費用はかかりますが、「自分たちにとってちょうどいい洗面台」をカタチにできる方法です。
洗面台をバリアフリーにリフォームするときの設計ポイント
洗面台のバリアフリーリフォームでは、設備そのものだけでなく、周囲のスペースや使い方を含めた設計が重要になります。ここでは、使いやすさを高めるために押さえておきたい設計ポイントを具体的に見ていきましょう。
洗面台を使う際、立つ・座る・向きを変えるといった動作には、思っている以上にスペースが必要です。洗面台まわりに余裕がないと、身体をひねったり無理な姿勢になったりしがちです。
バリアフリーを意識するなら、洗面台の横や前に十分な空間を確保することが大切です。動きやすさが増すことで、毎日の身支度がぐっと楽になります。
車椅子を利用する場合は、洗面台の高さや足元の空間に配慮することが大切です。国土交通省では、車椅子使用者が使いやすい目安として、洗面ボウルの縁の高さは70cm〜80cm程度(ひざ下の空間は65cm程度)と示されています。
洗面台の下にひざより下が入るスペースを確保すると、正面から近づきやすくなり、洗顔や歯磨きも安定して行えます。座った状態を想像しながら、高さと空間のバランスを考えてみましょう。
車椅子で洗面台に近づくためには、足元のスペースが欠かせません。収納や配管で足元が塞がれていると、正面から近づけず、使いにくさにつながります。
洗面台下に空白のスペースを確保すれば、車椅子でも自然な姿勢で洗面台を使えるようになります。見た目だけでなく、動作のしやすさを意識した設計がポイントです。
洗面台まわりの収納は、位置によって使い勝手が大きく変わります。高すぎる収納や奥行きの深い棚は、座った状態では使いにくい場合があります。
よく使う物は、無理なく手が届く高さや位置にまとめておくと安心です。収納を見直すだけでも、洗面台まわりのストレスは軽減できます。
鏡の位置は、バリアフリー設計では見落としがちなポイントです。立った状態を前提とした鏡では、座ると顔が映りにくい場合があります。
鏡に傾斜をつけることで、立っていても座っていても視線が合いやすくなります。小さな工夫ですが、毎日の身支度を快適にする効果は大きいでしょう。
洗面台のバリアフリーリフォームで安全性を高めるための工夫
洗面台は水を使う場所のため、転倒やふらつきが起こりやすい空間でもあります。特に年齢を重ねたり、身体のバランスに不安が出てきたりすると、安全面への配慮は欠かせません。洗面台の使いやすさとあわせて、安心して使える環境を整えておくことが、バリアフリーリフォームの大切なポイントです。
洗面台まわりに手すりを設けることで、立ち上がりや姿勢を保つ動作が安定しやすくなります。洗顔中に体を支えたいときや、ふらつきを感じたときに、つかまれる場所があるだけでも安心感は大きく変わります。取り付ける位置は人によって異なるため、使う場面をイメージしながら決めていきましょう。
洗面所の床は、水はねや湿気の影響を受けやすく、思わぬ場面で滑ってしまうことがあります。そこで検討したいのが、滑りにくさに配慮した床材への変更です。
近年は見た目はそのままに、表面加工で安全性を高めた床材も増えてきました。洗面台のリフォームとあわせて床にも目を向けることで、より安心して使える洗面所に近づきます。
洗面台自体が使いやすくなっても、洗面所の出入り口や床に段差があると、つまずきや負担の原因になることがあります。洗面台リフォームのタイミングで、洗面所まわりの小さな段差にも目を向けておくと安心です。洗面台だけでなく、周囲の環境も含めて整えることで、安全性はさらに高まります。
洗面台のバリアフリーリフォームで取り入れたい設備
洗面台のバリアフリーリフォームでは、設計だけでなく設備選びも重要です。ここでは、バリアフリーに役立つ設備を紹介します。
センサー照明は、人の動きを感知して自動で点灯するため、スイッチを操作する必要がありません。手がふさがっているときや、暗い中でスイッチを探す手間がなく、安心です。
夜間に洗面所を使うことが多いご家庭や、足元の不安が気になる場合にも向いている設備です。さりげない工夫ですが、日常の使いやすさをしっかり支えてくれます。
タッチレス水栓は、手をかざすだけで水を出し止めできるため、操作がとても簡単です。レバーをひねる必要がないので、手に力を入れにくいときでも使いやすく感じられます。
車椅子を利用している場合も、動作が少なく済むのはうれしいポイントです。日々の身支度を、少しでも楽にしたいときに検討しやすい設備といえるでしょう。
洗面所では、ドライヤーや電動歯ブラシなど、電源を使う場面が意外と多くあります。コンセントの位置が合っていないと、使うたびに不便さを感じることもあるでしょう。
座った状態でも無理なく手が届く位置に設けておくと、動作がスムーズになります。設備を選ぶだけでなく、配置にも目を向けることが大切です。
洗面台をバリアフリーにリフォームするときの注意点
洗面台のバリアフリーリフォームは、「これで使いやすくなるはず」と思って進めても、完成後に小さな違和感を覚えることも少なくありません。ここでは、実際のリフォーム現場でもよくあるつまずきやすいポイントを中心に、後悔を防ぐための注意点を解説します。
洗面台の高さや寸法には、一般的な目安があります。ただし、その数値がすべての人に当てはまるわけではありません。
洗顔時の姿勢や腕の動かし方、車椅子の種類によって、使いやすさは変わってきます。カタログの数値だけで判断せず、実際に使う場面を具体的に思い描きながら検討することが重要です。
バリアフリーを意識すると、特定の人に合わせた設計になりやすくなります。しかし、洗面台は家族が毎日使う場所です。
介助する側や子どもにとって負担が大きくならないか、共用しやすい高さや配置になっているかを確認しておく必要があります。誰か一人だけでなく、家族全体にとって使いやすいかどうかを基準に考えていきましょう。
洗面台そのものを使いやすくしても、洗面所までの動線や周囲の環境によっては不便さが残ることもあります。入り口の幅や洗面台まわりのスペースが十分でないと、動作に無理が生じかねません。
洗面台単体ではなく、洗面所全体の動きを含めて検討することで、使い勝手は大きく変わります。
機能性を重視するあまり、洗面所が窮屈に感じてしまうことがあります。手すりや設備が増えることで、空間の印象が変わる場合もあるため注意が必要です。
最近は、使いやすさとデザイン性を両立した製品も多く見られます。毎日使う場所だからこそ、見た目の心地よさも含めて検討すると、満足度の高いリフォームにつながるでしょう。
洗面台のバリアフリーリフォームにかかる費用
洗面台のバリアフリーリフォームにかかる費用は、0.5万〜60万円が目安です。
| リフォーム内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 洗面台交換 | 5万〜50万円 |
| 洗面台の移設 | 20万〜30万円 |
| 造作洗面台 | 20万〜60万円 |
| 収納キャビネットの設置 | 2.5万円〜 |
| 手すりの設置 | 3万〜5万円 |
| 床材の張り替え | 3万〜5万円 |
| 段差解消 | 5万円〜 |
| センサー照明の設置 | 2.4万〜6.5万円 |
| タッチレス水栓の設置 | 2万〜5万円 |
| コンセントの増設 | 0.5万円〜 |
どこまで手を加えるかによって、内容は大きく変動します。水栓やコンセントなど部分的な工事であれば比較的抑えられますが、洗面台の交換や造作を行う場合は費用が上がる傾向にあるため注意が必要です。
まずは「今、どこに不便を感じているか」を整理し、必要な工事から検討することが、無理のない予算計画につながります。
洗面台のバリアフリーリフォームに活用できる補助金制度
洗面台をバリアフリーにするリフォーム内容によっては、国や自治体の補助金制度を活用できる場合があります。
- みらいエコ住宅2026事業(Me住宅2026)
- 断熱性や省エネ性能の向上など、環境に配慮したリフォームを行う場合に、工事内容に応じて補助金を受けられる国の制度です。
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 住宅の性能や耐久性を高め、長く安心して住み続けられる住まいにするリフォームに対して、費用の一部が補助される制度です。(2026年度の情報はまだなし)
- 介護保険の住宅改修
- 要支援・要介護認定を受けている場合、手すりの設置や段差解消などの住宅改修について、上限20万円まで費用の一部が支給されます。
- 地方自治体の補助金制度
- 市区町村ごとに、住宅のバリアフリー化や住環境の改善を目的とした補助制度が設けられており、内容や補助額はお住まいの自治体によって異なります。
「予算の関係でリフォームに踏み込めない」「お得に住まいの快適性を高めたい」という方は、ぜひ補助金制度の活用も検討してみましょう。どれも人気の制度のため、早めの情報収集・申請が大切です。最新の情報は各ホームページをご覧ください。
洗面台をバリアフリーにリフォームした施工事例
ここからは、ハピすむが手掛けた洗面台のバリアフリーリフォーム事例を紹介します。
【事例1】介護保険で車椅子対応の洗面台にリフォーム

こちらの事例では、車椅子での使用を想定し、洗面台下に足元の空間を確保した洗面化粧台を設置しました。正面から無理なく近づけるため、洗顔や身支度の動作が安定しやすくなっています。 収納はカウンター下にまとめて、車椅子に座った状態でも出し入れできるようにしました。
施工事例>>介護保険を利用した車椅子にも対応した洗面・浴室リフォーム
【事例2】デザイン性と実用性を兼ね備えた洗面台

こちらのマンションリフォームでは、車椅子での使いやすさに配慮しつつ、デザイン性も重視した洗面台を採用しました。洗面台下には足元の空間を確保し、収納はキャスター付きで必要に応じて動かせる仕様にしています。コンセントを手が届きやすい位置に配置したことで、日常動作がスムーズになるのもポイントです。
施工事例>>マンションで車椅子生活が快適になるバリアフリーリフォーム
【事例3】車椅子利用を見据えたバリアフリーリフォーム


こちらの戸建てリフォームでは、筋ジストロフィーのご主人が使いやすいよう、水まわりを中心にバリアフリー化しました。洗面所から浴室まで一直線の動線で車椅子でも出入りしやすく、機能性と衛生性にも配慮しています。家族全員が安心して暮らせる生活動線が実現しました。
施工事例>>オーダーメイドの介護リフォーム
【事例4】車椅子でも使いやすいLIXILのバリアフリー洗面台にリフォーム


こちらの洗面台リフォームでは、車椅子対応のLIXIL「ドゥケアカウンター」を採用しました。引戸や動線にも配慮することで、座ったままでもスムーズに手洗いができる空間に仕上げています。日常の負担を減らし快適さを高めた施工事例です。
施工事例>>車いすでも使いやすい、移動の負担を減らしたトイレと洗面化粧台
【まとめ】洗面台をバリアフリーにして快適な暮らしへ
洗面台をバリアフリーにリフォームすると、日々の使いにくさや不安を軽減し、暮らしをより快適にしてくれます。大がかりな工事をしなくても、設計や設備を少し見直すだけで使いやすさは大きく変わります。将来の変化も見据えながら、自分や家族にとって心地よい洗面台を考えてみましょう。
洗面台をバリアフリーにリフォームしたいと考えている方は、ぜひリフォーム一括見積りサービスの「ハピすむ」をご利用ください。お客様の身体状況やライフスタイルに最適なプランをご提案し、信頼できる業者とともにカタチにしていきます。
介護・バリアフリーリフォームの業者選びで後悔しないために
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なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
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