シャワールーム設置・リフォームの費用相場と施工例!2025年版おすすめメーカーも紹介

湯船に浸かる習慣がない方が増え、シャワールームの需要が高まってきています。浴槽がないシャワールームは、限られた空間を有効利用するにも効果的です。ユニットバスからシャワールームへのリフォームを検討している方や、2階にシャワールームを増設したいと考えている方もいらっしゃるでしょう。本記事では、シャワールームの設置にかかる費用(2025年12月時点)やメリット・デメリット、注意点を解説します。

2025年12月11日更新

監修記事
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シャワールームの設置費用相場

シャワールームの設置費用の相場は、20万~250万円です(2025年12月現在)

在来工法40万~250万円
ユニット工法20万~80万円
シャワールームの設置費用(2025年12月相場)

なお、工事費用の総額は次のような点で変わります。

  • 建材のグレード
  • 給湯器工事の有無
  • 給排水管の延長工事の有無
  • 下地の状態や部屋の構造

また、新設なのか、既存の浴室をシャワールームへリフォームするかによっても、工事の規模が異なり費用も変わります。

シャワールームユニットも、メーカーやサイズ、グレードによって価格に幅があります。

シンプルなもので20万円前後、機能性が高いものなら60万円を超えるものもあります。

取り付け工事に5万円、電気配線工事に2万円、換気ダクト工事で3万円程度が目安です。

在来工法は既製品を設置するのではなく、設置場所に合わせたオーダーメイドになるため、特定の商品はありません。

「ユニット工法」と「在来工法」の費用と特徴

リフォームの方法には、プラモデルのように部品を組み立てる「ユニット工法」と、職人が一から作る「在来工法」があります。それぞれの特徴と費用を比較して、自分に合う方を選びましょう。

工法の種類費用相場特徴とメリット
ユニット工法40万〜80万円工場で作られた部品を現地で組み立てます。掃除がしやすく、費用を抑えられます。
在来工法100万円以上タイルなどを使って自由に作ります。特別なデザインや、変わった形の場所に設置できます。

実際には「掃除が楽だから」という理由で、費用が安いことからユニット工法を選ぶ人が多くいます。一方で、自分だけのこだわりの空間を作りたい場合は、費用はかかりますが在来工法が適しています。

浴室をシャワールームにリフォームする費用内訳

リフォーム費用の総額において、シャワールーム本体の代金が占めるのは全体の50%から60%ほどです。残りの半分近くは、取り付けに必要なさまざまな工事費用が占めています。
具体的には、本体価格以外に以下のような費用が発生します。

  • 解体工事費:今ある古い浴室や浴槽を壊して撤去するための費用です。
  • 水道・電気工事費:シャワーを使うための水やお湯の配管、照明や換気扇の電気をつなぐ費用です。
  • 廃材処分費:解体工事で出たコンクリートやタイルのゴミを処分するための費用です。

ただし家の状態によって、これらの工事費用は変動します。正確な金額を知るために、必ず業者に現地調査を依頼し、詳細な見積書をもらって確認してください。

シャワールームとお風呂の設置費用を比較すると?

一般的なお風呂を設置する場合、どれくらい費用がかかるのでしょうか。

お風呂の設置にも、壁や床などに防水工事を施して部材を1つずつ取り付ける「在来工法」と、既製品のユニットバスを取り付ける方法とがあります。

在来工法70万~85万円
ユニットバスの設置74.5万~114.5万円
お風呂の設置費用(2025年12月現在)

シャワールームをユニット工法で設置した場合の、費用相場は20万~80万円です。

条件によって費用は異なりますが、費用相場のみを比較すると、シャワールームを設置する費用の方が安く済むことがわかります。

お風呂リフォーム全般の費用相場をシミュレーションしたい方はこちら

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シャワールームを設置するメリット・デメリット

シャワールームの設置には、メリットとデメリットがあります。

どちらも把握したうえで、シャワールームの設置を検討しましょう。

シャワールーム設置のメリット

シャワールームを設置するメリットは次のような点です。

  1. ユニットバスに比べて費用が安い
  2. 設置に必要なスペースが少ない
  3. 浴槽に比べて掃除がしやすい
  4. 入浴時の介護がしやすい

それぞれ詳しく解説します。

メリット1. ユニットバスに比べて費用が安い

シャワールームユニットは、ユニットバスに比べて製品の価格が安くなっています。

ユニットバスは浴槽や洗い場などがセットになっていますが、シャワールームはシャワーのみです。

そのため、製品そのものの価格が安くなります。

メリット2. 設置に必要なスペースが少ない

ユニットバスに比べ、シャワールームは省スペースで設置ができます。

製品によりますが、ユニットバスの半分程度のスペースで設置できるものもあります。

湯船に浸かる習慣がない方にとっては、バスタブ分のスペースを別の形で活用できるでしょう。

メーカーによって複数のサイズ展開があるため、スペースに合わせた製品選びも可能です。

メリット3. 浴槽に比べて掃除がしやすい

一般的な浴室には、バスタブを含めて複数のパーツがあるため、掃除には手間がかかります。

シャワールームは構造自体がシンプルで、パーツも少ないため掃除が簡単です。

また、スペースが狭いことで換気にかかる時間も短くてすみます。

しっかりと換気を行えばカビの発生を抑えられるため、シャワールームを衛生的に保つことができます。

メリット4. 入浴時の介護がしやすい

介護が必要な方の部屋の近くにシャワールームを増設すると移動が楽になり、入浴の負担が軽減されます。

介護する方が一緒に入る場合は、スペースの広いシャワールームユニットを選びましょう。

浴槽分のスペースを有効活用でき、介護する側にとってもされる側にとっても、動きやすい空間になります。

シャワールーム設置のデメリット

シャワールームを設置するデメリットは次のような点です。

  1. シャワーの排水音が響きやすい
  2. 住宅環境によっては設置が難しい
  3. 漏水の可能性がある
  4. 脱衣用のスペースが必要になる

シャワールームを設置することで、生活に支障がないかどうか確認しましょう。

デメリット1. シャワーの排水音が響きやすい

一般的な浴室でも水音は響きますが、シャワールームユニットを後付けした場合、防音性が不十分なケースがあります。

シャワーを浴びる音や排水音が階下に響く場合があるため、注意しましょう。

リビングや寝室、子ども部屋の上にシャワールームを設置するのは避けた方が無難です。

デメリット2. 住宅環境によっては設置が難しい

築年数が長く老朽化している住宅は、シャワールームを設置するには床の強度が足りない場合があります。

特に木造住宅の場合、カビや腐食といった症状が進み床が脆くなっている可能性があります。

シャワールームを設置する前に、設置場所の条件が十分か調査してもらいましょう。

また、給排水管との距離が離れている場合も、シャワールームの設置が難しくなる場合があります。

設置したい場所まで給排水管を伸ばす工事も可能ですが、その分の費用が上乗せされる点に注意しましょう。

デメリット3. 漏水の可能性がある

シャワールームを設置する場合、防水処理が不十分だと漏水の可能性があります。

シャワールームの部材のつなぎ目に加え、設置場所の床にも防水処理が必要です。

漏水は床や壁が濡れるだけではありません。

家全体へのダメージにつながるため、十分注意しましょう。

デメリット4. 脱衣用のスペースが必要になる

シャワールームを増設する場合、脱衣用のスペースも考慮しましょう。

家族しか使わないので脱衣用スペースはいらない、と考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、シャワールームに隣接する場所は湿度が上がりやすいため、カビが生えやすくなります。

防水性の高い床や壁にリフォームする必要があります。

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シャワールームユニットの設置方法と必要なサイズ

シャワールームを設置する方法には「在来工法」と「ユニット工法」があります。

在来工法は、下地に防水加工を施し、床や壁をコンクリートやタイルで仕上げていきます。
場所に合わせてシャワールームを設置できるメリットがあります。

ユニット工法は、あらかじめ設計・加工されている部材を現場で組み立てて設置する方法です。
防水性が高く漏水しにくいため、設置場所が2階以上のフロアの場合は基本的にユニット工法が選ばれます。

シャワールームの設置に必要なスペースは、0.25~1坪程度が一般的です。
メーカーによって様々なサイズがあるため、設置したいスペースに合わせた製品を探してみましょう。

シャワールーム設置に必要な最小サイズ(0.25坪~)

確認すべき項目必要な理由
配管スペース水やお湯を通すパイプをつなぐために、製品の裏側に隙間がいります。
ドアの開閉スペース人が出入りするために、ドアを開けるための手前の空間が必要です。
作業スペース職人さんが設置工事や将来の修理を行うための隙間が必要です。

設置には、最低でも畳半分(0.25坪)ほどのスペースが必要です。カタログに載っている製品のサイズは、幅と奥行きが80センチメートルのものが一般的です。これなら、洗面所の隅や階段の下といった、ちょっとした空きスペースを有効活用できます。

ただし、製品そのものの大きさだけでなく、工事のための「ゆとり」も計算に入れておく必要があります。壁にぴったりくっつけて置けるわけではないため、十分なスペースが確保できるか確認しましょう。

マンションや戸建て2階に設置する場合の注意点

2階以上に設置を検討する際は、以下のポイントを業者さんと一緒に必ずチェックしてください。

  • 防水と防音の強化
  • 水圧の確認
  • 床の強度と設置方法

2階以上にシャワールームを設置する場合は、1階よりも念入りな防水と防音の工事が欠かせません。万が一の水漏れで下の階の部屋を濡らしたり、シャワーの音で家族に迷惑をかけたりしないためです。

また、水圧のチェックも重要です。水をおくる力が足りず、シャワーの勢いが弱いと快適に使えないからです。

さらに、床の強度も確認が必要です。水を使う設備は想像以上に重たいため、床が沈まないように専用の土台で補強することもあります。

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簡易シャワールームなら3万円の設置費用で可能?格安設置のコツ

「シャワールームは3万円で設置できるって本当?」

「格安でシャワールームを設置するコツが知りたい!」

など、できるだけ費用を抑えてシャワールームを設置したい、と考える方も多いでしょう。

シャワールームの設置をできるだけ安い費用で行うコツは、相見積もりをとることです。

相見積もりとは、複数の業者から見積もりをとって価格や費用を比較・検討することです。

手間と時間はかかりますが、悪徳業者を避けられたり、高い費用を請求されたりするリスクを避けられます。

業者選びは慎重に行いましょう。

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シャワールームを設置する際の注意点

シャワールームを設置する際の注意点として、次のような点が挙げられます。

  1. 排水音が響かないよう配慮する
  2. 防水性を確保する
  3. 安全性の高いシャワールームを選ぶ

シャワールームを設置してから後悔しないためにも、事前に注意点を確認しましょう。

注意点1. 排水音が響かないよう配慮する

できればリビングや寝室の上にシャワールームを設置しないのが一番ですが、そこしか場所がない場合もあるでしょう。

水音が階下に響かないよう十分配慮してください。

シャワーを使用する場合だけでなく、排水管を流れる音にも配慮が必要です。

業者に家の状態を見てもらい、プロの目線からアドバイスをもらいましょう。

注意点2. 防水性を確保する

防水対策が不十分で漏水すると、修繕が必要になり費用がかかってしまいます。

アパートやマンションの場合、漏水が原因で階下の住人とトラブルになる可能性もあります。

シャワールームの施工経験がある業者に依頼すると安心です。

また、ユニット工法での設置は比較的防水性が高いため、あわせて検討してください。

注意点3. 安全性の高いシャワールームを選ぶ

シャワールームユニットを選ぶ際は、デザイン性だけでなく機能面も重要なポイントです。

同じ国内メーカーの製品でも、それぞれ特徴や機能が異なります。

サイズ・機能・価格を十分比較して決めましょう。

また、不具合や故障があった場合、すぐに対応してもらえるよう国内メーカーを選ぶと安心です。

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シャワールームユニットの設置はDIYでできる?

工事費用を抑えたいと考え、DIYでシャワールームの設置を考える方もいるでしょう。

しかし、DIYでの設置はおすすめできません。

シャワールームの設置には、給排水管や電気配線の工事が必要になるケースが多いです。
水道設備・電気工事は資格保持者が施工する必要があります。
また、床や壁の防水処理には専門技術が必要です。

素人のDIYでは設置後に問題が発生する可能性があるため、業者への依頼をおすすめします。

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シャワールーム設置の施工例

実際にシャワールームを設置した事例を紹介します。

狭い浴室をシャワールームに

リフォーム費用85.5万円
住宅の種類一戸建て
築年数50年

老朽化に伴ったリフォームのご相談がありました。

もともとはタイル貼りと木製の浴室で、幅が80cmしかありませんでした。

スペースの都合上、ユニットバスへのリフォームは諦めざるを得ません。

そこで、シャワールームユニットを使ってリフォームすることに。

現代的で清潔なシャワールームが完成しました。

限られたスペースにシャワーとトイレを設置

リフォーム費用127万円
住宅の種類マンション
築年数35年

もともとはマンションの3点ユニットバスでしたが、シャワーとトイレを仕切るリフォームを行いました。

近年では、浴室とトイレが別々の物件を好む方が増えています。

また、自宅で洗濯をしたい方も増えているため、室内に洗濯機パンも設置。

清潔感と利便性が向上しました。

入居率アップにつながったリフォーム

リフォーム費用116万円
住宅の種類マンション
築年数

単身者向けマンションのユニットバスを、シャワールームとトイレに仕切るリフォームを行いました。

スペースを拡張するのが難しいケースでしたが、シャワーブースとして独立させればトイレと分けることが可能です。

リフォーム後、次の入居者が決まったとお喜びいただけました。

居室を圧迫せずにバス・トイレ別、独立洗面台付の部屋へリフォーム

リフォーム費用300万円台
住宅の種類マンション
築年数35年

昔ながらの間取りだったマンションをリフォームし、バスとトイレも別々にすることに。

スペースが限られていたため、シャワールームを採用しました。

脱衣所にトイレを設けたことで、居室スペースを圧迫することなくバス・トイレ別が実現。

独立洗面台も設けることができました。

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国内メーカーのおしゃれなシャワールームユニット

満足度の高い工事のためには、シャワールームユニット選びも重要です。

機能性の高いものやデザイン性の高いものなど、さまざまな製品があります。

国内メーカーが扱うシャワールームユニットを紹介するので、参考にしてください。

タカラスタンダード

水回り専業メーカーとして研究・開発を行っているタカラスタンダード。

その技術力がシャワールームユニットにも活かされています。

ぴったりサイズシャワーユニット

タカラスタンダードの「ぴったりサイズシャワーユニット」は、間口・奥行が2.5cm単位でオーダーできるのが特徴の一つ。

スペースを無駄なく活用でき、車椅子に乗ったまま出入りできるよう間口を広くすることもできます。

柱や梁があって既存のユニットが入らない、という場合も、専用部材を使うことで対応可能です。

LIXIL

機能性の高さで定評のあるLIXIL。

「スパージュ」「リデア」といったユニットバスのほかに、シャワールームも取り扱っています。

シャワーユニットNS(シャワールーム)

手軽にシャワーを浴びられるだけでなく、くつろぎが加わったワンランク上のシャワールーム。

デザインが豊富で、集合住宅や戸建住宅だけでなくホテルに設置してもしっくりくるほどおしゃれです。

「オーバーヘッドシャワー」や「ボディー・フットシャワー」など、機能面も充実しています。

Panasonic(パナソニック)

家庭用電化製品のイメージが強いPanasonic(パナソニック)。

キッチンや水回りといった住宅設備でも機能的な製品を取り揃えています。

シャワー&パウダー

パナソニックは、シャワー・トイレ・洗面が分離できる製品を取り扱っています。

ユニットは数種類から選べ、シャワールームとトイレを分けるだけでなく、シャワールームの隣に洗面化粧台を設置するもの、シャワールームのみを設置できるものもあります。

ユニットバスと同程度のスペースがあれば設置可能で、工事の手間やコストを抑えられるのが利点です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ハピすむ編集部 編集長

株式会社エス・エム・エス

ハピすむ編集部 編集長

リフォーム営業18年。大手リフォーム会社出身のプロ。
数千件の住まいとお客様に出会い、現場を知り尽くした実務経験者。 ユーザー様が後悔しないよう、長年の経験に裏打ちされた「正確」で「損をしない」情報発信を徹底しています。

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