防水リフォームの費用相場と業者選び|保証・補助金・DIYの注意点

【計画編】防水リフォーム完全ガイドのサムネイル画像。左に劣化壁と電卓で「費用相場と業者選び」、中央に屋根点検する業者と「保証・補助金も解説!」、右にDIY本を読む男性にバツ印で「DIYは危険!?」の文字。

外壁や屋上の防水リフォームは、建物を長く守るために欠かせない工事ですが、決して安い買い物ではありません。 「適正価格はいくらなのか?」「どの業者に頼めば安心か?」といった不安を抱える方も多いでしょう。


この記事では、防水リフォームの費用相場や工期の目安、信頼できる業者の選び方、契約時の注意点など、計画段階で知っておきたい重要事項を解説します。

2025年12月22日更新

防水リフォームにかかる費用相場と工期

防水リフォームにかかる費用は一概にいくら、と紹介することが難しいものです。リフォームする場所や建物のタイプ、屋根の形状、そして選択する工法など様々な条件で大きく異なるからです。

ここでは、一般的な戸建て住宅(約30坪を想定)における、主な防水工事の費用と工期の目安をまとめました。

主な防水工事の費用と工期の目安(30坪戸建て想定)

工事の種類費用相場工期備考
外壁塗装
(防水塗装)
80~150万円約2週間足場代、洗浄費など
ベランダ・屋上防水
(ウレタン)
10~40万円3~10日複雑な形状も施工可
乾燥時間が必要
ベランダ・屋上防水(FRP)15~50万円1~2日強度が高い
工期が短い
シーリング(コーキング)
打ち替え
15~30万円3~5日外壁塗装と同時が一般的
外壁サイディング張替え
(防水シート交換含む)
200~400万円3週間~既存外壁を撤去

※上記の費用はあくまで目安です。建物の劣化状況、足場の設置条件、使用する材料のグレードによって変動します。

施工費用に影響する要素

防水工事の費用は、単に「面積×単価」だけで決まるわけではありません。以下のような要素が費用に影響します。

  • 下地補修費: ひび割れ(クラック)やタイルの浮き、モルタル目地の欠損などがある場合、防水工事の前に補修が必要です。劣化具合によって費用は大きく異なります。
  • 足場代: 外壁や2階以上の工事には足場の設置が必須です。屋根や雨どいの工事などと同時に行うことで、足場代を節約することができます。

信頼できるリフォーム業者の選び方

防水リフォームを行う会社はたくさんありますが、どこに依頼するかで仕上がりや費用が変わってきます。

防水専門業者とハウスメーカーの違い

透湿防水シートの交換や大規模な防水工事を検討する際、依頼先の候補として「防水専門業者」と「大手のハウスメーカー」が挙げられます。

  • 大手ハウスメーカー: その施工実績から安心感がありますが、価格相場は高くなる傾向があります。下請け業者に発注されるため、中間マージンがかかってしまうためです。
  • 防水専門業者: 多くはその会社1社ですべての施工をこなすため、その分価格が抑えられるでしょう。防水性が最重要だと考える工事ならば、防水のプロである専門業者に依頼するのがおすすめです。

業者選びのポイント

失敗のない防水リフォームをするためには、以下のポイントを意識して業者を選びましょう。

  • 地元での実績: 地元で防水リフォーム実績がある会社を選ぶようにしましょう。ホームページなどに施工実績が豊富にある会社は、信頼がおける証でもあります。
  • 提案力: 防水リフォームには、建物の状態に合わせて最適な施工方法がいくつかあります。複数の施工方法を提案してくれる会社を選ぶことも大切です。
  • アフターサービス: 工事後に何らかの問題が見つかった場合、アフターサービスのある業者ならきちんと対応してもらえます。業者によっては定期的な点検も一定期間無料で行ってくれます。

契約前に確認!保証と見積もりのコツ

防水リフォームには保証がある?

防水リフォームや防水工事には保証が付いているのが一般的です。

まず「防水工事保証制度」とは、元請け会社と防水工事施工会社、材料メーカーの3社が連名で防水工事の品質を保証する制度です。万が一、保証期間内に雨漏りなどが発生しても、工事や材料に原因がある場合は無償で修理してもらうことが可能です。

  • 保証期間の目安: 防水リフォーム工事で最長5年間、新築時の防水工事で最長10年間が一般的です。材料によっては最長30年保証を付けることができるものもあります。

保証を受けるためには「メーカー規定通りの工法・材料であること」などの条件があります。契約前に保証内容をきちんと確認することをお勧めします。

格安で工事を行うコツは「相見積もり」

費用はできるだけ抑えたいものですが、あまりに安い工事費用を提示してくる業者は、必要な工程を抜かすなどの手抜き工事をする悪徳業者である可能性もあります。

適正価格で工事をするためには、複数の優良な業者に「相見積もり(あいみつもり)」を依頼することが大切です。一社だけでは比較対象がおらず、提示された価格が適切なのか判断できないためです。

複数の見積もりを比較することで、費用の相場観がつかめ、業者の対応なども確認できるため、より信頼できる業者を探すことができるでしょう。

防水リフォームはDIYでできる?補助金は?

DIYでの防水リフォームはおすすめできません

費用を抑えるためにDIYを検討する方もいるかもしれません。部分的な防水スプレーなどは応急処置として有効ですが、本格的な防水リフォームはおすすめできません。

外壁のひびわれ(ヘアクラック)
外壁のひび割れ(ヘアクラック)
  • 危険性: 高所での作業を伴う場合、足場なしでの作業は落下の可能性が高く大変危険です。
  • 施工品質: プロのように塗料を均一に塗ることは難しく、色ムラや塗り残しは防水効果に影響します。
  • リスク: もし施工不良で失敗した場合、結局業者に修復を依頼することになり、かえって費用が高くついてしまう恐れがあります。

外壁のような大規模なリフォームは業者に依頼するのが安心です。

外壁の防水リフォームで補助金はもらえるの?

住宅リフォームには、各自治体によって補助金をもらえる所があります。

ただし、「特定の塗料(遮熱塗料など)を使用しないと対象外」など、支給額や条件は自治体によって異なります。申請には時間がかかることがあるため、工事を始める前に余裕を持って、お住まいの地域の自治体に問い合わせてみてください。

まとめ

防水リフォームは、建物を長持ちさせるための重要な投資です。

費用は決して安くありませんが、適切な時期に適切なメンテナンスを行うことで、将来的な大掛かりな修繕費用を抑えることにつながります。

安さだけで業者を選ぶのではなく、実績、提案力、保証内容などを総合的に判断し、信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵です。まずは複数の業者に見積もりを依頼し、じっくりと比較検討することから始めてみましょう。

▼防水シートの張り方や構造についてはこちら

【施工マニュアル】透湿防水シートの正しい張り方と施工基準

▼塗装や防水工事の種類、劣化サインについてはこちら

【メンテナンス編】外壁塗装・防水工事の種類と耐用年数

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