目次
- 1 外壁の塗装などが剥がれる症状の原因について
- 2 剥がれた外壁の補修方法について
- 3 剥がれた外壁塗装の補修費用や工期について
- 4 外壁塗装後にひび割れや膨れができる原因は?
- 5 外壁の補修をリフォーム業者に依頼する場合の注意点について
- 6 リフォーム瑕疵保険とは?
- 7 外壁塗装前に確認しておきたい保証について
- 8 住宅の外壁塗装が剥がれる原因は?
- 9 外壁の剥がれを放置するとどんな問題が起きる可能性がある?
- 10 塗装が剥がれた場合の補修方法
- 11 外壁塗装が剥がれてしまった時の応急処置
- 12 施工不良による剥がれは保証の対象?
- 13 外壁塗装の補修にかかる工事期間の目安とおすすめの時期
- 14 外壁の補修を業者に依頼するとどれぐらいの費用がかかる?
- 15 剥がれた外壁塗装の修理費用を抑えるには?
外壁の塗装などが剥がれる症状の原因について
外壁塗装などの剥がれは経年劣化によるものが大きい
外壁塗装とは家の壁に塗料などを塗布することを言いますが、この一番の目的は防水です。雨水などが外壁を通して浸み込んでいき、外壁や躯体を弱めないためにも塗装する必要があるのです。
外壁の塗装は地震などの自然災害が原因で剥がれ落ちたり、ヒビが入ることもあります。大きな災害がなくても雨風にさらされた外壁は新築でも約7年、そのほかの家でも最後の塗装から10年以内には剥がれや崩れが見られるようになると言われています。
そのため、家の一番外側を守る外壁塗装には定期的なメンテナンスが必要なのです。
外壁塗装などが剥がれる具体的な症状について
外壁塗装が劣化している目に見える症状として挙げられるのはクラックと呼ばれる小さなヒビです。ここから少しずつ水分が壁の中に入り込んでしまいます。
しかし、ひび割れが起きる前でも外壁が劣化していることがあります。
目には見えませんが、ゆがんだりたわんだりして薄くなった塗装部分には水分が付着しやすくなります。しかし、この部分の水分は蒸発しにくく、その分、塗装の劣化が進んでしまうケースがあるのです。
また、クラックの他に見られる劣化症状としてチョーキングがあります。これは外壁を手で触ると、指にチョークの粉のようなものが付着する現象です。塗装された塗料が劣化してくるとこの現象が起きます。
見た目には外壁の色が大きく変わったりはしていない可能性もありますが、チョーキングが見られた時点でメンテナンスが必要です。
もちろん、外壁が剥がれ落ちたり、欠けたりしていたらこれらの症状が出る前でもすぐに補修をした方がいいでしょう。
見た目には大した変化はなくても、外壁から水が入り込んでいくことで家に大きな影響が出ている場合もあります。
これらを放置してしまうと雨漏りなどの原因にもなり、そうなったときには家の大きな補強工事が必要になってしまう場合もあります。できるだけこまめに点検して補修していくことで家を長持ちさせることができるのです。
剥がれた外壁の補修方法について
自分でできる応急処置方法
ヘアークラックと呼ばれる小さなクラックが外壁に見られる場合には、補修材が販売されているので、自分でも応急処置が可能です。
例えばスプレー式のリペア材を選べばクラック部分にスプレーを吹きかけるだけで簡単に作業を行うことができます。ただ、スプレー式の場合はクラックの周りに補修材が飛び散るので注意が必要です。
また、補修材に水を加えてクラックに直接塗りこんで補修する方法もあります。この場合は塗布したあと1時間程度経ったら、クラックの外側の部分に付いた補修材を削り取り、完全に乾燥させれば補修完了です。
外壁のカビやコケについては洗浄が必要になります。外壁塗装用の洗浄液が販売されていますので、それを使用します。
まず、外壁に水をかけてほこりなどの大きなゴミを洗い流し、次にスポンジと洗浄液でカビやコケなどを綺麗に取り除きます。このときに使用するスポンジは外壁に傷をつけないためにも、できるだけ柔らかいものを選ぶといいでしょう。
また、チョーキングや塗装の色褪せ、剥がれ、などにの補修ついては足場を組んで行う必要があり、自分で補修するには危険が伴います。補修の際にはまず業者に相談することをおすすめします。
リフォーム業者に依頼する場合の補修方法
リフォーム業者に外壁塗装の補修を依頼する場合、どこの部分から不具合が起こっているかによって補修の方法は異なります。
例えば、不具合が下地部分にまで及んでいる場合には下地から補修する必要がありますし、軽度であれば塗装部分の補修だけで済むこともあります。
また、塗装の剥がれなどが起こっている箇所が広範囲に及ぶ場合には外壁全体を補修し、塗装する必要がありますし、一部分だけの場合には部分塗装で済む場合もあります。
いずれの場合でも基本的にはまず外壁の洗浄を行い、次に養生をして下地処理を行い、補修や塗装を行います。補修箇所が2階部分にまで及ぶ場合には、最初に足場の設置も必要になります。
剥がれた外壁塗装の補修費用や工期について
剥がれ外壁塗装の補修費用
外壁塗装の剥がれを補修する場合の費用は、その度合いや、範囲によって大きく異なります。
例えば全体的な塗装が必要な場合、家屋が30坪と仮定すると、モルタル外壁では約40万~約80万円、シーリングやコーキングありのサイディング外壁では約60万~約100万円が相場でしょう。
また、塗装だけでは補修できず、全体的な張替えが必要になった場合は、サイディング外壁で約60万~約300万円が目安だと言われています。
次に一部を補修する場合の費用ついては次のとおりです。
外壁のクラックに対する処理は足場なしの場合で約1万~約5万円、足場ありの場合で約1万~約50万円が目安です。
目地のコーキングの「打ち増し」と呼ばれる、既存のコーキングの上から新たなコーキング材を補充する方法は約5万~約20万円、既存のコーキング材をすべて取り除いた後に新しいコーキング材を充填する方法では約5万~約50万円が相場です。
カビやコケなどを高圧洗浄によってきれいにする、外壁の汚れ落としの相場は約2~約3万円でしょう。
外壁塗装の補修工事にかかる期間の目安
外壁にクラックが見られる場合はクラック部分の状態を確認した後に補修をします。工期は半日~約2日が目安でしょう。
目地のコーキングの打ち直しの場合は、目地のまわりをマスキングするなどの養生をして既存のコーキングを取り除いた後、新規にコーキングを充填するのに半日~約2日かかるでしょう。
高圧洗浄による外壁の汚れ落としは数時間~半日が目安です。
壁全体の補修工事の場合は足場の設置が必要になるため長めの工期が必要です。モルタル外壁塗装は約7~約12日、コーキングありのサイディングの外壁塗装は約7~約12日が目安です。
サイディングの張替え工事は約3~約7日、サイディングの重ね張りも約3~約7日が目安になっています。
外壁塗装後にひび割れや膨れができる原因は?
外壁塗装後にひび割れや膨れができる原因は、主に施工不良によるものが多いと言われています。特に外壁塗装後約2、3年程度で膨れやひび割れが発生した場合は、施工不良による可能性が高くなるでしょう。
通常、下塗り・中塗り・上塗りのそれぞれの工程では完全に乾ききった状態で塗装する必要があるのですが、完全に乾かないうちに塗料を塗り重ねることで塗膜同士がくっつかなくなり膨れやひび割れを発生させます。
また、外壁材に不適切な下地材を組み合わせてしまうと、外壁材の熱で塗膜が膨れ上がる現象も起きる可能性があるため、外壁塗装を行うときは外壁材や塗料のことを熟知した塗装業者を選びましょう。
もし、外壁塗装後約2年、3年で外壁に膨れやひび割れが発生してしまった場合は、塗装を行なった業者に相談するといいでしょう。
外壁の補修をリフォーム業者に依頼する場合の注意点について
外壁補修をリフォーム業者に依頼することになった場合、どのような業者に依頼するといいのでしょうか。ここでは業者の選び方のポイントについて説明します。
悪徳な外壁リフォーム業者の特徴
悪徳な外壁リフォーム業者の特徴は大きく3つ挙げられます。
まず1つ目は、会社の現住所が不明確であることが多い点です。悪徳業者はいつでも逃げられるように、特定の場所に会社を構えていないことが多く、例え住所があったとしてもワンルームであったり、存在しない架空の住所であることがあります。
2つ目は、最初に提示した価格から大幅に値下げするなど、価格を極端に安くする傾向があります。
価格を安くする背景には人件費削減のために必要な工事を省略してしまったり、必要な塗装材料を使用せずに修理を行うことなどが挙げられます。これでは補修の意味が全くありませんので、気を付けましょう。
3つ目は訪問販売が多い点です。突然、営業にやってきて「今日、契約すれば安くする」などと言って、外壁塗装の診断もせずに契約しようとします。
優良な外壁リフォーム業者の特徴
では逆に優良な外壁リフォーム業者の特徴はどうでしょうか。ポイントを3つご紹介します。
1点目は施工実績が多い業者です。実績が多い業者はそれだけ多くのケースを経験しているので的確にアドバイスをしてくれ、適切な施工を行ってくれるでしょう。
2点目は工事保証があることです。万が一、工事の後に欠陥が見つかっても追加料金無しで修理してもらうことができます。
3点目はアフタフォローがある業者です。外壁修理や外壁塗装は1回したら終わりではありません。その後も定期的なメンテナンスが必要になります。
次の10年のうちにはまた補修工事を検討する必要が出てくるでしょう。適切な時期を教えてもらうためにもアフターフォローは欠かせません。
地元密着型の工務店は丁寧な施工が期待できる
最後に地域密着型の工務店は丁寧な施工が期待できるのでおすすめです。
というのも、地域密着型の工務店は口コミがその業績を大きく左右します。つまり、悪い噂が立てば依頼数の減少につながりますので、口コミをとても大事に考えているのです。
長くその土地で営業している工務店であれば、悪い噂などがあまりなかったと考えられるので、丁寧な施工を期待できるでしょう。
リフォーム瑕疵保険とは?
「リフォーム瑕疵保険」とは、リフォーム業者による施工に万が一瑕疵が見つかった場合、瑕疵に対する保証(補修や費用など)を行う保険のことです。
また、リフォーム瑕疵保険には最大1,000万円の保証があり、リフォーム業者が倒産した場合でも瑕疵部分に対しての保証を受けることができます。
リフォーム瑕疵保険は住宅瑕疵担保責任保険法人に登録されているリフォーム業者がのみが加入できる保険で、利用を希望する場合は契約前にリフォーム業者に加入を依頼します。
そのため、リフォーム瑕疵保険を利用したい場合は、住宅瑕疵担保責任保険法人に登録されているリフォーム業者の中から施工を依頼する会社を見つける必要があります。
保険期間はリフォームを行なった箇所によって異なりますが、工事完了から構造耐力上主要な部分及び雨水の侵入を防止する部分は5年間、その他の部分は1年間です。
外壁塗装前に確認しておきたい保証について
工務店やリフォーム会社では、外壁塗装に保証期間やアフターサービスを付帯することも少なくありません。保証期間が長くなると外壁に何らかの症状が現れた場合、無償で対応してもらえる期間が長くなります。
外壁塗装の施工不良は数年経過してから発生するケースが多いため、できるだけ長い保証期間があるリフォーム業者を選ぶのがポイントです。
また、今回新たに外壁塗装を考えている場合、前回外壁塗装を施工した工務店やリフォーム業者の保証が残っていないかをまず確認しましょう。
もし、前回の外壁塗装時の保証期間が残っていた場合は、無償で外壁の補修をしてもらえる可能性が高いため、保証書や業者に連絡するなどして事前に確認しておくことをおすすめします。
「外壁塗装が剥がれてしまったが対処方法がわからない」「外壁塗装の剥がれの補修費用が知りたい」
上記のように外壁にトラブルが起きてしまい、疑問や不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
外壁が剥がれてしまった場合は、下地まで劣化が進んでいる可能性があるため早めに対処する必要があります。
本記事では外壁塗装が剥がれてしまう原因や補修方法、補修にかかる費用など、外壁に不具合が起きた際に知っておきたいポイントを紹介しています。
この記事を読むことで、外壁塗装の剥がれについて対処方法を把握することができるためスムーズに修繕を進めることができるでしょう。
外壁塗装に剥がれが出ているという方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
住宅の外壁塗装が剥がれる原因は?
住宅の外壁の塗装が剥がれることは、築年数が古い家でなくても起こることがあります。まだ外壁のリフォームを済ませてからあまり年月が建っていないにもかかわらず起こりえる現象でもあります。
実は、外壁塗装が剥がれる原因は古さだけではありません。外壁塗装が剥がれるさまざまな原因を解説します。
塗装の劣化で塗膜が剥がれる
外壁の塗装が剥がれる原因の一つに、塗装の劣化があります。外壁塗装用の塗料は、少々の悪天候にも耐えらえるように耐久性が施されているのですが、決して半永久的に効果が持続するというものではなく、年数とともに劣化していきます。
外壁用塗料の中で耐用年数が短いのは、アクリル系の塗料で4年~7年です。シリコン系やラジカル系、光触媒塗料の耐用年数は8年~15年、ピュアアクリル塗料なら12年~15年です。
耐用年数が長いものは、フッ素系、遮熱系、無機系の塗料で15年~20年です。この耐用年数を過ぎれば、塗装は劣化して塗膜が剥がれると考えられます。
ところが、この耐用年数はあくまで目安です。というのは、各塗料製造業者は塗料の耐用年数を、実験機を使って疑似的に作られた環境に置いて耐用年数を算出しているからです。
つまり実際に風雨にさらして数年、数十年という期間を待って耐用性を実験したわけではないので、実際に使ってみると耐用年数よりも長く使える場合もあれば、逆に短くなることもあります。
そのため、耐用年数よりも早く塗装が劣化して剥がれてしまうことも十分に考えられます。
施工不良が原因
外壁塗装が剥がれる原因に、施工そのものに問題がある場合も少なくありません。例えば、次のような例が見受けられます。
下地処理が十分できていない場合
外壁塗装してからまだ2~3年ほどしか経っていないのに外壁塗料が剥がれたケースには、下地処理が十分にできていなかったことが原因の場合があります。
下地処理は、主に壁面の汚れを落とすための高圧洗浄、高圧洗浄では取り切れなかった汚れを取るケレン作業、そしてひび割れなどが見つかればその補修などがあります。
こうした下地処理は手間がかかる上に、外壁塗装をしてしまえば外からは見えない部分なので、手を抜く業者がいるのも実情です。
しかし下地処理で手を抜くと、最初のうちはキレイに見えても、塗料が劣化を早めて剥がれるなどの問題が出てきます。
下塗り材に問題がある場合
外壁塗装には3段階あり、各段階に正しい塗料を適量を正しく使うことで外壁塗装を長持ちさせることができます。
ところが、最初の段階で間違った下地材の塗料が使われたり、塗る量を間違えたりすると、一番外に塗られた外壁塗装の収縮などが原因で下地ごと塗膜が剥がれやすくなります。
第1段階で使われる下地ともなる下塗り作業は、第2・第3段階で塗られる外壁塗装剤と壁面との接着剤としての役割があります。
最終的な外壁の仕上がりをよくするためでもありますが、下塗り作業の接着剤としての役割は重要で、下塗り材が適量で正しく塗られないと外壁塗料が耐用年数以内であっても剥がれやすくなります。
外壁塗装が早く剥がれたりしないように、下塗り材の選び方も大切なのです。
乾燥が不十分
乾燥が不十分である場合も塗装が剥がれてしまいます。外壁塗装に使用する塗料には乾燥時間が定められており、規定通りの塗装間隔を空けずに塗装を行うと下地が乾燥せずに塗膜の強度が弱くなってしまうのです。
規定通りに塗装間隔を空けなかったことによって、塗料の耐久性や密着性が不十分で、耐用年数よりもかなり早く劣化してしまい、数年で塗装が剥がれてしまうケースも存在します。
作業工程の間隔があいてしまった場合
塗装の間隔が空いてしまうことで塗料が乾燥し過ぎて硬化してしまった場合にも、塗料の密着性が確保できずに耐久性が低下してしまう可能性があります。
塗料の乾燥時間には4つの段階があり、重ね塗りを行う際には半硬化乾燥状態で塗装を行います。この半硬化乾燥状態のまま放置してしまうと硬化乾燥状態になってしまい適切な塗装が行えなくなってしまうのです。
塗料が剥がれやすい材質もある
外壁塗料が塗られる箇所に使われている素材や塗られる場所によっても、塗料が剥がれやすくなります。
塗料がはがれやすい材質とは、塩化ビニールや、ガルバリウム鋼金のような金属系サイディングボード、そして屋根の張り出した部分の壁面である破風板が木製の場合です。
また屋根の張り出し部分の下部にある軒天といわれる箇所も塗料がはがれやすい場所です。
塗装される材質や塗装箇所によっても塗装は剥がれやすくなるため、そうした箇所はこまめなメンテナンスが大切です。
外壁材の仕様による原因
外壁材の仕様には通気工法と直貼り工法という2つが存在します。
通気工法とは、外壁材の裏側に空間を作りそこを空気が流れることによって水分を外部へ排出する工法です。
直貼り工法は防水紙の上に外壁材を直接貼る工法で、外壁材と防水紙の間に空間がないため湿気が溜まりやすいという特徴があります。
この直貼り工法は結露が発生してしまうため、水分が浸透することでサイディング材の塗料の剥がれや膨張の原因となり、通気工法と比較すると外壁塗装に剥がれが生じやすい工法です。
外壁の剥がれを放置するとどんな問題が起きる可能性がある?
住宅の外壁塗装は建物を雨水から守るために施されています。
そのため、外壁塗装が剥がれてしまうと雨水が簡単に内部に侵入できるようになってしまい、建物の構造や内壁を傷めてしまうのです。
内壁まで雨水が浸入した場合は壁紙などの内装が傷んでしまいますし、内壁まで侵入していない場合でも、外壁内部の構造材が腐食し、大がかりな修繕が必要となってしまいます。
塗装が剥がれた場合の補修方法
塗装にひび割れや剥がれが発生した場合、外壁への雨水や湿気の侵入を予防することができなくなり、構造材などが傷みやすくなってしまうため、一刻も早い対処が必要です。
外壁塗装にひび割れや剥がれを発見した場合は、すぐに業者に連絡し、破損部分の補修を依頼するようにしましょう。
また、塗膜剥がれの原因が塗装の劣化によるものだった場合は、住宅全体の塗装リフォームも必要となります。
もし、リフォームや新築時の施工不良が原因で塗膜の剥離が起こった場合は、施工を担当した業者に連絡を取り、状態を確認してもらってください。
この時、施工不良に対する保証があるなら問題はありませんが、もし保証がない場合には費用をどうするかの協議も必要となります。
このようなトラブルは丁寧に施工を施していても完璧に防ぐことはできませんので、リフォームなどで外壁塗装を依頼する際には、保証体制がしっかり整っている会社に施工を依頼するようにしましょう。
DIYで外壁塗装を修理することはできる?
剥離した塗膜の補修やひび割れの修理を業者ではなく自分で行うことはできるのでしょうか?
ホームセンターなどでは、外壁塗装用のペンキや建築用のモルタル、防水用のシリコンシーリング剤などが販売されているため、これらの材料を用いれば自分で対処できそうに思えます。
ですが、建物の外壁塗装やひび割れの修理については、完璧に補修できなければ内部に水分が侵入し、建物の寿命を縮めてしまうというリスクがあるため、DIYでの外壁補修についてはおすすめできません。
また、一時的に補修が上手くいったとしても、下地づくりなどが不十分なら簡単にペンキが剥離してしまいますし、ペンキによっては耐候性が不十分な製品もあり、補修には向いていないものもあります。
長期間安心して暮らせるよう、外壁に関する補修や修理については、DIYではなく専門の業者に施工を依頼するようにしましょう。
外壁塗装が剥がれてしまった時の応急処置
外壁塗装が剥がれてしまい、ひび割れなどが外壁にみられる場合には補修材を使用することで応急処置を行うことができます。補修材にはスプレー式のものもあり、ひび割れ部分にスプレーを吹きかけることで補修が可能です。
修理の工事を行うまでに剥がれた部分からの浸水が気になる季節である場合は、手の届く範囲に限り、養生するなどの方法もあります。
上記で紹介した方法はあくまで応急処置であり、またすぐに剥がれやひび割れが生じてしまう可能性があるため、応急処置をしたら業者に相談しチェックしてもらいましょう。
施工不良による剥がれは保証の対象?
外壁塗装が終わってから時間があまり経っていないのに塗装が剥がれることは少ないですが、もしも剥がれてしまったのなら、それは施工不良の可能性があります。
施工不良なら外壁塗装を依頼した業者に責任があるのですから、無償で修繕をしてくれるものと思っていないでしょうか。ところが、業者によっては修繕をしてくれないケースもあります。
そこで施工不良と保証との関係について見ていきましょう。
塗装の剥がれを保証するかは保証内容次第
施工不良により保証内で修繕をしてくれるかどうかは、保証の内容次第です。保証内容に施工不良により塗装が剥がれたのなら修繕するという明記があり、塗装が剥がれた原因が施工不良だと判断されれば、その修繕は補償対象です。
施工不良かどうかの判断は難しい
しかし実際には、このような主張が通らないケースが多くみられます。
塗装の剥がれが施工不良かを判断するには専門的な知識が必要で、素人目には難しい判断になり、また業者も施工不良を認めないことも多いのです。
塗料メーカーが保証している場合もありますが、塗料メーカーの保証はまだ数が少なく、使用された塗料が保証対象ではない場合は塗料メーカーの保証外になってしまいます。
つまり施工不良かどうかの判断が難しい以上、補償を受けられる可能性は低いと言っていいでしょう。
保証内容の確認を忘れずに
外壁塗装の保証には大きく分けて二つあり、どちらの保証を契約するにも内容を確認することが大切です。
自社保証は内容をしっかりと確認
自社保証とは、外壁塗装会社が発行する保証で、オリジナル保証とも呼ばれています。けれども、自社保証を発行するくらいなら安心できる塗装業者だと信じるのは、早計です。
自社保証は独自で保証内容を決めることができるので、いい加減な保証内容を提示する悪徳な企業もあります。定期的な点検を含めたアフターフォローも含んだ自社保証を提供する業者なら信頼できますが、でたらめな保証内容を提示する業者には注意が必要です。
保証内容は各社によって違いますのでしっかりと内容を確認して、信頼できる業者かどうかを判断しましょう。
団体や組合保証の安心感
外壁塗装の保証には、外壁塗装会社が加入している団体や組合による保証もあります。
第三者によって正しく外壁塗装が行われたのかを判断してもらえるため安心感が得られると同時に、業者の施工不良によるトラブルを避けることができます。
ただ団体や組合による保証にも内容はいろいろですから、保証内容は吟味する必要があるでしょう。
保証がしっかりとした業者に依頼しよう
自社保証や各団体や組合の保証など保証にはいろいろありますが、保証内容が具体的でしっかりとした内容の業者なら、施工不良による塗装の剥がれで補償が受けられないといったトラブルを避けることも可能です。
したがって施工業者を選ぶ際には、保証がしっかりとした業者を選ぶようにしましょう。
外壁塗装の補修にかかる工事期間の目安とおすすめの時期
外壁塗装の工事は、塗料を塗るだけでなく他にも必要な作業があるため工事の期間が長くなりがちです。
工事の期間は作業の進捗により変動するため、季節によって期間が変化するケースがあります。
下記にて塗装の工事期間とおすすめの時期をご紹介します。
外壁塗装の補修にかかる工事期間
外壁塗装の補修にかかる工事期間は約7日〜約10日が目安です。この工期は気温や天候などの環境的要因と外壁の劣化状況によって補修にかかる期間が異なるため、変動する可能性があります。
工事を行うために足場が必要である場合には、足場の設置に約1日かかります。
そして塗装には下塗り、中塗り、上塗りの3工程があり、それぞれの塗装と乾燥に約1日ずつはかかるため、塗装だけで約3日〜約4日は必要です。
外壁塗装の補修におすすめの時期
外壁塗装の補修におすすめの時期は、春と秋です。塗料は乾燥させなければ十分な耐久性と柔軟性を保つことができないため、空気が乾燥していて天候も安定している季節が外壁塗装に適しています。
塗装に適していない条件も存在しており、原則として気温が5度以下で湿度が85%以上の場合の塗装はおすすめしません。
雨の日が多い梅雨の時期などは施工が難しいケースが多いですが、施工の管理が優れている業者であれば値引きをして工事を行ってくれるケースもあります。
外壁の補修を業者に依頼するとどれぐらいの費用がかかる?
塗膜の剥がれや外壁のひび割れが発生した場合、修理を依頼すると費用はどれぐらいかかるのでしょうか?
まず、小規模なクラックや剥がれなどが起きている場合については、モルタルをひび割れに擦り込むだけで補修できるため、下地補修と塗装を含めて1平方メートルあたり約15,000円が相場となります。
ひび割れの範囲が広い場合や、ひび割れが大きい場合はモルタルの塗り直しなどの大がかりな補修が必要となるため、下地の補修が1平方メートルあたり約2,000円、塗装は1平方メートルあたり約3,000円が相場です。
塗装費用については、一般的に広く用いられているウレタン塗料で塗装を行った場合の費用ですので、シリコン塗料やフッ素塗料などの高機能塗料を使用した場合、費用はもう少し高くなります。
また、施工箇所が高所の場合は足場を設置しなければならないため、追加で1平方メートルあたり約700円の費用が必要です。
施工方法や使用塗料により工事費は変わりますが、吹付け塗装では一見きれいな仕上がりに見えますがどうしても塗幕が薄くなります。
多少高めになりますがマスチックローラーによる弾性塗料の手塗り施工をお勧めします。
工期に関しては、建物全体の補修および塗装を行う場合が約2週間、一部のみを補修する場合については、施工内容と範囲にもよりますが、約1週間が目安となります。
なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例です。詳しくは業者による現地調査が必要となります。また、業者によっても金額は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較・検討するようにしましょう。
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外壁の補修を行う際には火災保険を確認しよう
外壁の塗装が破損したり、外壁にひび割れなどが発生したりした場合、原因によっては火災保険を利用することができます。
火災保険には、風災害への保証が組み込まれているものがあり、このようなタイプの火災保険では、地震や台風などによって外壁が破損した場合の補修費用が一部保証されるのです。
経年劣化による補修については費用の補償を受けることはできませんが、台風の後や地震の後に外壁の傷みを見つけた場合は、保険会社に連絡して対象となるかどうか確認してもらうと良いでしょう。
剥がれた外壁塗装の修理費用を抑えるには?
外壁塗装が剥がれてしまった場合の修理費用を抑えるためには、部分補修を行うという方法があります。
部分補修の費用相場は、ひび割れ補修が1カ所で約1万円〜約10万円、塗装代が1平方メートルあたり約2,000円〜約5,000円です。
部分補修を行うことで費用を抑えることができますが、経年劣化が原因で起こるひび割れなどは他の箇所に劣化症状が現れる可能性が高いため、全体的に補修を行うことをおすすめします。
また、足場が必要な補修を複数回行うことで足場代が毎回かかってしまうため、経年劣化が原因のひび割れや剥がれには全体の補修が適しています。
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