2024年12月04日更新

監修記事

外壁の剥がれはDIYで応急処置できる?補修方法や注意点などを解説

外壁の剝がれに気づいたとき、迅速な補修が必要なことをご存知でしょうか?剝がれた外壁を放置すると、雨漏りや腐食などの問題が発生するリスクがあります。このような被害が拡大するのを防ぐために、一時的な応急処置は必要です。本記事では、外壁の剝がれをDIYで応急処置する方法や注意点を解説します。また、外壁が剝がれる原因や業者による補修方法を理解し、将来における外壁のメンテナンスに備えましょう。

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外壁の剥がれが発生する原因

外壁が剝がれる原因は、経年劣化・自然災害・業者による施工不良が挙げられます。

【原因1】経年劣化

以下の条件に該当する建物は、経年劣化で外壁が剝がれやすくなります。

  • 築年数が10年以上
  • 前回の外壁塗装から10年以上経過

さらに、チョーキング・ひび割れ・色あせなどの症状は、外壁の経年劣化を示す症状です。

劣化を放置すると、外壁が剝がれてしまう可能性があるため、早急に専門業者による補修を検討しましょう。

>>外壁の変色原因と対処法を徹底解説!

>>外壁のひび割れはすぐに直す必要がある?ひび割れの種類と原因、費用相場を解説!

【原因2】自然災害

台風や地震などの自然災害が原因によって、外壁が剝がれてしまうケースがあります。

特に、築年数が古い建物は、外壁の剝がれが広範囲に発生することもあります。

自然災害に遭った際は、身の回りの安全・環境が整った後に、建物の被害を確認しましょう。

【原因3】業者による施工不良

新築や、数年前に塗装したはずの外壁が剝がれた場合、業者の施工不良が原因の可能性があります。

ここでは、施工不良と思われる例をいくつか紹介します。

施工不良によって発生した外壁の剝がれは、保証の対象になる場合があるため、劣化に気づいたら早めに業者に問い合わせましょう。

不十分な下地処理

下地処理とは、壁面を高圧洗浄し、取りきれなかった汚れをケレン作業で除去する工程です。

また、ひび割れがあれば補修する場合もあります。

下地処理に手を抜くと塗装が早く劣化し、外壁が剥がれやすくなります。

下塗剤の選択が不適切

外壁塗装の工程は、下塗り・中塗り・上塗りの3段階があります。

各段階で、正しい塗料を適量使うことが外壁を長持ちさせるポイントです。

最初の下塗りで間違った下塗剤が使われると、一番外に塗られた塗装の収縮が原因で下地ごと剥がれやすくなります。

適切な下塗り材が塗られないと、外壁塗料が耐用年数以内であっても剥がれる可能性があるので注意しましょう。


下塗り後の乾燥が不十分

外壁塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの各工程で乾燥する時間が必要です。

乾燥が不十分だと、しっかりとした下地が仕上がりません。

数年後に外壁の剝がれや浮きが発生するなど、耐久性が低い塗装になってしまいます。

外壁の剝がれを防ぐためには、塗料のカタログや仕様書に記載されている規定の乾燥時間を守ることが大切です。

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外壁の剥がれを放置するリスク

剝がれた外壁をそのまま放置すると、建物にさまざまな問題が起こります。

ここからは、外壁の剝がれを放置するリスクについて解説します。

【リスク1】雨漏りの発生

外壁の剝がれを放置すると、雨漏りが発生する恐れがあります。

剝がれた外壁の隙間から雨水が侵入。

場合によっては、部屋の壁紙や天井にまで雨漏りの被害が広がり、大規模な補修工事が必要になるでしょう。

【リスク2】腐食やカビの発生

剝がれた外壁から雨水が侵入すると、建物の内部で湿気が発生します。

その湿気によって、建物内部が腐食したり、カビが発生したりする可能性があります。

腐食やカビは、建物の強度低下・健康被害・悪臭などを引き起こすことがあるため、早急に補修を検討しましょう。

【リスク3】建物の耐久性が低下

剝がれた外壁を放置して、雨漏り・腐食・カビなどが発生すると、建物内部の強度低下につながる恐れがあります。

建物の耐久性が低下すると、地震や大雨などの自然災害で大きな被害を受ける危険性があるため、専門業者による補修が必要です。

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【壁材別】DIYで外壁の剝がれを応急処置する方法

剝がれた外壁をDIYで応急処置する方法を紹介します。

【壁材1】モルタル

モルタルの外壁が剥がれる主な原因は以下の通りです。

  • 塗膜の浮き
  • 接着不良
  • ひび割れの進行

塗膜の浮きや接着不良で外壁の剥がれが生じると、水分が入りやすくなり、剥がれが広がる可能性があります。

このような場合は、ブルーシートで雨水を防ぐ応急処置が必要です。

また、ひび割れはシーリング材を擦り込むことで、一時的な補修はできるでしょう。

>>モルタル外壁の補修方法とは?よくある劣化の症状と原因・注意点も解説

【壁材2】窯業系サイディング

窯業系サイディングの外壁が剥がれた場合、その範囲や劣化具合に応じて補修方法が異なります。

部分的な剥がれには、パテやコーキングを使用すれば、DIYで応急処置できるでしょう。

しかし、全体的に劣化している場合は、DIYで補修は難しいため、業者による塗り替えや張り替えなどが推奨されます。

【壁材3】金属サイディング

金属サイディングが剥がれると金属が露出し、雨風に晒されてサビが発生しやすくなります。

そのため、できるだけ早い補修が必要です。

DIYで応急処置する場合、養生シートで剝がれた部分を覆ったり、シーリング材で一時的に保護したり、金属部分が露出しないようにしましょう。

あくまでも応急処置!

DIYの応急処置では耐久性や防水性などに不安が残るため、専門業者に補修を依頼すると安心して長期的に建物を使用できるでしょう。

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外壁の剝がれを補修する方法

専門業者が外壁の剝がれを補修する際の手順を解説します。

STEP
下地処理

外壁表面の汚れや古い塗膜を高圧洗浄でしっかりと洗い落す。

STEP
剥がれ部分の補修

剥がれが目立つ部分やひび割れがある場合は、パテやコーキング材を使って補修する。

STEP
下塗り

補修した部分を含めて、外壁全体に下塗り材(プライマー)を塗布する。

STEP
中塗り・上塗り

塗料を外壁に塗布し、中塗り・上塗りをおこなう。

STEP
STEP 5: 仕上げ・確認

全体を確認し、塗り残しやムラがないかチェックする。

下地処理は特に重要!

下地処理が不十分だと、建物の耐久性が低くなり、数年後に剝がれを引き起こす可能性があります。

耐久性が高い外壁を長持ちさせるためにも、正しい手順で補修してくれる業者を選びましょう。

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外壁の剝がれを補修する際の費用相場

外壁の剝がれを補修する際の費用相場について、下記にまとめました。

工事内容費用相場
建物全体の外壁塗装
※サイディングの外壁・建物坪数が30坪の場合
60万~100万円
張り替え工事60万~300万円
ひび割れ補修1万~50万円
コーキング補修5万~50万円

上記の費用はあくまで目安です。

補修費用は、外壁の剝がれ度合いや範囲などによって異なるので注意しましょう。

>>家の外壁の種類によって外観はどう変わる?施工費用や特徴を紹介!

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外壁の剝がれを補修する費用を抑えるポイント

次に、外壁の剝がれを補修する際の費用を抑えるポイントを解説します。

【ポイント1】必要な部分だけを部分補修する

外壁が剝がれた範囲が小さい場合、その部分だけを補修することで費用を抑えられるケースがあります。

ただし、外壁の剝がれが小規模でも、建物内部では劣化が進んでいる恐れがあるため、安易に部分補修を選ばないように注意が必要です。

劣化具合は自分で判断するのは難しいため、事前に現地調査を専門業者に依頼しましょう。

【ポイント2】仮設足場が必要な工事を同時におこなう

剝がれた外壁を補修する際、仮設足場を設置することがあります。

その場合は、仮設足場が必要な屋根の工事も同時に検討することで、将来のメンテナンス費用を抑えることが可能です。

築年数が10年以上、または前回の屋根補修から月日が経過している場合は、同時に工事をおこなうことを検討しましょう。

>>仮設足場の費用相場は?高額になるケースや注意すべきポイントを解説

【ポイント3】複数の業者から見積もりをとる

外壁の剝がれを補修する場合は、複数の業者に見積もりをとることをおすすめします。

複数の業者に見積もりを依頼することで、費用の相場を確認することが可能です。

さらに、業者間で競争が生まれ、値下げ・サービス向上なども期待できます。

業者を選ぶときの注意点

価格だけで業者を選ぶと、工事後にトラブルが起きる可能性があるので注意が必要です。

顧客対応・施工実績・評判などを確認して、信頼できる業者に補修を依頼しましょう。

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外壁の剝がれを補修する際の注意点

剝がれた外壁を補修するときの注意点を解説します。

【注意点1】あらかじめ剝がれた原因を特定する

補修する前に、まずは剥がれが発生した原因を突き止めることが大切です。

雨水の侵入や下地の劣化などが原因の場合、表面だけの補修では再発のリスクがあります。

再発を防止するためには、原因に合わせた根本的な対策が必要です。

【注意点2】補修が必要な範囲を確認する

外壁の剝がれは、目視できる部分以外も劣化が広がっている可能性があります。

ほかの劣化に気づかずに補修してしまうと、数年後に補修工事がまた必要になるかもしれません。

一度に劣化部分を補修できるように、外壁の全体的な点検が重要です。

【注意点3】下地処理を丁寧に行う

外壁の剝がれを補修する場合、下地処理の工程が大切です。

下地処理を乱雑におこなうと、数年後に外壁が剝がれてしまう恐れがあります。

このようなことを防ぐために、施工実績が豊富な信頼できる業者に補修を依頼しましょう。

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外壁の剝がれを予防する方法

ここでは、外壁の剝がれを予防する方法を解説します。

【方法1】定期的に点検する

外壁の劣化は早期発見が重要であるため、5年~10年ごとの定期点検が推奨されています。

剝がれの原因になるタイルの浮き・ひび割れ・目地の劣化などがないか、専門業者に定期チェックしてもらいましょう。

【方法2】適切なメンテナンスをおこなう

目地材やシーリングの劣化を放置すると、外壁剥がれの原因になります。

シーリングの打ち替えや、目地補修を適切なタイミングで行うことで、外壁の耐久性を保つことが可能です。

また、定期的に建物全体を塗装することも大切です。

専門業者による点検の結果を考慮して、適切なメンテナンス方法を選択しましょう。

【方法3】適切な外壁材を選択する

新築や外壁リフォームの際は、耐久性や防水性に優れた外壁材を選ぶことが、剝がれの予防につながります。

外壁材を選択する場合は、外壁にくわしい業者に相談し、地域の気候や環境に適した外壁材を選択しましょう。

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【Q&A】外壁の剝がれに関するよくある質問

外壁の剝がれを補修する際に火災保険を活用できる?

自然災害によって外壁が剝がれた場合は、活用できる可能性があります。

外壁の補修で火災保険を利用するためには、自然災害で破損したことを証明する必要があります。

経年劣化による外壁の剝がれは、火災保険が適用されない可能性が高いため、申請する前に保険内容を確認しましょう。

>>火災保険で外壁は修理できる?適用条件や申請の過程をくわしく解説

サイディングの隙間を応急処置する方法は?

サイディングの隙間にコーキングを注入することで、応急処置できます。

しかし、この方法はあくまでも応急処置であるため、できるだけ早く専門業者に補修を依頼しましょう。

外壁のふくれを補修する方法は?

外壁のふくれは外壁塗装で補修します。

塗料が下地と密着せず、その間に空気が侵入することで、ふくれが発生します。

ふくれの再発を防ぐために、補修時は湿気対策や塗料の乾燥時間を守ることが大切です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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