目次
フローリングにおけるカビの取り方
フローリングにカビが発生した場合、以下の手順で掃除すれば除去できる可能性があります。
- スプレータイプの中性洗剤
- 除菌用アルコールスプレー
- 雑巾2枚またはキッチンペーパー
- ゴム手袋
- マスク
- つまようじまたは歯ブラシ
アルコールスプレーは、70〜80%の度数がカビに対して有効です。
掃除する際にほこりやカビの胞子が舞ってしまう可能性もあるため、必ずマスクを装着しましょう。
また、手が荒れないようにゴム手袋もしておくと安心です。
掃除する前に、窓をあけて換気しましょう。
空気の通り道を作っておくことで、胞子がその場にとどまるのを防ぎます。
フローリングのカビに中性洗剤を吹きかけて、3〜5分放置しましょう。
カビが浮き上がってきたら、固く絞った雑巾で拭き取ってください。
なお、このときに洗剤が残ってしまうとフローリングが変色するおそれもあるため、注意しましょう。
フローリングの溝は、つまようじや歯ブラシで取り除きましょう。
カビが溝に残ってしまうと再発する可能性があるため、入念に掃除しましょう。
最後に、除菌用アルコールスプレーを吹きかけて乾拭きしましょう。
STEP3で使った雑巾を使用してしまうとカビが付着してしまうため、新しい雑巾もしくはキッチンペーパーで拭き取ってください。
なお、この手順で掃除してもカビが取れない場合は、業者に依頼して取り除いてもらう必要があります。
フローリングのカビを取る際の注意点
フローリングのカビは、放置したり間違った方法で掃除したりすると広がってしまいます。
ここでは、フローリングのカビを取る際の注意点を見ていきましょう。
【注意点1】カビを放置しないようにする
フローリングにカビを見つけたら、放置せずすぐに対処するようにしましょう。
- フローリングが変色する
- フローリングの内部までカビが進行する
- 健康被害のリスクが高まる
フローリングの内部にカビが進行すると、掃除しても取れなくなってしまいます。
最悪の場合、フローリングを交換しなければならない可能性も。
また、カビの胞子はアレルギー反応や呼吸器系の疾患など、健康被害のリスクが高まる可能性もあります。見つけたらすぐに対処しましょう。
【注意点2】掃除機をかけないようにする
カビが生えている箇所には、掃除機をかけないようにしましょう。
カビに掃除機をかけてしまうと、排気の際に胞子が拡散されるおそれもあります。
胞子が拡散するとカビの範囲が拡大したり健康被害のリスクが高まったりするため、掃除機はかけないようにしましょう。
【注意点3】塩素系漂白剤を使わないようにする
フローリングを掃除する際は、カビキラーなどの塩素系漂白剤の使用を避けるようにしましょう。
塩素系漂白剤は樹脂などに適している一方で、木材には適していません。
フローリングが劣化したり変色したりする可能性があるため、塩素系漂白剤は使わないようにしましょう。
【注意点4】重曹や酢の使用を避ける
フローリングにカビが発生した際、重曹や酢を使っての掃除は避けたほうがよいといえます。
重曹には研磨作用があり、フローリングの表面を傷つけてしまう可能性があります。
また、酢を使用するとフローリングがべたついたりカビの栄養源になってしまうおそれもあるでしょう。
フローリングの劣化やカビの拡大を防ぐためにも、重曹や酢は使わないようにしましょう。
【注意点5】正しい方法で雑巾がけをする
フローリングにカビが発生した際は、正しい方法で雑巾がけをしましょう。
水分がフローリングに残らないように、固く絞った雑巾で拭いた後は乾拭きをします。
フローリングに水分が残ると、カビの再発や劣化の原因になってしまいます。また、一度カビを拭き取った雑巾は使わないほうがよいでしょう。
正しい方法で掃除しなければ逆効果になるため、注意しましょう。
フローリングのカビが発生する原因
フローリングのカビは、以下の環境で発生しやすいといえます。
- 60%以上の湿度
- 20度〜25度の室温
- 換気されていない密閉空間
また、ほこりや食べカス、皮脂などはカビの栄養源となるため、掃除が不十分な場合はより発生しやすくなります。
なお、カビが発生しやすい場所は以下のとおりです。
- 布団の下
- 窓の近く
- バスマットの下
- キッチン周り
- 植木鉢付近
- ペットの水飲み場付近
- 飲み物をこぼした場所
フローリングは防水コーティングやワックスなどにより調湿機能がなく、水分がたまりやすいためカビが発生しやすいといえます。
カビは、人間が過ごしやすい気温を好みます。
カビの発生しにくい温度にすると快適性が損なわれるため、湿度の調整や水分がとどまらないように拭き取るなどの対策をしたほうがよいでしょう。
フローリングにカビの発生を予防する方法
フローリングのカビは、発生する前に対策しておきたいものです。
ここでは、フローリングにおけるカビの発生を予防する方法について解説します。
【予防法1】除湿する
除湿機を利用して、湿度を60%以下に保つようにしましょう。湿度を定期的にチェックできるように、湿度計の設置をおすすめします。
また、結露が発生しやすい場所に吸湿剤を置くのも有効といえます。
なお、窓の結露を予防するには、内窓の設置や窓の交換が効果的です。
湿度を上げないためにも、これらの対策をしておいたほうがよいかもしれません。
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【予防法2】定期的に換気する
定期的に窓をあけて換気することで、湿気の対策が可能です。
また、サーキュレーターを使用して空気の流れを作ると、より効果を高められるでしょう。
ただし、家の換気システムによっては窓をあけての換気が逆効果になる可能性もあります。
自分の家に最適な換気方法を、建てた業者や管理会社に確認することをおすすめします。
【予防法3】こまめに掃除する
フローリングをこまめに掃除することで、カビの発生を抑えられます。
皮脂や汗、ほこりなどの汚れはカビの栄養源になってしまいます。
また、エアコンのフィルターもカビが発生しやすいため、拡散しないように定期的に掃除したほうがよいでしょう。
なお、掃除する際はフローリングに水分を残さないように気をつけましょう。
【予防法4】寝具や家具などの直置きを避ける
フローリングに直接物を置くと、その下に湿気がこもりやすくなります。
とくに布団は汗や皮脂を多く含むため、カビの温床になりやすいといえるでしょう。
また、観葉植物などの下もカビが発生しやすい環境といえます。
湿気がたまりやすい場所での家具の直置きもカビの発生原因になるため、足のある家具を使用するなどの対策をしたほうがよいかもしれません。
【予防法5】カーペットを敷きっぱなしにしない
カーペットの下は湿気がこもりやすいため、カビが発生しやすいといえます。
敷きっぱなしにせず、週に1回〜2回カーペットの下を掃除するようにしましょう。
また、天日干しも有効です。
カーペットを使用する場合は定期的に掃除をしましょう。
【予防法6】濡れたまま放置しない
水分は湿度を高め、カビの繁殖を促進してしまうため、フローリングを濡れたまま放置しないようにしましょう。
水や飲み物をこぼした場合や結露が発生した場合は、すぐに拭き取りましょう。
拭き取る際は、乾拭きして水分を残さないようにするのがポイントです。
【予防法7】コーティングをする
フローリングをコーティングすることで、水分の吸収を防ぎカビの発生を抑えられます。
また、コーティングはフローリングの劣化を防ぎ、寿命も延ばせます。
フローリングのコーティングは、手間がかかったり技術が必要だったりするため専門業者へ依頼したほうがよいでしょう。
1平方メートルあたり3,500〜5,000円の費用がかかるものの、カビの予防に効果的なため検討してもよいかもしれません。
フローリングのカビ取りを業者に依頼した場合の費用相場
フローリングのカビ取りを業者に依頼した場合の費用相場は、1平方メートルあたり2,000〜3,000円が目安です。
施工内容 | 費用相場 |
---|---|
カビ取り基本料金 (1平方メートルあたり) | 2,000〜3,000円 |
カビ取り最低料金 | 2万〜5万円 |
フローリングの貼り替え (1平方メートルあたり) | 0.8万〜2万円 |
ただし、カビの範囲や進行状況によって費用はさまざまです。
また、フローリングの内部にカビが進行している場合は、フローリングの貼り替えが必要な場合もあります。
たとえば、6畳の部屋のフローリングを貼り替える場合の費用相場は、8万〜20万円が目安です。
なお、費用はフローリングの材質によって大きく変動するため注意しましょう。
フローリングのカビは広がっていくおそれがあるため、自分で取り除けない場合は早めに業者へ依頼したほうがよいでしょう。
【Q&A】フローリングのカビに関するよくある質問
- 賃貸物件のフローリングにカビが発生したらどうすればよい?
-
カビが軽度な場合は、中性洗剤や消毒用エタノールを使って自分で対処すると取れる可能性があります。
取り除けない場合は、管理会社などに報告して判断をあおぎましょう。
- フローリングのカビは目立たないようにできる?
-
フローリング用のクレヨンなどでカビの部分を塗ることで、一時的に対処が可能です。
ただしカビは除去しないと広がるため、自分で取れない場合は業者に依頼して早めに取り除きましょう。
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