目次
2階にキッチンを増設する際のメリット
ここでは、キッチンを2階に増設した場合のメリットについて解説します。
【メリット1】日当たりが良い
2階にキッチンがあると、太陽の光が室内に入りやすいので日当たりが良くなります。
また、キッチン全体が明るい印象になるのでおすすめです。
ただし、キッチンがある部屋の方角や近隣の建物などの立地状況によって、日の当たり方がちがってくるので注意しましょう。
【メリット2】人の視線が気にならない
自宅が人通りの多い道路に面している場合、1階にキッチンがあると通行人の視線が気になることがありますよね。
2階にキッチンがあれば、通行人などの視線をほとんど気にすることなく、快適に過ごせます。
しかし、住宅地の場合は隣人の視線を窓越しに感じる場合があるので、100%視線をカットできないことを理解しておきましょう。
【メリット3】家族間のコミュニケーションが増える
一般的に2階建ての住宅は、1階にリビング・ダイニング・キッチン、2階に子ども部屋を配置する傾向があります。
そのため、家族間のコミュニケーションが不足する可能性があります。
2階にLDKと子ども部屋を配置すれば、コミュニケーションをとる機会が増えて、家族の仲がさらに良くなるでしょう。
【メリット4】同居人が増えても生活空間を別にできる
たとえば、両親や兄弟と同居することになった場合、キッチンやトイレなどの生活空間を別にしたいと考える人がいると思います。
自分が使いたいタイミングで自由に使えずにストレスが溜まることも。
2階にキッチンを増設すれば、お互いに気を遣わずに自由に使用できます。
2階にキッチンを増設するデメリット
ここでは、2階にキッチンを増設した場合のデメリットについて解説します。
【デメリット1】増設費用が高くなりやすい
2階にキッチンを増設する場合、1階にキッチンを新設するのに比べて工事費用が高額になる可能性があります。
理由は、以下の通りです。
- キッチンを配置するスペースの確保が必要なため
- 給水管と排水管を2階のキッチン用に新しく設置しなくてはいけないから
- 必要に応じて給湯器の増設が必要なため
現在使用している給湯器の容量によっては、増設したキッチンを繋げるとお湯が同時に使えなくなる可能性があります。
お湯が同時に使えないと料理や洗い物はもちろん、お風呂に入れずに困ってしまうので、給湯器の増設や交換を検討しましょう。
【デメリット2】荷物を運ぶのが大変
買い物から帰宅して、重い荷物を2階のキッチンまで運ぶのは重労働です。
特にまとめ買いをしたり、重量のあるお米などをキッチンで保存する人は、階段を登って搬入するのが負担やストレスになる場合があります。
2階にキッチンを増設するときは、事前に自分の生活スタイルに合うかどうか、よく検討しましょう。
【デメリット3】2階にキッチンがあると老後の階段がキツイ
老後は身体が衰えていく人が多く、階段の昇り降りが負担になるでしょう。
キッチンは毎日使う生活に欠かせない場所です。
老後の生活を考慮してから、キッチンを2階に増設しましょう。
【デメリット4】外気の影響で夏は暑く、冬は寒くなりやすい
2階は1階よりも日当たりがいいので、夏は太陽の紫外線で部屋の温度が高くなる傾向があります。
一方、冬は冷たい外気の影響で室温が下がりやすく、暖房をつけても部屋がなかなか温まりません。
キッチンを2階に増設する際は、外気の影響を受ける可能性があることを理解しておきましょう。
【デメリット5】水漏れで1階に被害が出るおそれがある
2階にあるキッチンの排水管が油汚れや異物で詰まった場合、排水管から水漏れが発生し、1階の部屋にも被害が出る可能性があります。
2階のキッチンにつながる排水水管は1階よりも長いため、水漏れ原因の特定が難しく、大規模な修理が必要になるおそれがあります。
日頃から自分で排水管のお手入れをしたり、専門業者によるクリーニングを依頼しましょう。
キッチンの水漏れについて、くわしく知りたい人は以下の記事もぜひチェックしてみてください。
2階にキッチンを増設する際の注意点
2階にキッチンを増設する場合、メリット・デメリットの他にも注意点を理解しておくと、トラブルが起きても適切に対処できるので安心です。
【注意点1】給湯器の容量が小さい場合は交換または追加が必要
給湯器には容量があり、一般的な戸建て住宅では16号や20号、24号が多く使用されています。
号数が大きくなるほど、お湯をつくるパワーが強く、たくさんのお湯を使用できるようになります。
キッチンを増設するとき、すでに設置されている給湯器の容量が小さいと、お湯を同時に使えないことがあるので注意が必要です。
トラブルを未然に防ぐためにも、給湯器の交換または追加を検討しましょう。
【注意点2】増設場所によっては費用が高くなる
外壁に面していない場所にキッチンを増設すると、普段の増設工事よりも必要な工事が増えて費用が高くなります。
たとえば、床下や壁に水道管を延ばす工事や、換気の設備を整える工事、大掛かりな内装工事が必要です。
キッチンを2階に増設する場合は、工事にかかる費用を考慮して設置場所を決めましょう。
2階のキッチンを交換・増設する際にかかる費用
キッチンを2階に設置する費用は、既存のキッチンと交換する場合と新しく増設する場合で異なります。
ここでは、2階のキッチンを交換する場合と、増設する場合の2つに分けて解説します。
どちらのケースも、採用するキッチンの種類や設置場所などで費用が上下するので、注意しましょう。
【パターン1】2階のキッチンを交換する場合
2階のキッチンを交換する場合の費用相場は50万~150万円です。
以下、工事費用の内訳です。
工事内訳 | 交換の費用相場 |
---|---|
キッチン本体 | 10万円~ |
キッチンの設置 | 3万円~ |
給排水設備工事 | 3万円~ |
ガス配管工事 | 3万円~ |
換気ダクト接続 | 3千円~ |
電気工事 | 5千円~ |
内装工事 | 4万円~ |
給湯器交換または追加工事 | 10~25万円 |
既存キッチンの撤去・処分 | 7万円~ |
- キッチン本体の種類(メーカー/グレード)
- 工事諸経費(業者によって異なる)
【パターン2】2階にキッチンを増設する場合
2階にキッチンを増設する場合の費用相場は、60万~190万円です。
以下、工事費用の内訳です。
工事内訳 | 増設の費用相場 |
---|---|
キッチン本体 | 10万円~ |
キッチンの設置 | 5万円~ |
給排水設備工事 | 5万円~ |
ガス配管工事 | 3万円~ |
換気ダクト工事 | 12万円~ |
電気工事 | 6万円~ |
内装工事 | 0円~ ※ 増設場所の状況によって変動 |
給湯器交換または追加工事 | 10~25万円 |
既存キッチンの撤去・処分 | 7万円~ |
- 増設する場所
- キッチン本体の種類(メーカー/グレード)
- 工事諸経費(業者によって異なる)
とくに工事諸経費は業者によって大きく異なる場合もあるので、2階にミニキッチンを検討する際には、複数の業者から見積を取得しましょう。
2階にキッチンを増設する際の費用を抑える方法
キッチンの増設にかかる費用は、新しく設置するキッチンの種類や設置場所で高額になる場合があります。
ここからは、キッチンを2階に増設するときの費用を抑える方法を紹介します。
【方法1】1階キッチンの真上に増設する
2階にキッチンを増設する際、1階キッチンの真上に設置すると工事費用を節約できます。
理由は、真上に設置すると、給排水管を最短距離で繋げられるので、工事の難易度が下がるからです。
給排水管の位置を考えずにキッチンを増設すると、工事が複雑になり、費用が高くなる可能性があるので注意が必要です。
【方法2】ミニキッチンを検討する
ミニキッチンはコンパクトキッチンやハーフキッチンとも呼ばれ、キッチンの中にコンロやシンクなどが1つにまとまっています。
ミニキッチンはシステムキッチンよりも、本体の価格が安いので増設にかかる費用を抑えることが可能です。
ミニキッチンの設置費用について知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
【方法3】補助金制度の利用
親と同居するためにキッチンの増設を考えている人は、国や地方自治体の補助金制度を利用できる場合があります。
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- 地方自治体の補助金制度
キッチンの増設工事で利用できる補助金は「三世代同居」を条件にしている場合が多く、他にも細かい基準を満たす必要があります。
補助金を申請する前に自分が制度の対象かどうかを判断しましょう。
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