目次
押入れをクローゼットにリフォームするメリット
ここでは、押入れをクローゼットにリフォームすると得られるメリットについて解説します。
押入れとクローゼットでは収納のしやすさが異なるため、ここで違いをチェックしましょう。
【メリット1】服を吊り下げて収納できる
クローゼットの大きなメリットは、服を吊り下げて収納できること。
押入れのように空間の真ん中あたりに棚がないため、冬物のコートやフォーマルなドレスやスーツなどの収納に最適です。
ほかにもシワをつけたくないお気に入りの服があれば、たたむよりも吊り下げて収納したほうがきれいな状態を保ちやすくなります。
【メリット2】自分好みの収納スペースをつくれる
押入れからクローゼットにリフォームするタイミングで内部造作にこだわると、自分好みの収納スペースをつくれます。
たとえば丈の長いコートやワンピースなどを収納したい場合は、吊り下げコーナーと棚コーナーを設けるのがおすすめです。
収納物の量や大きさにあわせて収納できるように、棚板は高さの変えられる可動棚を取り入れるのもよいでしょう。
【メリット3】おしゃれな見た目になる
クローゼットはスタイリッシュな見た目をしているので、押入れよりもおしゃれな印象を与えます。
扉の素材や色、模様にもこだわればインテリアの一部にもなり、お気に入りの収納スペースとなるでしょう。
また壁の一部として認識もしやすく、生活感を隠せるのもクローゼットならではのメリットです。
押入れをクローゼットにリフォームするデメリット
押入れをクローゼットにリフォームすると、収納がしやすくなったり見た目がおしゃれになったりとさまざまなメリットがあります。
しかし、押入れ生活に慣れていた場合は使いにくさや見た目の違和感を抱くかもしれません。
快適に使うためにも、ここでは対策も解説します。
【デメリット1】布団の出し入れが難しくなる
クローゼットを衣類や小物などの収納をメインに考えてつくる場合、ハンガーパイプや棚などを設置します。
このような内部造作をすると細かく分類して収納する傾向にあるため、布団のような大きい物を収納するスペースがない場合も少なくありません。
布団も収納したい場合は、クローゼットの下部などに布団用のスペースも確保しましょう。
【デメリット2】和室にクローゼットが馴染まない可能性もある
和室の押入れだけをクローゼットにリフォームする場合、どこか浮いているように感じるかもしれません。
和室と洋風なクローゼットではテイストが異なるため、馴染まない可能性もあるのです。
和のテイストに馴染む扉デザインを採用したり畳の色を明るくしたりすると、和モダンな雰囲気に仕上がります。
押入れをクローゼットにすることで違和感が生まれないか心配な場合は、ほかの部分もリフォームするのも一案です。
押入れをクローゼットにリフォームする際の注意点
ここでは、押入れをクローゼットにリフォームするにあたり、押さえていきたい注意点について解説します。
あらかじめ把握しておくことでリフォームプランや予算計画に役立てやすくなるため、一つずつチェックしましょう。
【注意点1】床の強度を確認する
押入れをクローゼットにリフォームする際は、必ず床の強度を確認しましょう。
強度が低下している場合、重たい物を置くと床の抜ける可能性があるためです。
もし床の状態が悪い場合は、必ず補修して強度を高めましょう。
下準備をしっかり行えば、これから先長く使用できます。
築年数が経っていたりお手入れを怠っていたりする場合は、床下でシロアリの被害に遭っている可能性もあるので注意しましょう。
【注意点2】湿気・カビ対策をする
押入れをクローゼットにリフォームする段階で、湿気やカビ対策を徹底することも忘れてはいけません。
とくに衣類を収納する場合は、傷めないためにも必須です。
おすすめの対策として、断熱材を入れる方法があります。
ほかにも調湿効果のある無垢材で内部造作したり、換気口を設けたりするのも効果的な方法といえるでしょう。
【注意点3】床の高さを調整する
押入れをクローゼットにリフォームする際は、床の高さに気をつけましょう。
構造によっては、押入れ側が高かったり低かったりする場合もあります。
和室の床とフラットな高さでない場合、段差部分にホコリが溜まりやすくなって不衛生になることも少なくありません。
また押入れ側が低くなっている場合は、設置した収納ボックスを取り出す際に干渉して使いにくさを感じるかもしれません。
見た目やスムーズに取り出すためにも、リフォーム時に床の高さを調整しましょう。
【注意点4】事前に内装工事の範囲を決めておく
クローゼットにリフォームするといっても、どこまで行うかは依頼主次第です。
とくに内装工事は範囲が広く、クローゼット内部でとどまるか和室全体に手を伸ばすかによって手間や費用は変動します。
クローゼットにリフォームするタイミングで和室から洋室にすれば、仕上がりはきれいになりやすいでしょう。
しかし予算に限りがある場合もあるため、あらかじめ内装工事の範囲を決めて無理なくリフォームできるように準備することも大切です。
押入れからクローゼットへのリフォームを成功させるポイント

せっかく押入れからクローゼットにリフォームするなら、デザイン性や機能性にこだわりたいところです。
ここでは、リフォームを成功させる5つのポイントを解説します。
【ポイント1】インテリアとの調和を考える
押入れをクローゼットにリフォームする際は、インテリアとの調和を考えましょう。
調和のとれていないクローゼットにリフォームすると、今後違和感を抱きながら使うことになるかもしれません。
まずは既存のインテリアを確認して、馴染みやすい素材や色味をピックアップしましょう。
たとえば北欧テイストであれば、白や木目のクローゼット扉がぴったりです。
【ポイント2】収納効率にこだわる
せっかくクローゼットにリフォームするなら、収納効率にこだわって内部造作しましょう。
クローゼット内の端から端までハンガーパイプにする必要はありません。
半分だけハンガーパイプ、もう半分は可動棚にすると、使いやすさが高まります。
クローゼットの裏側に廊下がある場合は、裏面にも扉をつければ廊下からも取り出せるようになってさらに使いやすくなるでしょう。
【ポイント3】使いやすい扉タイプを選ぶ
クローゼットの扉には、大きく3種類あります。
手前に引き出して開閉するタイプ。片開き・両開きのデザインがある。
扉を左右に移動させて開閉するタイプ。片引き戸・引違い戸・引分け戸・引込み戸など多くのデザインがある。
扉を折り曲げながら開閉するタイプ。両折れ戸・中折れ戸のデザインがある。
どの扉を選ぶかによって、使い勝手は変わってきます。
引き戸なら押入れと同じように左右に開閉しますが、そのほかを選んだ場合は慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
押入れをクローゼットにリフォームする際は、開閉時のことも視野に入れて計画しましょう。
【ポイント4】内部の壁紙は機能を重視する
クローゼット内に壁紙を採用する場合は、デザイン性だけではなく機能性にも目を向けましょう。
壁紙の中には消臭効果や汚れに強いタイプもあります。
機能性の高い壁紙であれば、なかなか掃除ができなくても清潔感をキープしてくれるでしょう。
クローゼット内の壁はこまめに掃除しないという人は、お手入れのしやすい壁紙を選ぶと便利です。
【ポイント5】ウォークインクローゼットへのリフォームも視野に入れる
大容量のクローゼットを求めている場合は、ウォークインクローゼットへのリフォームも検討しましょう。
ウォークインクローゼットにすれば、衣類や小物以外にも、オフシーズンのグッズや家電なども1箇所にまとめられます。
押入れ+和室の一部を収納スペースにあてれば、十分な広さを確保することが可能です。
収納スペースが足りていなかったり管理しやすい収納スペースにしたい方にこそ、ウォークインクローゼットへのリフォームはおすすめです。
押入れをクローゼットにリフォームする手順
押入れをクローゼットにリフォームする手順は、以下のとおりです。
襖や床板、壁紙などを撤去する
床下地や壁下地を平らに補修する
フローリングや壁紙を張り、必要に応じてハンガーパイプや棚などを設置する
押入れをクローゼットにリフォームするには、おもに3つのステップを踏みます。
既存の開口部にあわせてクローゼットの扉を発注したり内部造作したりしなければならないため、専門的な技術と経験が不可欠です。
きれいなクローゼットにリフォームするためにも、経験豊富な施工業者に依頼しましょう。
DIYで押入れをクローゼットにリフォームする際のアイデア
DIYによるリフォームで押入れをクローゼットにするのはあまり推奨できません。
建て付けが悪くなったり十分な下地補修ができなかったりする可能性があるからです。
そのため、ここでは簡易的なクローゼットの作り方を解説します。
本格的なクローゼットリフォームは、プロに依頼してきれいに仕上げてもらいましょう。
【アイデア1】パイプハンガーを取り付ける
押入れにパイプハンガーを取り付けると、シャツやジャケットなどを吊り下げ収納できます。
最近では壁に穴を開けずに取り付けられるパイプハンガーもあるので、DIYには最適です。
ただし、耐荷重はそこまで高くない可能性はあります。
ジャケットや冬物セーターなど重さのある衣類を吊り下げたいと考えている場合は、パイプハンガーの耐荷重をチェックしてから使用しましょう。
【アイデア2】ハンガーラックを置く
ハンガーパイプを固定したものの、重さによっては落下する可能性もゼロではありません。
落下のリスクをなるべく減らしたい場合は、ハンガーラックを活用するのがおすすめです。
既製品をそのまま押入れ内に置くだけなので、手軽に模様替えできます。
高さを変えられるタイプであれば、押入れ内にも設置しやすくなるでしょう。
【アイデア3】襖をカーテンにする
押入れの見た目を洋風に変えたい場合は、襖を外してカーテンを取り付けましょう。
カーテンレールを取り付けてカーテンをかければ、昔ながらの和風な見た目を払拭できます。
より安くカーテンを設置したい場合は、突っ張り棒の活用がおすすめです。
突っ張り棒にカーテンリングを通せば、お手製のカーテンレールが完成します。
【アイデア4】リメイクシートで洋風にする
押入れの襖や棚にリメイクシートを張って、洋風にイメージチェンジするのもアレンジ方法のひとつです。
リメイクシートは張って剥がせるDIY向けのアイテムのため、慣れていない人でも挑戦しやすいといえます。
素材や柄のバリエーションも豊富なので、一気に垢抜けた押入れになるでしょう。
押入れをクローゼットにリフォームする際にかかる費用
押入れをクローゼットにリフォームする際にかかる費用は、20万〜40万円が相場です。
リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|
押入れの解体 | 4万〜6万円 |
木工事 | 3万〜5万円 |
扉の交換 | 9万〜13万円 |
内装工事 | 3万〜5万円 |
押入れをクローゼットにリフォームするにあたり、床の強度を高めたり内部造作にこだわったりすると、相場よりも高くなる場合があります。
また扉を開き戸や折れ戸ではなく引き戸を採用する場合、費用が高くなることも少なくありません。
事前に予算が決まっている場合は、無理のない範囲でリフォームを検討しましょう。
押入れをウォークインクローゼットにリフォームする場合は、30万〜50万円が相場です。
押入れをクローゼットにリフォームした事例
ここでは、押入れをクローゼットにリフォームした事例を紹介します。
【事例1】和室から洋室へリフォーム


車椅子生活をきっかけに、和室を洋室にリフォームしました。
押入れの床がヘコむ心配もされていたため、クローゼットにする際に床の補修も実施。
クローゼットと洋室の床は、同じ車椅子対応のおしゃれなフローリングを採用しています。
これにより統一感のあるデザインに仕上がり、視覚的にもすっきりしました。
建物のタイプ | 戸建て |
リフォーム費用 | 約96万円 |
施工期間 | 約8日 |
【事例2】押入れをナチュラルテイストなクローゼットに


押入れをクローゼットにしたいご希望に応え、押入れを使い勝手のよいクローゼットにリフォームしました。
以前よりも収納力を高めるために、押入れ上の壁を削ってスタイリッシュなクローゼット扉を設置。
明るくて温かみのあるナチュラルテイストの扉デザインにしたことで、やわらかい雰囲気に仕上がりました。
ハンガーパイプの上には枕棚も設置したため、布団やオフシーズンの衣類なども収納可能です。
建物のタイプ | 戸建て |
リフォーム費用 | 約44万円 |
【Q&A】押入れのクローゼットリフォームに関するよくある質問
- 押入れとクローゼットの違いは?
-
押入れとクローゼットの大きな違いは、収納物の種類や大きさ、使い勝手です。
押入れ クローゼット 収納する物 布団、日用品 洋服、小物、靴 奥行き 70〜80cm 50〜60cm 内部構造 上下で分かれた2段構造 ハンガーパイプを設置する縦長構造 収納仕様 大きな物を収納できる 衣類を吊るして収納したり小物を分類して収納できたりする - 押入れをクローゼットにリフォームする日数は?
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押入れをクローゼットにリフォームする際にかかる日数は、半日〜1週間が目安です。
リフォーム内容 施工期間 扉の交換のみ 半日〜1日 クローゼット仕様に内部造作 3〜4日 可動棚の設置 1週間 - 賃貸物件でも押入れをクローゼットにできる?
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賃貸物件でも押入れをクローゼットにリフォームすることは可能です。ただし、管理会社や大家さんなど貸主による許可が欠かせません。リフォームの許可が下りなかった場合は、むやみに手をくわえないようにしましょう。
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