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和室の断熱リフォームの方法とメリット・デメリット
寒い和室を快適に過ごせるようにリフォームするには、業者に依頼する方法とDIYを行う方法があります。
それぞれのメリット・デメリットなどを見ていきましょう。
業者に依頼する方法
基本的に内壁の内部に断熱材を入れたり二重窓を設置するなど大がかりな工事が必要な場合は、業者に依頼をしてリフォームを行います。
業者に依頼するメリットとしては、DIYではできないような壁や床などを剥がした断熱工事ができる点や、確実な断熱効果を期待できる点が挙げられます。
一方業者に依頼するデメリットは、費用がかかったり、工事中は普段通りの生活ができないことなどがあります。
DIYで行う方法
和室の断熱リフォームをDIYで行う場合、ホームセンターやインターネットなどでDIY用の断熱材などを購入し施工します。
DIYで行うメリットは、簡単に施工できる点、業者に依頼するより費用が安価で行える点、生活しながらDIYを行える点があります。
一方DIYで行うデメリットは、作業に慣れていないため時間がかかったり、施工の仕方が甘く充分な断熱効果が得られないなどがあるでしょう。
和室の断熱リフォームを業者に依頼する場合の工法と費用相場
和室の断熱リフォームを業者に依頼する場合の工法と費用相場をご紹介します。
工法1:壁や天井、床を剥がし断熱材を入れる
壁や天井、床を剥がして断熱材を入れる工法の場合は、外壁や床など剥がしたものを元に戻さなければならないため業者に依頼する必要があります。
壁や天井、床に入れる際は主にロックウールやグラスウールなどの断熱材が使用されます。
壁や床などを剥がし上記の断熱材を直接固定する方法の場合、費用相場は約7万円~約8万円。
工期は約2日間~約1カ月と、断熱材を入れる場所や範囲などによって工期が異なります。
工法2:床下から断熱材を入れる
工法1では床や壁などを剥がして断熱材を入れていく方法でしたが、床下の断熱の場合は床を剥がさずに断熱材を施工する方法もあります。
この場合、床下からグラスウールなどの断熱材を直接充填する方法となります。
床を剥がさず床下から施工することで費用を抑えることができ、工期も短くなるというメリットがあります。
費用相場は60平方メートルで約40万円~約60万円、工期は約3日間となります。
工法3:断熱材が挟んである畳に交換する
畳はワラ床と言って稲わらを重ねて作られた畳床が基本ですが、断熱材が入っていない畳を使用した和室では冷気がそのまま入る可能性があるため寒く感じやすい環境となっていました。
しかし近年は、断熱材を挟み込んだスタイロ床、木の繊維をボード上に固めて断熱材を挟み込んだ建材床などがあり、これらは断熱効果や保温効果に優れているため和室の断熱リフォームで使用されることが増えています。
断熱材を挟んだ畳を設置する費用相場は、1畳あたり約5,000円~約7,000円となります。
工法4:ニ重窓を設置する
暖かい空気は窓のすき間から流れるため、窓から暖気が流れてしまい暖房効率が低下してしまいます。
そのため、窓からの冷気を止めて暖かい空気を逃さないことで断熱効果を高めることができます。
窓の冷気を止めるために近年人気なのが二重窓です。
二重窓とは、窓の内側にサッシを設置して内窓を作る方法のことで、インナーサッシ・二重サッシとも呼ばれています。
また、窓が2重になっているため窓からの冷気も伝わりにくくなることから、住宅の気密性を高めることができて暖房効率が上がるでしょう。
施工期間も約1日と短いため、人気の断熱リフォームとなります。
二重窓の設置リフォームにかかる費用相場は約4万円~で、窓の大きさやガラスの種類によって費用が異なります。
和室の断熱リフォームをDIYで行う方法は?
和室の断熱リフォームを業者に依頼して本格的に行うとなるとそれなりに費用がかかります。
リフォーム費用をあまりかけずに断熱リフォームしたい場合にはDIYがおすすめです。
ではどのようにDIYを行うのか方法や材料などを詳しく見ていきましょう。
畳の下に新聞紙を敷く
家に新聞紙があればすぐにできる方法が、畳の下に新聞紙を敷く方法です。
畳を上げて下に新聞紙を敷きつめていくだけなのでとても簡単にできます。
この方法は手軽に行えますが、新聞紙を敷くだけなので断熱効果はそこまで高くはありません。
とりあえずの応急処置として考えておきましょう。
【必要な道具】
- 新聞紙
畳の下に断熱シートを敷く
次に畳の下に断熱シートを敷く方法です。
先程は新聞紙でしたが、今度は断熱シートです。
DIYで使用する断熱シートはこたつやホットカーペットの下に敷くアルミマットを使用します。
断熱シートはホームセンターなどで購入でき、部屋のサイズに合わせてはさみなどでカットもできます。
このときに防湿気密シートを断熱シートの上に重ねて防湿することで、畳のカビ防止も可能です。
断熱シートと防湿気密シートを重ねたら、建築用のホッチキスのようなタッカーという工具で止めておくとシートがズレずに施工できます。
シートを止めたら畳を元の向き・元の場所に戻しましょう。
【必要な道具】
- 断熱シート
- 防湿気密シート
- タッカー
障子を断熱仕様にする
障子を断熱仕様にすることで保温性が高くなる場合があります。
断熱効果がある障子には、冷気をシャットアウトするほか保温性や紫外線をカットする効果もあり機能性が高くなっています。
また断熱仕様の障子は汚れても水拭きできてお手入れが楽だったり、一般的な障子と比べて破れにくいという特徴があります。
断熱仕様の障子を貼るのに必要な道具と手順は以下の通りです。
【必要な道具】
- 断熱仕様の障子
- 両面テープ
- カッターまたははさみ
【手順】
- 古い障子は剥がしておく
- 既存の障子が貼ってあった縦桟部分と横桟部分(紙じゃくり部分)に両面テープを貼る
- 断熱仕様の障子をしわにならないように気をつけて貼る
- 紙じゃくり部分に断熱仕様の障子が納まることを確認したらテープを粘着させる
- 障子シートを貼って余った部分は、テープで貼り付けた部分の外側をカッターなどでカットする
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