エコジョーズとは?仕組み・メリット・デメリットから費用、2025年最新補助金まで専門家が徹底解説

エコジョーズとは何か、仕組みやガス代節約効果を最新情報を織り交ぜながら徹底解説します。気になる交換費用や後悔しないためのデメリットと対策、ドレン排水工事、2025年度の国・自治体補助金情報まで網羅。この記事を読めば、あなたに最適なエコジョーズがわかり、快適でお得な暮らしを実現できます。

2025年06月24日更新

監修記事
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エコジョーズとは?

エコジョーズ(正式名称:ガス潜熱回収型給湯器)とは、従来のガス給湯器よりも少ないガス消費量で効率よくお湯を沸かせる給湯器のことをいいます。エコジョーズは、2000年に日本で初めて導入されて以来、エコジョーズはその優れた環境性能と経済性が高く評価され、現在では累計普及台数1,200万台を突破しています。
※参考:高効率給湯機導入について(一般社団法人全国LPガス協会)

エコジョーズの仕組みは、以下のとおりです。

エコジョーズの仕組み
  1. 水道から水が供給される
  2. 「二次熱交換器」で、お湯を沸かす際に出る約200℃の高温の排気熱を利用して、水を予備的に温める
  3. あらかじめ温められた水が「一次熱交換器」に送られる
  4. 「一次熱交換器」で、ガスバーナーの熱によってさらに加熱され、設定温度のお湯になる

この仕組みによって、従来約80%だった給湯熱効率が約95%に向上し、ガスの使用量やCO2排出量の削減に貢献しています。

また、家庭で消費されるエネルギーの約3分の1を占める「給湯」において、エコジョーズはエネルギー効率を大幅に向上させることで、家計の負担軽減と地球環境保護の両面から極めて重要な役割を担っています。

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エコジョーズ導入のメリット・デメリット

エコジョーズは「高効率ガス給湯器」として近年急速に普及していますが、導入を検討する際に「本当に後悔しないかな?」と不安に感じるのではないでしょうか。ここでは、エコジョーズ導入のメリットとデメリットを徹底的に比較し、どのような場合に導入が適しているか、後悔しないためのポイントを解説します。

エコジョーズのメリット

エコジョーズは、単に高効率な給湯器というだけでなく、日々の暮らしにさまざまなメリットをもたらします。家計から環境、そして日々の快適性まで、エコジョーズ導入で得られる主な恩恵をみていきましょう。

【メリット1】ガス代が大幅ダウン!家計にやさしい経済性

エコジョーズの最大の魅力は、月々のガス代が大幅に安くなることです。

従来の給湯器が約80%の熱効率だったのに対し、エコジョーズは約95%という驚きの高熱効率を実現しています。これは、今まで捨てられていた排気ガスに含まれる潜熱を回収し、お湯を温めるのに再利用しているからです。

エコジョーズなら、従来の給湯器に比べてガス消費量が少なくなるため、特に家族が多いご家庭や、お湯を頻繁に使うご家庭では、その節約効果は顕著に現れます。年間で数万円のガス代が浮くことも珍しくなく、家計に大きなゆとりをもたらします。

【メリット2】CO2排出量削減で地球環境に貢献

エコジョーズは、家計だけでなく地球にも優しい給湯器です。

少ないガスでお湯を沸かせるエコジョーズは、燃焼時に発生する二酸化炭素(CO2)の排出量を削減できます。二酸化炭素は地球温暖化の主要な原因物質であるため、エコジョーズを導入することが地球環境保護への貢献につながります。

環境意識が高まる現代において、エコジョーズはご家庭で手軽にできるエコ活動として非常に有効な選択肢です。

【メリット3】お湯切れなし&パワフル給湯で毎日快適

エコジョーズは、高効率でお湯を沸かす安定した給湯能力を持っているため、冬場の寒い時期でもパワフルで快適な給湯を実現します。キッチンやシャワーなど複数箇所で同時にお湯を使うような場面でも、お湯切れの心配がありません。

特に、小さなお子さんがいるご家庭では、お風呂の時間が長くなったり、急にお湯が必要になったりしても、お湯切れの心配がなく安心です。

エコジョーズを導入することで、家族みんながストレスなくお湯を使え、日々のバスタイムや洗い物もより快適になるでしょう。

【メリット4】清潔なお湯を供給、飲用も可能な機種あり

エコジョーズは、給湯器内部の構造や素材にも配慮されたモデルが多く、清潔なお湯を供給できるというメリットがあります。

特に注目したいのは、一部の機種に搭載されている給湯配管の自動洗浄機能やUV除菌ユニットといった機能です。これらは、お湯が通る配管を清潔に保ち、雑菌の繁殖を抑えることで、より衛生的なお湯の供給を可能にします。

衛生的なお湯の供給によって、エコジョーズは料理や飲水としても安心して利用できるため、日々の生活の質をさらに高めることができるでしょう。

飲用に関する注意

配管の状況などにより、全ての機種や状況で飲用を推奨するものではありません。メーカーの取扱説明書等で確認が必要な場合もあるため、あらかじめ調べておくと安心です。

エコジョーズのデメリット

エコジョーズには多くのメリットがある一方で、「やめとけ」といった意見が聞かれることもあります。これは、主に初期費用や設置に関わるいくつかのデメリットが原因です。それぞれのデメリットに対する適切な対策や考え方を知り、給湯器選びで後悔しないようにしましょう。

【デメリット1】初期費用が高い?考え方と対策

エコジョーズは、従来のガス給湯器に比べて本体価格が数万〜十数万円程度高価な傾向にあります。これは、排気熱を回収するための「二次熱交換器」などの複雑な部品が搭載されているためです。

とはいえ、初期費用は高くても、将来的なランニングコストの削減額で数年〜10年程度で回収できる場合がほとんどです。給湯器の寿命は約10年と言われているため、トータルコストで考えればむしろお得になるケースが多いでしょう。

また、国や地方自治体によっては、省エネ機器導入に対する補助金制度を設けている場合があるため、これらの補助金を活用すれば初期費用を抑えることが可能です。

【デメリット2】ドレン排水工事が必須!その理由と概要

エコジョーズは、排気熱を回収する過程において、排気ガス中の水蒸気が凝縮することでドレン水が発生します。このドレン水は酸性で、そのまま排出すると配管などを腐食させるおそれがあるため、専用の配管で適切に排水処理しなければなりません。

なお、マンションのベランダや戸建ての外壁など、設置場所によってはドレン排水の経路確保が難しい場合もあります。特に、既存の給湯器からの交換の場合、追加工事が必要になることもあります。

契約前に必ず専門業者に設置場所を確認してもらい、ドレン排水の経路確保が可能か、どのような工事が必要になるかを詳細に打ち合わせることが重要です。

【デメリット3】中和器の定期交換が必要!その理由と概要

エコジョーズには、「中和器」という部品が内蔵されています。

中和器とは

排気熱を回収する過程で生じるドレン水(酸性)を、中性に近づけてから排出する役割を担う

ただし、中和器は使用するにつれて内部の中和剤が消費されるため、定期的な交換が必要になります。中和器の交換頻度はメーカーや機種、使用状況によって異なりますが、一般的には10年に一度、または給湯器本体の寿命と合わせての交換となります。

導入時に交換頻度や費用を確認し、定期的な点検やメンテナンスの際に業者に確認してもらいましょう。

【デメリット4】排気による近隣トラブルの可能性と予防策

エコジョーズは排気温度が従来の給湯器よりも低く(約50℃程度)、水蒸気を多く含んでいるため、冬場など寒い時期には排気口から湯気が多く見えることもあります。この湯気が隣家の窓や洗濯物に流れていくことで、近隣トラブルに発展する可能性があります。

トラブルを防ぐには、排気口の位置が隣家や通行人の邪魔にならないか、洗濯物や窓に近い場所ではないかを事前に検討することが重要です。また、排気方向を調整できる排気カバーを活用し、湯気の影響を減らすのも効果的です。

【デメリット5】ガス使用量が少ない家庭では効果が薄い?

エコジョーズの最大のメリットはガス代の節約です。しかし、電気温水器を併用しているご家庭や、単身世帯でガスの消費が少ない場合などは、ガス代の節約効果が小さく、初期費用の回収に時間がかかってしまう可能性もあります。

まずは、過去1年間のガス代明細などを確認し、月々のガス使用量や料金を把握しましょう。その情報をもとに、給湯にかかるおおよその費用を算出し、エコジョーズ導入でどれくらい節約できるかを試算してみるのがおすすめです。

長期的な視野が大事

将来的に家族が増える予定がある、あるいは給湯の使用頻度が増える可能性がある場合は、初期の節約効果が小さくても将来的に大きなメリットがあるかもしれません。導入を検討しているガス会社や給湯器販売店に、エコジョーズ導入後のシミュレーションを依頼するのもひとつの手です。

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エコジョーズの費用対効果は?ガス代節約額と初期費用回収期間の目安

エコジョーズの初期費用は、本体価格と工事費を含めて20万~50万円が目安で、従来のガス給湯器と比較して、5万~10万円高くなる傾向です。しかし、エコジョーズの長期的なガス代の節約効果によって、初期費用の差額を回収できる可能性が高いといえます。

ここでは、4人家族の場合を想定し、エコジョーズの「年間のガス代節約額」と「初期費用回収期間(年間のガス代節約額で初期費用の差額を回収するまでの期間)」を、「都市ガス」と「プロパンガス」の2パターンで具体的に解説します。

【ケース1】都市ガスの場合

都市ガスの年間ガス代(4人家族の場合)

6万~9.6万円(月々:0.5万〜0.8万円)

都市ガスの「年間のガス代節約額」と「初期費用回収期間」
  • 年間のガス代節約額(ガス使用量を約15%削減した場合)
    • 0.9万~1.4万円
  • 初期費用回収期間(初期費用の差額が5万~10万円の場合)
    • 3年半~11年

給湯器の平均的な寿命がおよそ10年であることを考えると、多くのケースで寿命が来るまでに初期費用を回収し、その後はガス代節約分がそのまま家計のプラスになるとわかります。

【ケース2】プロパンガス(LPガス)の場合

プロパンガス(LPガス)の年間ガス代(4人家族の場合)

12万~18万円(月々:1万~1.5万円)

プロパンガス(LPガス)の「年間のガス代節約額」と「初期費用回収期間」
  • 年間のガス代節約額(ガス使用量を約15%削減した場合)
    • 1.8万~2.7万円
  • 初期費用回収期間(初期費用の差額が5万~10万円の場合)
    • 1.8年~5.5年

プロパンガス(LPガス)も同様に、4人家族で給湯使用量が多い場合、エコジョーズの導入は非常に高い費用対効果が期待できます。特に、プロパンガスはガスの料金単価が高いため、初期費用の回収期間が大幅に短縮され、より大きな経済的メリットを享受できるでしょう。

なお、節約効果はガス使用量や家族構成、契約ガス会社、地域によって異なります。エコジョーズの導入を検討する際は、現在のガス使用量やガス種を正確に把握し、複数の業者から見積もりを取ることで、より具体的な費用対効果を試算することをおすすめします。

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エコジョーズ交換にかかる費用【2025年最新】

エコジョーズの交換にかかる費用は、主に「本体価格」と「工事費用」の2つに分けられます。ここでは、2025年現在の市場動向を踏まえた、本体価格と工事費の内訳とそれぞれの相場を解説します。

なお、正確な費用を知るためには、複数のリフォーム業者から見積もりを取ることが必要不可欠です。

エコジョーズ本体の費用相場

エコジョーズの本体価格は、10万〜40万円が目安です。ただし、号数(給湯能力)や機能(給湯専用、オート、フルオート)、メーカー、モデルによって大きく異なります。

ここでは、号数別の価格帯の目安を解説します。

【号数別】エコジョーズ本体の費用相場
号数本体の費用相場
16号10~20万円
20号15~30万円
24号20~40万円

実際の本体価格は、依頼する業者によって異なることもあるため、あらかじめ見積もりを依頼し、価格を比較検討することがおすすめです。

エコジョーズの交換工事費

標準的なエコジョーズの交換工事費は、4万~10万円が目安となります。標準工事の内容は、以下のとおりです。

標準工事の内容
  • 既存給湯器の撤去
  • 新規給湯器の設置
  • ガス配管接続
  • 給水・給湯配管接続
  • リモコン配線接続・設置

ただし、標準工事で対応できない場合、状況によって追加工事が必要となります。追加工事の例とその相場は、以下のとおりです。

追加工事の例と相場
追加工事の例費用相場
ドレン排水工事1万〜3万円
排気カバー・排気筒工事0.5万〜2万円
電源工事0.5万〜3万円
ガス栓・ガス管工事1万〜5万円
(規模による)

このように、エコジョーズの交換工事費は追加工事の有無によって大きく変動します。後悔しないエコジョーズ交換のためには、必ず複数の専門業者に現地調査を依頼し、詳細な見積もりを取得することが重要です。

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【エコジョーズvsエコキュート】徹底比較でわかる最適な選択

エコジョーズ以外にも、省エネ型の給湯器にはさまざまな選択肢があります。なかでも、エコキュートはエコジョーズと比較されることの多い給湯器です。

エコジョーズとエコキュートは、どちらも高い省エネ性能を持つ給湯器ですが、お湯を沸かす仕組みや必要なエネルギー源が大きく異なります。

エコジョーズとエコキュートの比較
項目エコジョーズエコキュート
熱源ガス電気
給湯方式瞬間式貯湯式
初期費用安価
(20万〜50万円)
やや高め
40万〜95万円)
ランニングコストガス代節約効果大電気代が大幅に安価
寿命10年10〜15年
お湯切れなし可能性あり
水圧比較的強い弱い可能性あり
設置スペースコンパクト広いスペースが必要
災害時ガスが止まると使用不可非常用水として利用可能

最終的にどちらを選ぶかは、ご家庭のライフスタイルや家族構成、現在の光熱費、設置場所の条件、そして将来を見据えたエネルギー計画によって異なります。複数の業者から見積もりを取り、ご自身の状況に最適な給湯器を選ぶことが重要です。

>>エコジョーズとエコキュートを徹底比較

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エコジョーズの選ぶ際に後悔しないためのポイント

エコジョーズを選ぶ際、多くの機種や機能がある中でどれを選べばよいか迷ってしまうのではないでしょうか。ここでは、号数や機能、メーカーなどをふまえた後悔しないエコジョーズ選びのポイントを解説します。これらのポイントを押さえて、あなたの家に最適なエコジョーズを見つけましょう。

【ポイント1】給湯能力(号数)の正しい選び方

給湯能力を表す「号数」は、「水温+25℃のお湯を1分間に出せる量(リットル)」を示します。号数が大きいほど、一度に多くの場所で快適にお湯を使うことが可能です。

号数ごとの目安
号数目安
16号1〜2人家族
20号2〜3人家族
24号4人以上

号数を選ぶ際は、上記の表を参考に家族構成を考慮しましょう。また、キッチンと浴室での同時使用など、お湯の使い方を具体的にイメージすると適切な号数がわかります。

どの号数がよいか迷ったら、少し大きめの号数を選ぶと、将来の家族構成の変化や来客時にも対応しやすく、お湯切れのストレスが少なくなるでしょう。

号数が大きすぎるのはNG

号数が大きすぎると、「本体価格が高い」「ガス代が無駄になるわけではないが能力を持て余す」などのデメリットがあります。

【ポイント2】必要な機能で選ぶ

エコジョーズには、大きく分けて「オート」「フルオート」の2つの基本機能があります。

「オート」と「フルオート」の違い
  • オート
    • 自動湯はり、追い焚き、保温が可能
  • フルオート
    • オート機能に加え、自動足し湯や配管自動洗浄などの機能も搭載

コストと機能のバランスを重視する方は「オート」、お風呂の快適性や衛生面を重視したい方は「フルオート」がおすすめです。

最近では、スマートフォン連携機能や節水機能、UV除菌機能など、便利な追加機能が搭載されたモデルも増えています。ライフスタイルにあわせて、最適なモデルを検討しましょう。

【ポイント3】主要メーカーの特徴を把握する

エコジョーズを選ぶ際、どのメーカーの製品にするかも重要なポイントとなります。日本のエコジョーズ市場を牽引する主要メーカーは、主にリンナイ、ノーリツ、パロマの3社です。それぞれのメーカーが独自の強みや特徴を持つため、ご自身のライフスタイルや重視するポイントに合わせて選び分けるのがおすすめです。

【リンナイ】利便性を追求!スマートフォン連携機能で暮らしが豊かに

リンナイのエコジョーズは、最新のテクノロジーと利便性の追求が特徴です。

特に、スマートフォンとの連携機能に力を入れており、専用アプリを使えば外出先からお湯はりをしたり、エネルギーの使用状況を確認したりできます。帰宅する時間に合わせてお風呂を沸かしておいたり、消し忘れがないか確認したりと、忙しい現代のライフスタイルに合わせたスマートな暮らしを実現したい方には特におすすめです。

代表的なエコジョーズのシリーズは、「RUFシリーズ」です。選べるオプション機能が豊富で、必要な機能を取捨選択できます。

【ノーリツ】衛生面に特化!独自の除菌機能で快適

ノーリツのエコジョーズは、お湯の清潔さや衛生面に重点を置いた機能が充実しています。

代表的なのが、湯はりや追い焚き時に配管を通るお湯を紫外線で除菌する「UV除菌機能」です。これにより、浴槽のお湯をより清潔に保ち、安心して入浴できます。また、入浴後の残り湯をきれいにして洗濯に再利用できる機能などもあるため、日々の暮らしの中で衛生と快適さを両立したい方や、小さなお子様がいるご家庭には最適な選択肢となるでしょう。

代表的なエコジョーズのシリーズは、「GT-C72シリーズ」です。さまざまな除菌機能やのぼせ対策のサポート機能などが搭載されており、暮らしの快適性が格段に上がります。

【パロマ】安全性へのこだわり!住宅に調和するデザイン性も◎

パロマのエコジョーズは、長年のガス機器開発で培った安全性へのこだわりが大きな特徴です。

たとえば、不完全燃焼を防ぐ自己診断機能や、万が一の事態に備えた多様な安全装置が搭載されており、家族みんなが安心して使えることを最優先しています。また、スリムでコンパクトなモデルや、住宅の外観に自然と馴染むシンプルなデザインの製品も多く、機能性だけでなく設置場所の景観を損ねたくない方や、限られたスペースに設置したい方にも適しています。

代表的なエコジョーズのシリーズは、「BRIGHTS(ブライツ)シリーズ」です。このシリーズはグッドデザイン賞も受賞しており、安全性だけでなくデザイン性の高さも評価できます。

【ポイント4】信頼できる業者を選ぶ

エコジョーズの交換工事において、どんなによい製品を選んでも、設置工事が不適切では性能を十分に発揮できません。そのため、信頼できる業者を選ぶことが必要不可欠です。

信頼できる業者選びのコツ
  • 複数の業者から見積もりを取る
    • 価格だけでなく、工事内容や追加工事の有無と費用、担当者の説明の丁寧さなどを比較
  • 現地調査の有無と内容を確認する
    • 既存給湯器の状態や配管ルート、ドレン排水経路などを細かく確認してくれる業者を選ぶ
  • 実績と評判を確認する
    • 業者のウェブサイトやGoogleマップの口コミ、SNSなどで、過去の実績や顧客の評価を確認
  • 資格・許可の有無を確認する
    • 専門資格(ガス機器設置スペシャリストなど)や液化石油ガス設備士など、これらの資格を持つスタッフが工事を行うか確認

業者選びに迷ったら、ハピすむのような一括見積もりサービスを利用するのもひとつです。一括見積もりサービスを利用すれば、手間をかけずに優良業者が見つかります。

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【2025年度最新】エコジョーズの補助金ガイド!国・自治体制度を賢く活用

エコジョーズの導入は、家計の光熱費削減と環境貢献につながる賢い選択ですが、「初期費用の高さ」が気になるのではないでしょうか。

国や地方自治体は、省エネ性能の高いエコジョーズの普及を促進するため、さまざまな補助金制度を設けています。これらの制度を賢く活用すれば、エコジョーズの導入費用を大幅に抑えることが可能です。

>>リフォーム補助金制度の最新情報をみる

【国の主要補助金制度】子育てグリーン住宅支援事業

「子育てグリーン住宅支援事業」は、2025年度に新たにスタートした、国土交通省主導の大型補助金制度です。この制度は、省エネ性能の高い住宅の新築やリフォームを支援することで、子育て世帯だけでなく、全世帯の住まいにおける省エネ化を推進することを目的としています。

対象となる工事は、エコジョーズをはじめとするエコ住宅設備の設置や、開口部や躯体の断熱改修などで、工事内容によって補助金額が異なります。

エコジョーズを設置する場合の補助金額

3万円(1戸につき)

ただし、この補助金はエコジョーズ単独の設置では申請できません。必須工事となる「開口部の断熱改修」「躯体の断熱改修」「エコ住宅設備の設置」の3項目のうち、少なくとも2項目以上を実施することが前提条件となります。また、リフォーム全体の補助額の合計が5万円以上になる必要があります。

補助の対象となる条件を確認し、信頼できる業者と連携しながら、補助金制度を賢く活用しましょう。

給湯省エネ2025事業では対象外

ほかにも、省エネ化を推進する「給湯省エネ2025事業」という補助金制度がありますが、エコジョーズの工事は対象ではないため注意しましょう。

>>「子育てグリーン住宅支援事業」についてくわしく見る

【賃貸オーナー様必見】賃貸集合給湯省エネ2025事業

「賃貸集合給湯省エネ2025事業」は、賃貸集合住宅のオーナー様や管理会社様を対象とした国の補助金制度です。この制度は、既存の賃貸集合住宅に設置されている給湯器を、エコジョーズなどの高効率給湯器へ交換する費用の一部を補助するというもの。

この補助金制度を活用することで、賃貸住宅の物件の資産価値向上はもちろん、省エネ化による入居者の光熱費負担軽減と満足度向上につながります。

補助金額は、設置するエコジョーズの機能や設置方法によって異なります。

エコジョーズを設置する場合の補助金額
追い焚き機能補助額
(1台あたりの基本額)
補助額
(1台あたりの加算額)
あり7万円3万円
なし5万円3万円

ドレン排水ガイドの敷設など、加算対象となる工事を実施する場合、補助額は最大10万円です。

なお、補助対象となる給湯器は、機器ごとに定められた性能要件を満たしている必要があります。また、既存の給湯器からの交換のみが対象で、新規取付は補助対象になりません。

>>「賃貸集合給湯省エネ2025事業」についてくわしく見る

地方自治体の独自補助金制度

国が実施する補助金制度に加えて、地方自治体がエコジョーズなどの高効率給湯器導入を支援する独自の補助金制度を設けている場合があります。

お住まいの地域で利用できる補助金制度を確認するなら、市区町村の役場か、エコジョーズの販売・設置を行っている地域のガス会社やリフォーム業者に問い合わせてみるとよいでしょう。また、市区町村の役所のウェブサイトで、「エコジョーズ 補助金」「高効率給湯器 補助金」といったキーワードで検索するのも有効な手段です。

国の補助金制度との併用はできる?

自治体独自の補助金は、国の補助金とは異なる財源で運用されています。そのため、国の補助金と併用できるケースも少なくありません。ただし、補助金の総額が給湯器の本体価格を上回らないようにする、といった制限が設けられている場合がほとんどであるため、必ず事前に確認が必要です。

補助金申請時の注意点・よくある失敗例

補助金制度を確実に利用するためには、注意点を理解しておくことが必要不可欠です。

補助金申請時の注意点
  • 申請期間を厳守する
  • 申請のタイミングを確認する(例:工事着手前の申請が原則の場合がある)
  • 補助の対象機器を調べる
  • 他の補助金との併用条件を確認する
  • 必要書類をそろえる

よくある失敗例としては、補助対象外の機器や工事内容で申請してしまい、補助金をもらえないケースがあります。また、申請時に「工事前の写真」が必要にもかかわらず、写真を撮り忘れてしまうといったケースも少なくありません。

補助金申請は細かな作業が多く、時間もかかりますが、これらの注意点と失敗例を事前に把握しておくことで、スムーズかつ確実に補助金を受け取れる可能性が高まります。不明な点があれば、必ず制度の事務局や、補助金申請に詳しい専門業者に確認するようにしましょう。

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【戸建て・マンション別の注意点】エコジョーズに必要な「ドレン排水工事」とは?

「ドレン排水工事」は、エコジョーズの設置可否や費用に大きく関わる重要な工事です。

ドレン排水工事とは

エコジョーズは、排気ガス中の水蒸気を冷却・凝縮させて熱を回収します。この過程で発生するのがドレン水で、その性質上そのまま排出すると配管などを腐食させる可能性があるため、多くの場合、中和器を通してから排水します。この排水経路を確保する工事が「ドレン排水工事」です。

ここでは、ドレン排水工事の注意点を戸建てとマンションのケース別で詳しく解説します。事前の確認と計画をしっかり行い、信頼できる業者に相談しながら進めましょう。

【戸建て住宅】ドレン排水工事の主な方法と費用目安・注意点

戸建て住宅の場合、比較的自由に排水経路を確保できます。なお、設置場所によって方法は異なります。

戸建ての主な排水方法
  • 雨どい・雨水枡へ接続
    • 給湯器の近くにある雨どいや敷地内の雨水枡にドレン配管を接続。最も一般的で比較的容易に設置できる。
  • 汚水枡・公共下水へ接続
    • 敷地内の汚水枡や、直接公共下水管へドレン配管を接続。雨水枡が近くにない場合や、より確実に排水したい場合に適している。
  • 地中に浸透させる(浸透枡)
    • 敷地内に小さな浸透枡を設置し、ドレン水を地中に浸透させる。排水設備が近くにない場合に検討される。

費用は排水方法によって異なりますが、1万〜10万円が目安となります。

ただし、一部の自治体では、ドレン水の排水方法に関して独自の条例や指導がある場合もあるため、事前に確認が必要です。また、ドレン配管を露出させたくない場合、外壁の色に合わせた配管材を選ぶほか、目立たない場所に隠蔽するなど、見た目も考慮するとよいでしょう。

【マンション】ドレン排水工事の可否判断と進め方・注意点

マンションの場合、ドレン排水工事は戸建てよりも制約が多く、工事の可否判断が非常に重要になります。

マンションの主な排水方法
  • PS(パイプスペース)内に接続
    • 既存の排水管(エアコン排水管など)がパイプスペース内にあり、そこにドレン配管を接続。最も理想的なケース。
  • ベランダの排水溝へ接続
    • 給湯器からベランダの排水溝までドレン配管を設置。
  • 三本管方式など
    • 既存の給湯・給水配管を利用して、ドレン水を排出する特殊な方法。全てのマンションで対応できるわけではなく、対応機種や工事技術が必要。

費用の目安は1万〜10万円で、排水方法によって大きく異なります。

なお、マンションの場合、共用部分への配管設置や排水方法に関する規約がある場合もあるため、管理組合や管理会社から工事の許可を得ることが絶対条件です。また、ベランダやパイプスペースといった共用部分への配管設置は、見た目や他の住戸への影響も考慮することが欠かせません。

マンションでのエコジョーズ設置は、戸建てよりも複雑な場合が多いため、マンションでの施工実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。

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エコジョーズの寿命とメンテナンス

エコジョーズは、従来の給湯器よりも省エネ性能が高い分、複雑な構造をしています。長く安全に、そして効率的に使い続けるためには、その寿命や故障のサインを知り、適切なメンテナンスを行うことが非常に重要です。

エコジョーズの交換時期の目安

エコジョーズを含むガス給湯器の平均的な寿命は、およそ10年とされています。ただし、使用頻度や設置環境、メンテナンス状況によって前後することがあります。

故障のサインと交換時期の目安は、以下のとおりです。

エコジョーズの故障のサイン
  • お湯が出るまでに時間がかかる
  • 温度が不安定
  • 異音・異臭がする
  • エラーコードが頻繁に表示される
  • お湯の出が悪い・水圧が弱い
  • 給湯器本体から水漏れがある
  • 以前よりも運転音が大きくなった
  • 使用年数が10年を超えている

これらのサインがないかを定期的に点検し、適切なタイミングで交換するようにしましょう。

エコジョーズの具体的なメンテナンス内容と費用

エコジョーズのメンテナンスは、主に「中和器の交換」と「定期点検」「日常のお手入れ」に分けられます。これらのメンテナンスを適切なタイミングで行い、エコジョーズをより長く安全に、そして効率的に使用できるようにしましょう。

中和器の交換:時期・費用・重要性

中和器とは、排気熱を回収する過程で生じるドレン水(酸性)を、中性に近づけてから排出する役割を担うものです。

中和器内部の中和剤は、ドレン水の中和を続けることで徐々に消耗します。交換時期は、メーカーや機種によって異なりますが、一般的にはおよそ10年に一度、または給湯器本体の寿命と合わせての交換が推奨されます。なお、製品によっては5年程度の交換が必要な場合もあるため、取扱説明書やメーカーの指示を確認しましょう。

中和器の交換費用の目安

1万~2万円

中和器の交換を怠ると、ドレン水が十分に中和されずに排出され、配管の腐食や環境への悪影響、さらには給湯器本体の故障に繋がる可能性があります。安全かつエコに使い続けるためにも、中和器の定期的な交換は欠かせません。

その他定期点検と日常のお手入れ

給湯器の内部は複雑な構造であるため、年に1回など定期的に専門業者による点検を受けることをおすすめします。具体的な点検の項目として、ガス漏れ・水漏れの確認、燃焼状態の確認、配管の劣化状況、各部品の動作チェック、リモコンの異常などがあります。

専門業者による点検以外に、自分でできる日常的なお手入れもあります。

エコジョーズの日常的なお手入れ
  • 給水フィルターの掃除
    • 定期的に掃除機でゴミを吸い取ったり、ブラシで優しく汚れを落としたりする。
  • 排気口・吸気口の確認
    • 排気口や吸気口がゴミや落ち葉、鳥の巣などで塞がれていないか定期的に確認し、必要に応じて取り除く。
  • リモコン表示の確認
    • エラーコードが表示されたら、取扱説明書に従って対処する。
  • 水漏れのチェック
    • 給湯器本体や配管周りに水漏れがないか、時々目視で確認する。

上記のお手入れを定期的に実施することで、安心してエコジョーズを使用できます。なお、異常がある場合は速やかに専門業者に相談し、適切に対処してもらいましょう。

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【Q&A】エコジョーズに関するよくある疑問を専門家がスッキリ解決!

エコジョーズの排気は人体に影響ないの?

エコジョーズの排気は、従来の給湯器と比較して安全性は非常に高いといえます。
エコジョーズはガスが完全に燃焼するように設計されており、一酸化炭素などの有害物質の排出量は国の安全基準をクリアしています。また、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)も「低NOxバーナー」の採用などにより、従来の給湯器よりも大幅に削減されています。

マンションでもエコジョーズは設置できる?

マンションでもエコジョーズの設置は可能ですが、戸建てに比べていくつかの確認事項と注意点があります。
最も重要なのは、管理規約の確認です。マンションの場合、給湯器は共用廊下やベランダ、パイプスペースなど、共用部分に面して設置されていることがほとんどです。そのため、給湯器の交換やドレン排水工事に関して、マンションの管理規約で設置が許可されているか、あるいは管理組合の承認が必要かを必ず事前に確認してください。

プロパンガス用エコジョーズの注意点は?

プロパンガス用エコジョーズは、都市ガス用とは異なるガス種に対応した専用の機種が必要です。購入時には、必ず「LPガス用」であることを確認してください。
また、プロパンガス供給会社以外の業者に依頼する際は、プロパンガス設備の取り扱いに慣れているか、資格(液化石油ガス設備士など)を持っているかを確認しましょう。

エコジョーズのリモコン操作は簡単?

エコジョーズのリモコン操作は、基本的に簡単かつ直感的で、従来の給湯器のリモコンと大きく変わりません。
一部のモデルには音声ガイド機能もあり、操作状況やエラー内容を音声でお知らせしてくれます。そのため、視覚だけでなく聴覚でも情報を得られるため、よりわかりやすいでしょう。

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【まとめ】エコジョーズは家計と地球と未来の家族を考える賢い選択!信頼できるプロに相談して最適な一台を見つけよう

この記事では、エコジョーズの仕組みやメリット・デメリット、費用、最新の補助金情報、そして後悔しないための選び方のポイントまで、詳細に解説しました。

エコジョーズは、毎日のガス代を節約し、二酸化炭素の排出量を削減することで地球環境にも貢献できる、非常に優れた高効率ガス給湯器です。

初期費用は従来型より高めですが、長期的なランニングコストの削減や、国や自治体の補助金制度を賢く活用することで、その差を十分に回収できる可能性があります。しかし、ご家庭の状況に合わない機種を選んでしまったり、必要なドレン排水工事で思わぬトラブルが発生したりしては本末転倒です。

大切なのは、ご自身の家族構成やライフスタイル、設置環境、そして将来のことも見据えて、最適な一台を選ぶことです。そのためには、信頼できる情報収集と、経験豊富な専門業者への相談が欠かせません。

ハピすむでは、エコジョーズ選びに関するご相談はもちろん、信頼できるリフォーム業者の紹介も可能です。信頼できる業者を見つけて、後悔しないリフォームを実現させましょう。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

マザーハウス 石田工務店

久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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