
エコジョーズとエコキュートの違いを徹底解説!費用や寿命、後悔しない選び方などをプロが解説【2026年最新】
「給湯器を交換したいけど、エコジョーズとエコキュート、うちにはどっちが合っているんだろう?」給湯器の交換は大きな買い物…

エコジョーズとは、排気熱を再利用して少ないガスで効率よくお湯を沸かす高効率ガス給湯器です。ガス代やCO2排出量を抑えられる一方、従来型より初期費用が高く、ドレン排水工事が必要なため、使用量や設置環境によっては「やめとけ」といわれることもあります。この記事では、後悔を防ぐために確認したい費用対効果と設置条件を解説します。

エコジョーズとは、従来のガス給湯器よりも少ないガス消費量で効率よくお湯を沸かせる「潜熱回収型ガス給湯器」の業界統一名称です。潜熱回収型給湯器は2000年6月に先行商品が発売され、2002年10月から「エコジョーズ」の名称で販売されています。エコジョーズの仕組みは、以下のとおりです。

この仕組みによって、従来型では約80%だった給湯熱効率が、エコジョーズでは90%以上、機種によっては約95%に向上し、ガス使用量やCO2排出量の削減に貢献します。2023年度の家庭のエネルギー消費に占める給湯の割合は27.7%で、給湯の効率を高めることは家計の負担軽減と環境負荷の低減につながります。
※ 参考1:エコジョーズ化宣言「よくあるご質問」
※ 参考2:日本ガス石油機器工業会「潜熱回収型給湯機の定義」
※ 参考3:資源エネルギー庁「更なる省エネ・非化石転換・DRの促進」
主なメリットは、ガス代とCO2排出量の削減、瞬間式による安定した給湯、機種ごとの衛生機能です。

エコジョーズの大きなメリットは、従来型よりガス消費量を抑えられることです。従来型の熱効率が約80%なのに対し、エコジョーズは排気ガスに含まれる潜熱を回収して再利用することで、約95%の熱効率を実現しています。家族が多い家庭や、お湯を頻繁に使う家庭ほど節約効果を得やすく、4人家族以上の都市ガス世帯を想定した試算例では、年間8,000〜12,000円の削減が見込まれています。実際の削減額は、使用量や契約単価によって異なります。
エコジョーズは、従来型より少ないガスでお湯を沸かせるため、燃焼時に発生する二酸化炭素(CO2)の排出量を削減できます。ガス代を抑えながら、家庭の環境負荷も軽減できる給湯器です。
エコジョーズは必要なときにお湯を沸かす瞬間式のため、貯湯式のようにタンク内のお湯を使い切る心配はありません。ただし、一度に使える湯量は号数で決まり、水温や水圧、配管条件にも左右されます。キッチンとシャワーなど複数箇所で同時に使う家庭は、使い方に合った号数を選びましょう。
一部の機種には、ふろ配管の自動洗浄や、浴槽のお湯に含まれる菌の増殖を抑えるUV除菌機能が搭載されています。これらは浴槽のお湯や追い焚き配管を清潔に保つための機能で、給湯栓から出るお湯を飲用向けに除菌する機能ではありません。
飲用に関する注意
水道直結式のガス給湯器のお湯は飲用や調理に使えますが、機器や配管に長時間たまっていたお湯や朝一番のお湯は、飲用・調理用を避けて雑用水として使いましょう。
※ 参考1:ノーリツ「UV除菌ユニット」
※ 参考2:リンナイ「給湯器のお湯を飲用・調理用に使用できますか」
エコジョーズには、初期費用や設置条件に関するデメリットがあり「やめとけ」といった意見につながることもあります。導入後の後悔を防ぐために、それぞれの注意点と対策を確認しましょう。

エコジョーズは、従来型より本体・工事費が高くなることがありますが、同等機能の材工価格差は商品や工事条件によって大きく異なります。確認できる比較例では、価格差は0.4万〜9万円です。回収期間は一律ではないため、実際の見積差額を年間のガス代削減額で割って確認しましょう。給湯器の交換目安である約10年を超える場合もあり、必ずしもトータルコストが安くなるとは限りません。国や自治体の補助金制度を利用できれば、初期費用を抑えられます。
エコジョーズは、排気熱を回収する過程で排気ガス中の水蒸気が凝縮し、酸性のドレン水が発生します。ドレン水は給湯器内の中和器を通して中性に近づけてから排出されますが、たれ流しにはできず、排水設備へ接続するドレン配管工事が必要です。排水先の扱いは自治体ごとに異なるため、契約前に専門業者へ設置場所と排水経路を確認してもらいましょう。
※ 参考1:賃貸集合給湯省エネ2026事業「ドレン排水について」
※ 参考2:日本ガス石油機器工業会「地方公共団体によるドレン排水の取扱い情報マップ」
エコジョーズには、「中和器」という部品が内蔵されています。
中和器とは
排気熱を回収する過程で生じるドレン水(酸性)を、中性に近づけてから排出する役割を担う
中和器の中和剤は使用に伴って消耗しますが、交換時期は一律ではなく、機種や給湯量などによって異なります。中和器の寿命が近づくとリモコンに予告エラーが表示され、限界に達すると安全機能により給湯器が停止する機種があります。エラーが表示されたら、取扱説明書を確認してメーカーや修理業者へ点検・交換を依頼しましょう。
エコジョーズは排気温度が従来型給湯器の約200℃から約50〜80℃まで下がり、水蒸気を多く含むため、冬場など寒い時期には排気口から白い湯気が目立つことがあります。この湯気が隣家の窓や洗濯物に流れていくことで、近隣トラブルに発展する可能性があります。トラブルを防ぐには、排気口の位置が隣家や通行人の邪魔にならないか、洗濯物や窓に近い場所ではないかを事前に検討することが重要です。また、排気方向を調整できる排気カバーを活用し、湯気の影響を減らすのも効果的です。
エコジョーズの主なメリットはガス代の節約ですが、電気温水器を併用している家庭や単身世帯など、ガスの使用量が少ない家庭では削減額が小さく、初期費用の回収に時間がかかることがあります。まずは過去1年間の明細で、月々のガス使用量と料金を確認しましょう。そのうえで、給湯にかかる費用を概算し、導入後の削減額を試算します。
長期的な視野が大事
将来、家族や給湯の使用頻度が増える見込みがあるなら、現在の削減効果だけで判断せず、使用量の変化も含めて検討しましょう。ガス会社や給湯器販売店に、導入後の料金シミュレーションを依頼する方法もあります。

エコジョーズの交換費用は、本体・リモコン・標準工事を含めて15万〜35万円が中心ですが、暖房機能や特殊な排気部材、長いドレン配管などが必要な場合は50万円を超えることもあります。従来型との差額も商品と工事条件によって大きく変わるため、費用対効果は実際の見積差額と年間のガス代削減額で確認しましょう。
4人家族以上の試算例では、従来型からエコジョーズへ交換した場合のガス代削減額は、年間8,000〜12,000円です。たとえば、従来型との初期費用差が5万〜10万円なら、単純回収期間は4〜13年です。ただし、削減額は給湯・追い焚きの使用量や契約単価によって変わります。追加工事費が大きい家庭やお湯の使用量が少ない家庭では、給湯器の使用期間内に差額を回収できない場合もあります。
プロパンガスは契約先や地域による単価差が大きいため、4人家族の年間ガス代や削減額を全国一律の金額では示せません。また、エコジョーズで減らせるのは主に給湯・追い焚きに使うガスであり、ガスコンロやガス暖房に使う分まで同じ割合で減るわけではありません。年間の給湯・追い焚き用ガス料金が12万円で、エコジョーズによって15%削減できる条件なら、年間の削減額は1.8万円です。従来型との初期費用差が5万〜10万円の場合、単純回収期間は3〜6年となります。実際の費用対効果は、現在の給湯・追い焚き用ガス料金と見積差額をもとに試算しましょう。

エコジョーズの交換費用は「本体価格」と「工事費」に分かれ、号数や機能、設置条件、依頼先によって異なります。複数のリフォーム業者から見積もりを取り、総額だけでなく工事内容も比較しましょう。
エコジョーズの本体価格は10万〜40万円が目安で、号数(給湯能力)、機能(給湯専用・オート・フルオート)、メーカー、モデルによって変わります。号数別の価格帯は、次のとおりです。
| 号数 | 本体の費用相場 |
|---|---|
| 16号 | 10万~20万円 |
| 20号 | 15万~30万円 |
| 24号 | 20万~40万円 |
本体価格は依頼先によっても異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較しましょう。
標準的なエコジョーズの交換工事費は、4万~10万円が目安です。標準工事には、主に次の作業が含まれます。
標準工事の内容
ただし、設置状況によっては標準工事だけで対応できず、追加工事が必要です。主な追加工事と費用相場は、次のとおりです。
| 追加工事の例 | 費用相場 |
|---|---|
| ドレン排水工事 | 1万〜3万円 |
| 排気カバー・排気筒工事 | 0.5万〜2万円 |
| 電源工事 | 0.5万〜3万円 |
| ガス栓・ガス管工事 | 1万〜5万円(規模による) |
エコジョーズの交換工事費は、追加工事の有無によって大きく変わります。複数の専門業者に現地調査を依頼し、工事内容と追加費用が明記された見積もりを比較しましょう。
エコジョーズと比較されることが多い省エネ型給湯器が、エコキュートです。どちらも省エネ性能に優れていますが、お湯を沸かす仕組みとエネルギー源が異なります。
| 項目 | エコジョーズ | エコキュート |
|---|---|---|
| 熱源 | ガス | 電気 |
| 給湯方式 | 瞬間式 | 貯湯式 |
| 初期費用 | 安価(20万〜50万円) | やや高め(40万〜95万円) |
| ランニングコスト | ガス代節約効果大 | 電気代が大幅に安価 |
| 寿命 | 10年 | 10〜15年 |
| お湯切れ | なし | 可能性あり |
| 水圧 | 比較的強い | 弱い可能性あり |
| 設置スペース | コンパクト | 広いスペースが必要 |
| 災害時 | ガスが止まると使用不可 | 機種により生活用水として取り出せる(飲用不可) |
適した給湯器は、家族構成やお湯の使い方、現在の光熱費、設置条件、今後のエネルギー計画によって異なります。複数の業者から見積もりを取り、各家庭の条件に合うものを選びましょう。

エコジョーズは、号数や機能、メーカーによって使い勝手や適した家庭が異なります。ここでは、後悔しないために確認したい4つのポイントを解説します。
給湯能力を表す「号数」は、「水温+25℃のお湯を1分間に出せる量(リットル)」を示します。号数が大きいほど、一度に多くの場所で快適にお湯を使えます。

| 号数 | 目安 |
|---|---|
| 16号 | 1〜2人 |
| 20号 | 2〜3人 |
| 24号 | 4人以上 |
号数は、上記の表を目安に、家族構成とお湯の使い方で選びます。キッチンと浴室で同時に使う場面まで想定すると、適した号数を判断しやすくなります。迷った場合は少し大きめの号数を選ぶと、家族構成の変化や来客時にも対応しやすいでしょう。
号数が大きすぎるのはNG
号数が大きすぎると、「本体価格が高い」「ガス代が無駄になるわけではないが能力を持て余す」などのデメリットがあります。
エコジョーズには、大きく分けて「オート」「フルオート」の2つの基本機能があります。

コストと機能のバランスを重視するなら「オート」、お風呂の快適性や衛生面を重視するなら「フルオート」が候補です。スマートフォン連携、節水、UV除菌などの追加機能もあるため、必要な機能を絞って比較しましょう。
エコジョーズの代表的なメーカーには、リンナイ、ノーリツ、パロマ、パーパスがあります。対応する機能や設置形態はメーカー・製品ごとに異なるため、給湯能力やふろ機能、ドレン排水の方法、リモコンとの組み合わせを比較して選びましょう。

リンナイのガスふろ給湯器では、標準的なRUF-Eシリーズのほか、マイクロバブルバスユニット内蔵のRUF-MEシリーズ、ウルトラファインバブル給湯器のRUF-UEシリーズ、両方の機能を備えたRUF-UMEシリーズを選べます。既築集合住宅の取り替えには、RUF-UTE・RUF-TEシリーズも用意されています。対応する高機能リモコンとインターネット環境を組み合わせれば、リンナイアプリから外出先でのお湯はりや使用料金の確認が可能です。利用したい機能が、選んだ本体・設置形態・リモコンの組み合わせに対応しているかを確認しましょう。

ノーリツのGT-C72シリーズには、浴槽のお湯やふろ配管の清潔さを支える機能を選べるモデルがあります。LED-UV除菌ユニットは、入浴後の浴槽のお湯を循環させて菌の増殖を抑え、残り湯を洗濯に使う際のニオイも抑制します。UV除菌はプレミアムグレードと無線LAN対応高機能リモコンRC-KWシリーズの組み合わせで利用できます。オゾン水による配管クリーンはプレミアム(W除菌)で利用でき、のぼせ対策のサポート機能もグレードやリモコンによって対応が異なります。除菌機能はすべての菌に作用するものではなく、効果は使用環境によって異なるため、必要な機能と条件を確認して選びましょう。

パロマのガスふろ給湯器では、BRIGHTSシリーズに加え、ウルトラファインバブル発生装置を内蔵したBRIGHTS GRANDを選べます。BRIGHTS GRANDは家中の給湯配管へウルトラファインバブル入りのお湯を供給するシリーズで、2026年3月にはオートタイプも追加されました。既存の集合住宅向けには、浴室へドレン水を排出するBRIGHTSドレンアップシリーズもあります。欲しい機能だけでなく、戸建て・集合住宅の別やドレン排水経路、設置スペースに対応する機種を選びましょう。

出典:FLash(パーパス)
パーパスは、2000年9月に家庭用給湯暖房用熱源機として日本初の高効率給湯器を発売したメーカーです。現行のFLashシリーズは、最小給湯能力0.3号、最低作動流量毎分1.5Lを実現しており、いずれも2026年3月時点でふろ給湯器の業界最小とされています(パーパス調べ)。少ない湯量を使うときや複数の給湯栓を同時に使うときの温度変化を抑える設計で、通常幅のGX-HFLシリーズに加え、設置スペースに配慮したスリムタイプも選べます。対応する無線LANリモコンと「パーパスコネクト」を組み合わせれば、スマートフォンからの遠隔操作や使用エネルギーの確認も可能です。
エコジョーズは、製品が適切でも設置工事に不備があると性能を十分に発揮できません。製品選びとあわせて、施工を任せる業者も慎重に選びましょう。
信頼できる業者選びのコツ
エコジョーズは、国や自治体の補助金制度を利用することで初期費用を抑えられる場合があります。ここでは、2026年度に利用できる主な制度と、申請時の注意点を解説します。
「みらいエコ住宅2026事業」は、一定の省エネ改修を行う住宅のリフォームを支援する国の制度です。原則として2016年12月31日以前に新築された住宅が対象で、外皮に面する開口部がある1つの居室を「トリガールーム」とし、建築時期に応じて定められた開口部・躯体の断熱改修などの組み合わせを満たす必要があります。
エコジョーズを設置する場合の補助金額
3万円(1戸につき)
エコジョーズは登録された対象製品を設置する場合に補助対象工事として加算されますが、エコジョーズ単独の交換では申請できません。工事は登録事業者と契約し、2025年11月28日以降に着手したものが対象です。2026年8月19日時点では交付申請を受け付けており、リフォーム枠の予算に対する申請額の割合は3%です。交付申請は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達すると早期終了します。
※ 参考1:みらいエコ住宅2026事業「リフォームの対象要件」
※ 参考2:みらいエコ住宅2026事業「特定エコ住宅設備の設置」
※ 参考3:みらいエコ住宅2026事業「申請手続き」
※ 参考4:住宅省エネ2026キャンペーン「予算に対する補助金申請額の割合」

「賃貸集合給湯省エネ2026事業」は、既存の賃貸集合住宅に設置されている従来型給湯器を、登録されたエコジョーズなどへ交換する工事を支援する国の制度です。賃貸集合住宅のオーナーなどが補助対象者となり、申請は登録事業者が行います。新たに給湯器を設置するだけの工事は対象になりません。2026年8月19日時点では交付申請を受け付けており、予算に対する申請額の割合は31%です。交付申請は遅くとも2026年12月31日までですが、予算上限に達すると早期終了します。
| 追い焚き機能 | 補助額(1台あたりの基本額) | 補助額(1台あたりの加算額) |
|---|---|---|
| あり | 7万円 | 3万円 |
| なし | 5万円 | 3万円 |
2026年度の基本額は、追い焚き機能なしが1台あたり5万円、追い焚き機能ありが1台あたり7万円です。追い焚き機能なしの機器で共用廊下を横断するドレン排水ガイドを敷設する場合、または追い焚き機能ありの機器で三方弁・三本管などにより浴室へドレン水を排水する場合は、1台あたり3万円が加算されます。対象製品への交換であることに加え、加算工事ごとの条件も確認しましょう。
※ 参考1:賃貸集合給湯省エネ2026事業「対象要件の詳細」
※ 参考2:賃貸集合給湯省エネ2026事業「申請手続き」
※ 参考3:賃貸集合給湯省エネ2026事業「エコジョーズ/エコフィールの補助額」
※ 参考4:賃貸集合給湯省エネ2026事業「予算に対する補助金申請額の割合」

「給湯省エネ2026事業」の対象機器は、エコキュート、ハイブリッド給湯機、エネファームです。エコジョーズは対象外のため「みらいエコ住宅2026事業」または、既存賃貸集合住宅なら「賃貸集合給湯省エネ2026事業」の要件を確認しましょう。
※ 参考:給湯省エネ2026事業「事業概要」

国の制度に加え、自治体がエコジョーズなどの高効率給湯器を対象とした独自の補助制度を設けている場合があります。市区町村のウェブサイトで「エコジョーズ 補助金」「高効率給湯器 補助金」と検索するか、役所、地域のガス会社、リフォーム業者へ問い合わせて確認しましょう。
国の補助金制度との併用はできる?
自治体の補助制度は、国費が充当されていなければ国の補助制度と併用できる場合があります。ただし、同じ工事への重複補助の可否や補助上限、申請時期は制度ごとに異なります。国と自治体の両方を利用したい場合は、契約や着工の前に各制度の事務局へ確認しましょう。
補助金を利用するには、申請条件と注意点を事前に確認する必要があります。
補助金申請時の注意点
よくある失敗は、対象外の機器や工事で申請することや、必要な「工事前の写真」を撮り忘れることです。申請条件と必要書類を契約・着工前に確認し、不明点は制度の事務局や補助金申請に詳しい専門業者へ問い合わせましょう。
「ドレン排水工事」は、エコジョーズの設置可否や費用に大きく関わる重要な工事です。
ドレン排水工事とは
エコジョーズは、排気ガス中の水蒸気を冷却・凝縮させて熱を回収します。このとき発生する酸性のドレン水は、給湯器に内蔵された中和器を通して中性に近づけてから排出されます。中和後のドレン水を、自治体の取扱いと機器の工事説明書に従って排水設備へ接続する工事が「ドレン排水工事」です。
※ 参考1:日本ガス協会「エコジョーズのドレン排水」
※ 参考2:日本ガス石油機器工業会「ドレン排水の取扱い情報マップ」
以下では、戸建てとマンションに分けて、ドレン排水工事の注意点を解説します。設置場所に適した排水経路を、施工業者と事前に確認しましょう。

戸建て住宅はマンションより排水経路を確保しやすいものの、適した方法は設置場所によって異なります。
戸建ての主な排水方法
いずれの方法でも、たれ流しにはせず、自治体の取扱いと機器の工事説明書に従って排水設備へ接続します。
戸建てで排水先が近く、短い露出配管で接続できる場合、ドレン排水工事の費用は0.5万〜3万円が目安です。排水桝の新設や配管の延長・隠蔽が必要になると、この範囲を上回ることがあります。自治体独自の条例や指導が設けられていることもあるため、事前に確認しましょう。配管を目立たせたくないときは、外壁に合う色の配管材を選ぶ、目立たない場所に隠蔽するなどの方法があります。
マンションは戸建てより制約が多いため、ドレン排水工事の可否を事前に確認する必要があります。
マンションの主な排水方法
排水方法によって工事内容は大きく異なります。マンションでは、ベランダやパイプスペースなどの共用部分に関する管理規約や使用細則を確認し、必要に応じて管理組合・管理会社へ申請して承認を得ましょう。配管の見た目や他の住戸への影響も考慮し、マンションでの施工実績がある業者に現地調査を依頼することが大切です。
エコジョーズは省エネ性能が高く、従来型より構造が複雑です。長く安全かつ効率的に使うため、交換時期の目安や故障のサインを把握し、適切にメンテナンスしましょう。
エコジョーズを含む家庭用ガス給湯器の設計上の標準使用期間は、一般に10年です。これは平均寿命や保証期間ではなく、標準的な条件で安全上支障なく使用できる設計上の目安です。使用頻度や設置環境によっては早く劣化することもあるため、10年を迎えたらメーカーの「あんしん点検」または交換を検討しましょう。故障のサインは、以下のとおりです。
エコジョーズの故障のサイン
定期的に状態を確認し、これらのサインが見られたら点検・交換を検討しましょう。
※ 参考1:日本ガス石油機器工業会「ガス給湯器点検・取替の目安は10年」
※ 参考2:日本ガス石油機器工業会「長期使用製品 安全点検制度について」
エコジョーズのメンテナンスは、「中和器の交換」「定期点検」「日常のお手入れ」の3つに分けられます。適切な時期に実施し、安全かつ効率的に使い続けましょう。

中和器は、排気熱を回収する過程で生じる酸性のドレン水を、中性に近づけてから排出する部品です。内部の中和剤は使用に伴って消耗しますが、交換時期は年数だけで決まるものではなく、機種や給湯量、使用状況によって異なります。中和器の寿命が近づいたことを知らせるエラーが表示されたら、取扱説明書に従い、メーカーや修理業者へ点検・交換を依頼してください。
中和器の交換費用の目安
1万~4万円
予告エラーが表示された後も使用を続けると、給湯器が停止してお湯が使えなくなる機種があります。表示されたエラーコードを取扱説明書で確認し、早めにメーカーや修理業者へ点検・交換を依頼しましょう。
※ 参考:ノーリツ「エラー表示920が点滅」
給湯器は取扱説明書に沿って日常点検と手入れを行い、異音・異臭・水漏れ・エラー表示などの異常があれば使用を中止し、メーカーやガス事業者へ点検を依頼しましょう。家庭用ガス給湯器が設計上の標準使用期間である10年を迎えたら、メーカーの有料点検または交換を検討してください。専門業者による点検に加え、自分で確認できる項目もあります。
エコジョーズの日常的なお手入れ
日常的な手入れに加え、異常があれば使用を中止し、速やかに専門業者へ相談しましょう。
※ 参考:日本ガス石油機器工業会「長期使用製品 安全点検制度」
エコジョーズの排気は無害ではないため、給排気口をふさいだり、排気が窓や換気口から室内へ入ったりしないよう注意が必要です。給排気が妨げられると不完全燃焼が起こり、一酸化炭素中毒につながるおそれがあります。屋外式給湯器の周囲を囲わず、使用中は排気口付近の窓を閉め、異臭や異音、すすなどの異常があれば使用を中止してガス事業者やメーカーへ連絡しましょう。
※ 参考1:日本ガス石油機器工業会「屋外設置式ガス給湯器の安全な使い方」
※ 参考2:経済産業省「お風呂の点検」
マンションでもエコジョーズの設置は可能ですが、戸建てに比べていくつかの確認事項と注意点があります。最も重要なのは、管理規約の確認です。マンションの場合、給湯器は共用廊下やベランダ、パイプスペースなど、共用部分に面して設置されていることがほとんどです。そのため、給湯器の交換やドレン排水工事に関して、マンションの管理規約で設置が許可されているか、あるいは管理組合の承認が必要かを必ず事前に確認してください。
プロパンガス用エコジョーズは、都市ガス用とは異なるガス種に対応した専用の機種が必要です。購入時には、必ず「LPガス用」であることを確認してください。また、プロパンガス供給会社以外の業者に依頼する際は、プロパンガス設備の取り扱いに慣れているか、資格(液化石油ガス設備士など)を持っているかを確認しましょう。
エコジョーズのリモコンは、基本的に従来の給湯器と同じように操作できます。一部のモデルには音声ガイド機能があり、操作状況やエラー内容を音声でも確認できるため、画面表示だけの場合より把握しやすくなります。
エコジョーズとは、排気熱を再利用してガス消費量を抑える高効率ガス給湯器です。ガス代やCO2排出量の削減が期待できる一方、従来型より初期費用が高く、ドレン排水工事も必要です。費用対効果は、お湯の使用量や従来型との見積差額、補助金の利用可否によって異なります。家族構成や設置環境に合う号数・機能を選び、複数の業者から工事内容を含む見積もりを取りましょう。ハピすむでは、エコジョーズ選びの相談やリフォーム業者の紹介が可能です。

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