建物の外にトイレを作るには?気になる衛生面についても解説!

リフォームで庭など建物の外にトイレを作る際は、衛生的でニオイの出ないトイレを設置したいですよね。
この記事では、庭など建物の外に適したトイレの種類や、リフォームする上で問題となる衛生面やニオイの解決策を紹介します。

2025年12月17日更新

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建物の外にトイレを作る4つの方法

ここでは、建物の外にトイレを作る4つの方法を紹介します。

方法
仮設トイレを設置

「仮設トイレ」とはイベント会場や工事現場などで一時的に設置されるトイレで、庭へのトイレ増設にも利用できます。
仮設トイレに使われているトイレは選ぶことができ、ペダルなどを踏んでタンクに溜めてある水を流して使う「簡易水洗トイレ」や、下水道を利用して本格的に水を流せる「水洗式のトイレ」などがあります。

方法
タイニーハウスにトイレを増設

「タイニーハウス」とは小さな家のことで、1~2人程度で作業するのにちょうどよい大きさの家です。
物置として使うこともできるタイニーハウスを庭に建てて、その中にトイレを増設するという方法があります。

方法
離れにトイレを増設

庭に離れがあるならば、その離れにトイレを増設することができます。
離れのトイレ増設は特に地方での需要が高く、より便利に庭を利用するためのリフォームとして人気です。

方法
母屋を増築してトイレを設置

庭のある戸建て住宅ならば、母屋を増築してトイレを増設することも考えられます。
母屋の一部の間取りを変えるリフォームとなるため大掛かりな工事になりますが、家族が多くてトイレが混雑して困るご家庭には有意義なリフォームになるでしょう。

なお、トイレの増設にかかる費用相場は、50万円前後が目安です。建物の増築にかかる費用も含めて、把握しておきましょう。

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建物の外に設置できるトイレは5種類!それぞれのメリットとデメリットは?

建物の外に増設可能なトイレには、以下5つのトイレが考えられます。

ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

STEP
【本水洗トイレ】排泄物を水で流せて衛生的

「本水洗トイレ」「水洗式トイレ」とも呼ばれていて、下水道を整備して排泄物を水で流せるトイレです。

本水洗トイレのメリット
  • ニオイが最も軽減され、衛生的
  • ウォシュレットや暖房便座などの新しい機能を使える
本水洗トイレのデメリット
  • 下水道がない場合、浄化槽の設置と排水工事が別途必要
  • 5種類の中で、設置費用が最も高額になる可能性が高い
STEP
【簡易水洗トイレ】汲み取り式の水洗トイレ

「簡易水洗トイレ」とは、専用タンクに溜めた水を流して使うことのできる汲み取り式のトイレです。

簡易水洗トイレのメリット
  • 下水道が整備されていない庭にも設置しやすい
  • 本水洗トイレに比べて、使用する水が少なく済む
簡易水洗トイレのデメリット
  • 定期的にバキュームカーによる汲み取りが必要
  • 汲み取りのランニングコストがかかる
STEP
【非水洗式トイレ】水を使わない汲み取り式のトイレ

「非水洗式トイレ」とは、水を使わない汲み取り式のトイレです。「ボットン便所」とも呼ばれ、排泄物が落下する仕組みです。

非水洗式トイレのメリット
  • 設置費用を最も安く抑えられる
  • 水や電気を一切必要としない
非水洗式トイレのデメリット
  • 強いニオイが発生しやすく、虫が湧くなど衛生面の懸念が最も大きい
  • 現代の生活様式に合わなくなってきている
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【バイオトイレ】排泄物を堆肥に変える

「バイオトイレ」とは、排泄物を微生物の力によって堆肥に変えるトイレです。便器内に専用のバイオチップ(おがくず等)を入れて使用します。

バイオトイレのメリット
  • 微生物の働きで、汲み取り式特有のニオイがほとんどない
  • 水や電気が不要なタイプもあり、設置場所を選ばない
  • 作られた堆肥を庭仕事に活用できる場合がある
バイオトイレのデメリット
  • バイオチップの交換・補充・かき混ぜなど、定期的なメンテナンスが必要
  • トイレ本体の価格が比較的高額になる傾向がある
STEP
【ポータブルトイレ】携帯式の小型トイレ

「ポータブルトイレ」とは持ち運びができる小型のトイレで、渋滞中の車内や災害時などに活用されています。

ポータブルトイレのメリット
  • 設置工事が一切不要で、購入後すぐに使用できる
  • コストを最小限に抑えられる
ポータブルトイレのデメリット
  • 使用するたびに、手動で排泄物を処理(廃棄)する手間がかかる
  • ランニングコストがかかる ※使い捨てタイプの場合
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建物の外にトイレを作る際の問題点2つと解決策

建物の外にトイレを作る際は、以下のような問題点に注意しましょう。
ここでは、これらの問題点について解決策も解説します。

問題点
ニオイなどの衛生面

建物の外(庭など)に作るトイレと聞いてイメージするのは、非水洗式のトイレや簡易水洗トイレではないでしょうか。
これらのトイレは排水工事を必要としないために設置しやすいのですが、トイレからのニオイや衛生面が気になります。

便槽に溜まった排泄物からのニオイがきつく、虫が湧くなどの可能性もあり衛生面でも不安が残ります。

解決策1

ニオイと衛生面に優れたトイレを選ぶ

最も衛生的でニオイの心配がないのは「本水洗トイレ」です。それが難しい場合は、ニオイの発生が少ない「バイオトイレ」も有効な選択肢となります。

解決策2

換気設備を必ず設置する

臭突(しゅうとつ・換気パイプ)や電動の換気扇を設置し、ニオイを効果的に外へ排出しましょう。
特に、ニオイがこもりやすい夏場は必須です。

解決策3

定期的なメンテナンスと消臭剤を活用する

簡易水洗・非水洗トイレは、計画的な汲み取り(清掃)が欠かせません。
併せて、便槽用の消臭剤や分解促進剤を活用すると、ニオイを大幅に抑制できます。

問題点
トイレのスペースが狭い

タイニーハウスや離れにトイレを増設する場合、建物が大きくないために、トイレを増設するためのスペースが限定される場合があります。
また、母屋にトイレを増築する場合でも増築場所の周りに十分な広さがないため、増築はできても狭いトイレになってしまうことがあります。

解決策1

省スペース設計の
トイレを選ぶ

タンクレスタイプのトイレや、部屋の角にフィットする三角形のタンクトイレなどを選ぶと、狭い空間でも圧迫感を軽減できます。

解決策2

ドアを引き戸にする

開き戸ではなく、引き戸や折れ戸を採用すれば、ドアの開閉スペースが不要になり、トイレ前の空間を有効に使えます。

解決策3

収納を工夫する

壁に埋め込むタイプの収納棚を設置したり、トイレットペーパーホルダーと一体化した棚を使ったりすることで、床面積を広く保ちながら必要なものを収納できます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】SFA Japan 株式会社

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