建物の外にトイレを作る4つの方法
ここでは、建物の外にトイレを作る4つの方法を紹介します。
「仮設トイレ」とはイベント会場や工事現場などで一時的に設置されるトイレで、庭へのトイレ増設にも利用できます。
仮設トイレに使われているトイレは選ぶことができ、ペダルなどを踏んでタンクに溜めてある水を流して使う「簡易水洗トイレ」や、下水道を利用して本格的に水を流せる「水洗式のトイレ」などがあります。
「タイニーハウス」とは小さな家のことで、1~2人程度で作業するのにちょうどよい大きさの家です。
物置として使うこともできるタイニーハウスを庭に建てて、その中にトイレを増設するという方法があります。
庭に離れがあるならば、その離れにトイレを増設することができます。
離れのトイレ増設は特に地方での需要が高く、より便利に庭を利用するためのリフォームとして人気です。
庭のある戸建て住宅ならば、母屋を増築してトイレを増設することも考えられます。
母屋の一部の間取りを変えるリフォームとなるため大掛かりな工事になりますが、家族が多くてトイレが混雑して困るご家庭には有意義なリフォームになるでしょう。
なお、トイレの増設にかかる費用相場は、50万円前後が目安です。建物の増築にかかる費用も含めて、把握しておきましょう。
建物の外に設置できるトイレは5種類!それぞれのメリットとデメリットは?
建物の外に増設可能なトイレには、以下5つのトイレが考えられます。
ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
「本水洗トイレ」は「水洗式トイレ」とも呼ばれていて、下水道を整備して排泄物を水で流せるトイレです。
「簡易水洗トイレ」とは、専用タンクに溜めた水を流して使うことのできる汲み取り式のトイレです。
「非水洗式トイレ」とは、水を使わない汲み取り式のトイレです。「ボットン便所」とも呼ばれ、排泄物が落下する仕組みです。
「バイオトイレ」とは、排泄物を微生物の力によって堆肥に変えるトイレです。便器内に専用のバイオチップ(おがくず等)を入れて使用します。
「ポータブルトイレ」とは持ち運びができる小型のトイレで、渋滞中の車内や災害時などに活用されています。
建物の外にトイレを作る際の問題点2つと解決策
建物の外にトイレを作る際は、以下のような問題点に注意しましょう。
ここでは、これらの問題点について解決策も解説します。
建物の外(庭など)に作るトイレと聞いてイメージするのは、非水洗式のトイレや簡易水洗トイレではないでしょうか。
これらのトイレは排水工事を必要としないために設置しやすいのですが、トイレからのニオイや衛生面が気になります。
便槽に溜まった排泄物からのニオイがきつく、虫が湧くなどの可能性もあり衛生面でも不安が残ります。
ニオイと衛生面に優れたトイレを選ぶ
最も衛生的でニオイの心配がないのは「本水洗トイレ」です。それが難しい場合は、ニオイの発生が少ない「バイオトイレ」も有効な選択肢となります。
換気設備を必ず設置する
臭突(しゅうとつ・換気パイプ)や電動の換気扇を設置し、ニオイを効果的に外へ排出しましょう。
特に、ニオイがこもりやすい夏場は必須です。
定期的なメンテナンスと消臭剤を活用する
簡易水洗・非水洗トイレは、計画的な汲み取り(清掃)が欠かせません。
併せて、便槽用の消臭剤や分解促進剤を活用すると、ニオイを大幅に抑制できます。
タイニーハウスや離れにトイレを増設する場合、建物が大きくないために、トイレを増設するためのスペースが限定される場合があります。
また、母屋にトイレを増築する場合でも増築場所の周りに十分な広さがないため、増築はできても狭いトイレになってしまうことがあります。
省スペース設計の
トイレを選ぶ
タンクレスタイプのトイレや、部屋の角にフィットする三角形のタンクトイレなどを選ぶと、狭い空間でも圧迫感を軽減できます。
ドアを引き戸にする
開き戸ではなく、引き戸や折れ戸を採用すれば、ドアの開閉スペースが不要になり、トイレ前の空間を有効に使えます。
収納を工夫する
壁に埋め込むタイプの収納棚を設置したり、トイレットペーパーホルダーと一体化した棚を使ったりすることで、床面積を広く保ちながら必要なものを収納できます。
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