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目次
和式トイレのメリット
現在は洋式トイレが一般的ですが、実は和式トイレにも独自のメリットがあります。ここでは、見落とされがちな和式トイレの利点をわかりやすく紹介します。
和式トイレは、洋式トイレよりも価格が安い傾向にあります。構造がシンプルで部品の数が少なく、本体価格や施工費用を抑えやすいためです。
一方、洋式トイレは便座やタンクの構造が複雑で、温水洗浄便座や節水機能などが搭載されています。電気の配管工事も必要になり、その分取り付け費用が高くなりがちです。
実際、和式トイレは安いものだと1万円から導入することが可能です。
和式トイレは、洋式トイレに比べて汚れがたまりやすいパーツが少なく、掃除がしやすい点が特徴です。
洋式トイレでは便座の裏やフタの内側、ウォシュレットのノズルまわりなど、細かな部分の掃除に時間がかかります。しかし、和式トイレは陶器部分をさっと拭くだけで清潔に保てます。
また、水はねや飛び散りも床掃除で済むため、トイレの空間全体のメンテナンスも簡単です。
和式トイレは便座に肌が直接触れないため、衛生的に使用できます。
洋式トイレでは座って使用するため、前の人が使った後に便座を介して雑菌や汚れが肌に付く可能性があります。そのため、不特定多数が利用する公共トイレなどでは、衛生面で不安を感じる人も少なくありません。
便座を除菌シートで拭く手間を減らせるため、潔癖症の方の中には、あえて和式トイレを選ぶケースもあります。
【科学的根拠】和式トイレが排便しやすい理由
和式トイレには、使用時の体勢から排便がしやすいというメリットがあります。ここでは、その理由を科学的根拠に基づいて解説します。
人間のうんちの出口(直腸)は、ふだん「くの字」に曲がっています。これは、「恥骨直腸筋(ちこつちょくちょうきん)」という筋肉が、出口を引っ張ってフタをしているからです。
洋式トイレに「座る」姿勢だと、この筋肉の力がゆるまず、フタが半分開いたような状態になります。
一方、和式トイレで「しゃがむ」と、この筋肉が完全にリラックスします。すると、「くの字」の曲がりがゆるんで出口がまっすぐになり、フタが全開になります。水のホースが折れ曲がっていると流れにくいのが、まっすぐになると勢いよく流れるのと同じ原理です。
和式トイレでしゃがむと、自然と太ももで自分のおなかを「ギュッ」と押すことになります。
これは、おなかの風船を外から押してあげるようなものです。おなかに力を入れる(腹圧をかける)のが苦手な人でも、この姿勢なら自然といきみやすくなります。
洋式トイレだと、意識して前かがみにならないと太ももがおなかに当たりません。和式の「しゃがむ」姿勢は、うんちを押し出すパワーを一番かけやすい体勢なのです。
【防災の視点】災害時の和式トイレの価値
被災時のトイレ環境は、衛生と健康を守るうえで非常に重要です。災害時には、和式トイレが思わぬ強みを発揮します。ここでは、防災の観点から見た和式トイレのメリットを2つ解説します。
和式トイレは、断水時にも少ない水量で流せるという防災面でのメリットがあります。
水をためるタンクや電気設備が必要のないシンプルな構造であるため、バケツ1杯(約4〜5リットル)の水を流すだけで排水できます。一方、洋式トイレは、便器内に水をためて臭いの逆流を防ぐ構造のため、排水するにはそれを上回る勢いの水(約6〜8リットル)が必要です。
非常時のように水が限られる状況でも、少ない水量で使用できる点は、和式トイレならではの大きな強みです。
和式トイレは、災害時に感染症の拡大を防ぐことが可能です。
避難所では多くの人が共用トイレを使用するため、ノロウイルスやO157などの感染症が広がりやすい環境になります。洋式トイレでは座面の消毒が十分でない場合、皮膚や衣服を介して菌やウイルスが付着する可能性がありますが、和式トイレであれば便器に触れる必要がありません。
そのため、和式トイレは衛生面を確保しやすく接触による感染リスクを大幅に減らせます。
和式トイレがなくならない理由
洋式トイレが主流である現在、和式トイレがなくならないのはなぜか、その理由を解説していきます。
和式トイレがいまだに残っている最大の理由は、改修に多額の費用がかかるためです。
たとえば、学校などの公共施設では、洋式トイレに変えたくても、建物の耐震補強やエアコン設置など、より優先度の高い改修に予算が割かれてしまいます。
その結果、トイレ改修まで予算が回らず、古い和式トイレが使われ続けているのです。
和式トイレは設置コストが安いため、現在でも使われています。
とくにショッピングモールや駅のような個室をたくさんつくる場所では、1室あたりの費用が積み重なるため、一部を和式にすることでコストのバランスを取っています。
ただし、大規模施設のスケールとは違い、一般的な戸建て住宅では必ずしも洋式より安いとは限りません。
和式トイレのデメリット
和式トイレには、以下のようなデメリットがあります。
和式トイレは、洋式に比べて臭いが上がってきやすい特徴があります。
便器の水たまり部分(封水)は通常、排水管から上がってくる臭気を防ぐ役割を持ちますが、和式トイレは水位が低く臭いを遮る力が弱いためです。
さらに、便器の構造上、飛び散りや汚れが周囲に付着しやすく、清掃の頻度が少ないと臭いがこもりやすくなります。利用者が多い公共トイレでは特にその傾向が強く、不快に感じられやすいでしょう。
和式トイレは床に便器を埋め込む構造のため、排水管の位置が見えづらく、異物が詰まったときに修理が難しいケースが少なくありません。
たとえば、ペーパーや異物が管に詰まった場合、洋式のように便器を簡単に外して掃除や修理を行うことが難しく、専門業者による作業が必要になることもあります。
シンプルな構造であっても、トラブル対応には時間や費用がかかる点はデメリットといえます。
和式トイレは洋式と違って便座がないため、排水口が浅く、水を流す勢いが直接便器内に当たります。そのため、水滴が外側に飛び散りやすく、床や壁が汚れやすいのです。
特に公共トイレでは使用頻度が高く、清掃が追いつかないと不衛生な印象を与えかねません。
清潔に保つためには、こまめな掃除や水圧の調整が必要です。
妊婦さんや高齢者にとって和式トイレは体勢がつらいため、使いにくいケースが少なくありません。しゃがむ姿勢は足腰に強い負担がかかり、体のバランスを崩しやすいため、転倒のリスクもあります。
特に妊婦さんはお腹が大きくなることで重心が前に傾きやすく、しゃがみ姿勢をとるのが難しくなります。また、高齢者の場合、関節や筋力の低下により立ち上がる動作そのものが大変です。
身体的な負担の大きさから、家庭や公共施設ではバリアフリーを考慮した洋式トイレへの切り替えが進んでいます。
和式トイレのデメリットの一つに、洋式よりも使用する水の量が多い点があります。
和式トイレは、便器のタンクに水をためずに勢いよく流す「直落とし構造」のため、流すたびに新たな水を多く使う仕組みです。そのため、1回あたりの使用水量はおよそ10〜13リットルとされ、節水型の洋式トイレ(約4〜6リットル)に比べて倍近くかかると想定されます。
結果として水道代の負担が増えたり、環境面での配慮が必要になったりというデメリットがあります。
和式から洋式トイレへのリフォームにかかる費用の相場
和式トイレから洋式トイレにリフォームする際の費用相場は、21万〜65万円が目安です。
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 解体撤去費用 (床解体、便器撤去) | 2万~5万円 |
| 床工事 (床面の仕上げ) | 2万~3万円 |
| 壁・天井工事 (解体・仕上げ) | 2万~4万円 |
| 電気工事 | 2万~3万円 |
| 給排水工事 | 4万~5万円 |
| 洋式トイレ本体 | 5万~40万円 |
| 洋式トイレ設置 | 4万~5万円 |
| 合計 | 21万~65万円 |
工事費用は、選択するトイレのグレードや追加工事の内容(手洗い器や手すりなど)によって大幅に変動すると覚えておきましょう。
和式トイレのリフォームで活用できる補助金・助成金制度
和式トイレから洋式トイレにリフォームする際は、国または各自治体の補助金が使えるか必ず調べておきましょう。
トイレのリフォームで使える可能性がある国の補助金制度は、主に以下のものがあります。
子育てグリーン住宅支援事業では、節水型トイレなど「エコ住宅設備の設置」が対象となり、給付条件に該当する必須工事を2つもしくは3つ実施することで最大40~60万円の補助が受けられます。
長期優良住宅化リフォーム推進事業では、和式トイレから洋式へ交換するだけでは制度の対象になるのが難しいとされています。バリアフリー化やトイレの増設など、大規模なリフォームの際に制度の活用を検討するのがおすすめです。
国だけでなく、お住まいの各自治体の補助金を利用する方法もあります。補助金制度の助成額や条件は自治体によって異なりますが、一般的にはリフォーム費用の一部を助成してもらうことが可能です。
たとえば、東京都の各自治体では以下のような補助金制度が用意されています。
| 条件 | 介護保険の要支援1・2または要介護1~5と認定された方で、 身体機能の低下や障害のために既存の設備の使用が困難な方 (65歳以上) |
| 補助金額 | 改修費用 (便器の洋式化およびこれに付帯して必要な工事は、上限106,000円) |
| 利用者負担額 | 改修にかかる費用の1割相当額 (限度額内の場合) ※限度額を超える部分は、全額利用者負担 |
| 条件 | 65歳未満の方のみの世帯 (要支援・要介護認定を受けた方を除く) |
| 補助金額 | 上限8万円 (1カ所あたり) ※ 和式トイレから洋式トイレへ変更の場合 |
※ 参考:住宅改良助成制度(東京都足立区)
補助金制度の詳細は、お住まいの市区町村の窓口に問い合わせてください。
和式から洋式トイレに交換する方法
和式トイレから洋式トイレに交換する方法は、以下の2つです。
和式トイレから洋式トイレへ交換する際は、リフォーム業者に依頼するのが最も確実です。
便器の撤去・取り付けだけでなく、給排水や電気配線、床の高さ調整など専門的な工事が必要となり、DIYでは漏水や不具合のリスクが高いからです。
専門業者なら現場調査から撤去・設置まで一貫対応でき、TOTO製「ネオレスト」シリーズなど、節水・清掃性を兼ね備えた最新機種のトイレを提案してもらえます。
補助金制度の申請も業者に任せられるため、安心・安全に仕上げたいならプロへの依頼がおすすめです。
和式トイレを洋式化する方法のひとつに「カバー(洋式便座ユニット)を取り付ける」方法があります。便器本体を交換せずに、既存の和式便器の上に専用のカバーを固定して洋式の座り姿勢に変える簡易リフォームです。

たとえば、TOTOの「スワレット」なら工具を使わず短時間で設置できます。また、賃貸住宅や仮設トイレでも利用可能です。
便座の高さが加わるため足腰の負担を軽減でき、便器を交換するよりも取り付け費用を抑えられます。工事期間が短く、すぐ使えるのが大きなメリットです。
和式から洋式トイレへのリフォーム事例5つ
和式トイレから洋式トイレへとリフォームした施工事例を5つご紹介していきます。


| リフォーム費用 | 約43万円 |
| 施工期間 | 3日 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
より快適でバリアフリーにも優れたトイレ空間へとリフォームした事例です。
洋式トイレへの交換だけでなく、壁をタイル張りにし、手すりや手洗い器も設置しました。手すりを設置するだけでも、座る・立つなどの動作の負担を大きく軽減できます。


| リフォーム費用 | 約52万円 |
| 施工期間 | 5日 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
| 築年数 | 40年 |
狭い洋室2部屋の間仕切り壁を撤去し、その一部を洋式トイレにリフォームした事例です。
壁や床、天井なども解体し、スッキリとした印象を与える空間になっています。空間を丸ごとリフォームするという大掛かりな工事でも1週間以内で工事を終わらせられることがほとんどです。


| リフォーム費用 | 約36万円 |
| 施工期間 | 2日 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
タイルなどはそのまま残し、工事を床などの必要箇所だけにとどめることで費用を抑え、和式トイレから洋式トイレへとリフォームした事例です。
そのほか、クロスの下地部分など劣化が進んでいる箇所もしっかりと補修しています。


| 施工期間 | 1週間 |
| 住宅の種類 | 戸建て |
和式トイレから洋式トイレへの交換だけでなく、タイルや壁紙なども含めて大胆にリフォームした事例です。
白を基調とし、アクセント壁紙にダークグレーを取り入れたことでシックで清潔感のある空間に仕上がっています。
トイレ改修の費用を抑えるポイント4つ
和式トイレから洋式トイレへの改修で、なるべく費用を抑えるために以下4つのポイントを覚えておきましょう。
タンクレストイレは他の種類に比べて費用が高い傾向にあるため、費用を抑えたい場合には一体型トイレや組み合わせトイレなどを選ぶとよいでしょう。
壁や床クロス、入り口部分の建具などにも幅広いグレードがあります。
なるべくお手頃なグレードのものを選ぶことで、全体的な費用を抑えることができるでしょう。
業者に依頼し、本格的な洋式トイレにリフォームする場合、ある程度高額の工事費用が必要になります。
現在の和式トイレにカバーするだけの簡易洋式便座であれば、1万円前後で購入することもできるため、費用を抑えて洋式トイレにしたい場合には利用を検討してみてください。
リフォームをする際には業者に見積もりを依頼する際は、一社のみに依頼するのではなく、複数の業者から相見積もりを取得しましょう。
数社の見積もりを比較することで、リフォームの費用相場をつかむことができます。
和式から洋式トイレにリフォームする際の注意点4つ
和式トイレから洋式トイレにリフォームする際の4つの注意点について解説します。
洋式トイレは和式トイレよりも広いスペースが必要な場合があるため、洋式トイレ設置に必要なスペースが確保されているか確認する必要があります。
トイレの配置やドアの開閉スペースを考慮し、利用する際の動線を妨げない空間にしましょう。
和式トイレと洋式トイレの排水口の位置が異なることがあります。
洋式トイレの排水口は通常床にありますが、和式トイレの場合は壁に近い位置にあることもあります。そのため、排水口の位置を確認し、必要に応じて排水管の移動や調整を行う必要があります。
洋式トイレは和式トイレよりも重量があるため、リフォームする際には、床の補強が必要となる場合があります。
床の補強が不十分な場合、トイレが傾いたり沈んだりする可能性があるため、適切な補強工事を行いましょう。
洋式トイレは、排泄物を流すために十分な水圧が必要になるので、リフォームする際には、水圧が適切かどうかを事前に確認することが重要です。十分な水圧が確保されていない場合、トイレの正常に動作しない可能性があります。
必要に応じて配管の改修や増圧ポンプの設置を検討し、安定した水圧を確保しましょう。
【まとめ】和式トイレにはメリットもある!
この記事では、和式トイレのメリットについて解説しました。
- 本体価格が安い
- 掃除がしやすい
- 肌が便座に直接触れない
- 排便しやすい
- 災害時にも少ない水量で流せる
その一方で、和式トイレにはデメリットもたくさんあるため、現代は洋式トイレが主流となっています。
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