目次
天井クロスとは?
天井クロスとは、天井の仕上げ材として張る装飾用の壁紙のことです。
素材にはビニール系や織物系など複数の種類があり、機能やデザインの部分についても豊富なバリエーションが展開されています。
ビニール系が一般的に多く出回っていることで、以前から環境問題や安全性が問われているほか、火災時などに発生するダイオキシンの問題や、産業廃棄物の問題などがあります。
最近では自然素材のクロスや脱石油化学のビニールクロスなども開発され、環境問題や安全性への配慮が見られるようになっています。
天井クロスの種類と特徴
天井クロスには素材によって、様々な種類があります。
ここではそれぞれの種類のメリットや特徴について見ていきます。
ビニールクロス
ビニールクロスは、クロスの中でもっとも多く使われています。
価格は安価な物も多いですが、デザインによっては高価な物まで幅広くあります。主な原料は塩化ビニールになります。
色、柄などのデザインもバリエーション豊富で、ビニールでありながら高級感を感じられるものまであります。
しかし、ビニールクロスは基本的に化学物質を含んでいるので、シックハウス症候群を起こすことには注意が必要です。
近年はシックハウス症候群対策のため、塩化ビニールの量を減らす取り組みが大幅に進んでいます。
ビニールクロスを選ぶ時には「F☆☆☆☆」というシックハウス症候群対策ラベルが貼られているものを選ぶようにしましょう。
☆の数が多いほど、化学物質を含む量が少ないものになります。
織物クロス
織物クロスは綿やシルク、麻、レーヨンなどを原料にしています。
仕上がりの質感にとても高級感があり、織物特有の繊細さがあるのが特徴です。
織物クロスは通気性と吸放湿性に富んでいて、結露しにくいというメリットがあります。
そしてビニールクロスや紙クロスに比べて、丈夫で長持ちしやすいというのもメリットと言えます。
一方で織物クロスには、汚れが付きやすく取れにくいというデメリットもあります。
またビニールクロスや紙クロスに比べて高価で、施工する時にも職人の手間が比較的かかりやすいものです。
紙クロス
紙クロスはパルプなど紙を原料としたクロスです。
色、柄などデザインに富んでいて、エンボス加工された高級感のあるものまで幅広くあります。
また紙クロスは、通気性がよく吸放湿性に優れているというメリットがあります。
水性塗料などで何度も塗装でき、部屋の模様替えなどに便利な材料でもあります。
一方で汚れやすかったり、染みになりやすかったりするのがデメリットです。
また紙という性質上、擦れに弱いという点もデメリットといえます。
ヨーロッパ製の紙クロスは特に、機能性、デザイン性ともに優れています。
紙クロスは厚みがなく薄いものなので、施工の時には下地調整が重要になります。
木質系クロス
木質系クロスは、コルクシートや天然木を薄くスライスし、それを下地紙シートの上に張ったものです。
木質系クロスを天井に張ることで、あたたかみのある空間を作ったり、重厚感を出したりすることができます。
また木質系クロスは調湿性や吸音性に富んでいるものが多いです。
木質系クロスは比較的高価な素材なので、天井の全面に張るという使い方に限らず、部分的にアクセントとして張るような使い方でも良いかもしれません。
無機物系クロス
無機物系クロスは、珪藻土や漆喰などの自然素材を使ったものです。
他のクロスでは出せない自然の陰影や質感を出すことができ、施工した時にまるで塗り壁のように見えるというメリットがあります。
無機物系クロスは、比較的安価なものが多いです。
また無機物系クロスは不燃性の材料なので防火性能があり、調湿性や消臭効果の備わっているものもあります。
汚れを取る時には水拭きは避け、乾いた布で拭き取ることが大切です。
オレフィン系クロス
オレフィン系クロスはポリエチレンなど合成樹脂から作られたクロスで、ビニールクロスに似た特徴を持っています。
しかしビニールクロスのように燃やした時に有毒ガスがほとんど出ないので、地球環境に優しいという点で注目されています。
また汚れに強く、表面が傷つきにくいというメリットもあります。
一方で他のクロスに比べて厚さがなく薄いので、施工する時は熟練した職人の技が必要になります。
天井クロスの張替え費用
天井クロスの張替え費用の大まかな相場は、1㎡当たり1,500〜2,500円とされています。
これはクロスの材料代と施工費用、それに既存クロスの剥がし工賃・処分費を合計したものになります。
また部屋の広さやクロスの種類によって、クロスの張替え費用は変動します。
天井クロスの張替えは既存のクロスをはがして下地を修正し、その後新しいクロスを張るという手順です。
天井が特殊な仕上げをしてあったり、下地調整が必要な場合は別途費用が必要になる場合もあります。
部屋の広さ | 費用相場の目安 |
---|---|
4畳半(約8㎡) | 2万円~3万円 |
6畳(約10㎡) | 2.5万円~3.5万円 |
8畳(約13㎡) | 3万円~4.5万円 |
10畳(約17㎡) | 3.5万円~5.5万円 |
12畳(約20㎡) | 4万円~6万円 |
15畳(約25㎡) | 4.5万円~7万円 |
20畳(約33㎡) | 6万円~9.5万円 |
上記の表は、部屋の広さによって変動する天井クロスの張替え費用相場の目安です。
費用相場は天井クロスの種類によっても変動するため、費用相場に幅が持たせてあります。
また、施工する部屋数が少なかったり面積が小さいほど、平米あたりの工事単価は高くなるのが一般的です。
そのため、1部屋だけなどの場合は、経費上、平米単価×面積=工事費用という計算にならないケースが多いです。
天井クロスの張替えのタイミングは?
天井クロスの張替えのタイミングにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは天井クロスの張替えのタイミングについて、それぞれ詳しく見ていきます。
経年劣化による張替え
天井クロスの張替えのタイミングとして、1つ目にあげられるのが経年劣化です。
通常おおよその目安として、10年〜15年が張替えのタイミングとされています。
しかし、20年以上問題ないケースもあります。
7年目を過ぎたあたりから少し汚れが気になる部分が見え始め、10年以上経って以降は、継ぎ目の部分の隙間が極度に目立ってきたり、一部が剥がれてきたりするようになります。
その頃に天井クロスの張替えをおこなうことをおすすめします。
ここからは経年劣化で起こってくる天井クロスの様々な症状を解説していきます。
剥がれていたり、破れていたりする
経年劣化によって起こる天井クロスの剥がれや破れは、天井クロスの張替えのタイミングとしてはとても大切です。
天井クロスが剥がれていたり破れていたりするのは目で見て確認できます。
そのため部屋全体が古めかしく感じてしまい、部屋の印象が悪くなってしまいます。
天井クロスは10年以上ほど経つと剥がれたり破れたりしてくることが多いので、そのタイミングで天井クロスの張替えをおこないましょう。
カビが生えている
湿気が多い部屋の天井クロスの表面には、カビが染みのように浮いてくることがあります。
カビの発生がクロスの表面だけの場合はクロスを新しく張り替えれば解決します。
しかしカビがクロスの下地に発生している場合は、下地から取り替えなければカビの問題は解決しないので注意が必要です。
毛羽立ちやささくれがある
天井クロスの種類によっては、経年劣化で毛羽立ちやささくれが目立ってくるものもあります。
毛羽立ちやささくれは目で見て確認できるものなので、こうした症状が気になり始めたら天井クロスの張替えを検討しましょう。
日焼けで家具の跡ができている
部屋の模様替えをしたり、家具の移動をしたりすると、日焼けのためクロスに家具の跡ができてしまっていることがあります。
壁クロスの場合が多いですが、家具によっては天井クロスにも影響する場合もあるので、その際は天井クロスの張替えを検討しましょう。
たばこの汚れや臭いが染みついて取れない
たばこの汚れや臭いが染みついて取れない場合も、天井クロスを張り替える必要があります。
たばこの汚れは黄ばみとして目で確認できますが、たばこの臭いは目で見えないうちにクロスに染み込んでしまいます。
新しく張り替える場合には、たばこの臭いが染み込みにくい機能があるクロスもあるので、そういったものを選ぶようにしましょう。
消臭機能や防水機能などの効果が薄れている
天井クロスの種類によっては、消臭機能や防水機能が備わっているものがあります。
しかし5年〜10年ほど経つと、徐々にそうした機能の効果が薄れてきてしまいます。
天井クロスを張り替えることで、消臭機能や防水機能を回復させることが可能です。
室内環境による張替え
室内環境や居住環境による天井クロスの張替えも必要になってきます。
湿気の多い地域に住んでいる場合や、風通しの悪い場所に家が建っている場合のように、湿気が多い環境だとクロスが傷むのが早くなります。
こうした湿気の多い環境の場合は、なるべく換気を多くするなどの対策をおこなうことが大切です。
それでも通常より早くカビが発生する場合もあるため、2〜3年ごとに天井クロスを張り替える必要があるような場合もあるようです。
模様替えによる張替え
部屋の模様替えや用途変更に伴い、天井クロスを張り替えることも比較的多いです。
例えば、子供が独立して使わなくなった部屋を趣味の部屋に変えたい場合などにも、壁も含めた天井クロスの張替えをおこなうことがあります。
水回りのリフォームなどに比べて、それほど費用もかからず部屋が一新されるのでおすすめです。
天井クロスの張替え費用を安く抑える方法は?
天井クロスの張替え費用を安く抑える方法にはどのような方法があるのでしょうか。
ここでは安く抑える方法を具体的にご紹介していきます。
スタンダードなグレードを選ぶ
天井クロスに使用する材料には、スタンダードクラスとハイグレードクラスの2種類があります。
スタンダードクラスは1㎡当たり1,300円〜1,500円、ハイグレードクラスは1㎡当たり1,800円〜2,500円になります。
天井クロスの張替え費用を安く抑えるためには、なるべくスタンダードクラスの材料を選ぶようにしましょう。
柄のクロスは避ける
天井クロスの張替え費用を安く抑えるためには、柄などが入ったデザイン的なクロスは避けることもポイントです。
柄の入ったデザインのクロスは、施工をする時に継ぎ目で柄を合わせる必要があります。
その際、どうしてもカットされる部分が発生し、その分のクロスを廃棄することになります。つまり通常よりもクロスが多く必要になって、材料費がかかり増しになるということです。
そのため天井クロスの張替え費用を安く抑えるためには、柄の入ったデザインのクロスを避けて、無地や地模様などなるべく最低限のカットロスで済むようなクロスを選びましょう。
剥がしたクロスを自分で廃棄する
天井クロスの張替え費用を安く抑えるためには、多少の低減にしかならないかもしれませんが、剥がした古いクロスを自分で廃棄することも1つの方法です。
通常は剥がしたクロスは業者が処分し、その費用は工事費の一部の産廃処分費として計上されます。
一方、剥がしたクロスを自分で廃棄する場合も、産業廃棄物処理業者に有料で引き取ってもらうことになります。
業者の産廃処分費は天井の面積によって変わってきますが、自分で廃棄した方が高くつく場合もあり得るため、料金をしっかり事前に確認をすることは大切です。
大型家具の移動を自分で行う
天井クロスの張替えをおこなう前に、張替えに支障になる大型家具の移動をする必要があります。
そうした大型家具を移動させる場合、業者によっては移動経費が必要になる場合もあります。
そのため大型家具の移動を自分で行うことで、移動経費がかからないようにすることができます。
またエアコン上部と天井の間が狭い場合はエアコンを取り外し、再取り付けの必要な場合があります。
天井クロス張り替えの相見積もりを取る
天井クロスの張替えを検討する場合は、業者に複数の相見積もりを取ることが大切です。
相見積もりを取ることで複数の業者を比較検討できます。
また相見積もりを取っていることを業者に伝えれば、不当な見積もりをされる危険性を減らすことができます。
自分で複数の業者を探して1件ずつ見積りを取ることが大変なら、見積り比較サイトを利用することをおすすめします。
リフォーム会社紹介サイト「ハピすむ」では、全国1000社以上の優良リフォーム会社の中から無料で複数業者の見積りをすることが可能です。
見積りフォームに必要事項を入力するだけなので簡単に相見積もりを取ることができます。
天井クロスを選ぶ際のポイント
天井クロスを選ぶ際のポイントやコツにはどのようなものがあるのでしょうか。
それほど目に入る場所ではないですが、細かいポイントはいくつかあります。
それらのポイントについて詳しく見ていきます。
シンプルかつ凹凸のないデザインを選ぶ
天井クロスを選ぶ時のポイントとしては、シンプルかつ凹凸のないデザインを選ぶことが大切です。
凹凸が多いと夜間に照明をつけた時に、影ができてしまうのです。
天井はそれほどよく見る場所ではありませんが、やはり影ができると気になってしまう可能性があります。
そのためシンプルでなるべく凹凸のないデザインのクロスを選ぶようにしましょう。
部屋の用途で色を選択する
天井クロスを選ぶ時のポイントとして、部屋ごとの用途で色を選択することもあげられます。
天井は直接よく見る場所ではありませんが、部屋全体のイメージとして感じるという意味では色はとても大切です。
寝室
寝室は心を落ち着かせて安眠する部屋です。
もしホワイト系ではなく色物を採用する場合には、少しトーンを落として他の部屋より暗めの色を選ぶとよいでしょう。
例えばブラウン系やネイビー系などは、安らぎを感じてリラックスできる色です。
ネイビー系やトーンを落としたブルーは鎮静効果があるので、安眠のためにはおすすめの色と言えるでしょう。
和室
和室もどちらかというとゆっくりと心を落ち着かせたい部屋です。
そのためトーンを落とした暗めの色を選ぶことをおすすめします。
例えばブラウン系や深いグリーン系などは、和の空間によく合う色と言えます。
リビング
リビングは家族が集まって楽しく団らんしたり、来客があった際は招き入れておもてなしする部屋です。
そのためリビング全体の雰囲気は明るく広々としたものにしたいですよね。
リビングの天井は白やオフホワイト、明るめのベージュなどの明るい色のクロスを選ぶと、明るく広々としたイメージのリビングになります。
キッチン
キッチンは清潔感のある場所で料理を作って、家族の健康を守る場所でもあります。
そのためキッチンの天井クロスは明るく清潔感のある色を選ぶとよいでしょう。
白やオフホワイト、明るいベージュなどがおすすめです。
またキッチンはほとんどが広い空間ではないので、壁も含めて天井クロスも明るい色を使うと空間が広く感じられます。
子供部屋
身体も心も成長し、人間性も構築される子供の時期を過ごす子供部屋はとても大切な空間で、壁や天井クロスの色がもたらす影響は大きいものです。
白や優しいオフホワイトは穏やかな性格にも影響すると言われており、子供の知能を刺激するような明るく優しいイエローやグリーン、集中力を高めるのに効果があるとされているブルーなどもおすすめです。
子供の成長に伴って内装をリフォームする場合もあるので、比較的安価なクロスでもよいでしょう。
トイレ
トイレは落ち着いた気持ちになったり、清潔感を感じたい場所でもあります。
少しトーンを落としたオフホワイトやベージュ、清潔感のある明るいブルーやグリーンもおすすめです。
トイレは基本的に狭い空間のため、床材の色と天井クロスの色を揃えると、空間に奥行き感が生まれます。
その場合、床材の色より少し明るめの色にすると、圧迫感がなく天井が少し高く見える効果があります。
コスト削減が可能な場所だと意識する
天井は普段あまり目に入る場所ではないので、コストをかけすぎないことが大切です。
天井クロスの素材やデザインには、あまりこだわりすぎないようにしましょう。
「内装の中では床材や壁クロスよりもコスト削減が可能な場所」だと意識するとよいでしょう。
天井と壁の色を統一する
天井クロスと壁クロスの色を統一することをおすすめします。
天井クロスと壁クロスの色を統一することで壁と天井の境目がなくなり、空間が広く感じられるためです。
白やオフホワイト、明るいベージュを選べば、より空間が明るく広く感じられます。
さらにシンプルな内装になるため、他のインテリアが引き立つというメリットもあります。
壁紙よりも天井を明るくする
壁紙の色よりも天井クロスの色を明るくすることで、天井が高く感じられる効果があります。
例えば壁紙の色にオフホワイトや明るいベージュを選んだ場合は、ワントーン明るいオフホワイトやベージュを天井クロスに選ぶと天井が高く感じられます。
天井クロス張替え時の注意点は?
天井クロス張替え時の注意点にはどのようなことがあるのでしょうか。
費用にも直接関わってくることが多いので、注意点はしっかりおさえておきたいところです。
ここでは項目別に詳しく解説していきます。
張替え場所の面積をチェックする
天井クロス張替え時には、張替え場所の面積をしっかりとチェックすることが大切です。
張替え費用は「1㎡当たりの費用×張替え面積」となるので、張替え面積が費用算出の根拠になるためです。
大まかな費用を算出するだけならば4畳半や6畳などで算出してもよいですが、しっかりと細かい費用を算出したい場合は張替え場所を採寸して張替え面積を算出する必要があります。
例えば同じ6畳でも「江戸間」と「京間」「団地間」では少しずつ広さが違います。
これを知らないでいると、同じ6畳で「京間」と「団地間」では2㎡以上も違うことになってしまいます。
そのため天井クロス張替え時には、しっかり張替え場所の面積をチェックすることが大切なのです。
クロスの種類、価格、グレードをチェックする
天井クロス張替え時には、クロスの種類や価格の他にグレードをチェックすることが大切です。
クロスはさまざまな種類によってももちろん価格が変わってきますが、グレードによっても価格が変動するためです。
クロスのグレードには「スタンダード」と「ハイグレード」があります。
「スタンダード」は一般的に普及している「量産品」と呼ばれるものです。
塩化ビニールを主原料としたビニールクロスなどが多く、建売住宅や賃貸住宅にも多く使用されています。
「スタンダード」は安価ではありますが、準不燃や防カビなどの最低限の機能は備わっているので予算を重視するのであれば十分な品質といえます。
一方「ハイグレード」は高いデザイン性や機能性を持ったクロスで価格も高めです。
1㎡当たり1000円以上が最低標準価格なので「1000番クロス」とも呼ばれます。
特殊な天井や補修が必要な場合の金額をチェックする
天井クロス張替え時に特殊な天井や補修が必要な場合には、それらに掛かってくる費用も必ずチェックするようにしましょう。
例えば天井が目透かしなどの特殊な形状だったり、下地に補修が必要な場合は別途費用が必要になるのが一般的になります。
通常の見積もり金額しか確認しないでいると、後から別途費用が必要だとわかってトラブルになる場合もあります。
このようなトラブルを未然に防ぐために、必ず業者に事前に確認するようにしましょう。
天井のクロスを木目にする際のメリットは?
天井のクロスを木目調にする際はどのようなメリットがあるのでしょうか。
項目別に詳しく解説していきます。
おしゃれな空間に見える
天井のクロスを木目調にすることは、少しだけ勇気のいることかもしれません。
しかし実際に天井を木目調にしてみると、とてもおしゃれな空間に見えます。
木の風合いは落ち着きを感じられ、高級感を出すこともできます。
最近の木目調クロスはとてもリアルに作られていて、安っぽい感じになりにくいのです。
床材の木目と天井クロスの木目の流れの効果で、空間に奥行き感も出せます。
また天井を板張りにするのはとても高価ですが、天井クロスならお値段も抑えられるので「少しだけ他と違うおしゃれな空間にしたい」と考えている方におすすめです。
部屋にアクセントを加えられる
例えばリビングの中の下がり天井の部分だけ木目にすることで単調な天井にアクセントを加えることができ、部屋のアクセントにもなります。
またキッチン部分のみとかダイニング部分のみ木目にすると、その部分を目立たせたり部屋のアクセントにできて、おしゃれな空間になります。
内装や家具と調和しやすい
天井のクロスを木目にすることで、床材や建具の木質と調和して空間がすっきり見えるというメリットもあります。
またカップボードやリビングボードなどの家具とも調和しやすいです。
この場合、家具と天井クロスの木目やの色味を合わせることで、統一感のあるコーディネートができます。
木目により自然を感じられる
天井クロスを木目調にすることによって、より身近に自然を感じられる効果もあります。
最近の木目調クロスはリアルな仕上がりになっているので、本物の木目のようなナチュラル感があります。
現代人は情報過多やデジタル社会でストレスが多く、家ではくつろぎの時間を過ごして癒されたいと考える人が多いです。
そんなリラックスできる空間を作るためにも、木目調の天井クロスはおすすめです。
天井のクロスを木目にする際のデメリットは?
ここまで天井のクロスを木目調にする際のメリットについて解説してきました。
一方で、天井のクロスを木目調にする際のデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
項目別に詳しく解説していきます。
部屋全体が暗く見える
天井のクロスを木目調にすることで、天井を白やオフホワイトのクロスにするよりは部屋全体がワントーン暗く見えるようになります。
どうしても木目調には色味があるため、白い天井よりは重く感じてしまうためです。
しかしワントーン暗く見えるということは、言い換えれば落ち着いた部屋に感じられるとも言えます。
住む人の好みによりますが、リラックスできて落ち着いた部屋にしたい人には、木目調の天井はおすすめです。
圧迫感を感じる
天井クロスにプレーンな白やオフホワイトを使う場合より、木目調を使うことで圧迫感を感じることがあります。
リアルな木目に見せるために、木目調のクロスには本物の木材のような色や模様が入っているためです。
特に、天井高があまりない場合や部屋自体が狭い場合には、木目調の天井にすることにより圧迫感を感じやすくなるでしょう。
天井クロスを木目調にする場合は、天井高や部屋の広さを考えてから採用するようにしましょう。
通常のクロスよりも費用がかかる
木目調のクロスは、シンプルでプレーンな白のクロスよりは価格が高くなります。
天井クロスを木目調にすることを検討する場合は、予算内でできるかどうかを考えて採用するようにしましょう。
天井クロスを木目調にしたいというこだわりがある場合は、施工範囲を調整したり、他の内装部分での予算調整を図るなどの工夫をしましょう。
板張り天井ほどの高級感はない
天井クロスを木目調にすることでは、本物の板張り天井ほどの高級感は出せないでしょう。
板張り天井とは本物の木の板を張って仕上げるので、やはり高級感と重厚感があります。
最近の木目調クロスがリアルな仕上がりになったといっても、本物の木のような質感までは出せないのです。
しかしその分、木目調クロスはコストをかなり抑えることができます。
逆に板張り天井はメンテナンスの面で手間がかかる場合がありうるので、その点でも木目調クロスは比較的採用しやすいと言えるでしょう。
天井クロスの張替えの施工手順と施工期間
天井クロスの張替えの施工手順や施工期間はどのようになっているのでしょうか。
ここでは項目別に詳しく解説していきます。
既存クロスを剥がす
まず既存の古いクロスを剥がしていく作業から始めます。
既存の古いクロスを剥がす時は、先が細いカッターのような道具を使って、端からめくって剥がしていきます。
その時に下地を傷つけないように細心の注意を払って剥がしていきます。
剥がした古いクロスが床に落ちるので、作業に入る前に必ず床の養生をします。
下地調整
既存の古いクロスを剥がしたあと、天井に傷や凹みなどがあればパテを使用して補修する必要があります。
小さな傷や凹みならパテ処理をするだけで済みますが、大きな傷や凹みなどの場合には木工事などが発生することもあります。
その際は、別費用が必要になるでしょう。
パテをしっかり乾かした後に次の作業に入ります。
気温や湿度によってはパテがなかなか乾きにくい場合もあるので、その際は業務用のドライヤーを使って乾かします。
新規クロス施工
下地調整が終わったら、新しいクロスを張る作業に入ります。
張る前に位置を計測してわかりやすいように印をつけていきます。
脚立を使って、あらかじめ糊をつけておいたクロスを張っていきます。
張る時は下地とクロスの間に空気が入らないように、刷毛を使って慎重に張ります。
端まで張れたら、カッターで切り落としていきます。
天井クロスの張替えにかかる施工期間は、壁クロスも同時におこなったとしても1部屋で約1〜2日程度です。
天井クロスのみの場合は1日で終了する場合が多いです。
2LDKや3LDKで約4〜5日、4LDKでも約1週間ほどの工期になります。
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