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2021年10月15日更新
ワインセラーのリフォームパターンを紹介!注意点も解説
自宅でワインをもっと楽しみたいという方には、リフォームでワインセラーを設置し、より良い環境での保管がおすすめです。リフォームでワインセラーを設置したいという方向けに、ワインセラーの種類と、住宅事情別におすすめのリフォーム方法をご紹介します。
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- 監修者樋田明夫
ワインセラーを設置する際に知っておきたいワインセラーの種類
ワイン専用の冷蔵庫であるワインセラー、市販されているワインセラーには、ペルチェ式やコンプレッサー式、アンモニア式など、さまざまな冷却方法が用いられています。
これらの冷却方法によってどのような違いがあるのか、それぞれの特徴について見てみましょう。
ペルチェ式ワインセラーの特徴とは
ペルチェ式とは、通電させることで熱を移動させることができるペルチェ素子という部品を用いた冷却方式です。
この部品は電気を通すことで板の表側が温まり、裏側は冷却されるという特性がありますので、この特性を利用して貯蔵庫内を冷却し、熱を外部に放出するという仕組みになっています。
ペルチェ方式では、電気を通すだけで貯蔵庫内を冷却することができるため、通常の冷蔵庫のような振動や音が発生しません。
そのため、振動によって瓶に溜まった澱(おり)が攪拌されることなく、品質を保ちつつ保管することが可能です。
しかし、ペルチェ素子は他の冷却方式に比べて冷却にかかる時間が長くなるため、稼働時間が長くなり、電気料金が高くなるという弱点もあります。
小型のワインセラーサイズならそれほど大きな差にはなりませんが、消費電力が70W程度の製品を利用した場合の電気代は、1カ月あたり約2,000円が目安です。
ペルチェ方式のワインセラーは部品が少なく済み、ワインの状態を保つのにも向いていますが、ラインニングコストの面でやや不利となります。
コンプレッサー式ワインセラーの特徴とは
コンプレッサー式とは、一般的な冷蔵庫やエアコンと同じ冷却方式です。
コンプレッサー式では、気体が液体に変化する際の熱変化を利用して冷却を行っています。
気体は圧縮して液体になると温度が上がり、気体に戻ると温度が下がるという特徴があるのですが、高温になった液体を冷やしてから気体に戻すとさらに温度を下げることができるのです。
コンプレッサー式ではこの性質を利用し、気体を圧縮するコンプレッサーで冷媒となるガスを圧縮、ファンで液体化した冷媒を冷却し、ワインセラー内の配管で気体に戻すことによって冷却を行っています。
この方式はコンプレッサーとファンを稼働させるだけの電力があれば継続的に冷却を行うことができるため、電気消費量が安価という点が特徴です。
しかし、冷却の際にはコンプレッサーとファンが同時に稼働するため、どうしても振動や音が発生してしまいます。
コンプレッサー方式のワインセラーは音や振動が発生しますが、低コストでしっかり冷やすことができますので、白ワインやスパークリングワインなどの澱が気にならないワインを冷やす用途に向いていると言えるでしょう。
アンモニア方式ワインセラーの特徴とは
アンモニア方式は、アンモニアが蒸発する際に周囲の熱を吸収する特性を利用した冷却方式です。
アンモニアは常温常圧で気体となると、水に溶けやすいという性質があります。
アンモニア方式を用いたワインセラーの冷却の仕組みは、まず気体のアンモニアを水に溶かし、出来上がったアンモニア水溶液を加熱。
すると沸点の違いによってアンモニアだけがガスとなり、凝集器という部品に送られます。
凝集器はタンクのような構造となっており、気体となったアンモニアが溜まっていきますが、どんどんとアンモニアの気体が送り込まれることで内部の圧力が高まり、アンモニアが液化。
この時、アンモニアの液体は圧力によって熱を持っているため、ラジエターを利用して熱を外部に放出して液体の熱を冷まします。
気温と同程度にまで冷えたアンモニアはワインセラー内部にある蒸発器に送られ、ここで圧力を低下させて再度気化させ、気化する際に起こる熱の吸収を利用して冷却を行うという仕組みです。
コンプレッサー方式と同じく気体を液体にして熱を移動させる仕組みですが、アンモニアはコンプレッサーやファンを用いずに液体化することができるため、モーターの音や振動が発生しないという特徴があります。
また、気化させたアンモニアは水に溶かして集め、再度加熱して蒸発させて気圧を高める仕組みのため、加熱さえできればどのような動力でも利用できるという点も特徴です。
しかし、コンプレッサー方式で使用される冷媒に比べるとアンモニアが吸収できる熱量は少ないため、どうしても冷却力はやや劣りますし、サイズも大きくなるので一戸建向きとなります。
アンモニア方式はガスや電気などを利用して加熱するコストだけで冷やすことができ、庫内温度を安定した状態にできますので、長期間ワインを保存したいという方におすすめです。
ワインセラーのリフォームプラン
ワインセラーの設置リフォームでは、主にカウンターキッチンや階段下などのデッドスペースを改築して設置する場合と、既存の棚を改造してワインセラーにすることが多いようです。
施工箇所ごとの制作工事の内容と、工期について見てみましょう。
カウンターキッチンのカウンター部分に設置する方法については、元々スペースがあれば市販のワインセラーを設置するだけで導入できますので、工期は約1日となります。
カウンターに空きがなく、リフォーム会社に改造を依頼する場合についても、簡単にスペースを確保するだけなら約1日で施工できるでしょう。
カウンターにワインセラーを設置すると、ワイングラスの準備などが楽になりますし、使用済みのワイングラスの片付けも楽になりますので、日常的にワインを楽しみたいという方に向いています。
一戸建住宅なら階段下のデッドスペースにワインセラーを設置するのもおすすめです。
この場合の工期は、棚や断熱材などを利用したリノベーションとワインセラーの制作工事を行う場合が約1週間、市販のワインセラーを設置するだけなら約1日となります。
階段下を利用したリフォームでは、カウンターに設置する場合に比べてスペースを多く確保することができますので、一戸建にお住まいで多くのワインを保管したいという方はリノベーションを施しても良いでしょう。
収納棚をワインセラーにリフォームする場合については、棚の内部に市販のワインセラーを収める、断熱材等を利用して棚そのものをワインセラーにするといった方法になります。
工期は収納棚の一部解体とワインセラーの設置だけなら約1日、収納棚をワインセラーに作り替える制作工事を行う場合は約3日が目安です。
低めの棚を利用すれば棚の上にワイングラスを置いてテイスティングスペースとして利用できますし、大きな棚ならワインをディスプレイすることもできますので、住宅事情等に合わせてプランを考えると良いでしょう。
ワインセラーの設置リフォームで注意する点は?
ワインセラーは冷蔵庫と同じ方法で貯蔵庫内を冷却しているため、放熱するためのスペースが必要です。
市販の専用ワインセラーなら本体から放熱することができるのでそこまで難しくはありませんが、冷却器を後付けする場合は住宅事情によってはリノベーション等を行って放熱スペースを確保しなければならない場合もあります。
また、ワインセラーの電源については、漏電防止のためにアースの接続が必要な製品が多いため、このような場合にはコンセントにはアースを用意しておかなければなりません。
ワインセラーを設置する際には、設置場所の近くにアース付きのワインセラー専用コンセントを増設しておくようにしましょう。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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