ネットフェンスの価格相場は?本体価格と施工費用の内訳を解説

「ネットフェンス いくらかかる? 価格相場と費用の内訳を解説」の文字と、コンクリート基礎の支柱に菱形金網を張ったネットフェンス

ネットフェンスの価格は、高さ80cm〜2mのものを独立基礎で新設する場合、材料費・工事費込みで1mあたり0.8万〜2万円が目安です。支柱の間に菱形金網を張るネットフェンスは、裏山や崖に接する敷地の境界や畑の獣害対策、長さのある隣地境界などに使われます。この記事では、本体価格と施工費用の内訳例を、独立基礎で施工する流れとあわせて解説します。

リフォーム費用がすぐわかる!
高さ80cm〜2mのネットフェンスを独立基礎で新設する場合、材料費・工事費込みで1mあたり0.8万〜2万円が目安。距離・仕様・高さで変動する。
ネットフェンスを独立基礎で新設する場合の施工単価

ネットフェンスの特徴

菱形に編んだ金網のネットフェンスと、交点を溶接した格子状のメッシュフェンスを比較。
ネットフェンスとメッシュフェンスの網目の違い

ネットフェンスとは、公園や学校のグラウンドなどでよく見かける、菱形に編み込まれた金網フェンスのことです。網目は菱形に限りませんが、鉄線を柔らかく編み込んで作られている点が大きな特徴です。網目の交点を溶接で固定していないため、衝撃を受けると網全体がしなって力を受け止めやすく、鉄の丈夫さに加えて衝撃を吸収する力も備えています。鉄は錆びやすいため、表面にはポリエステル樹脂系塗料や溶融亜鉛メッキなどの防錆処理が施されています。こうした構造は、住宅の外構でよく使われるアルミフェンスや、縦横の線を溶接して格子状にしたメッシュフェンスとは異なります。公園などで見かける緑色の金網フェンスも、網目が菱形ならネットフェンス、四角い格子状ならメッシュフェンスと見分けられます。

リフォーム費用がすぐわかる!

ネットフェンスの価格と工事費用の相場

高さ80cm〜2mのネットフェンスを独立基礎で新たに設置する場合、費用相場は材料費・工事費込みの施工単価で1mあたり0.8万〜2万円です。ただし、距離や仕様、高さによって大きく前後するため、目安としてとらえてください。

高さ80cm〜2mのネットフェンスを独立基礎で新設する場合、材料費・工事費込みで1mあたり0.8万〜2万円が目安。距離・仕様・高さで変動する。
ネットフェンスを独立基礎で新設する場合の施工単価

ネットフェンス本体の価格と施工費用の内訳例

巻き網自体の価格は、ネットフェンスの高さによって変わります。たとえば菱形金網の場合、高さ80cmで5,000円/m~、高さ2mで1万円/m~が目安です。鉄線の材質・グレードや編み方、塗装によっても価格は異なります。ここでは、独立基礎ブロックを使って長さ50m・高さ120cmのネットフェンスを取り付けるケースで試算します。

長さ50m・高さ120cmを独立基礎で施工する試算例。独立基礎約10万円、基礎工事の人件費約10万円、本体約20万円、施工費約10万円で、合計約50万円。
長さ50m・高さ120cmのネットフェンスの費用内訳例
  • 独立基礎
    25個×4,000円=約10万円
  • 基礎工事の人件費
    約10万円
  • ネットフェンス本体
    約20万円(メーカー希望小売価格の30%offと想定)
  • 施工費
    約10万円

合計は約50万円です。高さ120cmのネットフェンスは1mあたり1万〜1.6万円が相場のため、50mなら50万〜80万円を見込んでおくと安心です。このほか、諸費用がかかる場合もあります。上記はあくまで一例で、費用はリフォーム会社によって異なります。取り付けの際は相見積もりを取り、適正な価格を確認しましょう。

ネット交換などのリフォーム費用

ネットが古くなったり部分的に破れたりした場合は、ネットだけを新しいものに交換できます。フェンス全体を新しくする場合は、新設費用に加えて、既存フェンスの撤去費や処分費、基礎工事費、埋め戻し費などがかかります。

ネットのみの交換は金網の張り替え。フェンス全体の交換は、新設費用に加えて撤去・処分・基礎工事などの費用がかかる。
ネットフェンスの交換範囲と追加費用の違い

ブロックがある場合のネットフェンス取り付け

既存のブロックがある場合は、「コア抜き」でブロックに穴を開けて支柱を立て、フェンスを取り付けられます。この場合、ネットフェンス本体の費用と施工費に加えて、コア抜き費用がかかります。コア抜きの相場は、1カ所あたり3,000~5,000円ほどです。

ただし、フェンスを取り付けると、ブロック塀には風の力などが加わります。ブロックの厚さが足りない、鉄筋が入っていない、ひび割れや傾きがあるといった場合は、そのままでは施工できないこともあります。自治体が示している基準の例では、フェンスを支えるブロックの厚さは12cm以上で、適切に鉄筋が入っていることが求められています。施工前に、リフォーム会社にブロック塀の状態を確認してもらいましょう。

既存ブロックの厚さ、鉄筋、ひび割れや傾きを、フェンスの施工前に業者へ確認する。
ネットフェンス設置前に確認する既存ブロックの状態

古いブロック塀を撤去してフェンスに造り替える場合は、自治体の補助制度を利用できることがあります。たとえば東京都板橋区の2026年度の助成では、ブロック塀等の撤去助成を受ける場合に限り、撤去後に新設するフェンス等の工事費も、フェンスの長さ1mあたり2万円・上限30万円まで助成の対象になります(受付は2026年12月4日まで)。補助の有無や条件は自治体ごとに異なるため、工事の契約前にお住まいの自治体へ問い合わせておくと確実です。

※ 参考1:国土交通省「ブロック塀等の安全確保に関する資料(建築基準法施行令の塀の基準)」
※ 参考2:板橋区「ブロック塀等の撤去・新設助成(令和8年度)」

リフォーム費用がすぐわかる!

外構用のフェンスとネットフェンスの違い

一般住宅の外構(エクステリア)に使うフェンスは、主に「支柱」「フェンス本体」「キャップ」で構成されています。一方、ネットフェンスは支柱、上下の胴縁、ロール状に巻かれた菱形金網(巻き網)、通し線、番線などの部材からできています。パネル状のフェンス本体を取り付けるのではなく、支柱の間に菱形金網を張って仕上げる点が大きな違いです。

パネル式フェンスは支柱の間にパネルを取り付け、ネットフェンスはロール状の巻き網を張って仕上げる。
パネル式フェンスとネットフェンスの取り付け方の違い
あわせて読みたい外構フェンスのリフォーム費用はいくら?フェンスの種類や施工事例も紹介

住宅まわりでのネットフェンスの主な用途

住宅まわりでは、丈夫で衝撃に強い特性から、裏山や崖に接する敷地の境界、畑や山林の獣害対策、牧場の柵などに使われています。宅地と隣家の境界では、巻き網で長い距離を張りやすいことから、比較的長いフェンスが必要な場合に選ばれることが多いようです。価格は高くなりますが、錆びにくいステンレス製を選ぶ方法もあります。とはいえ、ステンレスもまったく錆びないわけではありません。海に近い場所や鉄粉が付きやすい環境では錆が出ることがあるため、ときどき汚れを落としておくと安心です。

なお、畑の獣害対策として金網の柵を設置するなら、国の「鳥獣被害防止総合対策交付金」(2026年度も実施)を活用できることがあります。ただし、この交付金は市町村の被害防止計画にもとづいて地域協議会などが取り組むもので、原則として受益する農家が3戸以上必要です。個人の畑に設置する場合は、利用できる支援がないか、お住まいの市町村の農林担当窓口に相談してみましょう。

※ 参考1:農林水産省「鳥獣被害対策コーナー」
※ 参考2:日本製鉄「ステンレスに関するよくあるご質問」

リフォーム費用がすぐわかる!

ネットフェンスを新設する場合の施工方法

フェンスの設置方法には、ブロック積みの上に取り付ける「ブロック施工」と、地面に直接取り付ける「独立基礎施工」があります。ネットフェンスは独立基礎で施工するケースが多いため、その施工手順を確認しておきましょう。

独立基礎工事の流れ

独立基礎を地中に埋め、支柱を固定し、金網を張る順に施工する。基礎の大きさや深さは製品やフェンスの高さによって異なる。
ネットフェンスを独立基礎で施工する流れ

まず、支柱を立てる位置を決め、「独立基礎ブロック」と呼ばれるコンクリートブロックを支柱の数だけ地中に埋め込みます。基礎の大きさや埋め込む深さは、フェンスの高さや製品によって異なります。そこに支柱を立ててコンクリートやモルタルを流し込み、しっかり固めます。支柱が固定されたら上下に胴縁を取り付け、必要な長さの菱形金網を張っていきます。金網に通し線を入れ、番線や柱バンドなどで支柱に固定します。フェンスの高さによっては、金網がたるまないように横方向に鉄線を張って補強します。

リフォーム費用がすぐわかる!
LINE 友達追加
リフォーム費用がすぐわかる!
【お住まい周辺】
無料で一括最大3社の
リフォーム見積もりをする