目次
カーペットの張り替え費用はいくら?
カーペットの張り替え費用相場は下記のとおりです。
施工面積 | 費用相場 |
約10平米(約6畳) | 5万円〜8万円 |
約11.5平米(約7畳) | 6万円〜9万円 |
約13平米(約8畳) | 7万円〜11万円 |
約14.5平米(約9畳) | 8万円〜12万円 |
約16平米(約10畳) | 9万円〜13万円 |
カーペットの素材や質によって金額が大きくことなります。また、既存カーペットの下地の状況が凹凸だった場合、平坦にするためのパテ処理などが必要です。そうなると、追加費用がかかるため、施工前に業者としっかりと相談しておきましょう。
カーペットの一部だけリフォームできる?
カーペットの一部だけリフォームすることは可能です。部分的に汚れた箇所を切り取り、同一のカーペットで再度埋める作業を行います。
タイルカーペットであれば、一枚単位で張り替えることができるので、便利です。
とはいえ、部分的に張り替えた場合、これまでのカーペットとの質感や色が異なることが考えられます。同じカーペットを使用したとしても、経年での汚れなどで色が変わってしまっているため、全体の張り替えをおすすめします。
カーペットの種類
カーペットは種類が豊富で、主に下記のような素材が使用されており、それぞれ特徴が異なります。
素材 | 特徴 |
羊毛 | 夏は涼しく、冬はあたたかい |
綿 | さらっとした触り心地 |
麻 | 風通しがよく、素朴な見た目 |
ナイロン | 色あせにくく、長持ちする |
ポリエステル | 扱いやすく、価格も安価 |
また、カーペットの製法(形状)もさまざまです。今回は、主なカーペットの3つの製法について解説します。
織物
一枚もので肌触りがよく、リビングなどの広い空間で使われることが多いカーペットです。色や柄が豊富で、使いやすいのが特徴で、ホテルのエントランスなど、人をむかえる場所に多くつかわれます。
適度なクッション性があり、裸足でも過ごしやすく、足音が響きにくいのもうれしいポイントです。
主に機械で織っており、大量生産が可能なので、幅広い施設で利用されています。
ニードルパンチ
織物とは違い、繊維を細い針で指し、圧縮してフェルト状にした薄いカーペットです。切り口から糸がほつれないため、自由度の高い施工ができるのが特徴です。
耐久性が高く、人がよく歩く廊下などでよく使用されます。また、床や壁などを保護する目的で使われるケースもあります。
織物と違い伸縮性が出しにくいので、カーペットを施工する職人のカッティング技術が試される素材といえるでしょう。
タイルカーペット
40〜50cm角のカーペットで、部屋の広さに合わせて複数枚を敷き詰めて、使用するカーペットです。タイルカーペットの裏は滑り止め加工されているものも多く、ずれにくく簡単に施工できるのが特徴です。
また、誤ってカーペット飲み物をこぼしてしまった場合でも、1、2枚のカーペットを取り替えるだけで、元通りになります。このようなメンテナンスのしやすさも選ばれるポイントの一つです。
他のカーペットに比べて簡単な施工なので、DIYでもよく利用されます。
カーペットに備え付けられる機能とは?
カーペットにはさまざまな機能があります。使用する部屋によって機能あるカーペットを選ぶことで日常を快適に過ごすことができます。
主な機能と適用場所は下記の通りです。
カーペット機能 | 適用場所 |
撥すい、防汚 | キッチン、ダイニングルーム、子ども部屋 |
防カビ | 洗面所、キッチン |
防ダニ | 寝室、子供部屋、ペットのいるご家庭 |
防火 | キッチン、リビングルーム |
防音 | 廊下、階段、リビングルーム |
それぞれを詳しく解説します。
撥すい、防汚
繊維表面に特殊な撥水コーティングを施してあり、液体がカーペットの表面に浸透せず、玉のように弾かれるため、こぼれた飲み物や水分が染み込むのを防ぎます。
液体を簡単に拭き取ることができるので、シミや汚れがつきにくく、カーペットの見た目を長期間きれいに保つことができます。
防カビ
カーペットの表面に防カビコーティングをすることで、カビの発生を抑える効果があります。湿気が多い場所や換気が不十分な場所でも、カビが生えにくく、衛生的な環境を維持することができます。
防ダニ
カーペットの表面にダニの繁殖を抑えるための加工がされています。ダニはアレルギーの原因となることが多いので、この機能により、アレルギー症状の軽減が期待できます。特にペットの多いご家庭におすすめの機能です。
とはいえ、日常の掃除やメンテナンスがダニの繁殖を増やさないためには重要なので、怠らないようにしましょう。
防火
特定の防火基準を満たした素材や加工で、火災が発生した場合に燃えにくくなっています。火災時、火の広がり抑え、延焼防ぐことで安全性を向上させるのです。商業施設やオフィスビルなどでは、消防法で義務つけられている機能です。
住宅では、カーペットの側で暖房器具を使いたい場合、防火性の高いカーペットを選ぶといいでしょう。
防音
音を吸収して反響を抑えることで、足音や生活音を軽減します。厚手の繊維や裏地に防音材を使用していることが多く、クッション性を求めている方にもおすすめです。
等級によって、遮音性が異なるため、特に気になる方は製品の遮音テスト結果を確認するといいでしょう。
特にマンションに住まれていて、小さなお子様がいるご家庭では、カーペットが必須ともいえます。また、楽器などを趣味にされている人にもおすすめです。
カーペット張り替え工事の流れ
カーペット張り替え工事の流れは下記の通りです。
作業工程 | 内容 |
①準備 | 家具や備品の移動 |
②既存カーペットの撤去 | カーペットの取り外し |
③清掃と下地調整 | 床面を清掃し、凹凸の調整をする |
④カーペット施工 | 部屋に広さに合わせて施工する |
⑤仕上げと点検 | 張り具合や継ぎ目をチェックする |
事前に現場調査やカーペットの種類を決めるための打ち合わせを行いますが、作業自体は1日で終わることが多いです。
部屋の広さや採用するカーペットの施工方法によっては、期間が長くなることもあるので、業者に確認しましょう。
カーペットのメリット・デメリット
カーペットは部屋のイメージをガラッと変えてくれるので、リフォームの際によく重視されます。ここからはカーペットのメリットとデメリットを解説します。
これから床をカーペットに変えたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
カーペットのメリット
カーペットのメリットは下記の通りです。
メリット | 内容 |
クッション性がある | 転倒時の衝撃を吸収する |
素足でも快適に過ごせる | 冬でも床が冷たくない |
ほこりが舞いにくい | アレルギーの軽減効果が期待できる |
防音効果がある | 足音を和らげ、騒音が軽減される |
耐火性がある | 延焼を防ぎ、被害を最小に抑えられる |
それぞれの内容を詳しくみてみましょう。
クッション性がある
カーペットは弾力性があるため、歩くときの負担を軽減したり、転んだ時の衝撃を吸収します。歩きはじめの小さな子どもがいるご家庭には特におすすめです。
素足でも快適に過ごせる
カーペットはクッション性に加え、温かみがあり、素材によってはふわふわの感触を体感できます。そのため、素足でも生活がしやすく開放感のある日常を楽しむことができます。
ほこりが舞いにくい
カーペットの繊維が空気中のほこりを吸着するので、床に落ちたほこりが舞いにくく、アレルギー症状を軽減できます。カーペットに付着したほこりは掃除機で簡単に取り除くことが可能です。
また、室内の空気が汚れにくくなるので、清潔な生活環境を作ることができます。
防音の効果がある
カーペットには防音効果があり、歩行時などの騒音の軽減ができます。集合住宅やマンションなどではお隣さんや下の階の方への音漏れを防ぐことができ、静かな環境を保てます。
防火性がある
火災発生時の火の広がりを抑え、被害を最小限に抑えることができます。防火性は必ずある機能というわけだはないため、防火機能があるカーペットを選びましょう。
カーペットのデメリット
カーペットのデメリットは下記の通りです。
デメリット | 内容 |
水分を吸収しやすい | カビが発生しやすくなる |
キャスター付きの家具は不向き | 家具の移動が大変になる |
汚れたときの掃除が大変 | シミで美観を損なう |
ダニが発生しやすい | 定期的なメンテナンスが必要になる |
水分を吸収しやすい
カーペットは水分を吸着しやすいため、液体がしみ込みとなかなか乾燥しません。そのため、水分がカーペット内部に残るとカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
水まわりなどでは撥すい機能のついたカーペットを選ぶようにしましょう。
キャスター付きの家具は不向き
カーペットの上ではキャスターが転がらないので、家具などは手持ちで運ぶ必要があります。カーペットの上で無理矢理キャスターを転がそうとすると、カーペットにキャスターが食い込んで跡が残る可能性があるので注意しましょう。
また、重たい家具をカーペット上におくと、経年でカーペットの形が変化してしまうため、こちらも注意が必要です。
汚れたときの掃除が大変
掃除機でふきんで除去できない汚れやシミができた場合、専用のクリーナーやクリーニングサービスが必要になります。シミや汚れを放置しておくと、美観を損なってしまったり、カビが発生しやすくなったりするため、衛生面での問題も発生します。
タイルカーペットとであれば1枚単位で交換ができるため、小さいお子様やペットがいるご家庭にはタイルカーペットがおすすめです。
ダニが発生しやすい
カーペットは、定期的なメンテナンスを怠ると、ダニが繁殖しやすい環境になります。
下記のような環境で繁殖するため、定期的に掃除機をかけたり除去剤を使用したりして対策しましょう。
- 高温多湿な環境
- 食べかすなどエサがある環境
- 潜り込める環境
カーペットを張り替えるタイミングは?
カーペットは20年~30が張り替えのタイミングです。
カーペットは表面の汚れや家具の移動による凹み、ペットがいる場合はダニの繁殖などを考慮しなければそれなりに長持ちします。
カーペットの張り替えサインと緊急度1〜3で下記にまとめましたので参考にしてみてください。
カーペットの張り替えサイン | 張り替えの緊急度 |
・色あせ | 気になるならリフォームを検討 |
・シミや汚れ ・繊維の摩耗 ・10年近く経っている | リフォームを検討した方がいい |
・臭いが気になる ・破れや穴 ・浮き | 直ぐにリフォームをした方がいい |
カーペット張り替えの施工事例
カーペットの張り替えは、劣化したときにだけするのではなく、さまざまな理由があります。
ここからは、カーペットの張り替えの施工事例を紹介します。
防音性維持しながらのカーペット張り替え
費用 | 23万円 |
工期 | 3日 |
リフォーム内容 | クロスとカーペットの張り替え(2部屋) |
リフォームの目的 | マンション全面リフォームに伴う洋室リフォーム |
防音のために設置されていたカーペットしたのフェルトは、撤去せず再利用。壁紙は量産品を選びコストを抑えています。
元々は赤系のカーペットでしたが、グレー系のカーペットに替えることで全体的に落ち着いた雰囲気へと変わりました。
このように、既存のフェルトを残すなど、機能性を維持したままのリフォームもできるため、業者に相談してみましょう。
古くなったカーペットをタイルカーペットに張り替え
費用 | 51万円 |
工期 | 3日 |
リフォーム内容 | 古くなった敷き込み式カーペットの交換 |
リフォームの目的 | 小さなお孫さんがよく遊びに来るから |
北欧風の落ち着いたカラーにし、お孫さんが汚しても大丈夫なように、部分的に張り替えられるタイルカーペットを採用しています。
階段箇所には、すべり止めのためにノンスリップを取り付けています。
また、カーペットであればお孫さんが転倒した場合でも、クッションの役割をしてくれるので安心です。
このように、ライフスタイルに合わせてリフォームすると、より快適に過ごすことができます。
部屋のイメージを一新するためのカーペットの張り替え
費用 | 45万円 |
工期 | 4日 |
リフォーム内容 | 壁紙とカーペットの張り替え |
リフォームの目的 | 中古マンションを買ってのリフォーム |
中古のマンションを買って、派手だった内装を落ち着いた清潔感のあるイメージに一新。カーペットと壁紙を変えるだけで、見違えるほど部屋の雰囲気が変わります。
このように、中古マンションを買って、気に入らないところは部分的にリフォームするといった手法をとると費用を抑えられる場合があります。
賃貸のカーペットは変えられる?
賃貸のカーペットは変えられますが、大家さんや管理会社に許可を得ず、無断で張り替えてはいけません。
ここからは、賃貸でカーペットを張り替えるために必要なことやどのように大家さんに相談すべきかを解説します。
賃貸のカーペットを変えるためには何が必要?
賃貸でカーペットを変えるために必要なことは大家さんや管理会社の許可を得ることです。
賃貸はあくまで借り物なので、カーペットを張り替える大前提として、許可取りが必要になります。
その上で、下記点に注意して、カーペットを変える段取りをしていきましょう。
注意点 | 詳細 |
賃貸契約書の確認をする | 内装変更の規定を確認 |
費用負担の確認をする | 劣化状況によっては大家さんも負担 |
原状回復の必要性 | 退去時に元に戻す必要があるか |
それぞれ詳細を見てみましょう。
賃貸契約書の確認をする
まず、賃貸契約書を確認することが大切です。カーペット交換の責任の所在明確にしましょう。多くの場合、自然な摩耗などによる経年劣化での交換は貸主の責任ですが、借主の個人的な理由や過失による損傷の場合は、借主の負担となります。
国土交通省からでている「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を見ると、もう少し深い内容を把握できるので参考にしてみてください。
また、カーペットを交換する前に、大家さんや管理会社の許可が必要です。このとき、書面での承認を得るとトラブルになりにくく、安心です。
原状回復の必要性を確認する
賃貸物件から退去する際には、原状回復の義務が生じます。原状回復義務とは、物件を入居時の状態に戻すことです。
カーペットの交換に関しては、交換したカーペットを退去時に元に戻す必要があるかを契約書で確認するか、カーペット交換時に大家さんや管理会社に相談しましょう。
元に戻す必要がある場合は、交換前のカーペットを保管しておく必要があります。また、原状回復にかかる費用が誰の負担になるのかも確認し、その内容を書面で残しておくといいでしょう。
大家さんや管理会社にはどのように相談すべき?
カーペットを変えたいけれど、普通に相談しても断られるかもしれません。そのような時は下記のように交換したい理由を明確にすることが大切です。
・汚れや破損がひどく、見た目が良くない
・アレルギーなど健康に影響がある
また、日頃からのコミュニケーションを大事にし、信頼関係を築いておくことも大切です。
カーペットを張り替えるときの注意点
カーペットを張り替えるときの施工にあたっては、事前に知っておくべきポイントや注意点がいくつかあります。ここからは、カーペット張り替え時に特に注意すべき点を詳しく解説します。
予期せぬトラブルや追加費用に後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてください。
凹凸が多いと追加請求があるかもしれない
床に凹凸があると、下地処理が必要になるため、追加費用がかかります。凹凸がある状態のまま新しいカーペットを施工してもきれいな仕上がりになりません。事前に床面の状態を業者と確認し、見積もりの時点で追加費用の可能性について確認しましょう。
フローリングにする場合は音に注意
カーペットは防音効果が高いですが、フローリングは素材が硬いので反響し、騒音問題に発展する可能性があります。遮音マットや防音効果のあるフローリング材を使用することで対策は可能です。
マンション等で騒音トラブルにならないためにも、特に注意しておく必要があります。
業者選びは相見積もりが必須
複数の業者から見積もりを取ることで、価格やサービスの比較ができます。というより、相見積もりを取らないと、相場がわからず、悪徳業者に騙されて、高額な請求をされる危険性もあります。
比較する際は、価格やサービスだけなく施工内容や使用材料、アフターサービスなど、詳細まで確認するのがポイントです。
カーペットを上から敷くのはNG
既存のカーペットの上に新しいカーペットを敷くと、下記のような問題があります。
- 床面が不安定になり歩きにくくなる
- カーペットがずれてシワになり、つまづいたりするので危険
- 古いカーペットにダニがいると衛生面的によくない
このような問題を発生させないためにも、カーペットはキチンと張り替えするようにしましょう。
Q&A
- カーペットとフローリングはどちらの費用が安い?
-
一般的にはカーペットの方が初期費用は安いです。ですが、カーペットの種類によっては高くなる場合もあります。
- 自分で敷き込みカーペットの部分交換はできる?
-
自分で敷き込みカーペットの部分交換は可能です。ですが、目立たないように施工するには、高い技術力が必要になります。
床・フローリングリフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
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