2023年12月01日更新
テラスの増築・後付け・拡張リフォームにかかる費用や価格は?
テラスは家の一部として素敵な空間を演出することができるエクステリアです。外構から繋げることで、家全体の一体感を出すこともできます。テラスの拡張や、後付け、またはテラス新設やサンルームの増築などのリフォーム工事にかかる費用や相場価格について説明します。
目次
外構とエクステリアの違いおよびテラスについて
庭のリビングのような雰囲気を楽しめるテラスですが、一般にテラスとは住宅の掃きだし窓や扉と繋がっていて、地面より一段高くなっているものを指します。そして庭の方に延長しているエクステリアのひとつです。
エクステリアとは、建物の周りの空間環境すべての物を指します。
植木、花壇、テラスなどトータルデザインのことで、インテリアが家の中のデザインなら、エクステリアは家の外のデザインということになります。

一方、外構はトータルのものではなく門、垣根、塀、カーポートなどの個々の構造物を指します。
昔は、門だけをリフォームするというような外構工事が多かったようです。
しかし、現在では門から玄関に続くタイルや花壇などのトータルデザインでのリフォームが多くなったために、エクステリアという言葉が一般的になってきたのだといわれています。
最近では、テラスに屋根がついているものも多く見受けられます。
また、テラス部分にサンルームを増築するということも可能なので、様々な希望に沿ったテラスにリフォームすることができます。
※設置面積により行政への届け出が必要になります。
リフォームでテラスを後付け、拡張、新設する場合のメリット
既存のテラスに屋根を後付けしたり、屋根付きテラスを新設したりすることで夏の強い日差しを避けることができます。
また、雨を防ぐことができて、洗濯物も濡れずにすみます。
テラスを新設・拡張するリフォーム工事を行った場合は、外にリビングができたような雰囲気があり、家の中と外の一体感を感じることができます。

また、ティーパーティーやバーベキューなどをして楽しめます。
さらに、既存のテラスにテラス囲いを後付することや、サンルームを増築することで太陽の光を浴びながら、個室にいるような雰囲気を味わうことができます。
特にサンルームは気密性、水密性が高いのが特徴です。
テラスのメリット・デメリットはこちらの記事でも解説しています
サンルームのメリット・デメリットはこちらの記事でも解説しています
テラスの新設、拡張、増設工事にかかる費用と相場価格
テラスのリフォームは多岐にわたっているので、様々なケースがありますが、その中からいくつかのケースを例にとり、リフォームにかかる費用や相場の価格をみてみましよう。
テラス屋根を後付けした場合の費用と相場価格について
テラスの屋根には先端がカーブしているアール型と、先端が曲がっていないストレート型があります。
アール型は雨や雪が落ちやすく、ストレート型はシャープな印象があります。
相場価格は幅3600mm×奥行1800mmのもので、約15万円〜25万円です。

遮熱効果のあるものやUV効果のある素材を選ぶと費用も多少上がります。
屋根を選ぶときは耐雪、耐風といった観点からも、しっかりした素材のものを選ぶと良いでしょう。
ウッドデッキ、タイルなどテラス本体を新設・拡張する場合の費用
テラスで人気が高いウッドデッキは、天然の温もりを感じられる天然木と、腐りにくい樹脂製があります。
一般的なテラスリフォーム工事での相場価格は約20万円〜45万円です。
ウッドデッキの場合、天然木は10平方メートル当たり約28万円~40万円、人工木は10平方メートル当たり約25万円~35万円といわれています。

テラスの床を土間コンクリートで工事する場合の相場価格は、約15万円〜50万円といわれています。
タイルデッキのテラスでは、すでに土台があるリフォームの場合、10平方メートル当たり約10万円~15万円。
土台がなく新設する場合は、10平方メートル当たり約30万円の費用がかかります。
サンルームの後付け・増築にかかる費用と相場価格
サンルームと間違えやすいものに「テラス囲い」があります。
見た目はサンルームに似ていますが、既存のテラスに後付けすることができます。
サンルームが屋根や壁がガラス張りであるのに対し、テラス囲いはポリカーボネートなので、気密性はあまり高くありません。
テラス囲いの工事で大きく違うところは、柱が屋根を支える柱と補助柱だけなので、床面の基礎工事をしなくても良く、簡単にリフォーム工事ができるということです。

一方、サンルームはコンクリートで基礎をつくり、周囲を柱で支えてガラス張りにします。
そのため、サンルームを作る場合は「増築する」という言葉を使うのが一般的です。
サンルームの相場価格は、テラス囲いのようなシンプルなもので、約50万円〜80万円。
本格的なサンルームになると約80万円〜150万円といわれています。
複雑な形状や大きなもの、またデザイン性の高いハイグレードなものになると、費用はさらにかさんでいきます。
サンルームを増築リフォームするのにかかる費用に関する詳しい記事はこちら
テラスの塗装や塗り替え補修にかかる費用は?
紫外線の影響を受けやすい屋外のテラスは、塗装の劣化を修理する事で長持ちさせる事ができます。

この時、塗料のグレードと価格によって塗装の耐用年数は異なりますので、どの塗料でリフォームを行なうかよく検討しましょう。
テラスリフォームに使用する塗装のグレードと価格
テラス塗装は、ウレタン塗料またはFRP防水塗料で補修を行います。
ウレタン塗料よりもFRP防水塗料の方が、耐水性に優れており、長持ちします。
・ウレタン塗料:約2000円〜3000円(平方メートルあたり)
・FRP防水塗料:約3500円〜4000円(平方メートルあたり)
テラスの平均的な広さ
塗装工事の価格は平方メートルあたりの単価で表されますので、リフォームするテラスの広さをあらかじめ把握しておきましょう。
平均的なテラスルームの広さは8平方メートルですので、上記の塗装費用相場で考えると、ウレタン塗料は約1万6000円〜2万4000円の費用が発生します。
テラスの簡易塗装リフォーム
テラスの傷みが紫外線による塗装の劣化のみであれば、古い塗装を落として再塗装する事で修理が可能です。

この時、専門の機械による高圧洗浄の費用と、劣化した既存塗料除去費用(研磨)が発生します。
テラスの簡易塗装にかかる費用の相場
・高圧洗浄費用:約200円(平方メートルあたり)
・古い塗料を剥がす費用:約2000円(平方メートルあたり)
テラスの塗装費用相場
例)8平方メートルのテラスの場合
・ウレタン塗装費用:約2万円〜3万円
・高圧洗浄費用:約1600円
・古い塗料を剥がす費用:約1万6000円
合計)約4万円〜6万円
テラスの雨漏りが発生している場合
テラスルーム内で雨漏りが発生している場合、テラスの防水性が低下している恐れがあります。
放っておくと、家の外壁を伝って他の部屋まで雨漏りが浸透してしまいますので、FRP防水塗料で早めに修理や防水補修を行ないましょう。
テラスの防水補修リフォーム費用の相場
例)8平方メートルのテラスを防水補修する場合
・FRP防水塗装費用:約4万円
・構造部分の防水補修補修費用:約3万円
・高圧洗浄費用:約1600円
・古い塗料を剥がす費用:約1万6000円
合計)8万円〜10万円
屋根や外壁の塗装も行なう場合は足場費用が発生
テラスルームと合わせて、家の外壁や屋根の塗装も行なう場合は足場設置費用が発生しますので注意しておきましょう。
足場の費用は平方メートルあたり約800〜900円が相場です。
塗装全体の面積で算出されますので、外壁の平均的な面積90平方メートルと照らし合わせると、約8万円〜10万円が必要です。
雨漏りや漏水はなぜ起こるのか?

放っておくと建物の構造を危うくしてしまう雨漏り。梅雨時期などは特に危険ですよね。雨漏りや漏水の原因は瓦や雨どいなどの老朽化によるものと考える方が多いと思いますが、それだけが原因ではありません。大きく分けると、経年劣化、風雨・鳥害など突発的な原因、構造上の欠陥の3つに分けられます。
経年劣化
屋根材、木材の劣化以外では、目地にある樹脂が劣化してヒビが入り、そこから水が入るという雨漏り原因が意外と多いです。
風雨・鳥害など突発的な原因
台風が多い地域や山の近くで風が強い地域などは木が飛んで来て破損、雨が多すぎて塗装などに悪影響を及ぼすことも。また、鳥がつついて塗装がはげ、そこから漏水が始まることもあります。
構造上の欠陥
構造上の欠陥としてはデザイン重視を重視するあまり、ひさしを極端に小さくしてしまう、エクステリア・外構にこだわって雨がかりする部分が多くなってしまうなどが考えられます。
経年劣化、風雨・鳥害など突発的な原因については定期的なチェックやメンテナンスで大事になる前に対応することができます。また、構造上の欠陥についてはリフォームの最初の段階でしっかりと業者に相談することが大切です。そのためにも、実績のある、信頼できる業者を友人・知人などを通じて探し、紹介してもらいましょう。
雨漏り補修工事・防水リフォームの価格・費用相場

雨漏り補修塗装工事・防水リフォームはコーキングだけで済む場合、内部浸蝕が進んでいる場合と2つに分かれます。
コーキングだけで済む場合
外構、テラス屋根のエクステリアで目地の樹脂(コーキング剤)だけが劣化している場合はコーキングだけで補修工事が終了します。原因調査の程度やコーキングをする範囲にもよりますが費用相場は約3~10万円となります。
ただ、内部へ浸蝕していることに気が付かずにコーキングだけで済ませてしまうと後で大規模な防水リフォーム費用がかかってしまうことがあります。水張り、点検棒での防水箇所の特定、室内の湿度などを調べる際に、きちんとした調査を行ってくれる業者さんに依頼することが大切ですね。
内部浸蝕がないことが分かれば定期的にチェックし、ヒビ割れたらすぐメンテナンスとしてコーキングを行っておけば大事にならずに済みます。
内部浸蝕している場合
テラス床部分から漏水し、内部に浸蝕している場合は防水リフォームとしてシーリングが必要になります。10平方m未満の範囲で下地まで補修が必要な場合、防水リフォームの費用の相場は約15~25万円になります。
腐食が下地やテラス屋根の構造に至った場合は撤去して新しく取り替える必要も出てきます。定期的にメンテナンスをして被害を食い止めることが大切ですね。
テラスの構造と設置の目的とは
テラスはエクステリアのリフォームでよく作られる設備です。
ベランダや庭に面した掃き出し窓の外に設置することで、天候にあまり左右されずに庭やベランダに出ることができるようになります。

一般的にテラスというと、庭に作られたウッドデッキを用いた追加のベランダのようなものがイメージされますが、正確には雨などを防ぐ張り出した屋根のことをテラスと呼びます。
テラスを設置する際に気をつけること
テラスは掃き出し窓の外に設置するため、設置する場所次第では十分な屋根の大きさを確保できなかったり、既製品が取り付けられなかったりすることがあります。
また、設置方法によっては屋根があっても横から雨が入ってきてしまうため、折角テラスを付けたにもかかわらず、結局雨の日は使えないなどということもあるでしょう。
エクステリアのリフォームでテラスを増設する場合には、利用目的とどれぐらいの天候に耐えられるかどうかを考えておく必要があります。
テラスの設置工事にかかる費用は?
設置する場所や床を作るかどうかや、屋根の構造なども関係してきますが、相場は安いものなら約10万円からとなります。
こちらは一般的な開放式のテラスの場合の価格で、周囲を覆ってより天候に対して強くするサンルームなどの場合はその分追加で費用がかかることに注意してください。

サンルームやガーデンルームの場合は、安いもので約40万円からとなります。
また、複雑な形状のテラスを設置する場合には、外構工事にかかる費用も高くなることに就位してください。
窓の外構工事も同時に行う場合の費用は?
ベランダなどのように元々外に出る構造の窓がついている場所にテラスを追加する場合は気にする必要はありませんが、庭などで屋外に出られる窓がついていないような場合は、テラスの設置とともに窓の工事も考えなくてはいけません。
この場合の費用は、窓のサイズ変更が約25万円から、窓自体を新規で作る場合には約50万円からとなります。
住居の材質や構造によって費用が変動しますし、窓のリフォームは建物の強度に影響が出る場合もあるので、安全性も気になる所です。
窓を含めたリフォームを行う場合は、エクステリアのリフォームに強い業者にきちんと見積もりを依頼した方が安心です。
テラスのリフォームは廃棄費用がかかることに注意
元々テラスを設置しており、新たに新しいテラスへとリフォームする場合には、取り外したテラスの部材を処分する費用がかかります。

また、撤去にかかる日数についても人件費が発生しますので、新たに設置する場合より割高になってしまう可能性も。
処分費用については地域や業者によって多少変化しますが、数万円程度を見込んでおくといいでしょう。
ベランダリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?
ここまで説明してきたベランダリフォームは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!
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