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2019年02月14日更新

バリアフリーリフォームにかかる費用はどれくらい

バリアフリーリフォームは高齢者や要介護者の安心・安全のために必要で大事な住宅リフォームです。バリアフリーリフォームの基本や費用相場などを知って、リフォーム計画がスムーズに行えるように備えておきましょう。

  • 【監修者】下久保彰
  • この記事の監修者
    下久保彰
    二級建築設計事務所経営30年

バリアフリーリフォームとは何か?

バリアフリーリフォームにかかる費用はどれくらい

「バリアフリー」とは障害を取り除いて快適な環境を整えるという意味で、バリアフリーリフォームとは障害のない住宅にリフォームすることを言います。

バリアフリーリフォームの基本は、高齢者や体の不自由な人が車いすなどを使用した場合でも不自由なく快適に過ごせる環境を作ることです。具体的なバリアフリーリフォームの施工例と目的は以下のような例があります。

・手すりの設置:階段の昇り降りがスムーズに行えるようにするため
・段差の解消:つまずきや転倒防止
・室内や玄関のドアを引き戸にする:車椅子利用時や高齢者でも開閉しやすくするため
・廊下幅を広げる:車椅子利用時などの動線を確保するため
・玄関まわりにスロープを設置する:車椅子利用時などでも玄関にスムーズに入れるようにするため
・階段に昇降機やホームエレベーターを設置する:車椅子利用時などでも2階以上で生活できるようにするため
・トイレや浴室を広くする:車椅子でも入れたり介護しやすくするため

バリアフリーリフォームと一言で言っても1日で施工できる簡単なものから、工期が長期間で費用も1,000万円単位のものまであるため、予算や目的などによってリフォーム内容は変わってくるでしょう。

バリアフリーリフォームにかかる費用相場

次にバリアフリーリフォームにかかる費用相場をご紹介します。

一戸建てをバリアフリーリフォームする際にかかる費用相場と内訳

一戸建てをバリアリフォームすると言ってもどの程度のリフォームなのかによって費用相場は大きく異なりますが、一戸建ての場合数万円~1,000万円以上が費用相場となります。

では、一般的な一軒家のバリアフリーリフォームの例を見ていきましょう。

【例1 寝室近くのトイレの場合:費用相場 約100万円】
・トイレのドアを片引き戸に変更
・トイレにL型手すりを設置
・便器をコンパクトなものに変更

【例2 浴室の場合:費用相場 約200万円】
・浴室を広くする
・手すりを4箇所設置
・浴室暖房機の設置
・出入り口の段差の解消
・天井に断熱材を入れる

バリアフリーリフォームの実施箇所別の費用相場

バリアフリーリフォームの実施箇所別の費用相場は以下の通りです。

【トイレをバリアフリーリフォームする場合の費用相場】
・床の張り替え:約5万円~約10万円
・手すりの設置:約2万円~約3万円
・和式トイレから洋式トイレへの変更:約40万円~約60万円
・トイレの拡張:約20万円~約40万円

【歩行しやすくするためのバリアフリーリフォーム】
・手すりの設置:約5万円~約10万円
・ドアを引き戸へ変更:約5万円~約10万円
・段差解消:約1万円~約2万円

バリアフリーリフォームが関係する項目

バリアフリーリフォームを行う際、リフォームを依頼する会社はバリアフリーのことを熟知している会社を選びましょう。またリフォームをする建物の規模によって費用相場が大きく異なるため詳細は見積もりを依頼して確認しましょう。

バリアフリーリフォームはいつから実施すべき?

バリアフリーリフォームにかかる費用はどれくらい

多くの場合、家族に介護が必要になったり体が不自由になり生活しずらい状況になったときにバリアフリーリフォームを行います。

必要に迫られてからリフォームを行うため、焦ってリフォーム契約を結んだりきちんと計画できずにリフォームをしてしまう可能性があります。

使いやすさや快適な環境にするためにはどうしたらいいのかなどを明確にして計画しないと、せっかくリフォームしたのに使いずらづらかったり必要のないリフォームをしたりという失敗を招いてしまう恐れがあります。

また、段差解消のリフォームなどを早急に行いたいと思っていても、ひとまずは手すりだけを設置するなどの小規模な対策をしておくことで、大規模なリフォームを行う前でも転倒などの事故を防ぐことができるでしょう。

バリアフリーリフォームで解決できること

バリアフリーリフォームをすることで解決できることはたくさんあります。では具体的にどのような例があるのか見ていきましょう。

動線確保リフォームの効果

廊下や間口を拡大するリフォームを行うことで、車椅子の動線が確保できます。例えば車椅子で方向を変えたい場合、廊下などで車椅子が1回転できるほどのスペースが必要ですす。

動線のバリアフリーリフォームを行い間口を拡大することによって、1人でもスムーズな移動が可能になるでしょう。

手すり設置リフォームの効果

高齢になるとバランスがとりづらくなり転倒しやすくなるため、玄関や廊下、階段などに手すりを設置することは必須です。

特に階段は転落する可能性もあるため、昇り降りのどちらでも利き手でつかめるように両側に手すりを設置するのがおすすめです。

また手すりを使用して歩行することで、万が一バランスを崩しても体を支えることができるため、転倒しにくくなるでしょう。

トイレのバリアフリーリフォームの効果

自分でトイレへ行き排泄を行うことは、体を動かす肉体的な面でも、自尊心を保つ精神的な面でも重要なため、できる限り自分でトイレに行けるような環境づくりが大切です。

またトイレは頻繁に使用する場所となるため、快適で使い勝手の良いものにしなければなりません。トイレのバリアフリーリフォームを行うことで、歳を重ねても自力でトイレに行き続けることができるしょう。

お風呂のバリアフリーリフォームの効果

お風呂のバリアフリーリフォームの場合、段差解消や手すりの設置はもちろんのこと、ヒートショック対策や転倒防止対策などをすることが大切です。浴室に暖房機を設置したり、床を滑りにくいタイルにするリフォームが効果的でしょう。

また、浴槽が高い場合、足を高く上げる必要がありバランスを崩して転倒しやすくなります。この場合、浴槽を低いタイプのものと交換すると入浴しやすくなります。

ドアのバリアフリーリフォームの効果

押したり引いたりして開閉するドアの場合、ドアを支える力が必要だったり車椅子では出入りしずらいことがあります。特に玄関ドアは重たいものが多いため、重みで体制が崩れ転倒する危険性もあります。

また車椅子で出入りする場合、開閉時に扉に挟まれてしまう可能性もあるでしょう。しかし、バリアフリーリフォームで引き戸に変更することで、少しの力でドアを開閉できたりドアを全開にできるため、出入りがスムーズにできるようになります。

床のバリアフリーリフォームの効果

高齢者の家庭内事故で最も多いのが転倒です。高齢者になるとわずかな段差でもつまずきやすくなり転倒する可能性が高くなります。また滑りやすい床は階段などの段差を降りるときに滑って転倒することもあります。

床の段差を解消したり滑り止め効果のある床に変えるだけで、家庭内事故の発生を防ぐ効果が期待できるでしょう。

減築によるバリアフリーリフォームの効果

バリアフリーリフォームの中には、住宅の2階を撤去する減築という方法があります。

子どもが成長して2階を使用しなくなり1階を寝室として利用できる場合、減築することでワンフロアで生活できるようになります。

減築し全体をあえて狭くすることで、移動距離が縮まりより生活しやすくなるでしょう。また、階段の昇り降りがなくなるため階段から転落するなどの危険性も減らせます。

また、ワンフロアで生活することで車椅子を利用する場合でも生活しやすくなるでしょう。


バリアフリーリフォームを失敗しないための注意点

バリアフリーリフォームを失敗しないためにはいくつかの注意点があります。まず1つ目は動線を意識した設計にすることです。

バリアフリーリフォームをする場合お風呂やキッチン、トイレなど生活に欠かせない場所がコンパクトになっていることが大切です。どのような動線で動くのかを思い描きながらリフォーム計画を進めて行くと良いでしょう。

2つ目はリフォームした後も再度変更できるように余力を残したリフォームにすることです。
バリアフリーにリフォームするときに最初から多額の費用で間取り変更などの大がかりなリフォームをしてしまうと、実際に生活してみてから再度変更をしたくなった場合にできなくなる可能性があります。

そのため、初めてのバリアフリーリフォーム時にはある程度の余力を残しておくことが好ましいでしょう。

3つ目はリフォームの予算を明確にすることです。間取り変更など大がかりなリフォームは費用も高額になる傾向にあるため、その後の生活資金が確保できなくなる恐れがあります。

予算をしっかりとたて、快適な環境づくりに必要な工事を吟味した上で、予算内でできるバリアフリーリフォームを行いましょう。

もう1つ嫌なことですが考えておかなければいけないことが、高齢者や要介護者がいなくなった場合の住宅の利用方法です。住宅の築年数にも寄りますが、その後誰がどのように住むのかまで考慮したリフォーム計画を考えておくべきでしょう。

バリアフリーリフォームを成功に導くポイント

バリアフリーリフォームを成功に導くポイントは、バリアフリーリフォームに精通したリフォーム業者を選ぶことです。リフォーム業者にはそれぞれ得意分野があるためその中でもバリアフリーリフォームの実績が多い会社を選びましょう。

バリアフリーに強いリフォーム会社を探すためには、インターネットのホームページなどで実績や施工例、費用などを調べるといいでしょう。

要介護者が居住する場合、バリアフリーは介護リフォームの一環として介護保険適用されますので早めに担当ケアマネージャーに相談することをおすすめします。

介護・バリアフリーリフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた介護・バリアフリーリフォームは、あくまで一例となっています。

正確なリフォームの金額を知るためには、リフォーム前に「現地調査」を受ける必要があります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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