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2019年03月12日更新

監修記事

屋根瓦がひび割れした際の修理方法や修理費用を解説!

なぜ瓦屋根にひび割れが発生してしまうのか、その原因について考えることで瓦屋根についての理解を深めます。ひび割れた瓦を放置することによって生じる問題点やその解決策を提示し、修理業者に瓦屋根の修理を依頼する際のポイントを紹介します。

屋根瓦がひび割れする原因について

屋根瓦がひび割れした際の修理方法や修理費用を解説!

建物を雨や日差しから守ってくれる屋根材の一つである瓦ですが、耐用年数前でもひび割れてしまうことがあります。
ひび割れてしまうのには様々な原因がありますが、主な原因として次の2つが挙げられます。

老朽化によるひび割れ

瓦の表面は塗装されていますが、経年劣化により徐々に塗装が剥げ落ちていきます。
塗料が剥がれた状態の瓦は吸水するため、雨が降ると瓦の内部へ水が浸み込んでしまい、そうなると瓦は脆く割れやすくなってしまうのです。

メーカーが提示している瓦の耐用年数は30年以上であるケースが多いですが、実際に屋根材として使用していると、耐用年数以内でもひび割れてしまうことがあります。

地震や台風などの自然災害によるひび割れ

地震や台風などでも瓦が割れることがあります。
地震の揺れや台風の風による飛来物が瓦に直撃することで割れることもありますし、地震の揺れによる圧力や風の衝撃でも割れてしまいます。

また、瓦が割れる原因として寒い地域ならではの原因もあります。
たとえば、積雪の多い地域では雪の重みによって割れてしまったり、瓦に浸透した水分が膨張することによって引き起こされる寒割れという現象で割れてしまうこともあります。

すぐに修理を依頼した方が良い屋根瓦のひび割れのケースについて

屋根瓦がひび割れたからといって、すぐに問題が発生するとは限りません。
しかし、屋根瓦のひび割れを放置したままにしてしまうと、気が付かないうちに劣化が進んで大きな問題に発展しかねません。

次のような場合にはすぐに屋根瓦の修理を依頼した方が良いでしょう。

ひび割れした瓦がずれている場合

経年劣化により瓦にずれが生じることがあります。
ひび割れた瓦がずれているのを放置してしまうと、そこから雨漏りが発生してしまう可能性があります。

ひび割れした瓦が曲がっている場合

ひび割れた瓦が曲がっているだけではすぐに問題にはなりませんが、その状態のまま放置してしまうと雨漏りに繋がります。
瓦の下にはルーフィングという防水シートが貼られていますが、瓦が曲がってこのルーフィングがむき出しになり破れてしまうと雨漏りが発生します。

瓦屋根の下地まで浸水している場合

屋根瓦の下地まで浸水してしまう状態であればすぐに修理が必要です。
雨漏りはもちろんのこと、湿気によってカビが発生し健康被害が生じる恐れがあります。
また、降雨時に下地が浸水することによって、家を支えている木部が傷むと、白アリの発生、やがては屋根の崩落等の危険性もあります。

瓦屋根のひび割れ修理の依頼先について

屋根瓦の修理には専門的な知識と技術が必要となります。
なぜ修理を業者に依頼する必要があるのか、また修理を依頼する場合の費用相場についてご説明します。

瓦屋根修理業者に依頼する

屋根瓦の修理工事は高所での作業となります。
安全面の問題として、高所作業に不慣れな素人が屋根に登って作業をすると滑落等の危険性があります。

また、費用面での問題としては、屋根に登って修理をするためには梯子や滑りにくい靴など作業に必要な道具を揃える必要があます。
自分で修理をするからと言ってももそれなりの費用がかかってしまいます。

さらに、素人が屋根に登って補修作業をしていると、ひび割れていない他の瓦を踏み割ってしまい、補修が必要な箇所を余計に増やしてしまう可能性もあります。
屋根瓦のひび割れ修理は専門業者へ依頼するべき内容と言えるでしょう。

瓦屋根修理業者に修理を依頼した場合の費用相場

屋根瓦の修理費用というのは個々の家の状況によって異なります。
同じ地域に建っている似たようなタイプの家の屋根であっても修理費用は異なるので、費用相場はあくまでも参考程度にした方が良いでしょう。

屋根瓦の修理は業者によって瓦1枚から受け付けてくれるところもあったり、平米単位もしくは坪単位で受け付けているところがあるようです。
瓦1枚から補修してくれる業者に修理を依頼する場合、ひび割れ補修が約5,000円、瓦の交換が約9,000円というのが相場のようです。


ただし、約30坪ほどの戸建住宅で瓦の損傷箇所が多く、屋根全体の修理を依頼する場合は約40万円~200万円が必要となるでしょう。

瓦屋根修理業者に修理を依頼する場合の工事の流れについて

屋根瓦がひび割れした際の修理方法や修理費用を解説!

実際に瓦屋根の修理業者へ工事を依頼した場合、工事は次の手順で行われます。

1.ひび割れした瓦を取り除く

まず始めにひび割れした既存の瓦を取り除くのですが、その前に足場を組む作業が始まります。
瓦屋根の修理は高所作業となるため、足場を組まずに作業することは大変危険ですし、足場を組まずに高所作業をすることは法律で禁じられているためです。

足場が完成したら屋根に登り、ひび割れた瓦を1枚ずつ丁寧に剥がしていきます。
以前は土葺き工法が主流だったため、瓦を剥がすと裏から大量の土が出てきます。
瓦を剥がしたら瓦、土、ごみを分別して撤去し、下地の状態をチェックできるよう掃除をして古い瓦の撤去が完了となります。

2.ひび割れした瓦の下地をチェックする

次に、ひび割れした瓦の下地をチェックします。
瓦1枚だけの交換の場合はさほど問題が無い限り下地の交換は行わないことが多いです。

しかし、瓦屋根全体の葺き替えを行う場合は下地をすべて剥がします。
下地を剥がすと野地板やが現れますが、この野地板は長期間に渡って瓦の重みに耐えているため傷みや劣化が見られることがあります。
その場合は野地板の貼り替えも行います。

野地板の貼り替えが済んだら元のように下地となる合板を設置していき、雨漏りを防止するためのルーフィング材を下地の上から敷いていきます。
以上で下地のチェックから交換までが完了です。

3.新しい瓦に貼り替える

新しい瓦を設置するためには、まず瓦を引っ掛けて固定する桟木を下地に打ち付けます。
あとは決められた場所に瓦を設置していくのですが、焼き物である瓦は同じ規格で作られた物であっても1枚1枚色や形が微妙に異なることがあります。

瓦は地上からでは距離的にも角度的にも中々見えづらい位置にありますが、並べられた瓦ができるだけ綺麗に見えるよう、必要に応じて形を削ったり配置を並べ替えたりしながら設置していきます。

瓦屋根修理業者の選び方や選ぶ際の注意点について

瓦屋根の修理を依頼する際の業者の選び方と注意点についてご紹介します。

火災保険の風災補償での修理を提案してくれる業者に依頼する

家をお持ちの方であればほとんどの方が火災保険に加入されているのではないでしょうか。

火災保険というと火災に対する保険というイメージを持ってしまいがちですが、火災だけでなく風災も補償内容に含まれています。

瓦屋根の劣化が風によるものであれば風災補償を使い、安く、もしくは無料で屋根の修理をすることができるかもしれません。
風災補償による修理を提案してくれる等、依頼主の立場に立った提案をしてくれる業者は信頼できるでしょう。

訪問業者に注意する

残念なことに修理業者の中には悪意のある業者も存在します。
瓦の状態が良好であるにも関わらず飛び込み営業を行い、「瓦が傷んでいるようです」と家主の不安を煽って不要な工事をする業者もいるようです。

業者が訪問してきた際にはすぐに契約するのではなく、一度帰ってもらってその会社の情報を調べてみましょう。
ホームページを確認して会社の所在や連絡先ははっきりしているか、代表者の氏名は記載されているか等に着目します。
これらの情報が曖昧な場合、訪問してきた業者への依頼は避けた方が無難です。

また、見積もりの内容が適正であるかどうかについて、他の業者に確認をお願いするのも良いでしょう。

屋根リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた屋根リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は見積もり比較のステップへ行きましょう!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社KURODA一級建築士事務所 坂田理恵子

株式会社KURODA一級建築士事務所

坂田理恵子

一級建築士、一級施工管理技士。和歌山市で設計事務所に勤務。住宅のリフォームや新築を中心に携わり、女性目線で、家事や掃除、片付けがしやすく暮らしやすい家の提案を行う。

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