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2019年03月07日更新

監修記事

住宅壁を和風にリフォームする場合のパターンや費用相場を解説!

最近になって和室のよさが見直されはじめています。洋室だけの家に住んでいて「和室が欲しい」と考える人も増えているようです。和室が欲しくなった!という人のために、洋室でも壁をリフォームするだけで和風を作り出すことができる方法をまとめてみました。

住宅壁を和風にリフォームする場合のパターンと費用について

住宅壁を和風にリフォームする場合のパターンや費用相場を解説!

壁の素材を変えるだけで、部屋全体を和の雰囲気に変えることができます。ここでは壁のリフォームについて、費用や内容などを紹介します。

砂壁から砂壁に塗り直すリフォーム

【費用の相場】
6畳の壁全体:約4万円~10万円

【リフォームの手順と内容】
砂壁は和風建築の壁仕上げとして最もポピュラーな仕上げです。素材は、色をつけた砂に糊を混ぜて練ったもので、断熱性や防音性に優れているという特徴があります。

砂壁のデメリットとして、表面の砂がポロポロと落ちてくることが挙げられ、人が触れる壁の部分が少しずつ薄くなっていくことがあります。

薄くなったり汚れたりした砂壁は、同じ素材で上塗りすることで元通りのきれいな状態に戻すことが可能です。また、砂壁がはがれ落ちて薄くなる前なら塗装で色を変えてしまうリフォームもできます。

リフォームでは最初に落ちそうな砂をブラシなどで全部落としてしまいます。余分な砂を落としたら、「シーラー」と呼ばれる下地材(密着力をあげるもの)を全体に塗り、十分に乾燥させたあとで砂を上塗りして完成です。

手順はとてもシンプルですが、薄く均一に塗り仕上がりを美しく見せるには、熟練の技が必要なリフォームです。

【工期】
約1日〜2日

砂壁から漆喰に塗りなおすリフォーム

【費用の相場】
6畳の壁全体:約15万円~

【リフォームの手順と内容】
砂壁を塗りなおすケースと同様に、漆喰を塗るリフォームでも、あらかじめ落とせる砂はすべて落としておきます。そして、下地処理剤を砂壁全体にむらなく塗ります。

下地処理剤は「砂壁のアクを止める」という役割と「漆喰との密着をよくする」という二つの役目があり、しっかりと塗っておかないと漆喰が乾いたあとではがれたり黄ばんだりする恐れがあります。

下地処理がきちんとできているかどうかで、漆喰の仕上がりが大きく変わります。

漆喰は水でやわらかくしてから塗りますが、水分が多すぎても少なすぎてもいけません。もしご自身で壁の塗り直しをしたい場合、漆喰を扱うときにはかならずゴム手袋を着用しましょう。漆喰は強アルカリ性で、肌に触れるとかぶれてしまうことのある素材です。

DIYで漆喰塗りが難しいといわれるのは、取り扱いが難しいことと、水分調整が難しい素材だからです。

また、乾き方によって仕上がりに色むらができやすいので、乾き方を観察しながら塗っていくという高度な技術が必要になります。

DIY用に塗りやすく加工された漆喰材などが発売されていますが、本当に美しい漆喰壁にリフォームしたいのであれば、職人に依頼することをおすすめします。

【工期】
約1日~2日

砂壁から珪藻土に塗りなおすリフォーム

【費用の相場】
6畳の壁全体:約12万円~

【リフォームの手順と内容】
こちらのリフォームもあらかじめ砂壁の砂をしっかりと落しておくことが基本です。そのうえで、必要な場所に養生をしてから下地処理剤を塗り、珪藻土で上塗りしていきます。

漆喰と違って珪藻土そのものに固まる作用はありませんので、壁塗りの材料として発売されている珪藻土には、合成樹脂や石灰などの「つなぎ」が混ぜられています。

つなぎの量が多い珪藻土はのびやすく塗りやすいという特徴がありますが、珪藻土が本来持っている「調湿機能」を大きく損ないますので、選び方には注意しましょう。

【工期】
約1日~2日

砂壁から壁紙に貼り替えるリフォーム

【費用の相場】
約10万円~

【リフォームの手順と内容】
砂壁や土壁に壁紙を貼るためには、まず、壁紙の下地となるべニヤ板などを全面に張ります。直接壁紙を貼ることもできますが、砂壁の劣化で表面に凹凸があればきれいに貼りつきませんので、下地を作る方法がベストです。

ベニヤ板は壁に「タッカー」と呼ばれる工具で打ちつけていきますが、深くしっかりと打ちつけるには、手動タッカーではなくエアーコンプレッサーで打ちつけるタッカーがおすすめです。

また、ベニヤ板の厚みは2.5mm~3mmの厚さのものが扱いやすいでしょう。

壁にコンセントの差込口やスイッチプレートがあるときには、ベニヤ板をくりぬいて張りつけます。ベニヤ板を全面に張り終えたら、壁紙の仕上がりを左右する「パテ処理」です。

板のすき間やタッカーの跡をパテで埋めていき、パテが乾いたら壁紙を貼ります。

【工期】
約3日~5日

砂壁から腰板を設置するリフォーム

【費用の相場】
胴縁をつくる場合:約8万円~15万円(腰板の材料によって変動)
貼るタイプの薄い腰板の場合:約2万円~

【リフォームの手順と内容】
砂壁では、柱間に胴縁と呼ばれる木材で下地を組んでその上に腰板をビス止めしていきます。下地が砂壁のままでは腰板をビスで縫いつけることができませんので、木材(胴縁)を柱と柱の間に渡す必要があるのです。

最近では、胴縁で下地を作らなくてもそのまま砂壁に貼りつけることができる簡易的な腰板も発売されています。

この腰板なら砂壁にも直接貼ることができ簡単に施工できますが、杉や檜で作った厚みのある腰板に比べて重厚感はありません。

【工期】
6畳の和室・胴縁をつくる場合:約2日~3日
6畳の和室・貼るタイプの薄い腰板の場合:約半日

土壁に壁紙を貼るリフォーム

【費用の相場】
約10万円~

【リフォームの手順と内容】
砂壁のうえに壁紙を貼る手順と同じで、下地になるベニヤ板を全体に張って、その上に壁紙を貼っていきます。

【工期】
約3日~5日

住宅壁を和風にリフォームする際のポイント

住宅壁を和風にリフォームする場合のパターンや費用相場を解説!

壁紙の選び方や腰壁の種類など、壁のリフォームから和の雰囲気を作り出すために覚えておきたいポイントをまとめました。

和風リフォームで使用する壁紙の選び方

壁紙には、同じ色でも織物調・石目調・塗り壁調など、仕上がりのテイストが違うものがあります。ここでは、和風の壁紙を選ぶポイントと、腰壁の選び方をまとめてみました。

リビングと続いている和室は統一性のある壁紙を

建具(戸)を開けることでリビングと続き間になる間取りの和室では、壁紙をリビングの雰囲気との相性を考えて選ぶことをおすすめします。

リビングを広く見せるためには、リビングと和室に一体感を持たせることが大切だからです。

和室とリビングで壁紙の色やパターンが大きく変わると、二つの部屋を分断する印象になるので、和室の建具を日ごろから開放しているのであれば、色味や質感をリビングに似せた壁紙を選ぶようにしましょう。

和風リフォームに最適なデザイン腰壁

腰壁を張っても和風のイメージを大切にしたい場合には、木目の腰壁をおすすめします。杉板など内装材に最適な板を選び、塗り壁や和風の壁紙と組み合わせれば、全体的に落ち着いた和のインテリアに。

腰壁を壁紙の張りわけで表現する場合でも、板目の壁紙を縦方向に張っていくことで和風になります。

和風リフォームに最適な壁紙のカラー

和風を作り出すのに最適なカラーは、砂壁に似せた薄い緑です。白い壁紙がお好みでも、和紙調の壁紙なら和風に仕上がります。

壁紙の素材で和風を演出したいのであれば、漆喰に似せた塗り壁調の壁紙もおすすめです。

サンプル帳やカタログで見る見本と、実際に壁面の大きさにに貼った場合の色目や雰囲気はかなり違ったものとなる場合が多いです。

先ずは大手壁紙メーカーのホームページのWebカタログなどにあるシュミレーションサイトを利用し完成イメージを確認してみましょう。

最近は、自宅の写真などに希望柄をCGで何パターンか提案してくれるリフォーム業者も多く、それらを参考に選考して行くと良いでしょう。

住宅壁を和風にリフォームする際の注意点

壁を土壁や砂壁、漆喰のように「塗り壁」で仕上げたいときの材料はインターネットで簡単に手に入ります。

安価に済ませたいならDIYも選択肢のひとつですが、仕上がりにある程度の美しさを求めたいならプロに任せるほうがよいでしょう。

土壁のリフォームは業者に依頼した方がよい

土壁や漆喰の原材料に水を加えて壁に塗っていきますが、水の含み具合が悪いと後にひび割れを起こすことがあります。せっかく苦労して塗った壁が数日ではがれていっては大変がっかりすることでしょう。

熟練の職人なら、塗る日の湿度や壁の乾燥具合を見ながら水分調整をして、長持ちする壁に仕上げることができます。

今は職人の数が少なくなってきましたが、左官を手がける会社であれば職人が在籍している可能性が高いので、まずは塗り壁を施工してもらえるかどうかを確認してみましょう。

リフォーム業者の選び方について

リフォーム業者に依頼するときは、塗り壁の実績がどのくらいある業者なのかを調べてみてください。左官職人は、壁を塗る職人ですからきれいに仕上げることができます。

しかし、漆喰や珪藻土などの扱いに慣れていなければ、いくら塗り方が美しくても時間が経つとひび割れたり黄ばんだりして残念な思いをする可能性が高いです。

インターネット上では複数のリフォーム業者に一括で見積もりを依頼できるサイトがあります。このようなサイトでは、塗り壁を施工してくれる業者を探すこともできますし、相見積で費用を比較することも可能です。

DIYではなく、プロの技で和室を美しく仕上げたいならまずは実績のチェックを。そのうえで、気になる業者があれば一括で見積もりを依頼してみましょう。

壁紙・壁リフォームに対応する優良な会社を見つけるには?

ここまで説明してきた壁紙・壁リフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!

「調べてみたもののどの会社が本当に信頼できるか分からない…」

「複数社に何回も同じ説明をするのが面倒くさい...。」

そんな方は、簡単に無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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