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2021年09月24日更新

在宅勤務に適したリフォームのポイント!補助金についても解説

近年在宅勤務に合わせてリフォームをする方が増えていますが、在宅勤務に適したリフォームにはどのようなパターンがあるのでしょうか。今回はかかる費用や素材選び、補助金は使えるのかについて解説します。

在宅勤務に適したリフォームの必要性

在宅勤務がスタンダードになりつつある昨今、自宅に快適なビジネス空間を作るリフォームが注目され始めています。

在宅勤務で出てくる不満

在宅勤務は通勤時間を省ける上リラックスした状態で作業できるため、一見メリットが多い勤務形態と言えます。

しかし、勤務先へ出社して仕事をしていた方が実際に在宅勤務に切り替えると、思わぬデメリットに直面する場合も多いのです。

まず、在宅勤務になるとプライベートと仕事の切り替えがしにくくなります。

特に切り替えが難しいのが、家族団らんのスペースであるリビングやダイニングルームで作業する場合です。

リビングなどでパソコンを広げ、いざ作業に取り掛かろうとしても部屋に置いてある物に目がいってしまったり、家族が声をかけてきたりと集中力が途切れがちになってしまいます。

また、自宅からリモート会議に参加する場合、カメラに自室やリビングの様子が映り込んでストレスを感じる方もいるのではないでしょうか。

そこで、以上のような在宅勤務における不満を解消し快適なビジネス空間を作るには「在宅勤務用リフォーム」がおすすめです。

在宅勤務に適したリフォームのポイント

業務内容に合ったリフォームにする

在宅勤務に適したリフォームを成功させるには、自宅での業務をシミュレーションしておくことが大切です。

例えば、資料がたくさん必要な業務であれば大きな収納を作ったり、パソコンやプリンターなどの電子機器を使う場合にはアダプターを増設するなど、業務のシミュレーションをするとリフォームの具体案が出てきます。

家族との距離感を考えたリフォームにする

在宅勤務をする上で、一緒に暮らす家族とどれくらいの距離感を保ちたいかどうかは大きなテーマです。

ご家族と適度な距離感を保ちながら仕事をしたい場合は、パーティションを設けたり個室のスペースを作るリフォームが向いています。

また、小さなお子さんを見守りながら仕事をしたい場合には、家族の共有スペースであるリビングやダイニングの一角に作業スペースを作るのが得策でしょう。

在宅勤務以外にも使えるリフォームにする

もし在宅勤務から出社勤務に切り替わる予定があったり、将来的に転職する予定があったりする場合、在宅勤務だけに特化したリフォームをするのはもったいないと言えます。

勤務形態が流動的なら書斎やお子さんの部屋といった他の用途にも使えるようなスペースを作るリフォームもおすすめです。

在宅勤務に適したリフォーム素材の選び方

壁材はデザイン性と防音性を兼ね備えたものを

在宅勤務用のリフォームで使用する壁材は、作業に集中しやすい空間作りができるものを選びましょう。

作業中、目に入るデスク周りにはアイボリーやベージュ、白といった落ち着きのあるカラーの壁紙を選ぶと集中しやすくなります。

また、デスク背面の壁紙のみ冒険したカラーやデザイン性が高いアクセントクロスを採用する方法もおすすめです。

リモート会議で背面のアクセントクロスが映った際におしゃれな印象を与えられます。

また、機能面では雑音が気にならなくなるよう、防音性のある壁紙を選ぶのもおすすめです。

「布クロス」は一般的なビニールクロスに比べて吸音性があります。

より高い防音性を求める場合には防音材を採用するのも視野に入れてみてください。
 

床材は防音性を重視して

在宅勤務用のリフォームでは床材にも防音性が高いものを選ぶのがおすすめです。

音が響きにくい空間で作業できるようになる上、在宅勤務による運動不足解消に室内運動をしたい方にも適しています。

防音性の高い床材には「畳」や「コルク」「防音フローリング」といったものがあります。

照明器具は目に優しいものを

在宅勤務で長時間パソコンを使ったり文章を書いたりしていると、目の疲れを感じる方も多いかと思います。

そこで、在宅勤務用のリフォームでは目に優しい暖色系の明かりが灯る照明や、調光機能のある照明に変えるのがおすすめです。

また、リビングやダイニングなどを間仕切りしてスペースを作る場合には照明を追加する必要があります。


 

在宅勤務に適したリフォームにかかる費用

壁材の種類別リフォーム費用

在宅勤務用のリフォームで壁紙を張り替える場合にかかる費用について、壁紙の種類別に1平方メートルあたりの価格でご紹介します。

まず、普及品の「ビニールクロス」を採用する場合にかかる費用は、約750〜1,500円です。

次に、調湿性や防カビ効果などが期待できる「珪藻土」を採用する場合、約3,000〜6,000円かかります。

続いて、吸音性のある「布クロス」に張り替える場合にかかる費用は、約1,200〜10,000円です。

また、壁紙の張り替えで防音材を施工する場合には約120,000〜150,000円かかります。

防音材は壁の内側に施工します。

床材をリフォームする場合の費用

在宅勤務用のリフォームで床を張り替える場合にかかる費用について、6畳あたりの価格をご紹介します。

まず、和の趣を演出でき調湿性のある「畳」を採用する場合にかかる費用は、約70,000〜120,000円です。

次に、弾力があり断熱性や耐水性に優れている「コルクタイル」に張り替える場合、約110,000〜200,000円かかります。

続いて、2階にワークスペースを設ける場合や室内運動をしたい場合に有効な「防音フローリング」に張り替える場合にかかる費用は、約120,000〜230,000円です。

照明や電源を増設する場合の費用

在宅勤務用リフォームで照明器具を増設する場合、約4,000〜50,000円の費用がかかります。

また、複数の照明器具を取り付けられる「ダクトレール」を設置する場合の費用は約30,000〜50,000円です。

ダクトレールは簡単に照明の付け替えができるのが特徴で、在宅勤務用リフォームにも向いています。

目に優しい照明やおしゃれな照明に付け替えたり、スポットライトを追加したりできおすすめです。

在宅勤務に適したリフォームパターン

オープンスペースに間仕切りを作るリフォーム

リビングやダイニングといった家族の共用スペースも、仕切りを1つ設けると集中しやすい空間作りができます。

例えばダイニングの一角に間仕切り壁を作り、ダイニングとは違う種類の床材に変えてみましょう。

ダイニングの床材がフローリングなら在宅勤務スペースはカーペットなどの異素材を敷くことで、もうひとつの異なる空間を演出できます。

オープンスペースの一角にカウンターを作るリフォーム

家族の様子を見守りながら仕事をしたい方は、共有スペースの一角に在宅勤務用のスペースを作るのがおすすめです。

例えば、キッチンとリビングの間に奥行きのある作業用カウンターを作ると、リビングで遊んでいるお子さんや煮込んでいる途中の料理などに目が届きやすくなります。

また、リビングやダイニングといった共有スペースの一角を活用するリフォームは、空間に制限があり個室型の在宅勤務用スペースを作るのが難しい場合にもおすすめです。

独立型(個室)の勤務スペースを作るリフォーム

完全独立型の個室にリフォームしたい場合には、もともと書斎や子ども部屋だった場所を在宅勤務用のスペースに変える方法があります。

書斎の壁面にたくさんの資料を収納できる棚を造作したり、子ども部屋にデスクや電源を増設するなどして作業スペースを作ります。

また、夫婦の寝室に余裕がある場合などは、天井まで間仕切りを設けて独立型の個室を作る方法もありおすすめです。

デッドスペースを利用したリフォーム

家のスペースに限りがあり在宅勤務用のリフォームが難しい方におすすめなのが、デッドスペースを活用する方法です。

階段下や納戸といった、物置代わりにしていたようなデッドスペースも工夫次第で集中できるワークスペースを作れるかもしれません。

階段下は意外と奥行きがあるため、高さを確保できれば必要最低限の家具を設置して秘密基地のような作業スペースが作れます。

狭い空間の方が集中できるといった方にもおすすめのリフォームです。

在宅勤務に適したリフォームに補助金は使えるのか

在宅勤務用のリフォームのみをする場合は使えない

これから在宅勤務のためだけにリフォームを検討している方は、残念ながら補助金を活用できる可能性は低いでしょう。

なぜなら2021年現在「長期優良住宅化」や「省エネ」を目的としないリフォームは補助金対象になりにくい状況であるためです。

「長期優良住宅化リフォーム」とは、耐震補強・シロアリ対策・ユニットバスへの変更といった大規模工事を含むリフォームを指しています。

条件が厳しくハードルが高いリフォームであるため、在宅勤務用の部分的なリフォームは対象としていません。

省エネリフォームもする場合は補助金が下りやすい

もし、在宅勤務用のリフォームと一緒に「省エネリフォーム」をするなら補助金が下りる可能性があります。

特に内窓増設や外壁断熱性能を向上させる場合、省エネの目的をクリアするため補助金が下りやすいと言えます。

省エネリフォームは、国からの補助金以外にも各自治体が独自に打ち出す補助金の対象になる可能性が高いため注目です。

補助金が使えるかどうか業者に相談を

在宅勤務用のリフォームで補助金を活用したい場合は、施工業者に予算重視でリフォームしたい旨を伝えてみましょう。

あらかじめ予算重視であることを伝えておけば、補助金を活用できなくてもリフォーム費用を低予算に抑える方法を提案してくれるかもしれません。

優良なリフォーム会社を見つけるには?

ここまで説明してきたリフォームは、あくまで一例となっています。

「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。

そのとき大事なのが、複数社に見積もり依頼して必ず「比較検討」をするということ!

この記事で大体の予想がついた方は次のステップへ行きましょう!

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一生のうちにリフォームをする機会はそこまで多いものではありません。

後悔しない、失敗しないリフォームをするためにも、リフォーム会社選びは慎重に行いましょう!

まずは
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この記事の監修者プロフィール

【監修者】弘中純一

一級建築士事務所アルド住宅研究所

弘中純一

一級建築士、宅地建物取引士。プレファブ住宅の開発からスタートし、以来40年にわたり住宅産業に従事。建築設計事務所・住宅リフォーム会社の経営を経て、現在は住宅の悩みを解決する、コンサルティングを中心に活動中。

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