2024年06月06日更新

監修記事

キッチンの腰壁を作る費用はいくら?おしゃれに見せる方法とは?

キッチンの腰壁とは何かご存知ですか?本記事ではキッチンの腰壁のメリット・デメリットや腰壁を活用したキッチンのリフォーム事例などをご紹介します。キッチンの利便性を上げたい、おしゃれなキッチンにしたいと考えている方はぜひご覧ください。

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キッチンの腰壁とは?どこにあるの?

腰壁とは、その名の通り床から人の腰の高さくらいまである壁のことです。

キッチンにおいては、キッチンとリビングダイニングを仕切る位置にあることが多いです。

生活する上で床から腰くらいまでの高さが、最も汚れやすく、傷も付きやすいといわれているので、そのようなキッチンでの汚れや傷を防ぐために設置するのが腰壁の主な目的です。

とはいえ、汚れや傷付き防止対策以外にも、収納スペースとして利用するため、見た目を華やかにするためなど、様々な目的や用途があり、それによって費用やサイズも異なります。

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キッチンの腰壁の造作や撤去の費用は?

キッチンの腰壁をリフォームする際の費用について、以下パターン別にご紹介します。

費用感を把握して、腰壁の設置を検討してみましょう。

・新たに造作する場合
・垂れ壁を撤去する場合
・既にある腰壁を撤去する場合

新たに腰壁を造作する場合

項目費用相場
造作費用20万円~40万円
新たに造作する場合の費用相場

今あるオープンキッチンに新たに腰壁を造作する場合の費用相場は「20万円〜40万円」で、内容は材料費と施工費になります。

ただし、腰壁の費用だけをみると、既存のキッチンをオープンキッチンに変更する場合より割高になるケースが多いです。というのも、オープンキッチンに変更する場合、キッチン設置費用のなかに腰壁の設置費用が含まれているためです。

とはいえ、腰壁の素材やサイズなどによって費用は変動しますので、あくまで相場であることをご留意ください。

垂れ壁を撤去する場合

項目費用相場
垂れ壁の撤去費用5万円~10万円
垂れ壁を撤去する場合の費用相場

今あるキッチンの垂れ壁を撤去する場合の費用相場は「5万円〜10万円」で、内容は撤去費と処分費になります。

天井から垂れ下がっている壁のことを「垂れ壁」と言い、建物の強度向上や防炎のためにあるのですが、垂れ壁があることによって部屋が狭く感じるため、解放感をもたせたい方は、腰壁の設置と合わせて垂れ壁を撤去することをおすすめします。

家の構造や部屋の間取り、修繕方法によって撤去費は変動しますので、複数のリフォーム業者から見積もりをもらうと良いでしょう。

既にある腰壁を撤去する場合

項目費用相場
既にある腰壁の撤去費用1万円~5万円
既にある腰壁を撤去する場合の費用相場

既にある腰壁を撤去する場合の費用相場は「1万円〜5万円」で、内容撤去費と処分費になります。

あくまで撤去・処分費用なので、補修でクロスやタイル等の張替えが必要となると別途費用がかかります。

こちらについても、業者によって費用が異なりますので、複数のリフォーム業者から相見積もりを取るのが良いでしょう。

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キッチンに腰壁を作ることのメリット3点

冒頭でも述べた通り、キッチンの腰壁には多様な用途があり、工夫次第でさまざまなメリットを発揮します。

キッチンに腰壁を作ることのメリット3点について、具体的にご紹介します。

メリット1. 料理中の手元を隠せる
メリット2. カウンターを設置できる
メリット3. 収納のスペースを増やすことができる

メリット1. 料理中の手元を隠せる

料理中にさまざまな調理器具を使用することでキッチンが散らかってしまい、リビングダイニング側からの視線が気になると感じたことがある方は少なくないでしょう。

また、キッチンには調理器具だけでなく食材や洗い物などモノが多いため、キッチンは散らかりやすい場所といえます。

腰壁を設置することで、リビングダイニング側からキッチンの手元が見えなくなります。

人目を気にすることなく料理に集中したいという方には、腰壁を取り付けることをおすすめします。

メリット2. カウンターを設置できる

作った料理を置いておくスペースがキッチンになく、不便に感じたことがある方は多いのではないでしょうか。

腰壁の上にカウンターを設置し、食器や出来上がった料理を置くための場所として活用すれば、調理スペースの不足を解消できます。

また腰壁の上面を広くすることで、その場で食事を取れるようなダイニングテーブルとしての活用も可能です。

ダイニングテーブルを置いていたスペースを別の用途に活用できるというメリットもあります。

メリット3. 収納のスペースを増やすことができる

さまざまな調理器具や食材などを保管しているために、キッチンの収納スペースが不足していると感じたことがある方も多いのではないでしょうか。

腰壁を利用することで、収納として使用できるスペースを作ることができます。

腰壁部分に調味料などを置けば、収納スペースを広げることができ、従来の収納場所よりも手に取りやすくなるかもしれません。

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キッチンに腰壁を作ることのデメリット5点(後悔してしまう例)

キッチンの腰壁にはメリットがある一方でデメリットも存在しています。

腰壁を作ることで後悔してしまったというデメリット5点について、具体的にご紹介します。

デメリット1. 空間が窮屈に感じてしまう場合がある
デメリット2. 汚れの飛散を完全に防げるわけでは無い
デメリット3. 腰壁の上に物を置くと雑多な印象になる
デメリット4. 清潔さを維持するのが大変
デメリット5. 食器の出し下げをするとき邪魔になる

デメリット1. 空間が窮屈に感じてしまう場合がある

腰壁の高さや幅によっては部屋とのバランスが悪くなり、部屋が窮屈に感じてしまう場合があります。

幅が広く背の高い腰壁は収納スペースを広げることができますが、キッチンやリビングダイニングが窮屈な印象になってしまいます。

キッチンの利便性を向上させてくれる腰壁ですが、建物の間取りなどの状況によっては窮屈な印象を与えてしまう可能性がありますので注意が必要です。

デメリット2. 汚れの飛散を完全に防げるわけでは無い

キッチンの腰壁には、傷や水跳ねを防ぐことができるというメリットが存在しています。

しかし汚れの飛散を完全に防ぐことはできません。勢いのある油跳ねや水跳ねは、腰壁の高さによっては飛び散ってしまう可能性があります。

もちろん腰壁を設置しない場合と比較すると、飛び散る範囲を狭くすることはできますが、腰壁があるからといって油跳ねや水跳ねを完全に防げるわけではないので注意が必要です。

デメリット3. 腰壁の上に物を置くと雑多な印象になる

キッチンに腰壁を設置することで、物を置いておくスペースが広がります。

しかし腰壁にはリビング側からも物を置くことができるので、どんどん物が増えてしまいがちです。

キッチンの腰壁にさまざまなものが置かれることで、キッチンが雑多な印象になってしまいます。

キッチンの腰壁には物を置くことができるという大きなメリットがありますが、統一感あるキッチンにするためには物を置きすぎないように注意が必要です。

デメリット4. 清潔さを維持するのが大変

キッチンの腰壁は汚れや飛沫を防いでくれますが、だからこそ油や水などの汚れが付着しやすく、清潔さを保つのに苦労することがあります。

定期的な掃除が必要であり、特に高い腰壁の場合、上部の面は手が届きにくくなるため、頑固な油汚れやほこりが蓄積しやすくなります。

デメリット5. 食器の出し下げをするとき邪魔になる

キッチンの腰壁があることで、食器の出し下げをする際、邪魔になる可能性もあります。

食器の出し下げの動線上に腰壁がある場合、食器を出す際に手や腕がぶつかったり、スペースの制限を感じることがあるでしょう。

腰壁が存在することで、作業スペースが制限されることや、動線が妨げられることがあり、逆にキッチンの利便性を損なう要因にもなり得るため、適切なサイズを知ることが重要となります。

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後悔しないために適切な腰壁のサイズを知ろう!

デメリットを解消するためには、適切な腰壁のサイズを知る必要があります!

サイズには「高さ」と「幅」がありますが、例えば、作業スペースを広げたいからといって幅を広くとってしまうと先ほど挙げた空間を窮屈な印象にしてしまうことに繋がります。一方で高さがあることで、汚れの飛散を大きくカバーすることが可能になります。

後々後悔しないためにも、設置前に用途を想定し、どのくらいの高さと幅が必要になるかイメージを固めておきましょう。

腰壁の適切な高さ

作業しやすいキッチンの高さは「身長 ÷ 2 + 5㎝」が目安とされており、腰壁はそこから15cm〜30cmの立ち上がりが目安となります。

例えば身長が150㎝の方の場合、キッチンの高さの目安が80㎝なので、腰壁の高さは床面から95㎝~110㎝が目安になります。

腰壁が雑多な印象にならないためには?

キッチンに腰壁を設置することで、物を置いておくスペースが広がりますが、リビング側からも物を置くことができるので、どんどん物が増えてしまいがちです。

腰壁の上に様々な物が置かれていると雑多な印象になってしまうので、それを避けるために、腰壁の幅をあえて狭くすることも一つの方法でしょう。

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腰壁をおしゃれに見せる方法5選!

腰壁はキッチンの使い勝手を良くするだけでなく、デザインアクセントとしておしゃれに仕上げることも可能です。

ここではキッチンの腰壁をおしゃれに見せるデザイン5つをご紹介します。

その1. モルタルで模様をつける
その2. アクセントクロスを利用する
その3. タイル張り
その4. 飾り棚を付ける
その5. 塗装する

その1. モルタルで模様をつける

モルタルとは、水とセメントを混ぜて作る粘土のような素材です。

シンプルなデザインですが、模様をつける際に職人のコテ捌きや塗りムラによって変化をもたらすことができるため、さまざまなデザインが可能になります。

しかしモルタルの素材上のデメリットとして、経年劣化が起き亀裂が入りやすいという点と水に弱く汚れやすいという点がありますので、その点は留意しておいてください。

その2. アクセントクロスを利用する

ベースの色とは異なる色と柄のクロスを一部分に貼るアクセントクロスを利用することで、部屋のイメージを変えることができます。

アクセントクロスは色の組み合わせでアレンジが可能なので、組み合わせ次第で、部屋の印象をガラッと変えることも可能です。

部屋全体を広く見せたい場合は、アクセントクロスに明るい色を用いることで開放的な印象を与えることができます。一方で、部屋全体を引き締めて見せたい場合は、暗い色調のアクセントクロスを用いることをおすすめします。

その3. タイル張り

キッチンの腰壁にタイルを貼ることでもおしゃれに見せることができます。

タイルの形や色にはさまざまな種類があるため、自分の希望に合ったデザインにすることができます。

防臭機能や湿気対策ができる調湿機能を持つタイルも存在しているので、デザインだけでなく、機能性を持たせることも可能です。

タイルは耐久性も高く、水洗いが可能なため、傷つきやすく、汚れやすいキッチンに適している素材です。

その4. 飾り棚を付ける

腰壁に飾り棚を付けることで、収納スペースを確保しつつ、おしゃれなデザインを演出することができます。食器やキッチン雑貨、観葉植物などを配置することで、空間を彩ることができます。

飾り棚のサイズは、腰壁の幅に合わせて選ぶことがポイントです。また、棚の高さや奥行きも考慮し、飾りたいアイテムに合わせて設計する必要もあります。

ただし、飾り棚を設置する際には耐荷重性や安全性にも配慮しましょう。

その5. 塗装する

腰壁を塗装することで、簡単におしゃれな雰囲気を演出できます。

適切な塗料を選び、塗る範囲や色合いを慎重に考えましょう。一般的には、水性塗料や汚れに強い塗料が適しています。

塗装する際には、腰壁の素材や状態を確認し、下地処理を行うことで塗料の密着性を高めます。また、塗装の仕上げには、マットやセミグロスなどの仕上げ材を選ぶことで、おしゃれな質感を演出することができます。さらに、塗装によって壁面を一体感のある色調に統一することで、空間全体のまとまりを感じさせることも可能です。

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腰壁を活用したキッチンのリフォーム事例5選!

ここまでキッチンの腰壁についてさまざまな情報を紹介してきました。

腰壁について興味が深まった方もいるのではないでしょうか。

こちらでは実際に腰壁を活用したリフォーム事例を紹介します。

事例1. 腰壁がレトロなお部屋にうまく溶け込んでいるキッチンのリフォーム事例

リフォーム費用 - 
工期3か月
建物マンション

こちらのキッチンでは、全体のレトロなイメージに、細かいタイルの腰壁が上手く溶け込んでいます。

腰壁の高さもリビングダイニングとキッチンの開放感を損ねない最適な高さといえます。

事例2. キッチンの腰壁にカフェのようなカウンターを設置したリフォーム事例

リフォーム費用約550万円(キッチン以外のリフォーム含む)
工期1か月
建物一戸建て

こちらはカフェのカウンターのような腰壁のあるキッチンです。

アクセントクロスも採用しており、ボタニカルで明るい印象のダイニングキッチンになりました。

事例3. タイルの腰壁が部屋のイメージに調和しているリフォーム事例

リフォーム費用約500万円(キッチン以外のリノベーション含む)
工期1か月
建物一戸建て

こちらは石と木で統一されたシックな空間に調和するような白いタイルの腰壁を採用した事例です。

部屋の印象を腰壁が支えているような印象です。

事例4. 腰壁のアクセントクロスが空間をオシャレにしているリフォーム事例

リフォーム費用約120万円
工期1週間
建物マンション

こちらのキッチンは腰壁にグレーのアクセントクロスを使用しています。

落ち着いた色味のアクセントクロスを使用することによって部屋全体がシックな印象になります。

また、もともとあった垂れ壁も撤去することで解放感も感じられるようになりました。

事例5. 腰壁のデザインが統一感のある空間にアクセントを加えているリフォーム事例

リフォーム費用約1,000万円(キッチン以外のリフォーム含む)
工期3か月
建物一戸建て

統一感のあるモダンな空間の中に、ちょっとしたアクセントを加えるようなデザインの腰壁となっています。

自然と目線がいきますし、キッチンが明るく映えるような印象になりました。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】久田麻里子

2級建築士、インテリアコーディネーター、住環境福祉コーディネーター。ハウスメーカー、リフォーム会社での建築業を幅広く経験。主婦・母親目線で様々なリフォームアドバイスを行う。主な担当は水回り設備リフォーム、内装コーディネート、戸建てリフォームなど。

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