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2018年10月10日更新
断熱性を高めるリノベーションの費用は?
中古マンションや古民家などを購入した際に気になるのは断熱の問題です。断熱がしっかりなされていないと、暑さも寒さもどちらも直接的に影響するようになり、快適性が著しく低下します。断熱性を高めるためのリノベーションの費用や相場を取り上げます。
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- この記事の監修者株式会社フレッシュハウス樋田明夫営業戦略室 室長
目次
断熱性を高めることはとても重要
中古マンションや古民家など中古住宅を購入した際に、最初は断熱についてはあまり考えないかもしれません。しかし、断熱がしっかりなされていないと結露が生じ、カビや部材の腐食の原因となります。
また断熱性能が低いと外部の暑さや寒さが直接的に影響してきます。この状態は住宅内での快適性を著しく損ないますし、空調の効果を生かせない状態となります。
ですから、断熱性を高めるためのリノベーションは健康的な生活を送る上でも、家で快適に過ごすためにも大切なリフォーム工事であると言えます。
中古マンションでの断熱リノベーション
中古マンションや団地で断熱リノベーションをする際には床、壁、天井、窓といった箇所を断熱していくことがポイントとなります。
断熱ボードやグラスウールを用いた断熱
壁や天井は断熱効果を持つボードを可能な限り隙間なく張っていくことで断熱性能を高めることができます。また下地の間にグラスウールの断熱材を敷きこむという工法もあります。

一般的にはグラスウールの断熱材の方が安価と言われています。同じ厚みで同じ面積用いた際には断熱ボードの方が高い断熱効果を得ることができます。
グラスウールは形状を変えやすいため、既存の下地材の間などに設置する際にはグラスウールの使用が適していると言えます。施工費用の相場としては6畳の部屋一部屋当たり約5〜10万円程度です。
費用の幅は使用する断熱材の量や性能の違いによる価格差で変動します。
断熱性能は断熱材の継ぎ目で落ちると言われています。そのためしっかり断熱するために断熱ボードを二重張りするという工法もあります。
断熱ボードを使用した際の施工費用の相場としては6畳の部屋一部屋当たり約10〜30万円程度です。
床下にも断熱材を敷きこむことができます。中古マンションや団地をリノベーションする際には置き床工法で工事する場合が多いものです。この場合、床下にスペースが生じますのでそのスペースに断熱材を敷きこむことが可能です。
床下の断熱では断熱ボードを用いた断熱が一般的です。この場合の床断熱の施工費用の相場としては6畳の部屋一部屋当たり約5〜10万円程度です。
発泡ウレタンを用いた断熱
中古マンションや団地においては、他にも発泡ウレタンを用いた断熱リノベーションという方法があります。この場合は家全体の壁に発泡ウレタンを吹き付けるという工法で施工します。
発泡ウレタン吹き付けの断熱をしただけで部屋の温度が5℃上がる効果があると言われています。
この工事では6畳の部屋一部屋当たり約30〜40万円程度の施工費用がかかります。天井・壁・床のすべてを発泡ウレタンで一体的に断熱できます。
またボードやグラスウールと違い、吹き付けでの施工ですので材料の継ぎ目がなく効果的に断熱できるという利点があります。
吹き付けでの施工にはポンプ車が必要となります。以前は、狭い敷地や高層のマンションではホースが届かず工事が難しいということも言われていました。工事価格も立地条件によって大きく変わっていました。
しかしながら最近はポンプ車が小型化していたり、部屋までポンプを持ち込むようにしている業者もあるようです。この点はリフォーム会社の担当者とよく確認してください。
窓の断熱
窓周りは外の熱が伝わりやすい場所と言えます。そのため、高気密の窓サッシに変更したり、既存の窓の内側にもう一枚サッシを取り付けて二重サッシとすることもできます。
窓のリフォームをすると、防音効果を同時に得ることもできますのでお勧めのリフォーム箇所です。これらの方法を用いたリフォームは1箇所当たり約10〜30万円程度の工事価格で施工できます。
窓の断熱リフォームの費用はこちらの記事でより詳しく解説しています
古民家の断熱リノベーション
古民家を購入してリノベーションする場合は床下は断熱ボードでの施工、壁や天井裏は吹き付けの発泡ウレタンを用いることができます。
古民家の床は多くの場合、床板を剥がすと下地が組まれていて、その下は土となっています。そのため、断熱施工をするためには断熱ボードを設置するための下地を作るところから始める必要があります。

古民家の断熱リノベーションのためには、断熱の工事だけではなく下地や仕上げの工事も含まれていきます。そのため全体としては約500〜1,000万円程度の費用が必要となります。
古民家でも窓のリフォームは断熱に効果的です。マンションなどと同様に1箇所当たり約10〜30万円程度の費用で工事できます。
古民家などの中古住宅では築年数に応じて必要な部材が腐敗していたり、今では必要な部材が入っていないということがあります。
リノベーションの際にはリフォーム会社の担当者に詳しく調査をしてもらいましょう。調査には通常時間がかかるものですので、その点も考慮に入れておいてください。
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古民家のリノベーション費用はこちらの記事でより詳しく解説しています
倉庫として使われていた建物の断熱リノベーション
倉庫として使われていた建物を購入して住宅として使用するというリノベーションも最近よく見受けられます。倉庫は元々断熱を意識して作られていません。そのため全体的に断熱リノベーションを施す必要があります。
断熱リノベーションの方法としては壁と天井は発泡ウレタンを使用し、床下には断熱ボードを使用することができます。窓は高気密窓か二重サッシを設置しましょう。
古民家と同様に断熱の工事だけでなく、新たに下地を設置したりする工事の費用も含まれますので、費用相場としては約500〜1,000万円程度の費用が必要となります。
耐震補強を同時に行う場合
中古住宅や倉庫で気になるのは耐震性能です。基本的には耐震補強が必要となる場合がほとんどです。耐震補強には様々な方法がありますが、筋交いを増やすことと、耐震補強金物を取り付ける工事が主流となっています。
このような工事をした場合の費用相場は約200〜500万円程度です。既存の建物の耐震性能によって費用は大きく変わりますので、この点でもリフォーム会社の担当者に調査を依頼してください。
耐震リノベーションの費用はこちらの記事でより詳しく解説しています
断熱リノベーションで快適な住宅へ
中古住宅だから断熱に関しては仕方ないと諦める必要はありません。断熱工事を施すことで快適な住宅へリノベーションすることができます。
予算も考慮しながら効果的な断熱リノベーションをしましょう。
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ここまで説明してきたフルリフォーム・リノベーションは、あくまで一例となっています。
「費用・工事方法」は物件やリフォーム会社によって「大きく異なる」ことがあります。
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この記事の監修者プロフィール

株式会社フレッシュハウス
樋田明夫フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。
