2024年10月23日更新

監修記事

部屋を快適な空間にリフォーム!費用相場や実用的な施工事例を解説

部屋を自分に合った空間へリフォームする際、どのような工事内容があるのか、費用はどのくらいかかるのか不安に思うでしょう。リフォームの内容や費用は、使用用途や工事内容によって異なります。本記事では、部屋のリフォームにかかる費用相場や使用目的に合わせた施工事例を解説します。工事内容や施工期間なども理解して、自分のライフスタイルに合った快適な空間にリフォームしましょう。

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部屋のリフォームにかかる費用の目安

部屋のリフォームにかかる費用は、5万~200万円が目安です。

ケース費用の目安
和室から洋室にしたい50万~150万円
部屋を2つに仕切りたい5万円~
壁をなくして解放的な空間にしたい25万~47万円
(6畳×2部屋を1部屋にする場合)
部屋の収納を増やしたい10万~60万円
クローゼットにリフォームしたい11万~20万円
防音性の優れた部屋にしたい5万~100万円
安心・安全のバリアフリー空間にしたい5万~200万円
部屋のリフォームにかかる費用は、大きく変動する

部屋の大きさや工事の内容、使用する建材などによって、リフォームの費用は大きく変動します。

そのため、リフォーム予算には少し余裕をもたせましょう。

【ケース1】和室から洋室にしたい

和室を洋室にリフォームする際の施工期間は1〜2週間で、主な工事内容は以下の通りです。

  • 畳からフローリングへ変更
  • 壁と天井を洋室に合わせたデザインに変更
  • 照明や建具の変更

和室から洋室にリフォームする際の費用は50万~150万円で、畳からフローリングへ変更する場合は10万~30万円がかかります。

畳数費用の目安
(複合フローリングに張り替えた場合)
6畳12万~16万円
8畳14万~20万円
10畳16万~24万円

畳からフローリングに変更する場合の費用は、張り替える床材の種類や施工内容によって変動します。

>>フローリングの種類と選ぶポイントは?張り替え費用から耐用年数まで解説

【ケース2】部屋を2つに仕切りたい

広い部屋を仕切って2部屋にするリフォームは、さまざまな用途に対応できる便利な改修方法です。

施工期間は2日~1週間ほどで、リフォームにかかる費用は5万円以上です。

広々とした子供部屋を2つに分けたい場合、間仕切り壁を設置すればプライベートなスペースを作り出せます。

仕切り壁をつくることで、空間の使い勝手が向上し、生活のニーズに合わせた柔軟な対応が可能になります。

>>部屋の間仕切りリフォーム9選!子供部屋におすすめのアイデアは?

【ケース3】壁をなくして開放的な空間にしたい

壁をなくして開放的な空間にするリフォームの工事内容は、以下のとおりです。

  • 壁の撤去
  • 床や天井の修復
  • 電気配線やコンセントの移設

費用の目安は25万~47万円程度で、壁の種類や補強の有無により金額は変わります。

施工期間は1週間が一般的ですが、構造や仕上げの内容によって異なるため、依頼する専門業者に確認しましょう。

>>壁を壊して部屋をつなげる費用はいくら?壁の撤去/移動/新設費用を解説

【ケース4】部屋の収納を増やしたい

部屋の収納を増やすためのリフォームには、さまざまな方法があります。

リフォーム内容費用の目安施工期間
クローゼットの新設・拡張10万~80万円2日~5日
壁面収納の設置10万~45万円2日~5日
ロフトの設置
(4畳の部屋に設置する場合)
40万~100万円1日~3日
床下収納の設置10万~25万円1日~2日

上記のようなリフォームを検討する場合、収納するものや部屋の雰囲気に合わせて自分に合った方法を選びましょう。

>>クローゼットを増設するリフォーム費用は?

【ケース5】クローゼットにリフォームしたい

押入れからクローゼットに変更する場合の工事手順は以下の通りです。

STEP
襖の撤去と扉の設置

押入れの襖を撤去し、クローゼットに合った扉(引き戸や開き戸)を設置。

STEP
内部の改装

押入れの中段や棚を撤去し、ハンガーポールを取り付けて洋服をかけられるスペースをつくる。

STEP
床と壁の仕上げ

内部の床や壁を補修し、クローゼットとしての使い勝手を向上させる。

施工期間は3日〜4日ほどですが、内容により延長されるケースもあります。

押入れからクローゼットにする際の費用目安は11万〜20万円ほどですが、扉や内部の仕様により変動します。

使っていない押入れがあったら、クローゼットに変更して余っている空間を上手に活用しましょう。

>>押入れをクローゼットにしたい!費用と工事期間はどれくらい?事例から解説!

【ケース6】防音性の優れた部屋にしたい

部屋の防音工事は、外部の音を遮断、内部の音が漏れるのを防ぐことが可能です。

施工期間は1週間ほどかかります。

部屋の防音工事には、さまざまな種類があります。

部屋の防音工事
  • 壁の防音:壁に防音材や遮音シートを取り付け、音の伝わりを防ぐ
  • 床の防音:床に防音マットや遮音フローリングを敷き、足音や振動音を減少させる
  • 窓の防音:二重サッシや防音ガラスを取り付け、外部の騒音を抑え、室内の音が外に漏れるのを防ぐ

防音対策に関するリフォーム費用は工事内容によって異なりますが、5万〜100万円が目安です。

>>床の防音リフォームとは?マンションでも床を防音にできる?工法や費用を徹底ガイド!

【ケース7】安心・安全のバリアフリー空間にしたい

バリアフリー工事とは、高齢者や身体が不自由な人が安全で快適に生活できるように部屋を改修するものです。

主なバリアフリーの工事内容は、段差解消・手すりの設置・扉の拡張などがあり、施工期間は1~2週間ほどかかります。

費用の目安は5万〜200万円で、工事内容や部屋の構造などで変化します。

部屋を使用する人がどのような機能があると生活がしやすいかを考慮して、リフォーム工事を依頼しましょう。

>>バリアフリーリフォームでできることは?補助金で費用は抑えられる!まずは相場・制度を把握しよう

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部屋のリフォーム費用を抑える方法

部屋のリフォーム費用は工事内容によって異なるため、高額なリフォームであればあるほど費用を少しでも抑えたいと思う人は少なくありません。

ここからは、部屋のリフォーム費用を抑える方法を見ていきましょう。

【方法1】部分的にリフォームする

部分リフォームとは部屋全体を改装せず、必要な場所だけをリフォームする方法です。

部分リフォームの例として、壁紙や床材の張り替え、手すり取り付け工事などがあります。

このようなピンポイントの改修により、必要最小限の工事で部屋を快適にでき、費用を抑えることが可能です。

【方法2】建物の構造を活かす

建物の構造をそのまま使用することで、大規模な解体や再構築が不要になり、リフォーム費用を抑えられます。

建物の構造を活かすことにより削減可能なコスト
  • 解体費用
  • 構造の補強にかかる費用
  • 設計・施工時間などの工数削減による費用

このように、既存の構造を尊重するリフォームはコストを抑えられ、工期も短縮できる場合があります。

【方法3】相見積もりを依頼する

リフォーム費用を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取り、慎重に比較することが重要です。

単に金額だけを比較するのではなく、見積書の明細をくわしく確認し、各社の違いを把握しましょう。

また、実際に行った施工事例や口コミを見て、工事内容やクオリティ、顧客満足度も確認することがおすすめです。

ただ、費用が安いからという理由のみでリフォームを依頼してしまうと、施工品質や業者の対応に不満が出てくる可能性があるので注意が必要です。

>>信頼できる業者探しはこちらから

【方法4】補助金や助成金制度を利用する

部屋のリフォームをする際、以下のような補助金や自治体の助成金を利用できるケースがあります。

部屋のリフォームで活用できる補助金・助成金制度
  • 介護リフォーム補助金
  • バリアフリーリフォーム補助金(高齢者住宅改修費用助成制度)
  • 子育てエコホーム支援事業所

工事の内容によっては、制度の対象外となる場合があります

たとえば、部屋のリフォームをする際に省エネや耐震、バリアフリーなどのリフォームを同時に行うと補助金の利用が可能です。

なお、これらの補助金・助成金制度を活用する場合は、最新の情報を確認しましょう。

>>【2024年】リフォームの補助金・助成金制度はこちら

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DIYで部屋のリフォームはできる?

DIYによる部屋のリフォームは可能です。

小規模なクロスの貼り替えといった比較的簡単な作業であれば、DIYでリフォームすることで費用を抑えられるだけでなく、自分好みのオリジナリティも表現できます。

ただし、大規模な工事や配線の移設などの技術が必要な作業や、部屋を長期的に使用することを考慮すると、専門業者に依頼したほうが安心かもしれません。

また、カッターによる切断や使い慣れていない電動工具などでケガをする可能性も考えられるため、少しでも作業に不安がある場合は、リフォームのプロに依頼しましょう。

>>部屋のリフォームをプロに依頼するなら

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各部屋をリフォームする際のポイント

各部屋をリフォームする際のポイントを解説します。

【ポイント1】使用用途を明確にする

部屋をリフォームする場合は、使用用途を明確にしましょう。

子供部屋や寝室、書斎など使用目的によって必要なリフォームは異なります

たとえば、寝室リフォームでは防音対策で窓を二重にしたり、防音ガラスに交換するのが効果的です。

業者に工事の見積もりを依頼する際は、使用目的を明確にして、どのような工事が必要なのかをくわしく伝えられるようにしておきましょう。

【ポイント2】日当たりを考慮する

部屋の快適さや住環境の質に大きく影響するため、リフォームする際は日当たりを考慮することが大切です。

自然光は部屋を明るくするだけでなく、日当たりが良いと湿気が少なく、カビや結露の防止にも効果があります。

子ども部屋をリフォームする場合、窓が1つもないと部屋全体が暗く、ジメジメした環境になってしまうかもしれません。

そのような時は、日が当たる方角に窓を増設することで改善できる場合があります。

明るく快適な生活空間にリフォームするためには、日当たりの良さは重要なポイントです。

【ポイント3】リフォームにかかる期間を把握する

部屋のリフォームの工期は工事内容や規模によって異なります。

短い工事であれば1日、長いと2週間以上かかる場合もあります。

たとえば、介護が必要な人と同居する前に手すりや段差解消の工事を終わらせたいのに、予想以上に工期が長引いて間に合わないといったケースもあるかもしれません。

工期が長い場合は生活にどの程度の影響が出るか、業者にあらかじめ確認しておくと安心です。

【ポイント4】マンションの場合は管理規約を確認する

マンションのリフォームをする時は、まず管理規約を確認することが重要です。

マンションの多くは、リフォームに関する規定があり、特に床材の種類や工事内容に制限が設けられています。

また、工事を進める前には、管理組合へリフォーム計画を申請し、許可を得る必要があります。

管理組合の許可が下りないと、工事を開始できないケースが多いため、計画段階でしっかりと確認しましょう。

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使用目的に合わせた部屋のリフォーム事例

実用的なリフォーム事例を紹介します。

【事例1】畳からフローリングに張り替え

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既存の襖や障子に合うフローリングに張り替えを行ったことにより、リフォーム前よりも部屋の印象が明るくなりました。

【事例2】店舗だった部屋を居宅へリフォーム

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after

店舗で使用していたカウンターやテーブルなどを取り除き、空間を広く見せるために白いフローリングに張り替えました。

【事例3】段差を解消してバリアフリーな部屋

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after

段差解消するために、施工前には天井裏や配管の位置など入念な現地調査が行われました。

一番の目的である段差が解消できて、広々とした部屋に生まれ変わりました。

【事例4】リビングの一部を子ども部屋にリフォーム

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after

間仕切り壁をつくり、左側は子ども部屋、右側はクロークにリフォーム。

リビングで使用されていたアコーディオンカーテンや床などは、そのまま残して必要な部分だけをリフォームしたことで、コスト削減につながりました。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】下久保彰

2級建築士。建築設計や施工業務を30年以上経験。最近は自営にて各種請負業務を行う。

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