ユニットバスの壁が変色する原因について
水垢や汚れの蓄積による変色
長年利用を続けていると、水に含まれるミネラル分が付着して白く浮き上がる水垢が壁に現れます。
この水垢は、ミネラルが結晶化したもののため、スポンジによる洗浄では十分に落とすことができません。
また、利用時の汚れも変色の原因となりますが、こちらは使用後に綺麗に掃除をしていれば、ある程度予防することができます。
しかし、清掃が難しい隙間などは汚れが落としにくいため、変色してしまうこともあるようです。
カビによる変色
石鹸やシャンプーなどが壁に残ったままだったり、浴室の湿度が高いままだったりした場合には、浴室の壁にカビが生えてしまうことがあります。
樹脂系の壁面ならこのようなカビが生えてしまっても、ブラシ等を用いて清掃すればある程度綺麗にすることができますが、パネルの隙間に施されているコーキングなどはカビが取りきれないこともあるのです。
また、カビが生えた状態でそのまま放置していると、カビが段々と奥まで進行し、表面のカビを落としても黒っぽいシミになることもあります。
塩素系カビ取り剤を使用したことによる変色
プラスチック製の部品や塗装が施されている部品などは、塩素系洗剤を用いて洗浄した際に、色が抜けてしまうことがあります。
これは、塩素系カビ取り剤、漂白剤に限らず、酸性度やアルカリ度が高い入浴剤の利用でも起こる症状です。
市販されている入浴剤については、ほとんどの製品が変色しないように考えて作られていますが、硫黄系入浴剤などの温泉成分により近い製品では、一部で浴槽を変色させてしまうものがあります。
紙染め液などの色素沈着による変色
白髪染めやヘアカラー、ブリーチなどの髪の色を変える薬品は、洗髪などで色が落ちてしまわないよう、高い着色力を持っています。
そのため、浴室の壁や床にこの薬剤が直接付着してしまうと、付着した箇所を着色してしまい、色が落ちなくなってしまうのです。
ただ、これらの薬剤はすぐに洗い流せばほぼ着色を防ぐことができますので、髪を染めた後はできるだけ早めに浴室を洗浄しておくと良いでしょう。
壁面パネルの裏側に水が回ったことで発生したサビによる変色
ユニットバスの壁面は、パネル状の部材を組み合わせて作られており、隙間をシリコンやゴム製のコーキング材で塞いで防水しています。
このコーキング材が経年劣化で防水力が低下してしまうと、パネルの隙間から水分が侵入してパネル裏側の金属部品をサビさせてしまうのですが、この時にパネル表面へサビの色が染みだしてくることがあります。
ユニットバスの壁が変色した場合の補修工事について
ユニットバスの原状回復コーティングにかかる費用や工期
ユニットバスの表面は長年の利用で段々と細かな傷が付きます。
この傷に汚れが入ると、通常の清掃で落とすことが難しくなるため、通常の清掃で見た目の状態を回復させることができません。
このような場合に用いられるのが浴室のコーティングです。
浴室のコーティングでは、表面を研磨して傷や汚れを除去した後に、無色透明のコーティング剤を塗布して仕上げます。
コーティングのみですので、浴室の元の色をそのまま維持することができ、費用も約6万円から、工期は約1日と比較的気軽に施工することが可能です。
塗装による補修にかかる費用や工期
傷などが原因で変色しているのではなく、壁などの素材そのものが薬品などで変色した場合、研磨や洗浄などで変色を取り除けない可能性があります。
このような場合に用いられるのが塗装による補修で、表面を研磨して下地を作ってから塗料を塗布して仕上げる工法です。
塗装を施すので、元々の色に合わせた色にすることもできますし、全体の色を変えることも可能ですので、安価に浴室の見た目を変えたいという場合にもおすすめの工法です。
施工費用は約10万円から、工期は塗装範囲にもよりますが、約1日からが目安とされています。
浴室パネルシートを使った補修にかかる費用や工期
浴槽の壁や床、天井が激しく変色している場合などには、パネルやシートを用いた補修が用いられています。
この方法では、既存の壁に補修用のパネルやシートを貼り付けるため、下地調整が難しい場合や、研磨で変色が落としきれない場合でも浴室の状態を新品同様に復活させることが可能です。
補修で用いられるパネルやシートについては、カビや汚れについても配慮した構造が用いられているため、施工後の浴室清掃についても楽になるというメリットもあります。
また、使用するパネルやシートによって浴室の質感も変化させることができるため、浴室入れ替えを行わずに見た目を変えたいという方にもおすすめです。
パネルやシートを用いた補修工事の費用は、約20万円から、工期は約1日からが目安とされています。
浴室壁の部分リペアにかかる費用や工期
ユニットバスの壁面にヒビが入ってしまったり、パネルの一部が破損してしまったりした場合には、部分リペアによる修繕を行います。
破損の度合いによって工事の方法が変わり、大きな破損の場合はパネルの交換、小さな破損の場合はパテ等で傷を埋める方法と、FRP塗装を行う場合とがあります。
施工費用は、パネル交換の場合、既存浴室の壁解体及びパネルの購入価格、新規設置費用、コーキング材の打ち直し等で合計約20万円からが目安です。
パテ埋めやFRP塗装によるリペアについては、補修費用が約5万円から、塗装費用は約7万円からが目安とされています。
部分リペアによる補修は破損状況で必要となる工事が変わってきますので、まずはリフォーム会社に連絡し、どちらの方法を用いた方が良いのか確認してもらうと良いでしょう。
>>お風呂リフォーム全般の費用相場は見積もりシミュレーターで確認できます!
ユニットバスの壁の変色を防止するためにしておきたいこと
浴室の壁にカビを発生させないようにする方法
浴室は大量の水を利用する場所のため、住宅内でもカビの生えやすさでは一、二位を争う環境と考えられます。
ユニットバスは、このような環境に合わせてカビの生えにくい素材が用いられているのですが、それでも経年劣化などが理由でカビを完全に予防することはできません。
浴室の利用後は、シャワーで浴室全体に水をかけて洗ったり、換気扇や浴室乾燥機を使用したりして浴室内をできるだけ早く乾燥させると、カビが生えにくくなるでしょう。
浴室の壁に発生したカビを取る方法
浴室のカビは皮脂汚れや石鹸汚れに発生することが多いため、カビの除去を行う際にはまずこれらの汚れを除去しておく必要があります。
これらの汚れは温めると柔らかくなるため、浴室全体に熱いシャワーをかけ、中性洗剤等を付けてブラシで擦り落とすと良いでしょう。
パッキンやコーキング部分のカビについては、傷に根を張っていることが多く、洗剤で洗い落とすのが難しいため、塩素系漂白剤を使用して除去しておきます。
塩素系漂白剤をパッキンに吹き付けたら、約10分放置し、その後ブラシ等で洗うと綺麗に落とすことができるでしょう。
カビの量が多く、塩素系漂白剤を吹き付けるだけで落としきれない場合には、塩素系漂白剤を吹き付けた後に食品用ラップなどを貼り付けると、浸透力が増してカビを落としやすくなるようです。
カビに強い浴室の壁材について
カビは汚れなどの栄養がある部分に発生するため、汚れが壁に染みこむのを防ぐことができれば、通常の清掃でもカビを簡単に取り除くことができます。
そのため、水気が染みこみにくく、乾燥しやすい樹脂系壁材はカビに強い壁材だと言えるでしょう。
その他の素材、例えばタイルや塗壁系の壁材は、目地剤などに湿気が残りやすいため、カビが生えやすい傾向がありますが、近年では防カビ剤を配合してカビの発生が抑えられる製品も販売されています。
タイルや塗壁系の壁材を使用したいという場合には、こういったカビ対策済みの製品を選ぶと良いでしょう。
ユニットバスに関しては、樹脂系壁材に防カビコーティングを施した製品や、床材の形状等を工夫して水気が残りにくくなるように工夫された製品が多く開発されています。
また、原状回復工事で用いられるコーティングでも、カビの発生を抑えることができますので、長期間カビを予防したいという場合には、カビ対策済みの製品を用いるか、コーティングを最初に施しておくと良いでしょう。
浴室リフォームの業者選びで後悔しないために
必ず相見積もりを複数取って比較しましょう!
なぜならリフォームの費用・工事方法は、業者によって大きく異なるからです。
とはいえ「信頼できる業者が分からない」「何度も同じ説明をするのが面倒」と踏み出せない方もいらっしゃると思います。
そのような方こそハピすむの一括見積もり比較を活用しましょう!
大手ハウスメーカーから地場の工務店まで、審査を通過した1000社以上の中から、まとめて見積もりを依頼できます。
また、ハピすむでリフォームされた方には最大10万円分の「ハピすむ補助金」もご用意しています。
詳細はこちら>>>ハピすむ補助金プレゼントキャンペーンの流れ