2024年07月09日更新

監修記事

お風呂の窓交換の費用は?窓の防犯・寒さ対策も紹介!

お風呂に窓は必要?と思う人は多いでしょう。本記事では、お風呂の窓のメリットデメリットやお風呂の窓交換のタイプ別費用について解説しています。また、目隠しや防犯対策についても詳しく紹介します。

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お風呂の窓の交換と施工の費用相場

お風呂の窓の交換や施工にかかる費用は、簡単なリフォームであれば5万円から30万円程が相場ですが、窓の種類やサイズによって変わります。

断熱性を高めるための高性能な窓や、特注サイズの窓を選ぶ場合は、費用が30万円以上になることもあります。

お風呂の窓の工事内容によって、施工費用も変わってくるため、適切な予算を設定し、必要な機能とコストのバランスを考慮して選びましょう。

下記にて、お風呂の窓の施工内容ごとの費用をまとめましたので、参考にしてみてください。

施工内容費用相場
窓交換5〜30万円
ペアガラスに交換5〜30万円
窓を大きくする9〜25万円
窓を小さくする9〜25万円
網戸の後付け6〜10万円

お風呂の窓は必要?

お風呂に窓を設置するかどうかは、法令的な制約はないため、個々のライフスタイルや住宅環境によって選べます。

また基本的にお風呂での換気は換気扇を使用するため、窓がないお風呂でも換気は可能です。換気扇を使用するとき、浴室のドアをしっかりと閉めておくことで、換気効率を上げることができます。

以下に、窓ある場合とない場合のメリット、デメリットをまとめましたので、参考にしてみてください。

窓あり窓なし
メリット・外の光が入る
・自然換気ができる
・防犯対策不要
・掃除が楽
デメリット・防犯対策が必要
・掃除が手間
・閉塞感がある
・熱気がこもる
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お風呂に窓を取り付けるメリット・デメリット

お風呂に窓を取り付けるのは、メリットだけではありません。デメリットもしっかりと理解した上で取り付けるようにしましょう。

ここからは、メリットとデメリットについて、詳しく紹介します。

お風呂に窓をつけるメリット

まず、お風呂に窓をつけるメリットは下記の通りです。

  • 効率的な換気が可能になる
  • 開放的な明るい浴室に
  • デザイン性がアップする

それぞれを詳しくみてみましょう。

効率的な換気が可能になる

お風呂に窓をつけることで、効率的な換気が可能になります。窓とお風呂のドアを開けることで、空気の通り道を作ることができ、湿気をすばやく外部に排出できるため、カビの発生を抑制する効果が高まります。

窓を開けて外気を取り込むことで、入浴後の蒸し暑さも軽減され、快適な浴室環境を維持することもできます。

開放的な明るい浴室になる

浴室内に自然光を取り入れることで、明るく開放的な空間を作り出せます。照明だけでは得られない柔らかい光が差し込むことで、リラックス効果が高まり、お風呂の時間をより快適に過ごせるようになります。

特に、南向きや東向きの窓であれば、朝日や日中の明るい光を取り込むことができるので、朝シャワーを浴びる方にとっては一日の始まりに気分を上げられることでしょう。

また夜は、月明かりが差し込むことで穏やかな雰囲気が生まれます。窓があることで視覚的に広がりを感じられ、リラックスできるお風呂時間となるでしょう。

デザイン性がアップする

窓があることで、浴室内や外観のデザイン性がアップします。例えば、すりガラスにすることで、マットな質感を演出できます。さらにはのぞき防止になるので一石二鳥です。

また、窓のまわりに小物や観葉植物をおくことで、浴室内がおしゃれになります。キャンドル、アロマディフューザーなどを置くことで、新たなリラックスできる空間を演出することも可能です

お風呂に窓をつけるデメリット

まず、お風呂に窓をつけるデメリットは下記の2点です。

  • 窓から冷たい風が入ってくる
  • 防犯上の注意が必要になる

それぞれを詳しくみてみましょう。

窓から冷たい風が入ってくる

浴室に取り付ける窓サッシには、断熱性が不可欠です。
浴室の天井や床、壁などにいくら断熱材を施していても、窓から一気に暖かさが逃げてしまいます。

特に、寒冷地や高齢者のいるご家庭では、ヒートショック対策として浴室暖房乾燥機の設置や、窓を断熱性の高いものに交換するなど、窓の寒さ対策を忘れずに行いましょう。

防犯上の注意が必要になる

お風呂に窓を取り付けることの最大の不安は防犯性でしょう。

入浴中は、多くの人が浴室の窓は閉めていますが、浴室に明かりがついたことは、外から見てもわかります。最悪の場合、生活パターンがわかってしまい、のぞきや不法侵入などの犯罪につながるかもしれません。

目隠しとなるルーバーを設置したり、格子や防犯窓の利用も検討し、安心できるお風呂空間にしましょう。

また、換気のためにお風呂の窓を開けたのを忘れてしまい、そのままにしておくと空き巣などの被害に遭うことも考えられますので、普段から注意が必要です。

お風呂のリフォームで使われる窓の種類

お風呂のリフォームで使われる窓には下記のような種類があります。

窓の種類特徴
上げ下げ窓風通しの調整がしやすい
縦すべり出し窓換気の調整がしやすい
横すべり出し窓窓の開く角度を調整できる
内倒し窓窓が開く範囲が狭く、防犯性能が高い
引き違い窓窓の開け閉めが簡単

上げ下げ窓

上げ下げ窓は、上下に動くガラスパネルがついており、開閉が簡単で、風通しを調整しやすいのが特徴です。狭いスペースでも設置できるので、内側にスペースを取らないため、浴室内のレイアウトに影響を与えにくいというメリットもあります。

また、気密性も高く、他の窓と比べて、室外から開けづらいので、防犯性が高いのも人気の一つです。

縦すべり出し窓

縦すべり出し窓は、縦軸を中心にして外側に開く窓です。

窓を少しだけ開けることで、プライバシーを守りつつ換気ができます。逆に、大きく開けることもできるので、浴室内を早く乾燥させることもできます。

また、防犯性にも優れており、室外から人が侵入しにくい設計となっており、閉めているときの気密性が高い点もうれしいポイントです。

横すべり出し窓

横すべり出し窓は、横軸を中心にして外側に開くタイプの窓です。

開放時に雨が室内に入りにくく、換気をしながらも雨を防ぐことができます。また、気密性にも優れており、窓の開く角度を調整できるので、窓を全開にしなくても換気ができるといった特徴があります。

内倒し窓

内倒し窓は、内側に倒して開けるタイプの窓です。

内側に開くため、窓の外側の掃除が容易で、手が届きやすい位置に設置することができます。また、他の窓と比べて、窓の開く範囲が狭いので、防犯性能が高いことも特徴のひとつです。

引き違い窓

引き違い窓は、左右にスライドして開け閉めする窓です。

開閉がスムーズなので、お年寄りの方や子どもでも扱いやすい窓です。また、開口部が広いため、一度に多くの空気を入れ替えることができます。

シンプルで使いやすく、汎用性の高い窓ですが、他の窓と比べて気密性はそれほど高くないため、機能性の高い窓素材と組み合わせるといいでしょう。

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お風呂の目隠し、防犯対策

お風呂に窓を設置する際には、目隠しや防犯対策が重要です。代表的な対策と効果は下記の通りです。

対策方法効果
可動式ルーバー面格子の設置プライバシーの保護と防犯
カーテンやブラインドの設置視界遮断とデザイン性の向上
目隠しシートの設置低コストで目隠しが可能
すりガラスの設置のぞき防止しつつ採光が可能
目隠しフェンスを外側に設置外からの視線を遮断
高い位置に窓を設置のぞき防止

可動式ルーバー面格子の設置

可動式ルーバー面格子は、窓の外側に設置することで目隠しと防犯の両方の効果が期待できます。ルーバーの角度を調整することで、必要に応じて外からの視線を遮りながらも、換気することも可能です。

また、頑丈な素材で作られているものが多く、外部からの侵入を防ぐ防犯効果も期待できます。

カーテンやブラインドの設置

カーテンやブラインドは、室内側から簡単に設置できる目隠し方法です。デザインのバリエーションが豊富で、浴室内のデザインを邪魔しないのも魅力です。

入浴中は閉めてのぞきを防止、換気が必要なときは開けて外からの空気を取り入れることができます。また、比較的低コストで設置できる点もメリットといえます。

目隠しシートの設置

目隠しシートは、窓ガラスに貼るだけで外からの視線を遮ることができる手軽なのぞき防止方法です。

シートのデザインや透過度を選ぶことで、光を取り入れつつプライバシーを保護することが可能です。

また、設置が簡単でコストも低いため、賃貸物件でも手軽に導入できるのもメリットといえます。シートは簡単に貼り替えができるため、季節や気分に応じて変更して楽しむことも可能です。

すりガラスの設置

すりガラスはのぞきを防止しつつ、外からの光を取り入れることが可能です。また、独特の質感なので浴室のデザイン性を高めることにも繋がります。

また。透明のガラス窓と比較して、指紋などの汚れが目立ちにくいため、メンテナンスサイクルを伸ばすことができます。

目隠しフェンスを外側に設置

目隠しフェンスは、窓の外側に設置することで、外部からの視線を遮断します。特に、庭やテラスに面した浴室の窓に効果的です。

フェンスのデザインはおしゃれなものも多く、美観を損なわずにプライバシーを確保できます。また、風通しも良く、圧迫感を低減できるのも特徴です。

高い位置に窓を設置

高い位置に窓を設置することで、外からの視線が届かないようにすることができます。視線が届かない位置に窓を配置することで、プライバシーを確保しながらも自然光を取り入れることができます。

特に浴室が隣家に近い場合や、道路に面しているときに効果的です。また、高い位置に設置することで、窓自体の防犯性も向上します。

窓の寒さの改善方法とは?

冬場、浴室が冷えるのは窓が原因になっていることが考えられます。窓の性能や取り付けている窓のタイプによって、外気が室内に入り込んでしまうのです。

浴室内が冷えると、ヒートショックと呼ばれる、急激な温度変化で血圧や心拍数が変動し、心疾患や脳卒中を引き起こすリスクが高まります。

ここからは、浴室内の寒さを改善するための方法を紹介します。

断熱性の高い窓・サッシに交換する

断熱性の高い窓に交換することで、浴室内の温度を保ちやすくなります。

断熱性の高い窓は、ペアガラスやLow-Eガラスを使用しており、外気温の影響を受けにくく、室内の温度を一定に保つ効果があるのです。また、樹脂サッシを採用することで熱伝導率を大幅に低減することができます。

アルミサッシの場合は熱伝導率が高く、すぐに浴室が冷えてしまうため、このようなお悩みがある方は、樹脂サッシに変更するがおすすめです。

寒い冬でも快適なお風呂時間を過ごすことができ、暖房費の節約にもつながります。

>>ペアガラスへの交換はこの記事でチェック!

内窓を設置する

既存の窓の内側にもう一枚窓を設置することで、断熱性能を向上させることができます。内窓を取り付けると、窓と内窓の間に空気の層ができ、これが断熱材の役割を果たすのです。

さらに、防音効果も期待できるため、外部の騒音を遮断し、よりお風呂でリラックスできるようになります。

>>内窓はこの記事でチェック!

シャワーカーテンを設置する

シャワーカーテンを設置することで、寒さ対策が可能です。シャワーカーテンは、窓から直接冷気が入り込むのを防ぐだけでなく、浴室内のあたたかい空気を外に逃がさない効果も期待できます。

他対策と比べて費用を抑えられ、簡単に設置できるので、すぐに対策をしたい人におすすめです。

断熱性の高いユニットバスに交換する

根本的な解決策として、ユニットバス全体を断熱性能の高いものに交換する方法があります。最新のユニットバスは、断熱材を多用しており、全体的な断熱効果が高いのです。窓からの冷気だけでなく、壁や床からの冷気も遮断できるので、窓の断熱対策と比べても大幅な断熱効果を得られます。

また、断熱効果を高めるために、浴室内に断熱材を施工する際、既存のユニットバスの解体が必要となるため、結果的にユニットバスを交換する必要があります。

>>ユニットバスの断熱はこの記事でチェック!

浴室暖房乾燥機を使う

浴室暖房乾燥機は電気代が高くなるといったデメリットはありますが、入浴する10分程度前に暖房をかけておくと、入浴時には浴室がポカポカになっています。

また、入浴後に乾燥ボタンを押しておくと、カビ菌の繁殖を抑えられるのもうれしいポイントです。

近年、浴室に暖房乾燥機を設置する家が増えてきています。浴室の寒さにお悩みの方は、断熱性向上のリフォームとあわせて検討してみてはいかがでしょうか。

>>浴室乾燥機はこの記事でチェック!

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お風呂の窓で後悔してしまうケースとは?

前述したお風呂の窓のメリット・デメリットをしっかりと理解しないまま工事をしてしまうと、後悔してしまいます。

せっかくのリフォームをして使い勝手がよくなっても、不満が残ってしまうのはいやですよね。

ここからは、お風呂の窓のリフォームで後悔してしまったケースを3つ紹介します。

窓なしにしたものの圧迫感がある

窓なしのお風呂は、プライバシーを確保しやすい反面、圧迫感が強く感じることがあります。特に、狭い浴室だと閉塞感が増して、とてもリラックスできる空間とはいえません。

この問題を解決するためには、天窓や小さな窓を設置し、外から光が差し込む時間帯にお風呂に入ることです。これにより、自然光を取り入れつつ、外からの視線を遮ることもでき、リラックスしたお風呂時間を楽しむことができるでしょう。

窓を設置したけれど掃除が手間

お風呂に窓を設置すると、換気や採光の面でメリットがありますが、窓の掃除が手間になります。窓周りは水垢やカビが発生しやすく、定期的なメンテナンスが必要です。

特に引き戸窓だと、細かいレールの部分の掃除がしにくく、隅々までメンテナンスするのに一苦労です。

対策としては、内倒し窓など、掃除のしやすい窓タイプにしたり、掃除しやすい位置に窓を設置したりするといいでしょう。

換気のために窓を取り入れたけれど防犯上不安

換気のために窓を設置することは重要ですが、防犯面では対策が必要です。

特に、低い位置に窓があったり、窓が大きいと室外からの人の侵入が心配です。少しだけ換気するために開けたお風呂の窓の閉め忘れには特に注意しましょう。

防犯対策としては、先に紹介をした可動式ルーバー面格子や縦すべり出し窓、ブラインドなどを利用して視線を遮ったり、格子を付けるといった対策もできます。

リフォーム業者とも相談しつつ、リラックスできるお風呂にしましょう。

Q&A お風呂の窓まわりでよくある質問

お風呂の窓の交換にはどのくらいの工期がかかる?

お風呂の窓の交換の工期は、一般的に1日程度です。同じサイズの窓への交換や、簡単な修繕であれば半日で済むこともあります。

窓の防犯と目隠しでおすすめの対策は?

窓の外側にルーバー柵を設置するのがおすすめです。防犯と目隠し性能を高めつつ、窓を開けて換気も可能になります。

お風呂の窓の役割は?

一番の役割は換気です。窓を開けて換気ができるので、湿気がこもるのを防ぎ、カビや水垢の発生を抑えられます。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】ディバルコンサルタント株式会社 代表 明堂浩治

ディバルコンサルタント株式会社

明堂浩治

芝浦工業大学工学部建築工学科を卒業。大手建設会社で20年勤務した後、独立しコンサルタント業を始める。

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