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ユニットバスの天井だけ交換することはできる?
ユニットバスは、床や壁、天井など、それぞれの部品を現場で組み立てて完成します。
そのため、基本的に天井だけ交換することは可能です。
ただし、ユニットバスの天井だけを取り換えられるかどうかは、下記が大きく関わってきます。
- 製造された年代
- メーカーや製品のシリーズ
古いユニットバスの場合は、天井の部材が廃盤になっており、天井のみの交換は難しいケースが多いです。
また、新しい場合でもユニットバスのメーカーや製品のシリーズによっては、天井のみの交換に対応できないケースあります。
天井のみ交換が難しいユニットバスは?
ここでは、「天井のみの交換が難しい」とされやすいユニットバスのタイプを紹介します。
ただし、前述したように製品の製造された年代やメーカー・シリーズによって、天井のみの交換ができる場合もあります。
ユニットバスの天井のみを交換できるかどうかは、品番で分かります。
家を建てた際の建設会社やリフォーム業者に相談し、ユニットバスのメーカーに「天井の交換ができるかどうか」を問い合わせてもらいましょう。
浴室内に梁がある場合
まずマンションで多いのが、浴室内に梁があるパターンです。
浴室に梁があると、多くの場合、天井やパネルを梁の大きさに合わせるように加工して、天井を設置しています。
そのため梁がある場合、天井を新しくする際に再度加工が必要となるため、手間も多くかかります。
通常の天井交換に比べ、工事にかかる時間も費用も上がるでしょう。
天井以外のパネルを外す必要がある場合
ユニットバスの天井交換の際に、大掛かりな工事になるパターンとして、天井以外のパネルを外す必要がある場合があります。
天井が2枚のパネルによって分割されている「分割タイプ」の天井であれば、ほとんど問題になることはありません。
なぜなら天井の上げ下ろしの際、天井のパーツが2枚に分割されているため、他のパネルを外してスペースを確保する必要がないからです。
しかし、分割されていない「一枚物タイプ」の場合、天井が大きいため、上げ下ろしのスペースが確保できないことがあります。
この場合、壁を外す必要があり工事は大掛かりになる傾向があります。
また、メーカーや浴室のタイプによっては、構造上、壁を外さないと天井を上げられない場合もあります。
天井にオプション機能がついている場合
ユニットバスの天井には、オプションで音楽再生用のスピーカーや、オーバーヘッドシャワーなどがついている場合があります。
天井にオプション機能がついている場合、交換する天井を加工する必要があるケースも多いです。
他にも、電気の配線や、水道の配管がある場合、天井交換後の適切な処置が必要になります。
そのため、それぞれの専門知識を持つ作業員が必要になり、通常の天井交換に比べ、大掛かりな工事になるでしょう。
費用もかかるため、交換よりも後述するパネルやフィルムを上貼りする方法もおすすめです。
上張りをすると、メーカーや住宅会社の保証が効かなくなる場合があります。
経年数があり保証が切れている場合は、費用をおさえられる可能性がありますが、リフォーム会社と相談のうえ保証期間・条件を確認しましょう。
特殊な加工がされている天井の場合
浴室の天井に特殊な加工がされていると、天井の交換自体が困難な場合もあります。
稀なケースですが、階段の下にユニットバスが設置されていて、天井が階段の形に加工されているなど、特殊な場合も存在します。
ユニットバスの天井に特殊な加工をする場合、バスパネルを用いて施工される場合が多いです
この場合、メーカーでは対応できないケースがほとんどです。対応できる業者も限られています。
ユニットバスの壁などに使われる、防水加工された1枚の板です。
大きさや形を自在に切って加工できるため、さまざまな形状に対応できるメリットがあります。
ユニットバスの天井交換・リフォーム費用
ユニットバスの天井を交換する場合 | 10万円〜20万円 |
天井を浴室パネルやフィルムを上貼りする場合 | 3万5千円〜7万円 |
浴室全体をパネルやフィルムで上貼りする場合 | 20万円〜40万円 |
ユニットバスの天井をリフォーム方法にはいくつかの方法があります。
天井だけの交換が難しい場合は、浴室パネルやフィルムの上貼りで対応することも可能です。それぞれ詳しくご紹介します。
ユニットバスの天井を交換する費用
費用の目安 | 10万円〜20万円 |
ユニットバスの天井を交換する場合の費用相場は、10万〜20万円です。
仕上がりはメーカー純正になりますが、前述の通り、状況によって大掛かりな工事が必要になるケースの想定も必要です。工事が大掛かりになれば、その分費用も高くなり、工事期間も伸びる可能性もあります。
また、パネルやフィルムの上貼りと比べ、色や柄の選択肢はほとんどありません。
選択肢を広げてリフォームを検討する場合、パネルやフィルムの上貼りがおすすめです。
天井を浴室パネルやフィルムで上貼りする場合
天井を浴室パネル・フィルムで上貼りする費用 ※ユニットバスの場合 | 3万5千円〜7万円 |
浴室パネルやフィルムを上貼りする場合の費用相場は、3万5千円〜8万円です。
天井交換に比べ、費用は抑えやすいメリットがあります。また、色や柄を選べるため、自分の好みに合わせてリフォームできるのもメリットだと言えるでしょう。
注意点として、フィルムを上貼りする場合、年数が経って劣化が進むとフィルムが浮いたり、剥がれてきたりすることがあります。
浴室は湿気が多い場所なので、適切に換気ができていないと、劣化を早める原因になります。
浴室パネルやフィルムの上貼りは、費用をかけずに綺麗にできるのが最大のメリットです。
「色や柄を選んでリフォームを行いたいけど、費用もできるだけ抑えたい」という場合におすすめです。
天井のカビ汚れの原因と対策が知りたい
浴室では、天井に溜まった湯気が水滴となり、カビが発生する原因になります。
また、寒い時期は天井が冷え、浴室内との温度差により結露が発生し、カビの原因になります。
さらに目に見えない箇所にもカビの根が残っていて、気づかないうちにカビが繁殖してしまうケースも多いです。
浴室のお手入れの際、天井には手が届きにくいため、どうしても手入れが行き届きにくくなりがちです。
カビを放っておくと、健康被害にもつながる恐れがあるため、対策が必要になります。
以下に、カビの発生を抑えるための対策をご紹介するので、参考にしてください。
>>カビの生えにくい、掃除しやすいユニットバスはこの記事で紹介
換気扇の交換
費用の目安 | 約7万円〜10万円 |
ユニットバスに設置されている換気扇も、年数が経つと劣化して、本来の性能が発揮できなくなります。換気扇の耐用年数は、8年〜15年です。
そのため、使い始めて約10年程度経過した換気扇は、交換タイミングだと言えます。
また当初に比べ換気扇の音がうるさくなっていると感じたり、臭いを感じたりする場合は、換気扇が劣化しているサインです。。
換気扇を新しい物に交換することで、浴室内の空気が循環され、状態を保つ効果が期待できるでしょう。
浴室暖房乾燥機の設置
費用の目安 | 約10万円〜20万円 |
浴室暖房乾燥機は、乾燥機・暖房機・換気扇が一体になった多機能な設備です浴室を使用した後に乾燥機能えば、カビの増殖を防げます。
季節や気温に合わせて浴室の温度を快適に保てるうえに、乾燥機能で洗濯物も干せるなど、実用的なので大変便利です。
防カビ塗装をする
天井だけの場合 | 約4万円〜6万円 |
浴室全体の場合 | 約20万円〜25万円 |
浴室のカビ対策には、防カビ剤が入った塗料で塗装して、カビを防ぐ方法もあります。
一時的な対策にはなりますが、効果はあまり長続きしないケースが多く、塗装の場合は約5年ほどで塗り替え時期となります。
また、浴室の素材によって、対応する塗料の種類も変わるため、しっかりと知識のある業者を選ぶことが重要です。
乾きやすい素材の床にする
出典:東リ-バスナシリーズ
床シート施工の費用例 | 5万円〜10万円 |
浴室の床を乾きやすい素材の床にすることで、浴室内の湿気を抑え、カビの対策になります。
ユニットバスの床だけを交換するのは難しいですが、乾きやすい素材の床シートを今の床に上貼りするのは可能です。
ただし、浴室内の水分量が減るわけではないので、必ず換気をするようにしましょう。
浴室天井の天井交換/パネルの上貼りはDIYでできる?
天井の交換はDIYでは不可能です。
DIYでは、天井が落ちるなどの事故のリスクも大きく危険です。施工自体の難易度も高いうえ、必要な材料も簡単には手に入りません。
そして、パネルやフィルムの上貼りも難易度は高いです。
DIYでは比較的簡単そうに見えるフィルムの上貼りの場合でも、接着の甘さなどの原因ですぐに剥がれてきてしまったり、不具合が生じるたりするケースが多いです。
自分で施工しようとして、後から不具合が出た際には、修復が困難になってしまうケースもあります。
最初からプロに依頼した方が結果的に費用の節約につながるうえ、施工面でも安心です。
Q&A ユニットバスの天井交換でよくある質問
浴室の天井リフォームに関するよくある質問をまとめました。リフォームを検討する際の参考にしてください。
- 浴室の天井リフォームにかかる時間は?
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基本的には、半日〜1日で終わるケースが多いです。
しかし、状況により、作業量が多くなる場合は、2日〜3日ほどかかるケースもあります。
- リフォーム後のカビ対策はどうすればいい?
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浴室を使用した後は、浴室全体に冷水で流し拭きあげます。
その後、浴室に窓が付いている場合、窓を閉めて浴室を密室にした状態で、換気扇を回して換気を行いましょう。
また、換気扇の中もこまめに掃除するなど、普段のお手入れが重要です。
- ユニットバスの天井は自力で外せる?
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ユニットバスの天井を自分で外そうとするのはやめましょう。
天井が落下して、事故の元になり危険です。天井を外す場合は、必ず専門のリフォーム業者に依頼するようにしてください。
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