目次
- 1 【外壁塗装の主流】シリコン塗料とは
- 2 外壁塗装にシリコン塗料を採用するメリット
- 3 外壁塗装にシリコン塗料を採用するデメリット
- 4 【足場代も考慮しよう】シリコン塗料による外壁塗装の費用相場
- 5 ラジカル制御型シリコン塗料とは
- 6 シリコン塗料とその他塗料の比較
- 7 外壁塗装で使用されるシリコン塗料のメーカーとおすすめ製品
- 8 外壁塗装にシリコン塗料を採用する際のポイント
- 9 シリコン塗料による外壁塗装で業者を選ぶ際のコツ
- 10 外壁塗装で活用できる補助金制度
- 11 外壁塗装にシリコン塗料を採用したリフォーム事例
- 12 【Q&A】シリコン塗料での外壁塗装に関するよくある質問
- 13 【まとめ】シリコン塗料を使った外壁塗装は長期的なコスト比較と業者選びが成功の鍵
【外壁塗装の主流】シリコン塗料とは
外壁塗装におけるシリコン塗料は、日本の戸建て住宅市場において、コストと性能のバランスが最も優れた標準的な塗料として広く普及しています。
その主成分は、合成樹脂の一種である「シリコン樹脂」です。かつて主流だったウレタン塗料よりも耐候性が高く、価格の高いフッ素塗料よりも安価であるため、多くの住宅所有者にとって最初の選択肢となります。
外壁塗装にシリコン塗料を採用するメリット
外壁塗装でシリコン塗料が主流となっているのは、価格の手頃さだけでなく、その優れた性能に多くのメリットがあるためです。長期的に住まいの美観と機能性を保つ上で重要な「耐候性」、そして「汚れの付きにくさ」と「耐熱性」は、シリコン塗料を選ぶ上で見逃せないポイントです。
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
【メリット1】耐候性に優れている
シリコン塗料の最大のメリットとして、優れた耐候性が挙げられます。シリコンは紫外線や酸性雨に強く、塗膜が劣化しにくい性質を持っています。この性質により、建物の美観を長期間保つことが可能です。
また、シリコン塗料の耐用年数は10〜15年とされており、かつて主流だったウレタン塗料よりも長持ちします。塗り替えのサイクルが長くなることで、足場代などの再塗装にかかる費用を抑え、長期的なコスト削減につながります。
【メリット2】汚れが付きにくい
シリコン塗料には、静電気を帯びにくい性質があります。空気中のちりやほこりは静電気によって吸着するため、静電気を帯びにくいシリコン塗料を採用することで汚れが付きにくくなります。
また、シリコン塗料は親水性が高く、雨が降った際に汚れが雨水と一緒に流れ落ちやすくなるのも大きなメリットです。このセルフクリーニング効果により、外観を長期間にわたって美しく保つことができます。
【メリット3】耐熱性が高い
シリコン塗料のもうひとつの大きなメリットは、その優れた耐熱性です。シリコン樹脂は高温にも強いため、夏の厳しい日差しや、屋根からの照り返しによる熱にも強いのが特徴です。そのため、熱による塗膜の劣化が起こりにくく、外壁のひび割れや剥がれを防ぎ、美観を長く維持できます。
また、遮熱機能や断熱機能を備えた高機能なシリコン塗料も開発されており、これらは太陽光を反射したり熱の伝わりを抑えたりすることで、室内の温度上昇を抑制する効果も期待できます。
遮熱機能や断熱機能を備えた高機能シリコン塗料を採用すれば、冷暖房の効率化を図れるため、光熱費の削減にもつながるでしょう。
外壁塗装にシリコン塗料を採用するデメリット
費用対効果に優れ、多くのメリットを持つシリコン塗料ですが、いくつかのデメリットも存在します。具体的なデメリットとして、ひび割れが生じやすい点や密着性の悪さなどが挙げられます。
これらのデメリットを事前に把握し、後悔しない塗料選びを心がけましょう。
【デメリット1】ひび割れしやすい
シリコン塗料のデメリットのひとつに、ひび割れを起こしやすい点が挙げられます。住宅は風や地震などによって常に揺れ動いており、外壁もそれに応じて伸縮しています。シリコン塗料は塗膜が硬いため、この動きに追従できず、ひび割れが生じやすい傾向があります。
特に、サイディングボードなどのパネルが継ぎ合わされた外壁の場合、目地の動きによって塗膜に負担がかかり、ひび割れにつながることも少なくありません。このひび割れから雨水が侵入し、雨漏りや建物の劣化を招く恐れがあるため注意が必要です。
【デメリット2】再塗装の際に密着性が悪くなる可能性がある
シリコン塗料のもうひとつのデメリットは、再塗装の際に塗料の密着性が悪くなる可能性もある点です。シリコン樹脂には撥水性があるため、上から塗料を重ね塗りしても弾いてしまい、うまく密着しないことがあります。
特に、安価な汎用タイプの「シリコン系コーキング」は撥水性が高く、塗装を弾いてしまうため注意が必要です。この問題を見落とすと、数年で塗膜が剥がれてしまうため、再塗装を検討する際は専門業者に相談し、適切な下地処理や塗料選びをすることが欠かせません。
【デメリット3】商品によって性能にばらつきがある
シリコン塗料は、商品によって品質や性能が大きく異なります。特に、「シリコン含有率」は重要なポイントです。安価な製品の中には、シリコンの含有率が低く、つなぎ材としてアクリル樹脂が多く使われているものがあります。アクリルはシリコンに比べて耐候性が劣るため、期待していた耐久性が得られず、数年で劣化してしまうケースもあるでしょう。
これにより、高い費用をかけて施工しても、すぐに塗り替えが必要になる可能性も否定できません。信頼できる業者に相談し、使用する塗料のシリコン含有率や性能についてしっかり確認することが、失敗を防ぐための重要なポイントとなります。
【足場代も考慮しよう】シリコン塗料による外壁塗装の費用相場
外壁塗装にかかる費用は、塗料代だけでなく、足場代や人件費なども含めて考える必要があります。特に、工事全体の費用を大きく左右するのが「足場代」です。耐用年数の長い塗料を選ぶことは、将来的に足場を組む回数を減らし、長期的なコストを抑える賢い投資といえます。
以下に、30坪の住宅を想定した費用の内訳と相場をまとめました。
内容 | 費用相場 (1平方メートルあたり) |
---|---|
塗料代 | 2,500〜3,500円 |
足場代 | 800〜1,200円 |
高圧洗浄 | 200〜400円 |
養生・下地処理など | 1,000〜2,000円 |
人件費 | 3,000〜5,000円 |
諸経費 | 300〜500円 |
上記の相場をもとに計算すると、シリコン塗料による外壁塗装の費用相場は、1平方メートルあたり7,800〜12,600円となり、30坪(約99平方メートル)の住宅全体では約77万〜124万円が目安となります。
なお、上記の費用はあくまで目安であり、建物の形状や劣化状況、使用する塗料の種類によって変動します。正確な費用を知るには、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。
>>足場の費用相場を詳しく見る
>>外壁塗装の費用相場を坪数ごとに見る
ラジカル制御型シリコン塗料とは
シリコン塗料の中でも、近年注目されているのが「ラジカル制御型シリコン塗料」です。これは、塗料の劣化原因となる「ラジカル」の発生を抑制する最新技術を搭載した塗料です。従来のシリコン塗料よりも高耐久で、15年の耐用年数を誇ります。
費用は従来のシリコン塗料よりやや高価ですが、フッ素塗料よりは安価で、費用対効果に非常に優れています。
塗料の種類 | 費用相場 (1平方メートルあたり) |
---|---|
ラジカル制御型シリコン塗料 | 3,000〜4,000円 |
従来のシリコン塗料 | 2,500〜3,500円 |
フッ素 | 4,000〜4,500円 |
主要なメーカー各社もこの技術を搭載した主力製品を展開しており、ラジカル制御型シリコン塗料は外壁塗装の新しいスタンダードになりつつあります。
シリコン塗料とその他塗料の比較
外壁塗装を検討する際、シリコン塗料以外にもさまざまな種類の塗料があり、それぞれに特性があります。塗料選びは、費用や耐用年数、機能性など何を優先するかによって最適な選択肢が異なります。
ここでは、シリコン塗料の特徴に加えて、シリコン塗料と比較されることの多い「ウレタン塗料」と「フッ素塗料」について、それぞれの特徴を比較しながら解説します。
【比較1】ウレタン塗料
シリコン塗料が普及する以前、外壁塗装の主流はウレタン塗料でした。ウレタン塗料は塗膜が柔らかく、ひび割れが起きにくいというメリットがあります。また、価格が安く採用しやすいのもメリットのひとつです。しかし、耐用年数が5〜8年と短く、頻繁な塗り替えが必要になるというデメリットがあります。
一方、シリコン塗料はウレタン塗料より価格は高いものの、耐用年数が10〜15年と長く、塗り替えのサイクルを大幅に延ばすことができます。長期的なコストパフォーマンスで比較すると、シリコン塗料の方が優れているといえるでしょう。
【比較2】シリコン塗料
シリコン塗料は、ウレタン塗料よりも高い耐久性と、フッ素塗料よりも優れたコストパフォーマンスを兼ね備えた、現在の外壁塗装のスタンダードです。特に、シリコン塗料とフッ素塗料の比較は、費用対効果を考える上で欠かせません。
シリコン塗料の最大の魅力は、費用対効果の高さです。フッ素塗料に比べて初期費用を抑えながらも、十分な耐用年数(10〜15年)を確保できるため、多くの戸建て住宅で採用されています。また、近年登場したラジカル制御型シリコン塗料は、フッ素塗料に近い耐用年数(約15年)を実現しており、さらにコストパフォーマンスが向上しています。
長期的な視点で見ると、フッ素塗料の方がコストを抑えられる場合もありますが、足場代や人件費を含めた総額を考慮すると、シリコン塗料が最もバランスの取れた選択肢といえるでしょう。
【比較3】フッ素塗料
フッ素塗料は、シリコン塗料よりも高価格帯の選択肢であり、特に耐久性を重視する場合に最適な塗料です。シリコン塗料の耐用年数が10~15年であるのに対し、フッ素塗料は15~20年とさらに長く、塗り替え回数を減らせるため、長期的な視点では優れたコストパフォーマンスを発揮します。
具体的な費用比較では、シリコン塗料が1平米あたり2,500〜3,500円であるのに対し、フッ素塗料は4,000円〜4,500円と高価です。しかし、20年間で比較すると、シリコン塗料での塗り替えが2回必要なのに対し、フッ素塗料は1回で済む可能性が高くなります。これにより、1回分の足場代や人件費を削減できるため、トータルコストで逆転する可能性もあるでしょう。
無機塗料は、無機物を主成分とする塗料で、紫外線に強いという特性から、フッ素塗料を上回る20~25年の耐用年数を誇ります。価格もフッ素塗料より高くなりますが、長期的なコストをさらに抑えたい方や、住まいの美観をより長く保ちたい方にとって、検討する価値のある選択肢といえるでしょう。
外壁塗装で使用されるシリコン塗料のメーカーとおすすめ製品
外壁塗装で使用されるシリコン塗料は、大手メーカーからさまざまな製品が販売されており、それぞれに特徴があります。特に、近年主流となっている「ラジカル制御型シリコン塗料」は、高い耐久性とコストパフォーマンスのバランスが取れているため、多くの業者やユーザーから支持されています。
以下に、主要3社の代表的なラジカル制御型シリコン塗料をまとめました。
主要メーカー | 塗料の種類 | 特徴 |
---|---|---|
日本ペイント | パーフェクトトップ | 豊富なカラーバリエーション |
エスケー化研 | プレミアムシリコン | 特殊な配合技術により、 高い耐候性と耐久性を両立 |
関西ペイント | アレスダイナミックTOP | 塗膜に浸透し密着性を高める新技術により、 塗り替え時の密着不良を抑制 |
上記を参考にそれぞれの特徴を理解した上で、専門業者に相談しながら最適な製品を選びましょう。
外壁塗装にシリコン塗料を採用する際のポイント
シリコン塗料での外壁塗装を成功させるためには、塗料の種類や特性を正しく理解することが重要です。塗料は見た目だけでなく、機能性や耐久性にも大きな影響を与えます。
特に、「水性塗料と油性塗料」「1液型と2液型」「シリコン含有率」の3つのポイントを押さえることが、ご自宅にとって最適な塗料を選ぶ鍵となります。後悔のない外壁塗装を実現させるためにも、あらかじめポイントを押さえておきましょう。
【ポイント1】水性塗料と油性塗料の違いを把握する
水性塗料と油性塗料の違いを理解することは、外壁塗装の仕上がりや周囲への配慮を考える上で重要なポイントです。
水で希釈して使用する塗料で、溶剤特有の強い臭いがほとんどないのが特徴です。また、引火性がないため、取り扱いが比較的簡単で安全性が高いという特徴もあります。
シンナーなど、有機溶剤で希釈して使用する塗料です。塗料が素材に深く浸透するため、密着性が高く、強靭な塗膜を形成します。また、仕上がりの光沢も美しく、耐候性が高いのも特徴です。
住宅密集地やアレルギーを持つご家族がいる場合など、近隣や環境への配慮を最優先したい場合は水性塗料が適しています。一方、最高の耐久性を求める場合は、油性塗料がおすすめです。
このように、塗料における水性塗料と油性塗料の違いを知ることは、ご自身の状況に合わせた最適な塗料を選ぶための重要な手がかりとなります。
【ポイント2】1液型と2液型の違いを理解する
1液型と2液型の違いを理解することは、外壁塗装の耐久性とコストパフォーマンスを考える上で非常に重要です。
あらかじめ主剤と硬化剤が混ぜてある、または硬化剤を必要としないタイプです。価格が比較的安価な上、混合する手間がないためすぐに使用できます。
使用直前に主剤と硬化剤を混ぜて使用するタイプです。主剤と硬化剤が化学反応を起こすことで、非常に強靭な塗膜を形成するため、優れた耐久性を発揮します。また、素材にしっかりと密着するため、剥がれにくい塗装が可能です。
費用を抑えたい、かつ十分な耐久性が欲しいなら、1液型が適しています。一方、最高の耐久性を求めるなら2液型を選ぶとよいでしょう。
このように、1液型と2液型の違いを理解することで、ご自身の優先順位に合わせた賢い選択が可能になります。
【ポイント3】シリコンの含有率を確認する
シリコン含有率を確認することは、外壁塗装で後悔しないための重要なポイントとなります。その理由は、含まれるシリコン樹脂の含有率によってシリコン塗料の品質が大きく異なるためです。
安価な製品の中には、シリコン含有率が低く、つなぎ材としてアクリル樹脂が多く使われているものがあります。アクリルはシリコンに比べて耐候性が劣るため、期待していた耐久性が得られず、数年で劣化してしまう可能性があります。
このように、シリコン含有率を知ることで製品の品質を客観的に判断でき、初期費用だけでなく長期的なコストパフォーマンスも正確に評価できるでしょう。
シリコン塗料による外壁塗装で業者を選ぶ際のコツ
外壁塗装で後悔しないためには、信頼できる業者を選ぶことが最も重要です。塗料に関する知識だけでなく、お客様の住まいの状況や希望を丁寧にヒアリングし、最適な提案をしてくれるプロを見極めることが成功の鍵となります。
事前に、シリコン塗料による外壁塗装で業者を選ぶ際のコツを理解し、外壁塗装をスムーズに行えるようにしましょう。
【コツ1】使用するコーキング材を確認する
外壁塗装の品質と耐久性を確保するためには、どんなに良い塗料を選んでも、適切なコーキング材を選ばなければ意味がありません。コーキング材は外壁材の隙間を埋める重要な役割を果たしており、塗料との相性が悪いと、数年で塗膜が剥がれてしまうなど、深刻な問題を引き起こす可能性があります。
そのため、業者を選ぶ際には、使用するコーキング材の種類を必ず確認することが欠かせません。ちなみに、外壁塗装に適しているコーキング材は「変成シリコン系コーキング材」です。変成シリコン系コーキング材は塗料との密着性が高く、塗料の性能を最大限に引き出すことができます。
業者に「使用するコーキング材は変成シリコンですか?」と質問することで、その業者が専門知識を持っているか、そして信頼できるかを判断できます。もし、依頼する業者がこの質問に即答できない場合は注意が必要です。
浴室などで使われる安価な「シリコン系コーキング材」は、外壁塗装に向いていません。シリコン系コーキング材は、表面に強い撥水性を持っていることから、上から塗料を塗っても弾いてしまうため、密着性が低くなります。その結果、せっかく塗装しても塗膜が数年で剥がれてしまう大失敗につながります。
【コツ2】1液型と2液型のどちらを使用するのかを確認する
外壁塗装の品質を左右する重要なポイントのひとつが、塗料のタイプです。業者に「1液型」と「2液型」のどちらの塗料を使用するのかを確認することで、その業者の「耐久性への考え方」を深く理解することができます。
塗料は、そのまま使える1液型と、主剤と硬化剤を混ぜて使用する2液型に分けられます。詳しくは「1液型と2液型の違いを理解する」で解説しています。
もし、あなたが最高の耐久性を求める場合、費用が高くても2液型を推奨する業者が信頼できると判断できます。また、塗料の特性を理解し、その違いが住まいにどう影響するかを丁寧に説明してくれる業者は、信頼性が高いといえるでしょう。
【コツ3】最新技術への理解度をチェックする
外壁塗装は日々進化しており、新しい技術を取り入れた塗料が次々と開発されています。信頼できる業者を見極めるには、こうした最新技術への理解度を確認することが有効です。
特に、従来のシリコン塗料の欠点を克服した「ラジカル制御型シリコン塗料」について、業者から積極的に提案があるかどうかをチェックしましょう。このような最新の高性能塗料を提案できる業者は、単に施工を行うだけでなく、塗料の特性やお客様にとってのメリットを深く理解している証拠です。
業者の最新技術への理解度をチェックするには、「御社のおすすめはラジカル制御型塗料ですか?その理由は何ですか?」と具体的に質問するのが効果的です。従来のシリコン塗料しか勧めない、あるいは最新技術について詳しく説明できない業者は、知識不足の可能性があるため注意しましょう。
外壁塗装で活用できる補助金制度
シリコン塗料による外壁塗装において、単なる塗り替えを目的とした補助金制度は基本的にありません。
しかし、遮熱塗料や断熱塗料といった省エネ効果を持つ高機能なシリコン塗料を使用することで、「住宅省エネ2025キャンペーン」の対象となる可能性があります。
住宅の省エネ性能を高めるリフォームを支援する制度。
なお、補助金の条件や申請期間は年度によって変わるため、公式サイトで最新の情報を確認するか、補助金制度に詳しい業者に相談することが重要です。
外壁塗装にシリコン塗料を採用したリフォーム事例
ここからは、実際にシリコン塗料で外壁塗装したリフォーム事例を紹介します。リフォーム費用や施工期間なども紹介するので、外壁塗装の計画を立てる際の参考にしてみましょう。
【事例1】シリコン塗料でイメージ通りの仕上がりに


費用 | 97万円 |
施工箇所 | ・外壁(外壁塗装) ・屋根(屋根塗装) |
施工期間 | 14日 |
使用製品 | クリーンマイルドシリコン (エスケー化研) |
築年数 | 30〜40年 |
清潔感のあるホワイト系の外装に合わせ、同様の色で塗装しました。
傷みや汚れを改善し、すっきり新築同様の仕上がりに。
【事例2】シリコン塗料をメインに、木部には高耐久保護塗料を採用


費用 | 95万円 |
施工箇所 | ・エクステリア ・外壁(外壁塗装) |
施工期間 | 15日 |
使用製品 | クリーンマイルドシリコン (エスケー化研) |
築年数 | 10〜20年 |
全体のイメージは変えず、ホワイトを採用しました。
木部は高耐候保護塗料を塗装し、長持ちする塗装になりました。窓枠や破風等はケレンに時間をかけ、ピカピカの仕上がりになっています。
【事例3】シリコン塗料による外壁塗装で新築さながらのマイホームに


費用 | 110万円 |
施工箇所 | 外壁(外壁塗装) |
施工期間 | 10日 |
使用製品 | セラMシリコン (関西ペイント) |
築年数 | 10〜20年 |
サイディング表面の防水性がなくなっていることもあり、ハイクオリティ塗料を採用。
初期コストはかかるものの耐用年数が長く、メンテナンスサイクルが伸ばせる仕様に。
【事例4】シリコン塗料による外壁塗装で建物のイメージを一新


費用 | 100万円 |
施工箇所 | ・外壁(外壁塗装) ・屋根(屋根塗装) |
施工期間 | 10日 |
使用製品 | DANシリコンセラUV (日本ペイント) |
築年数 | 10〜20年 |
築後12年が経過しており、サイディング表面の小さなひび割れが気になり、外壁塗装を実施しました。
足場を建てたついでに屋根塗装も行っています。10年を経過すると劣化も顕著だったため仕上がりに大満足して頂けました。
【事例5】汚れが目立つ外壁をシリコン塗料で塗り替え


費用 | 70万円 |
施工箇所 | 外壁(外壁塗装) |
施工期間 | 8日 |
使用製品 | パーフェクトトップ (日本ペイント) |
築年数 | 10〜20年未満 |
外壁の汚れは丁寧に高圧洗浄で除去し、コストパフォーマンスのいい塗料で、費用をグッと抑えられました。
外壁表面の保護も回復しひと安心です。
【Q&A】シリコン塗料での外壁塗装に関するよくある質問
- シリコン塗装した外壁に、再度シリコン塗料で塗装できる?
-
シリコン塗料で再塗装することは可能です。
なお、シリコン塗料は撥水性が高く塗料を弾いてしまい、うまく密着しない可能性があることから、再塗装の際には注意しなければなりません。再塗装を行う際は、既存の塗膜をしっかり洗浄し、適切な下塗り材を丁寧に塗布することが重要です。 - 外壁塗装はシリコンで十分?
-
外壁塗装はシリコン塗料で十分かどうかは、建物の劣化状況やご家族のライフプランなどによって異なります。シリコン塗料は費用と耐久性のバランスに優れており、多くの住宅にとって最適な選択肢ですが、すべての場合に最善とは限りません。
たとえば、「塗り替えの頻度を極限まで減らしたい」「建物を長期的に保護したい」といった場合は、耐用年数の長いフッ素塗料が適しています。また、「ひび割れが起きやすい外壁を採用している」「できるだけ初期費用を抑えたい」という場合は、ウレタン塗料を検討するのもひとつの方法です。
このように、複数の塗料の特徴を理解し、長期的なコストも比較した上で、専門業者に相談することが重要です。プロの視点から、ご自身の状況に最も適した塗料を提案してもらうことで、後悔のない賢い選択ができるでしょう。
【まとめ】シリコン塗料を使った外壁塗装は長期的なコスト比較と業者選びが成功の鍵
今回は、外壁塗装におけるシリコン塗料のメリット・デメリット、そして賢い選び方について解説しました。シリコン塗料は、現在の外壁塗装の主流であり、費用と耐久性のバランスに優れた非常に魅力的な選択肢です。
なお、初期費用だけでなく、塗り替えサイクルを考慮した長期的なトータルコストで比較することが重要です。近年主流になりつつある「ラジカル制御型シリコン塗料」のような高性能塗料を選ぶことで、塗り替え回数を減らし、将来的な足場代などを節約する選択肢もあります。
また、どんなに良い塗料を選んでも、知識や技術のない業者が施工すればその性能は発揮されません。そのため、信頼できる業者を見極めることも、後悔のない外壁塗装を実現する鍵といえます。
まずは、信頼できる業者に相談した上で、ご自身の予算やライフプランに合った最適な塗料を選び、外壁塗装を成功させましょう。
外壁リフォームの業者選びで後悔しないために
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