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最大のメリットは本物と見間違えるほどのデザイン性
フロアタイルは塩ビ素材のタイル床材です。
無垢フローリングや大理石などが天然素材の床材であることに対し、フロアタイルはイミテーションと言えば分かりやすいかもしれません。
イミテーションと聞くと良い印象はありませんね。
しかしメーカーからラインナップされているフロアタイルは、フローリング調、石目調など豊富なデザインがあり、イミテーションとは言え、まるで本物のような素材感です。
木目調は無垢フローリングのような味わいを持ち、石目調では御影石や大理石の種類も豊富にあります。
一見、本物かと思うほどのリアルな質感がフロアタイルの最大のメリットです。
デザイン性と耐久性に優れ、コストバランスも良いことから人気がある床材になります。
フロアタイルとクッションフロアの比較
クッションフロアも塩ビ系床材ですが、フロアタイルと同様、多彩なデザインがあります。
床を張替える際にはどちらにするか迷われる方も多いのではないでしょうか。
いろいろな面から両者の利点と欠点を比較してみましょう。
質感
クッションフロアは厚みが約1.8mm前後でクッション性があり、フロアタイルは厚みが約2.5mm前後で硬さがあります。
どちらも木材や石材の質感を印刷したものをエンボス加工することで本物のように模造していますが、硬さのあるフロアタイルの方がよりリアルに仕上がっているのが特長です。
クッションフロアはどうしてもチープな質感が欠点で、フロアタイルのリアルさには劣ります。
施工性
フロアタイルはフローリングの上から貼ることができるので、リフォームには最適です。
上張りしても見切り材などで段差を解消できます。
クッションフロアはロール状で販売されています。
工事の際は床の形状に合わせてカットして施工します。
それに対しフロアタイルはピース状なので、一枚ずつパズルのように貼り合わせていきます。
ピースの形は様々で、正方形のものや、フローリング調のものは板のように長細い形状になっています。
フロアタイルはカッターでカットできる素材なので扱いは楽ですが、フローリング調に貼るためには、目地になる部分が段違いになるように、端にくるピースの長さを調節しながら貼らなければなりません。
このように、ロール状のクッションフロアにリフォームするよりも、時間と工事費用がかかってしまう点ではデメリットと言えます。
耐水性や耐久性
天然素材の無垢フローリングは水に弱いので水まわりには不向きですが、塩ビ系床材はクッションフロアもフロアタイルも耐水性に優れ、場所を選ばないという利点があります。
ただし、繋ぎ目の少ないクッションフロアに比べ、目地の多いフロアタイルは水が浸入する可能性もあることを忘れないようにしましょう。
耐久性においては、クッションフロアは柔らかさがあるため、重い家具を置くとクッションが潰れ跡が残る場合があります。
また、傷が付きやすいこともデメリットのひとつです。
フロアタイルはクッションフロアよりも硬さがあるので、傷も付きにくく丈夫である利点があります。
カーペットからクッションフロアにしたい方へ!費用を紹介しています
メンテナンス性
塩ビ系床材の利点は、メンテナンス性が良いことです。
フローリングは定期的なワックス、畳は裏返しや表替えが必要ですが、クッションフロアもフロアタイルは特に何も必要ありません。
フロアタイルはピース形状なので、傷がついた場合などはその部分のみ交換することも可能ですが、クッションフロアは部分的な交換ができないので、全面を張替えることになります。
クッションフロアは業者間ではCFシートと呼ばれ、柔らかい素材が多く土足床には不向きですが、フロアタイルは硬度のある材質が多く店舗など土足床にも対応できます。
寸法はクッションフロア横幅約180cmの巻物に対しフロアタイルは約45cm角、約60cm角が大部分で、リピート柄の取り合いなどデザイン的な調整も考慮しておく必要があります。
メーカーのホームページにはサンプルシュミレーションなどのサイトもあるので楽しみながらデザインの検討をしてみるのも良いでしょう。
フロアタイルを施工する際の価格はどのくらい?
クッションフロアは床材の中でも一番安価です。
フロアタイルは、クッションフロアほどではありませんが、フローリングに比べると安価であることもメリットです。
価格帯は、1平方メートルあたり約4,000~8,000円台です。
無垢材や石材では、樹種や希少性によって価格も大きく変動してしまう欠点がありますが、素材の変動がないフロアタイルは一律の価格です。
ウッド調のフロアタイルに張替える際の費用相場
ウッド調のフロアタイルは、リビングや寝室だけではなく、トイレやキッチン、洗面所など、さまざまな場所に導入できます。
導入場所によって張替えリフォームにかかる費用の相場が異なります。張替えリフォームにかかる費用の相場は次の通りです。
(1)リビング、寝室(6畳):約5万~6万円
(2)トイレ(1畳):約4万~5万円
(3)キッチン(4畳):約4万~5万円
(4)洗面所(3畳):約4万~5万円
(5)玄関、廊下(約7平方メートル):約4万5000円~5万円
(6)階段(約8平方メートル):約5万~6万円
キッチンとトイレでは、キッチンの方が床面積が広いにもかかわらず、価格にあまり差がありません。
このように、床面積だけでフロアタイルの張替えリフォームにかかる費用は算出できません。
リビングや寝室に関しては、既存の床板の上に敷く重ね張りか、既存の床板を剥がして新しく張る新規張りかにより費用が異なります。他の場所は新規張りしか適応できません。
重ね張りの場合は新規張りと比べて費用が約1万円安くなることが一般的です。ただし、重ね張りは後から歪みや浮きなどの問題が生じる可能性があります。
和室から洋室に張替えリフォームする場合の費用相場
6畳の和室の畳を撤去してウッド調のフロアタイルを敷く場合は、約10万~15万円の費用がかかります。
リフォーム会社によっては一定の床面積を超えると値引きしてもらえる場合があります。
10平方メートルまでの1平方メートルあたりの価格が1万円だった場合、20平方メートルからは約5000円に単価が下がり、40平方メートルを超えると約3500~4000円まで値引きしてもらえるリフォーム会社もあるようです。
数十平方メートル分のフロアタイルがケースに入っており、余った分に関しては買い取らなければならないことが一般的です。
部屋の大きさや形状などによっては損をする場合があるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
やっぱり安心。人気の大手内装材メーカー
内装材の大手総合メーカーは、多くのリフォーム業者で取り扱っています。豊富なデザインが揃っているので選択肢も広がります。
床材の老舗・東リ
東リの歴史は古く、大正時代に天然素材のリノリウム床材の製造から始まりました。
戦後、ビニルタイルの普及により、リノリウム床材の製造からカーペットや壁紙などのインテリア内装材へと転換した総合メーカーです。
床材のメーカーとしては老舗で、現在ではタイルカーペットのシェア率が全体の過半数を超えていますが、タイルも80年の製造歴がある大手メーカーです。
フロアタイルのデザインはどこよりも豊富で、ありきたりではない個性的な床にリフォームしたければ東リがおすすめです。
また目地棒の種類が多いことも人気の理由です。
シンプルになりがちな石目調タイルに、目地棒がアクセントカラーになって個性的な床に仕上がります。
CMでもお馴染みのサンゲツ
テレビCMでもお馴染みのサンゲツは、インテリア内装材の総合ブランドメーカーです。
その前身は、ふすまや掛け軸などを紙を使って仕立てる表具店でした。
現在では、ビニルクロスやカーテン、各種床材などインテリア内装材をトータルで製造している大手メーカーです。
サンゲツには、既設のフローリングやタイルの上から貼ることができるリフォーム向けのフロアタイル「リフォルタ」があります。
置敷きタイプの「リフォルタ」は、貼りやすいだけでなく剥がしやすいという特長を持っています。
デザインは、木質調がオーク、ウォールナット、メイプルが各2~5色、石目調はビアンコカカラ、オンダカライトなどの大理石柄も揃っています。
知名度は高くないけれどおすすめのメーカー
東リやサンゲツほどの知名度はありませんが、インテリア業界では中堅であるメーカーをご紹介します。
シンコール
あまり一般には知られていないシンコールですが、建築業界では大手で製造から物流までを一環して行っているグループ会社です。
フロアタイル「PASO」は商業施設から住宅までを対象としているビニル床タイルです。
木質調は146点、溶岩石のラバストーンなどの石目調は116点、和テイストやフェミニン柄など多彩なデザインがあります。
既設の床に上貼り可能な置敷きシリーズは、リフォームや賃貸住宅におすすめです。
リリカラ
創業は襖紙の製造をしていたリリカラは、壁紙、カーテン、床材などの総合メーカーです。
壁紙に於いては、インテリア業界有数のシェア率です。
ウッド、ストーン、パターン、カラーの4種類がある「エルワイタイル」は、再生ビニル系材料を規定割合使用しているので、グリーン購入法適合商品です。
リフォーム向きの置敷きタイプ「レイフロア」は、カッター1本で簡単にカットできるので施工も簡単です。
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