床の間の役割とは?
床の間とは、和室に設けられた床張りのスペースのことです。
本来、床の間とは「床張りのスペースがある部屋」を意味していましたが、現在では床張り部分のみを床の間と呼んでいます。
床の間の役割は、以下の2つです。
- お客さまをもてなす
- 掛け軸や生け花などを飾る
床の間は古くから神聖な場所とされており、今でも床の間がある部屋に仏壇や神棚を設置するケースがあります。
また、床の間は床張りの部分が畳より一段高くなっている場合もあれば、床張りの部分と畳がフラットな場合もあり、種類によって造りはさまざまです。
床の間のスペースはリフォームによって、さまざまな用途に使えるため、次の章で解説します。
床の間は、リフォームしても問題ありません。
なお、床の間として利用する場合には、床の間の上に荷物を置いたり、人が乗ったりするのはタブーとされています。
床の間をリフォームで活用するアイディア
床の間をリフォームして他の用途で活用するアイディアをご紹介します。
- 押入れ・収納スペース・クローゼットにする
- トイレにする
- ワークスペースにする
- 洋室に改装する
それぞれについて解説します。
アイディア①押入れ・クローゼットなど収納スペースにする
床の間に棚や扉を設ければ、押入れ・収納スペースにできます。
使い勝手のいい押入れ・収納スペースにするには、保管したいアイテムと収納棚の高さ・奥行きを合わせることが大切です。
また、床の間に扉やハンガーパイプを設置すると、クローゼットとしても利用できます。
なお、クローゼットの奥行きは45~60cmが一般的で、奥行きがありすぎると洋服が取り出しづらくなったり、無駄なスペースができたりするので、注意してください。
家の収納が足りないと感じている方や、居室をすっきりとさせたい方に、床の間を押入れやクローゼットなど、數納スペースにするリフォームがおすすめです。
床の間を収納スペースにリフォームする費用が気になる方は、以下の記事をご覧ください。
アイディア②トイレにする
床の間の広さが1坪程度あれば、トイレの設置を検討できる場合があります。
壁を作ってトイレ空間を新たに設置することで、トイレまでの移動距離が短くなるので、高齢の家族がいる場合でも暮らしやすくなります。
ただし、住宅の構造上、床の間にトイレを設置できないケースもあるため、事前にリフォーム業者に相談しましょう。
家族に高齢者がいる方や和室からトイレが遠いとお悩みの方に、床の間をトイレにするリフォームが向いています。
トイレリフォームについてもっと知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
アイディア③ワークスペースにする
リフォームで床の間にコンセント・棚・デスクなどを取り付けると、ワークスペースとして活用できます。
もともと床の間は奥まった場所に設けられているので、集中して作業するのに最適なスペースです。
また、ストレスなく仕事に取り組むためにも、コンセントの設置に加えて、スムーズにインターネットに接続できるか和室の通信環境をチェックしておきましょう。
床の間をワークスペースにするリフォームは、テレワークの機会がある方や、ご自宅で集中して作業したい方におすすめです。
アイディア④洋室に改装する
床の間を含めた和室を丸ごとリフォームして、洋室に改装する方法もあります。
和室を洋室にすると畳からフローリングに変更できるので、ベッドやソファなどを直接置くことも可能です。
また、部屋全体をリフォームするため、床の間のみが浮いた印象になる心配もありません。
和室全体が傷んでいる方や、ベッドやソファなどを置きたいと考えている方には、洋室への改装が最適です。
和室を洋室にリフォームする費用が気になる方は、以下の記事をご覧ください。
床の間リフォームの費用相場
床の間リフォームの費用相場は、以下の通りです。
リフォームの種類 | 工事内容 | 費用相場 |
---|---|---|
押入れ・クローゼットにする | 棚の取り付け 壁の補強など | 5万〜50万円 |
トイレにする | トイレの設置 配管・防水工事など | 40万〜100万円 |
ワークスペースにする | コンセント増設 デスクの設置など | 5万円〜 |
洋室に改装する | 壁・天井・床の張り替え 洋室建具への変更など | 25万〜100万円 |
上記は費用の目安で、設置する設備のグレードや既存の和室の状態によって費用は異なるため、注意してください。
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床の間リフォームの事例
床の間リフォームの事例として、以下を紹介します。
- 床の間を大容量の収納スペースにしたリフォーム
- 床の間を撤去して部屋を広くしたリフォーム
床の間の活用方法にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
事例①床の間を大容量の収納スペースにしたリフォーム
項目 | 内容 |
---|---|
リフォーム費用 | 約236万円 |
工期 | 17日 |
リフォームのポイント | ・床の間を大容量の可動棚にした ・フローリングの洋室に部屋全体もリフォームした |
こちらの住宅は、床の間を大容量の収納スペースにしたリフォーム事例です。
収納スペースの扉は折戸ではなく3枚の引き違い戸を取り付けており、アイテムの出し入れがしやすいのも特徴です。
また、床の間だけではなく、和室全体を洋室にリフォームし、ブラウンのフローリングにすることで落ち着いた雰囲気に仕上げました。
事例②床の間を撤去して生活スペースを広くしたリフォーム
項目 | 内容 |
---|---|
リフォームのポイント | ・床の間と押入れを撤去して生活スペースを広げた ・床の間を含めて和室全体を洋室にリフォームした |
こちらの住宅は、床の間と押入れを撤去して生活スペースを広くしたリフォーム事例です。
床の間の地窓は残しており、リフォーム後も庭の景観を楽しみながら生活できます。
床の間を含めて和室全体を洋室にリフォームし、畳からフローリングに変更しているため、家具を直接置けるのもメリットです。
床の間リフォームの注意点
床の間リフォームの注意点は、以下の通りです。
- ご家族とリフォーム内容を確認する
- リフォームできないケースがある
- DIYでのリフォームは避ける
それぞれについて解説します。
注意点①ご家族とリフォーム内容を確認する
床の間のリフォームで後悔しないためにも、ご家族とリフォーム内容を確認しましょう。
特に、和室を客間として利用している場合や、先祖代々から受け継いでいる住宅をリフォームする場合には、ご家族全員が納得していることが重要です。
加えて、和室に仏壇があり、部屋全体をリフォームする場合は、仏壇の配置計画を考えておく必要があります。
注意点②リフォームできないケースがある
床の間に限らず、マンションではリフォームが禁止されている可能性があるので、あらかじめ管理規約をチェックましょう。
また、建物の構造上、床の間の柱や壁などの撤去が難しい場合があります。
リフォームで理想のスペースにできるとは限らないため、早い段階でリフォーム業者に施工内容を相談してください。
注意点③DIYでのリフォームは避ける
床の間の柱や壁を撤去しても問題ないか判断するには専門知識が必要となるため、ご自身でDIYするのではなく、リフォーム業者に依頼しましょう。
柱や壁を撤去しないケースでも、きれいに仕上げるにはリフォーム業者に依頼するのが無難です。
また、電気の配線工事など資格が必要な工事もあるため、むやみなDIYは避けてください。
床の間リフォームによくある質問
床の間リフォームによくある質問を紹介します。
床の間リフォームを決める前に、疑問を解消しておきましょう。
- 床の間の板だけ張替えできる?
-
床の間は、板だけの張替えも可能です。
床の間の広さにもよりますが、板の張り替え費用は2万〜5万円が相場となります。 - 床の間は撤去できる?
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床の間は撤去することも可能で、費用相場は5万〜10万円です。
床の間を撤去する場合は、あらかじめ活用方法も検討しておきましょう。
和室リフォームの業者選びで後悔しないために
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