2024年01月24日更新

監修記事

屋根裏をリフォームする費用・価格は?

屋根裏をリフォームして収納を作ったり、部屋を作ったり、ロフトを設置すると住宅のスペースを有効活用できます。ただ、屋根裏は屋根の熱の影響を受けるため、断熱材は必須です。屋根裏を改装する場合の費用と、断熱工事を行った際の価格について紹介します。

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屋根裏を改装してスペースを有効活用する

一般的な住宅の屋根裏は、屋内の電気配線や通信回線、構造材などを通すためにある程度の空間が設けられており、リフォームすることでロフト、収納スペースとして活用することができます。

ただ、この空間は元々部屋として作られているわけではないので、リフォームする場合には十分な知識を持った業者が施工しないと室内環境が悪化してしまうので注意してください。

これは、天井裏のスペースによって屋根からの気温の影響が屋内に届きにくくしていることが理由です。

もし十分な知識が無い業者に依頼すると、夏場は屋根裏が高温になり、冬場は外気と殆ど変わらない状態まで冷え込むという問題が起こってしまいます。

屋根裏のリフォームでは断熱工事が必須

このような問題を解決するためには、屋根裏をリフォームする際に断熱工事を行う必要があります。

屋根から伝わる熱を防ぐために断熱材を屋根の内側に取り付けたり、屋根材の表面に断熱塗装を施したりすることで室内に熱が伝わるのを防ぎ、温度変化が起こりやすい屋根裏スペースを快適な空間にすることができるのです。

屋根裏をリフォームする費用・価格は?

屋根裏リフォームの相場はどれぐらい?

屋根裏のリフォームにかかる費用は、工事の内容によって大きく変わってきます。

階段と入り口を設置し、天井を人が歩いても大丈夫なように補強する程度の工事なら約200,000円で施工できますが、照明を設置したり、壁を整えたりする工事を行い、部屋として利用するなら約400,000円が必要です。

また、断熱工事を追加で行う場合には、屋根裏全体を断熱材で覆わなければいけないため、追加費用として約500,000円程度かかります。

また、天井裏をロフトに改装する場合も部屋を作る場合と同じく、約500,000円が相場です。

屋根裏に窓を設置する場合の費用

天井裏には元々窓がありませんので、部屋や収納を作る際に換気や採光を目的として窓を設置することもあります。

天井裏のリフォーム時に窓を追加する場合の費用は、小型の窓なら約50,000円、大きな窓なら約100,000円が相場です。

ただ、建物の構造によってはサイズや位置が限定され、窓を追加することが出来ないこともあるので、そのような場合には換気扇を設置すると良いでしょう。

換気扇の追加工事にかかる費用は、約50,000円です。

換気扇は手動が良い?自動が良い?

屋根裏に換気扇を設置する場合に気になるのが、制御を自動で行うか、手動で行うかです。

手動なら費用はあまり高くなりませんが、スイッチを入れ忘れてしまうと、断熱材があっても室温が高くなってしまいます。

自動制御ならこのようなスイッチの入れ忘れは防げますが、費用がやや高くなるため、予算に合わせて選ぶと良いでしょう。

手動タイプの設置価格は壁の工事も含めて約50,000円から、自動タイプのものは製品にも寄りますが、安いものなら約60,000円、タイマーや気温センサーがついたものなら価格は約100,000円となります。

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屋根裏をリフォームする際に注意すること


屋根裏のリフォームでは、気温の問題の他に、法律上の問題も考慮しなければいけません。

2階建ての住宅の場合、屋根裏のスペースを使うためには、ます天井高が1.4m以下であること、床面積がすぐ下の階の半分以下であることが法律で定められています。

この範囲内でリフォームを行った場合は、2階建てのままとして扱われますが、それ以上の空間を作ってしまった場合には、2階建てでは無く3階として扱われ、固定資産税が高くなってしまうのです。

その他にも、自治体によっては法令で屋根裏に固定階段を取り付けることが禁止されていることもありますので、リフォームの前に一度お住まいの地域の役所に問い合わせてみると良いでしょう。

屋根裏収納はあまり使い勝手が良くない?

屋根裏のスペースを有効活用できる屋根裏収納ですが、実は意外と使い勝手はよくないと言われています。

天井を補強して階段を設置し、収納スペースにした場合、荷物を自分で運び上げる必要があるため、重いものは収納するのが難しいですし、量が多いと往復するだけで疲れてしまうのです。

もし梯子で行き来する構造なら、荷物によっては持ち込むことすら難しいでしょう。

このような問題を解決するために、滑車を設置する場合もあります。

ただ、滑車で荷物をつり上げる場合には落下などの事故が起こってしまう可能性があるため、ある程度吊り下げに関する知識を知っておかなければいけません。

また、滑車の耐荷重やロープの耐荷重についてもきちんと制限を守る必要があります。

収納スペースでも換気扇は必須?

屋根裏スペースを収納として利用する場合には滅多に立ち入らないので断熱工事はあまり必要ありません。

しかし、屋根裏は密閉空間のため、夏場は50度を超えてしまうこともありますし、冬場は地域によっては氷点下まで気温が下がってしまい、収納する荷物に悪影響を及ぼす可能性があります。

また、収納スペースに荷物を運ぶ際や取り出す際にも、あまりに室温が極端だと作業が行えなくなってしまうでしょう。

収納スペースとして利用する場合も、ある程度の断熱を行った方が使い勝手は良くなりますが、断熱工事は費用が嵩むため、収納のためだけに多額の費用をつぎ込むのはコストが見合いません。

そんな時に便利なのが窓と換気扇です。

冬場の寒さを抑えることは難しいですが、窓と換気扇を設置することで夏場の高温をある程度抑制することができます。

また、換気扇があれば室内にこもった湿気を排出することができるため、カビの発生を抑えられるでしょう。

屋根裏に換気扇を設置すると他の部屋も快適になる?

屋根裏スペースを利用していなくても、屋根裏に換気扇を設置すると夏場の室温上昇が抑えられます。

これは、屋根裏に溜まった高温の空気を屋外に排出することで室内への熱の侵入が抑えられることが理由で、下手な断熱工事を行うより効果があるとして人気です。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】株式会社フレッシュハウス 樋田明夫

株式会社フレッシュハウス

樋田明夫

フレッシュハウスでリフォームの営業担当を長年経験し、数々のリフォームコンテストでの受賞実績を持つ。現在はフレッシュハウス本社における営業戦略室の室長として、大規模リフォームから通常のリフォーム物件まで幅広く対応中。

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