2024年01月24日更新

監修記事

アスベスト入り屋根は危険?リフォーム費用相場や注意点を紹介します

住宅の屋根や外壁用の断熱材として用いられてきたアスベスト、日本では体への悪影響が起こるとして1975年に吹き付け施工が禁止されていますが、撤去の際にはどのような点に注意する必要があるのでしょうか?リフォームの際の注意点についてご紹介します。

アスベストの危険性と健康への影響

アスベストは石綿とも呼ばれる繊維状の石材です。

石が繊維状になった建材のため、耐火性、耐熱性、耐薬品性などの特性に優れており、住宅の断熱材や電化製品など、さまざまなものに広く使われていました。

性能面ではとても優れた素材であるアスベストですが、使用時に発生するほこりを長期間吸い込むと人体に悪影響を及ぼすことが判明し、1970年代に日本では使用が禁止されています。

しかし、この使用禁止はあくまで新規の使用が禁止されただけですので、古い住宅の屋根裏や床、壁などにはまだアスベストが残っている場合もあり、リフォームや建物の解体の際にトラブルとなることがあるようです。

アスベスト入り建材の健康への影響は?

アスベスト材は、繊維状の物質で極めて細い繊維なので大気中に浮遊・飛散しやすく繊維を人間が吸入すると、針状の繊維が肺の中に残り肺がん、中皮腫、アスベスト肺(肺の慢性線維症)、石綿肺等の健康被害を引き起こします。

アスベストの毒性は、アスベストが砕けた粉末が体内に入ることによって発生します。

そのため、屋根裏や壁などの断熱材として用いられている場合でも、アスベストが露出していなければ基本的に問題はありません。

しかし、建材が破損し、アスベスト入り断熱材が露出しているような場合には健康への被害が発生することがあります。

もし、ご自宅が1975年以前に建築されている場合は、屋根裏などにアスベストが使われている可能性が高いため、リフォームの際には業者に確認してもらうようにしましょう。

アスベスト入り屋根材の見分け方

吹き付け施工に用いられるアスベストは1975年に禁止されましたが、屋根材については1999年まで販売されていました。

よくニュースなどで問題になるアスベストは吹き付けアスベストで、石綿入りスレートなどの屋根材による問題は起こっていません。

これは、石綿スレートは石綿をしっかり固化して作られていることが理由で、アスベストの飛散しやすさについても石綿スレートは最低レベルとされています。

しかし、基本的に石綿スレートについても解体の際にはアスベストが飛散してしまう可能性がありますので、専門業者による処理作業が必須です。

自宅の屋根材にアスベスト入りスレートが使われているかどうか不安な場合には、使用した屋根材の名称をメーカーに問い合わせてみると良いでしょう。

また、1999年以降についてはアスベスト入りの製品は作られていませんので、気にする必要はないでしょう。

アスベスト入り屋根材のリフォーム方法とは?

カバー工法

カバー工法とは、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる工法です。

屋根材は劣化しているけれど、屋根材の下にある下地は傷んでいないという場合におすすめの工法になります。

屋根を解体し廃材を処理する必要がないため、工事にかかる費用や工期を抑えることができます。

既存の屋根にアスベストがあったとしても、その上から新しい屋根材を重ねることでアスベストを封じ込めることができるため、リフォーム時にアスベストが飛散する危険性などがほぼありません。

ただし、屋根材が二重になる分屋根の重量が増えるため、耐震性に若干の影響を与える可能性はあります。

カバー工法で施工を行う際には、あらかじめ耐震面の調査などを行っておくことをおすすめします。

また、アスベストも重ねて封じ込めただけで撤去したわけではないため、将来的には撤去する必要性が出てくるという点も覚えておきましょう。

葺き替え

葺き替えは、既存の屋根材を撤去し、屋根材の下にある下地も屋根材と一緒に新しいものに交換します。

屋根全体を一新できるため、完全にアスベストも撤去することができますし、既存の屋根材よりも軽いものにすることで耐震性を向上させることも可能です。

ただし、元々の屋根を解体し処分する作業が必要になるため、工事費用が高額になり工期も長くなってしまいます。

また他の工法に比べて、解体時に音やホコリが出てしまうため、その点も注意が必要です。

塗装

塗装では、既存の屋根材に塗料を施工していきます。

元の屋根に塗装をすることでアスベストを封じ込めることができますが、高圧洗浄などを行う際に塗膜が剥がれアスベストが飛び散ってしまう危険性があります。

また、塗装はあくまでも既存の屋根の表面を補強するためのものです。

塗装では屋根材自体の劣化を直すことはできないため、腐食や屋根のズレ・割れなどがある場合には、まずその箇所の補修をする必要があることは念頭におきましょう。

アスベスト入り屋根材をリフォームする際の費用相場とは?

アスベスト入り屋根材をリフォームする際の費用相場を工法別に紹介します。

なお、こちらの記事に記載の金額はあくまでも一例です。詳しくは業者による現地調査が必要となります。

また、業者によっても金額は変わってくるため、複数社に見積もりを依頼し、比較・検討するようにしましょう。

カバー工法の相場

カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせる工法のことです。

カバー工法でアスベスト入り屋根材をリフォームする際の費用相場は、約70万円〜約140万円となります。

廃材の撤去をしないためその分コストが安く、工期も短い点が特徴です。

アスベストを新しい屋根材で覆う形になるため、安全ではありますが、アスベスト部分がなくなるわけではありません。

後々、解体や撤去費用が発生してくるため、問題の先送りになってしまう点には注意しましょう。

葺き替えの相場

葺き替えは、屋根材自体を取り替える工事のことをいいます。

葺き替えでアスベスト入り屋根材のリフォームをする際の費用相場は、約90万円〜約180万円です。

廃材の処理、撤去・解体費用もかかるため費用は他の工法に比べて高く、工期も長くなります。

しかし、その分アスベストを完全に撤去することができるため安心できる工法と言えるでしょう。

工事費用は、どのような屋根材を使用するかによっても大きく変わってきます。

塗装の相場

塗装でアスベスト入り屋根材のリフォームをする際の費用相場は、約50万円〜約80万円です。

3つの工法の中でもコストを抑えて施工することができますが、カバー工法と同様にこの施工によってアスベストが撤去できるわけではないので、後々、解体や撤去費用がかかってきてしまいます。

アスベスト入りスレート屋根材のリフォームで注意することは?

石綿スレートについては、飛散するリスクはほとんどありませんが、リフォームなどの際には注意が必要です。

解体作業時にアスベストが飛散しますが、洗浄や補修などの際にも微量ですがアスベストが飛散してしまう可能性があります。

特に補修でスレートを加工する場合や、塗装リフォームで塗装下地を作るために研磨する場合などはアスベストの飛散が起こってしまいますので、アスベスト処理を行うことができるリフォーム会社に施工を依頼してください。

また、傷んだスレート屋根の補修については、ガルバリウム鋼板製屋根材を用いたカバー工法を行うことで屋根を蘇らせることができます。

カバー工法なら解体による追加費用を抑えることができますので、予算が厳しい場合などにおすすめです。

しかし、カバー工法では新しい屋根材の下に元々の屋根材が残った状態となるため、将来的には解体作業費やアスベストの処理費用がかかります。

アスベスト入り建材の除去および封じ込め工事には補助金が支給される

アスベスト入りの屋根材や建材、断熱材の除去および封じ込め工事には特別な技術が必要となるため、どうしても費用が高くなってしまいます。

解体費用が通常より高くなってしまうと、持ち主の負担も大きくなりますし、費用を抑えるために自分で解体するといった問題も起こりかねません。

そのような問題を防ぐ為に、国や自治体ではアスベスト入り建材の除去や封じ込めを行う際に費用の一部を補助する制度が用意されています。

また、建材にアスベストが含まれているかの調査費用についても補助が受けられますので、気になるという方は役所などで相談してみると良いでしょう。

補助金については、吹き付け施工されたアスベスト、もしくはアスベスト含有ロックウールの撤去が対象となります。

屋根材の撤去費用については、自治体によって対応が変わりますので、こちらについても自治体の窓口等に相談してみると良いでしょう。

アスベスト入り屋根材のリフォームに良い業者の選び方とは?

アスベスト撤去の資格を持っているか

アスベストは人体に有害な物質であるため、取り扱いには十分に注意が必要です。

アスベスト解体工事を請け負う業者は、アスベストの有害性や粉じん飛散防止などに関する講習を受け、石綿作業主任者というアスベスト解体工事の技能講習を修了した者が必要です。

解体工事を行う際には、この技能講習を修了した者の中から作業主任者を選定し、作業をする者に対して教育を実施する必要があります。

また、2023年10月からは、アスベストの事前調査においても一定の資格が必要になってきます。

法律をしっかりと守り、正しくアスベストを取り扱う業者を選ぶことが大切です。

※2022年11月時点での情報です。

事前調査を行ってもらえるか

事前調査を行ってもらえるかも業者選びの大事なポイントです。

事前の現地調査は、アスベストや劣化の状態などを確認し、補修やリフォームを適切に行うための重要な工程になります。

ここで、事前調査を行なってくれなかったり、外周をくるっと回って5分程度で終わりといったようなずさんな調査などでは、適切な見積もりを出すことは難しいでしょう。

時間をかけてしっかりと調査を行なってくれるかどうかも業者を選ぶ際には大切な判断材料となります。

屋根のリフォーム実績が多いか

屋根リフォームの実績が多いかどうかも、その業者が信頼できるかどうかの判断材料となります。

会社のホームページなどで施工事例やお客様の声といったページなどを見てみると良いでしょう。

葺き替え工事を依頼したいけれど、事例のページに一件も掲載されていないといった場合には工事の経験が少ない可能性があります。

事例をチェックする際には、工事の詳細な内容などについても確認することでその業者のサービス力や技術力なども知ることができるでしょう。

相見積もりを行う

リフォームをどこの業者にするかを決める前にはまず見積もりを出します。

その際に、1社のみに見積もりを出すのではなく複数社に同じ内容で依頼するようにしましょう。

そうすることでリフォームにどれくらいの費用がかかるのか相場を知ることができます。

また、費用だけでなくその業者の対応の仕方やサービスの質、提案力、担当者との相性なども比べることができ、より自分にあった業者選びができるでしょう。

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どの業者だったら安心して任せられるのかよくわからないなどのお悩みがある場合には、お気軽にご相談ください。

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この記事の監修者プロフィール

【監修者】岩納年成

大手ゼネコン会社にて、官公庁工事やスタジアム、免震ビル等の工事管理業務を約4年経験。
その後、大手ハウスメーカーにて注文住宅の商談・プランニング・資金計画などの経験を経て、木造の高級注文住宅を主とするビルダーを設立。
土地の目利きや打ち合わせ、プランニング、資金計画、詳細設計、工事統括監理など完成まで一貫した品質管理を遂行し、多数のオーダー住宅を手掛け、住まいづくりの経験は20年以上。
法人の技術顧問アドバイザーとしても活動しながら、これまでの経験を生かし個人の住まいコンサルテイングサービスも行っている。

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