
雨樋修理はどこに頼めばいい?
雨樋修理は、以下のような業者に依頼できます。

- 工務店
- ハウスメーカー
- 板金業者
外壁や屋根のメンテナンス時期が近い場合は、雨樋とまとめて工事を依頼できる工務店やハウスメーカーが選択肢になります。
雨樋修理の費用相場
雨樋修理の費用相場は、部分交換が1万〜10万円、全体交換が15万〜60万円です。修理する長さや箇所数、建物の規模・階数、雨樋の素材によって費用は変わります。

| 修理内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 部分交換 | 1万~10万円 |
| 全体交換 | 15万~60万円 |
上記は、一般的な戸建てで雨樋を交換する場合の本体・施工費の目安です。仮設足場が必要な工事では、別途費用がかかります。既存の雨樋の撤去・処分費は、見積もりに含まれることもあれば、別途計上されることもあります。外壁・屋根塗装と同時に工事すると、仮設足場の費用や人件費を抑えられるケースがあります。

雨樋修理業者の選び方
雨樋の修理業者の選び方は、以下のとおりです。

- 実績や口コミで選ぶ
- 料金で選ぶ
- アフターフォローで選ぶ
実績や口コミで選ぶ
信頼できる業者か見極めるには、施工実績と口コミを確認しましょう。公式サイトの施工事例を見れば、雨樋修理の件数や、住んでいる地域での施工経験を把握できます。SNSや口コミサイトも参考にすると、問い合わせや工事の際の対応がわかります。
料金で選ぶ
料金を比べる際は、総額だけでなく、工事内容や追加費用が発生する条件も確認しましょう。相場より極端に安い見積もりでは、契約後に追加料金が発生することがあります。一方、高額でも工事内容に見合っているとは限りません。適正な費用を見極めるには、複数の業者から見積もりを取り、内訳まで比較してください。
アフターフォローで選ぶ
アフターフォローの内容も、業者を選ぶ際の重要な基準です。保証の範囲・期間や、保証書・施工報告書の発行有無を確認しましょう。業者によっては定期点検や自然災害後の点検に対応しており、施工後も専門家に状態を確認してもらえます。
雨樋の修理に火災保険は使える?
雨樋が破損した原因によっては、修理に火災保険が適用されることがあります。適用の可否は、破損原因と契約内容によって異なります。

火災保険が適用される例
契約内容によって異なりますが、主に以下の損害が補償対象となります。
- 火災や爆発(延焼やボヤなど)
- 自然災害(落雷や風災など)
- 物体の落下・衝突(車の飛び込みや飛び石など)
適用されるか判断できない場合は、契約内容と自己負担額である「免責金額」を確認しましょう。損害額が免責金額以下の場合、保険金が支払われないことがあります。保険金を請求する権利は、権利を行使できる時から3年間行使しないと時効で消滅します。損害を確認したら、保険会社や代理店へ早めに連絡してください。
※ 参考1:e-Gov法令検索「保険法第95条」
※ 参考2:日本損害保険協会「紛争解決手続」
火災保険が適用されない例
火災保険が適用されないケースは、以下のとおりです。
- 経年劣化による損害
- 免責金額以下の損害
- 契約で補償対象外となっている損害
- 地震・噴火やこれらによる津波を原因とする損害
火災保険の補償対象は自然災害だけではありませんが、補償範囲や支払条件は契約ごとに異なります。地震・噴火やこれらによる津波を原因とする損害は、通常の火災保険では補償されないため、地震保険を付帯して備える必要があります。保険証券や約款で、契約内容を確認しましょう。
※ 参考1:日本損害保険協会「火災保険は、どのような保険ですか」
※ 参考2:財務省「地震保険は、どのような保険ですか」

雨樋の修理は自分でできる?
雨樋の修理は高所作業を伴うことが多く危険なため、基本的には業者に依頼しましょう。慣れていない人が作業すると、劣化した箇所を悪化させ、修理費用がかさむおそれがあります。業者に依頼すれば雨樋全体を点検してもらえるため、大きな破損につながる箇所も早期に発見できます。依頼時には人件費なども発生するので、あらかじめ費用相場を確認しておきましょう。
応急処置ならできる
雨樋の修理は業者への依頼が基本です。ただし、地上から無理なく手が届く縦樋の小さなひび割れや穴であれば、ホームセンターで購入できる防水テープやコーキング材で応急処置できることがあります。脚立やはしごが必要な作業は転落の危険があるため、自分では行わないでください。応急処置は一時的な対応にすぎないので、その後は業者に点検・修理を依頼しましょう。

雨樋はどうやって修理する?
雨樋の修理方法は、破損した箇所だけを直す「部分修理」と、雨樋全体を取り替える「全体修理」に分けられます。

部分修理の場合
部分修理では、破損した雨樋を外して新しい部材に取り替えます。ただし、同じメーカー・品番の製品が廃番になっているなど、部分交換ができないケースもあります。交換する際は、雨樋同士をつなぐ「継ぎ手」から破損部分を外し、新しい雨樋を取り付けます。
全体修理の場合
雨樋のリフォームで全体交換を選ぶ場合は、古い雨樋をすべて外し、新しい部材に交換します。主な交換部材は、以下のとおりです。
- 屋根に沿って設置された軒樋
- 壁面沿いに設置された縦樋
- 軒樋の雨水を集め、縦樋へ流す集水器(じょうご)
- 軒樋などを固定している金具
なお、高さ2m以上など墜落のおそれがある場所では、原則として足場などの作業床を設ける必要があります。作業床の設置が難しい場合でも、墜落制止用器具など適切な安全対策が必要です。工法や建物の条件によって必要な設備は異なるため、業者に確認しましょう。
※ 参考:厚生労働省・岩手労働局「高さ2m以上の箇所での作業の際は墜落防止措置が必要です」

雨樋とは
雨樋(あまどい)は、雨水を集めて排水する筒状の設備で、主に屋根の軒先に設置されます。建物に雨樋を設ける主な目的は、以下のとおりです。
- 外壁の腐食・劣化を抑える
- 雨水による基礎の傷みを防ぐ
- 軒下を通る人に雨水がかかるのを防ぐ
- 雨水が地面に落ちる音を抑える
- 雨漏りを予防する
雨樋から雨水を排水することで、外壁や地面に雨水が直接かかりにくくなり、建物の劣化を防げます。建物を良好な状態に保つには、雨樋の修理や定期的なメンテナンスが欠かせません。雨樋の形状や素材については、次章から詳しく解説します。
雨樋の種類
雨樋の種類は、大きく以下の3つに分けられます。

| 雨樋の種類 | 形状 | 特徴 | 費用 |
|---|---|---|---|
| 半円型 | 断面が半円形。柔らかい印象になる | 汎用性が高い | 比較的リーズナブル |
| 角型 | 断面が四角形。すっきりした印象になる | 流水量が多い | 半円型よりも高め |
| 特殊型 | 覆い付きやデザイン性を重視した形状など | 雪や落ち葉が入り込みにくく、詰まりや破損を抑えやすい | 半円型や角型よりも高め |
近年はゲリラ豪雨が頻発していることもあり、多くの雨水を流せる「角型」が人気を集めています。半円型の片側を角型にして流水量を確保した「リバーシブル型」も販売されています。雪の多い地域や落葉樹が近くにある住宅では、覆い付きの特殊型が選ばれる傾向にあります。雨樋は種類が多く、自分で用意すると建物に合わない商品を選ぶおそれがあるため、注意が必要です。地域の気候や目的に合う雨樋を選ぶには、形状だけでなく素材も確認しましょう。
雨樋の素材
雨樋にはさまざまな素材が使われています。代表的な素材のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

| 雨樋の素材 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 塩化ビニール樹脂 | ・汎用性が高く費用が安い ・錆びにくい | 紫外線や衝撃などに弱い |
| ガルバリウム鋼板 | ・軽量で錆びにくい ・金属製では安め | 傷がつくと錆が広がる |
| アルミニウム | ・錆や熱に強い ・継ぎ目が目立ちにくい | 費用が高額になりやすい |
| ステンレス | ・錆びづらい ・継ぎ目が目立ちにくい | 費用が高額になりやすい |
| 銅 | ・時間の経過で深みが増しやすい ・長持ちしやすい | 費用が高額になりやすい |
一般住宅では塩化ビニール樹脂製の雨樋が広く使われていますが、ガルバリウム鋼板やアルミニウム、ステンレスなどの金属製品もあります。雨樋の耐久性は、素材だけでなく、製品の仕様、塗膜、日当たり、海岸からの距離、積雪などの環境によって大きく異なるため、一律に年数だけで判断できません。素材だけで優劣を決めず、建物の立地や積雪、求めるデザインに合う製品を業者と相談して選びましょう。
雨樋が劣化する原因
雨樋が劣化する主な原因は、以下のとおりです。原因を知り、適切に対策すれば、雨樋を長持ちさせやすくなります。

- ゴミ詰まり
- 雨樋の勾配不良
- 経年劣化
- 継ぎ手の破損
- 風雨・雪による破損
ゴミ詰まり
落ち葉や鳥の巣などのゴミが詰まると、雨水が流れにくくなります。
雨樋の勾配不良
雨樋には、雨水を流れやすくするための傾斜が付いています。支持金具の破損などで勾配が崩れると、雨水が逆流することがあります。
経年劣化
雨樋の劣化時期は、素材や製品、設置環境などによって異なります。設置からの年数だけで判断せず、変形・ひび割れ・色あせ・継ぎ手の外れなどの症状を確認し、劣化が進んでいる場合は交換を検討しましょう。年数が浅くても台風や大雪で破損することがあるため、定期的な点検が重要です。
継ぎ手の破損
雨樋の継ぎ手が外れる主な原因は、雨樋同士の接着不良です。継ぎ手を交換して接着するか、既存の雨樋を清掃してから接着し直します。
風雨・雪による破損
積雪の重みで雨樋が曲がったり、強風で外れたりすることがあります。破損箇所や範囲を確認し、部分交換と全体交換のどちらが適切かを業者に判断してもらいましょう。
雨樋を長持ちさせるための対策
雨樋を長持ちさせるための対策は、以下のとおりです。

- 落ち葉除けネットを設置する
- 雨樋を定期的に清掃する
- 業者にメンテナンスを依頼する
落ち葉などが詰まり、雨水が流れにくくなるのを防ぐには、落ち葉除けネットが有効です。ただし、ネットを設置しても土ぼこりやゴミは入り込むため、雨樋を定期的に清掃する必要があります。まずは地上から状態を確認し、脚立やはしごが必要な作業や、軒樋などの高所での作業は業者に依頼しましょう。転落事故を避けられるほか、傷みや修理箇所の早期発見にもつながります。






